(UGO morning sun 2017.11.28②)
「スギッチ退職」…秋田県民にとっては結構重みがあるニュース。勤続10年、県の新キャラ登場で賞味期限は切れたのかもしれないが、あの2007年国体推進のために、ずいぶんと活躍してくれた。一番大きく記事を取り上げてくれたのは産経ニュースのようだ。「日馬富士引退表明に隠れた形」とまで書いていただき……。
http://www.sankei.com/life/news/171129/lif1711290042-n1.html
その記事でも取り上げられているが、スギッチは「ゆるキャラ 初代日本一」なのである。あの伝説的な名番組「TVチャンピオン」主催だった。ゆるキャラ興隆期であり、本当に価値が高い。ゲストはみうらじゅん、糸井重里、坂下千里子など。単に人気投票でない心技体(笑)を見る選手権だったので、頑張ったのだ。
http://www.tv-tokyo.co.jp/tvchamp1/060420/under.htm
あの時「スギッチ」(の中)だった人は、ずっと継続していたのかな。それともたまたまだったのか。県や市で「貸し出し」もしていていろんな行事に出現して名を売っていた。そういえば、当時勤務していた学校にもやってきて、校務員のKさんに入ってもらい、縦横無尽に走り回わっていたことがずいぶん印象深い。
記憶に残るのは、国体開催に向け各学校でスギッチを入れた掲示を作るよう指示があったこと。取り組みは学校に任せられ、当時の勤務校では保健室が作成の場であった。関係者なら想像できそうな状況があり、日々制作に励む子がいて立派なスギッチオブジェが出来上がった。実際はG先生に大変な難儀をかけた。
国体マスコットから県公式キャラクターになり、牛乳パックにまで登場して、浸透度としてはかなりではないか。きっと今の20代以下が昔話をする頃には、強力な共通アイテムではないか。インパクトが欠ける設定でよく頑張った。かの「スギちゃん」との共演も懐かしい。でもどちらもワイルドに成りきれなかったね。