(つづき)
純粋に唄だけを求めるのであれば、酷ではあるが行かない方がガッカリしなくて良いかもしれない(今回それは覚悟していた)。だが、唄だけ聴きたければCDでも買っていれば良い。ライヴの魅力はそれだけではない。
ライヴ開始、会場が暗くなるとステージに映し出されたのは5枚のアルバムのジャケット。場内「おぉ~」とどよめく。そして1曲目、静かに「あの唄はもう唄わないのですか」が始まる。個人的にはシングルバージョンのアレンジが好きなのだけど本日はアルバムバージョンで。タイトルに「風」をはっきり銘打ってるだけあり、アレンジもキーこそ違えかなりオリジナルに近い。特にリードギターは!でもやっぱり、歌声くるしい。次第に声が出てくるまで聴いてる方が辛い。
プログラム中盤で「22才の別れ」が始まると、不覚にも目頭が熱く…どうしたんだ一体。でもね、やっぱり一番練習した曲だしギターが弾けるって自信を持った曲だし。
「風」は後半、アコースティックフォークからポップな音造りに変わっていった。「ほおづえをつく女」のディストーション効かせたギターのイントロ、「海風」のカッティングギターとドラムス。このあたりの演奏が始まると場内ヤンヤの手拍子。当日聴衆の9割くらいは本日の全曲を知ってたんじゃないかな(笑)
そう言えば「ささやかなこの人生」やってないな、きっとアンコールだなと思ってたらやっぱりそうだった。でもきっと、僕が好きなこの曲の部分ってきっと大多数のファンと違う気がする…会場の盛り上がりは止まらない。アンコールが終わっても拍手鳴り止まず、またまたアンコール!「君と歩いた青春」太田裕美の方が有名かもしれないけどね。あ、なんだまたちょっと泣けてきた。。。
さて、おしまい…まだ拍手が止まない。帰り始めた人も多いけど客席は明るくならない。え?え!?正やん3たび登場、今度は一人ギターで「終りのない唄」。なんか今日のステージを見てトーク聴いてたら正やんにピッタリだなと。きっと本人も、作った当時より今の方がそう思っているんじゃないだろうか。
最近わりと良く行く"PRISM"だって30年以上聴いてるが、ライヴで例えば初期の名作"Morning Light"を聴いても涙することはない。「22才~」や「君と歩いた~」でちょっと涙が出ちゃったのは、その唄とともにあった当時の自分の姿、一生懸命ギターを練習してた頃のことや一緒に演奏した仲間たち(残念ながら恋の想い出は浮かばない)、高校生から始めたひとり旅のことなどが重なったからかな。そしてその涙を引き出したのは、矛盾するようだが正やんの歌声と演奏、暖かいトーク、年季の入った聴衆(ファン)の反応だった。また行きたいか?うーんどうだろう。あまりしょっちゅう思い出に浸るのもね。でもまた、いずれは。
2011年5月14日 渋谷C.C.Lemonホールにて
純粋に唄だけを求めるのであれば、酷ではあるが行かない方がガッカリしなくて良いかもしれない(今回それは覚悟していた)。だが、唄だけ聴きたければCDでも買っていれば良い。ライヴの魅力はそれだけではない。
ライヴ開始、会場が暗くなるとステージに映し出されたのは5枚のアルバムのジャケット。場内「おぉ~」とどよめく。そして1曲目、静かに「あの唄はもう唄わないのですか」が始まる。個人的にはシングルバージョンのアレンジが好きなのだけど本日はアルバムバージョンで。タイトルに「風」をはっきり銘打ってるだけあり、アレンジもキーこそ違えかなりオリジナルに近い。特にリードギターは!でもやっぱり、歌声くるしい。次第に声が出てくるまで聴いてる方が辛い。
プログラム中盤で「22才の別れ」が始まると、不覚にも目頭が熱く…どうしたんだ一体。でもね、やっぱり一番練習した曲だしギターが弾けるって自信を持った曲だし。
「風」は後半、アコースティックフォークからポップな音造りに変わっていった。「ほおづえをつく女」のディストーション効かせたギターのイントロ、「海風」のカッティングギターとドラムス。このあたりの演奏が始まると場内ヤンヤの手拍子。当日聴衆の9割くらいは本日の全曲を知ってたんじゃないかな(笑)
そう言えば「ささやかなこの人生」やってないな、きっとアンコールだなと思ってたらやっぱりそうだった。でもきっと、僕が好きなこの曲の部分ってきっと大多数のファンと違う気がする…会場の盛り上がりは止まらない。アンコールが終わっても拍手鳴り止まず、またまたアンコール!「君と歩いた青春」太田裕美の方が有名かもしれないけどね。あ、なんだまたちょっと泣けてきた。。。
さて、おしまい…まだ拍手が止まない。帰り始めた人も多いけど客席は明るくならない。え?え!?正やん3たび登場、今度は一人ギターで「終りのない唄」。なんか今日のステージを見てトーク聴いてたら正やんにピッタリだなと。きっと本人も、作った当時より今の方がそう思っているんじゃないだろうか。
最近わりと良く行く"PRISM"だって30年以上聴いてるが、ライヴで例えば初期の名作"Morning Light"を聴いても涙することはない。「22才~」や「君と歩いた~」でちょっと涙が出ちゃったのは、その唄とともにあった当時の自分の姿、一生懸命ギターを練習してた頃のことや一緒に演奏した仲間たち(残念ながら恋の想い出は浮かばない)、高校生から始めたひとり旅のことなどが重なったからかな。そしてその涙を引き出したのは、矛盾するようだが正やんの歌声と演奏、暖かいトーク、年季の入った聴衆(ファン)の反応だった。また行きたいか?うーんどうだろう。あまりしょっちゅう思い出に浸るのもね。でもまた、いずれは。
2011年5月14日 渋谷C.C.Lemonホールにて