日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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2014年8月24日 【旅行】欧州大陸の未訪問国を訪ねて(2)

2014-09-10 22:49:22 | 旅行・ハイク&ウォーク
 なんてこった、いきなり天気が悪い。

 まず駅へ行き、予定していた列車の運転状況を聞く。明日の昼行だが情報通り運休、夜行化されている。春のセルビア大水害の傷は癒えていないようだ。代案通り、明日の移動は飛行機にしよう。

 駅前からトラムに乗り「城山(カレメグダン公園)」へ上る。前回は歩いた区間を楽ちん楽ちん。ここにある戦争博物館が友人のお目当て、自分も前回は閉館日だかで見られなかったし詳しい同行者の説明を受けたっぷりと見学。某女子高生戦車アニメの登場車両もあったりして♪あっと言う間に午前が終わってしまった。

 中心部に向かうプロムナード(クネズ・ミハイロ通り)で昼食。天気が回復してきてビールが旨い!あまり観るところもないのだが国会議事堂、聖サヴァ教会、を見る(ニコラ・テスラ博物館は今回も開館時間に間に合わず)。しかし何となく周辺の様子がおかしい。黒いTシャツを着た割と若い世代の音子供が集まり気勢をあげている。数は多くないが警官隊も現れた。不穏な雰囲気ではないが明らかに何かのデモ活動っぽい。興味深くはあるが何かの弾みで騒乱になって巻き込まれては困るので早々に離れた。

 NATO空爆跡(写真)を通ってホテルに戻ろうとしたら、先ほどの教会前に向かうのであろう、警官に先導されたデモ隊がやってきた!やはり黒Tシャツ(デザインはまちまち)で男ばかりだった。何だったんだ一体。

 Beograd City Hotel 泊
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【本】宮嶋茂樹著 「不肖・宮嶋空爆されたらサヨウナラ」(祥伝社黄金文庫)

2014-09-10 06:05:29 | 本・映画・展覧会
 夏休みにコソヴォへ行くにあたり、関連の本を探していて見つけた。結局読むのが間に合わず、カバンに突っ込んだ。

 NATOによる旧ユーゴスラビア空爆のさなか、現地に乗り込み生々しい写真を撮影した戦場撮影記。そうした環境での生活ノウハウや軍やカメラマン仲間など情報源との接し方についても貴重な体験が綴られており非常に興味深い。が、戦場を撮ることは是なのか否なのか。

 自らを隠すことなく「結局自分は切った張ったの最前線である戦場が好きなのだ」と、眉をひそめ顔をしかめる人もいそうな発言。かつてのピュリッツァー賞受賞者ではないが「ハイエナ」呼ばわりされても仕方ないと思われる行動。そのためにいかに苦労しようが、「そんな苦労がイヤなら初っから行かなけりゃ良いじゃん、誰も頼んでないし好き好んで行ってんだろ?」と同情など得られないであろう。

 どんな綺麗事を言おうが、最前線のその場で撮って特ダネをモノにしたいと言う本能をあからさまに披露されると、怒りや反感を通り越してもう勝手にすればと思いもする。この人の行動に心底からの共感はできないが(でも彼がやらなくても世界中のカメラマンの誰かが次の瞬間にとって代わるだろう)、関西人らしいノリツッコミをしつつ自らを偽ることなく書くスタイルは好ましい。そして、撮られた写真には惹かれてしまう。なんて身勝手なんでしょう。

 ところで本作のタイトルはカンボジア内戦で亡くなったカメラマン・一之瀬泰造の「地雷を踏んだらサヨウナラ」へのオマージュであることは疑いない。あれ読んだの何年前だっけ?アンコール・ワットは自分にしちゃ珍しく二度行ったんだよなぁ。もうベテランである宮嶋氏が一之瀬氏を引き出したのは単なる語呂合わせなのか、それとも他意があってのことか、ちょっと気になった。

 2014年8月23日 JL407便(東京→フランクフルト)にて読了
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