ここのところオートバイに関するイベントが多いこともあり、オートバイに関する本を漁ってみた。図書館には意外となく(オートバイが出てくる小説は所蔵されているのだろう)、格安の古本を何冊も入手。もちろん読後は図書館へ寄贈だ。「バイク関連図書&コミック文庫」なんてどこかの宿の一角にありそうだけど、自分でやる余裕はない。
本書はこれからオートバイに乗ってみようと考えている人、乗っているけどふとオートバイって何だろうと考え込んでしまった人に向く。好きでガンガン乗ってる人は?それはそれで、そのスタイルが全てじゃないって教えてくれるかもしれない。オートバイに全く興味のない人にはどうだろう?新しい世界の扉を開く導きの書となるかもしれないし、マニアがくどくど自己弁護している書と迷惑がられるだけかもしれない。
かように本書は、オートバイの特定のジャンル(歴史だとか、メカだとか、ツーリングだとか)に拘らず満遍なく記述がされており正にオートバイ・ライフの解説書である。なので著者の思い入れが多少は入っているものの、各々のセクションは総論+αに留まる。それ以上の興味がある人は、そのセクションの専門書あるいは雑誌を読めば良いと言うスタンスは潔い。意外とこういう本ってないのかもしれない。最終章でまとめとして著者が説くのはライダーの心理的段階。マズローみたいですね。いわく、
第一段階 オートバイとの対話
第二段階 外界との対話
第三段階 自己との対話
だそうだ。第一段階はメカとして所有したりチューニングや走り回って悦んでいるいわば「自己満足」の世界。第二段階は周囲との関係を考える「オトナ」の世界。第三段階はバイクに乗りつつ内省する「悟り」の世界?世の中、圧倒的に第一段階に留まっているライダーが多いだろうとの想像は容易である。他人のことは言えた義理じゃない。
本書にはオートバイもしくはライダーが登場し良く描かれている本や映画が多数紹介されている。巻末一覧ならなお良かった。本のうち読むのが容易な文庫や新書はメモっておいたので、これから順次読んでみようと思う。乗って走り回るだけがオートバイ・ライフではないのだね。
2016年9月12日 自宅にて読了
本書はこれからオートバイに乗ってみようと考えている人、乗っているけどふとオートバイって何だろうと考え込んでしまった人に向く。好きでガンガン乗ってる人は?それはそれで、そのスタイルが全てじゃないって教えてくれるかもしれない。オートバイに全く興味のない人にはどうだろう?新しい世界の扉を開く導きの書となるかもしれないし、マニアがくどくど自己弁護している書と迷惑がられるだけかもしれない。
かように本書は、オートバイの特定のジャンル(歴史だとか、メカだとか、ツーリングだとか)に拘らず満遍なく記述がされており正にオートバイ・ライフの解説書である。なので著者の思い入れが多少は入っているものの、各々のセクションは総論+αに留まる。それ以上の興味がある人は、そのセクションの専門書あるいは雑誌を読めば良いと言うスタンスは潔い。意外とこういう本ってないのかもしれない。最終章でまとめとして著者が説くのはライダーの心理的段階。マズローみたいですね。いわく、
第一段階 オートバイとの対話
第二段階 外界との対話
第三段階 自己との対話
だそうだ。第一段階はメカとして所有したりチューニングや走り回って悦んでいるいわば「自己満足」の世界。第二段階は周囲との関係を考える「オトナ」の世界。第三段階はバイクに乗りつつ内省する「悟り」の世界?世の中、圧倒的に第一段階に留まっているライダーが多いだろうとの想像は容易である。他人のことは言えた義理じゃない。
本書にはオートバイもしくはライダーが登場し良く描かれている本や映画が多数紹介されている。巻末一覧ならなお良かった。本のうち読むのが容易な文庫や新書はメモっておいたので、これから順次読んでみようと思う。乗って走り回るだけがオートバイ・ライフではないのだね。
2016年9月12日 自宅にて読了