日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】スヴェン・ヘディン著/鈴木啓造訳 「シルクロード」(中公文庫BIBLIO)

2020-09-10 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 「さまよえる湖」を読み始めてから2年かかったろうか、ようやく「シルクロード三部作」を読み終えることができた。

 本作は時系列に従えば「三部作」でも最初に読まれるべき作品か?確かに終章近くで物語は「さまよえる湖」に続く、とある。だがあちらは、この一連の自動車旅行以前の、最初のヘディンのシルクロード探検行が書かれている。即ち三作がきちんとシリアルに繋がっているわけではなく、かと言って完全にパラレルなわけでもない。読者の関心や人気に応じるためこのような構成になったのだろう。

 自動車旅行の出発から帰還までが綴られた本作は、いちばん旅物語の雰囲気がする。100年も前の中国、新疆、モンゴル、チベットを自動車で旅することの困難さ、あまりにそこら一帯の人種とかけ離れた風貌はむしろ有利に働いたか?地図帳を横に置き、作中に出てくる地名を探しながら読んだ。

 物理的な困難さ(悪路や自動車の故障)を乗り越えてゆくバイタリティにも寒心するが(この時ヘデインは既に齢70近い)、それ以上に感心するのはコロコロ変る現地の治安情勢を見極め、時には権力者と交渉で渡り合う胆力(単にベテランだからと言うだけでは生き残れなかった筈)、長期間に渡りメンバーを統率したリーダーシップ。

 手放しで賞賛できるに越したことはないが、やはりこの「冒険」には政治的なウラ(と言うか支援条件みたいな取引)があったようで、そこら辺は三部作いずれにも一切書かれていない。せっかくの大冒険なので、別の作品でその背景などを探ってみたくなる。いかなるウラがあったにせよ、ヘディン一行が長大な自動車旅行を成し遂げた事実に偽りはなく、その価値が下落することはない。

 2020年9月1日 自宅にて読了
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2020年8月29~30日 【バイク】YBR125(FI#2)で坂東三十三ヶ所巡りツーリング(5)茨城その2

2020-09-10 06:00:00 | バイク・自転車
 昨日今日と快晴、猛暑。昨日は途中から、今日は朝からメッシュジャケト着用を止めて長袖シャツ1枚で走る。下はタイツ+メッシュパンツ。

(観光)笠間稲荷
 昨日の到着時に寄らなかったので、走り初めて直ぐちょこっと寄ってみた。さすが日本三大稲荷(写真)。

(18)第24番 雨引山 楽法寺(雨引観音):茨城県桜川市
 笠間からR50~県道41~県道152で30分足らず。ここも山の中腹へ上ってゆくロケーション。

(19)第25番 筑波山 大御堂:茨城県つくば市
 県道152~県道41~県道42で30分。筑波山神社と隣り合っており紛らわしい。建物はまっさらで、綺麗過ぎてよそよそしく有難味に欠ける。筑波山神社は背後の山々(男体山、女体山)がご神体だろうが、こちらは寺なので金ピカの観音様が鎮座ましましていた。

(観光)筑波山
 筑波山はスカイラインを走るのも良いが、ケーブルカーで上るのも楽しい。後輩クッチーは初めて来たというのでケーブルカーで山上へ。それにしても暑い!下車して一歩きして男体山か女体山へと思っていたが、熱中症が心配で止める。もやってはいたもののそれなりの眺望を楽しみ、昼食して下山。

(20)第26番 南明山 清瀧寺:土浦市
 茨城ステージの最後は土浦。オートバイだと最短ルートのフルーツラインを通れないため、県道42~県道14~R125~県道53~県道199と迂回。いちばん人気のない、静かな寺だった。

 これで全体の2/3近くを回り終えたことになる。土浦ならR6、常磐道が直ぐだが、時間があるので霞ヶ浦と北浦の北岸を回って帰宅することにした。さらに、帰りに成田空港へ寄って「ドラクエ」ポイントゲットを提案。県道199~R125~R354~R355~R51~R295と走り成田2タミへ。ターミナル内はものの見事に人がおらず、その光景を見るだけで付き合った甲斐があった。乗客として次に来るのはいつだろうか。

 高速で帰る後輩と別れR51から今日は北総線沿いのR464を通ってみた。途中、一般道では国内数ヶ所の制限速度70km、殆どのクルマは90km近くで巡航。しかしその先の県道59号は鎌ヶ谷大仏(新京成線)、馬込沢(東武野田線)2ヶ所の踏切+路肩縁石で進みがノロい。このルートもダメか…中山競馬場近くから県道180を経て海に出、R357に出れば快調。「ららぽーと渋滞」を通らずに済むのは良いんだけどなあ。成田空港から自宅までは2時間半だった。

 暑かったが怪我も不調もなく、予定以上の「成果」を得て無事に帰宅、排気量の差はあれど一般道ゆえさほど気にならず、楽しい2日間だった。次回も楽しみだ。

 今回の巡礼箇所:3
 巡礼箇所の合計:20
 今回の走行距離:約245km
 巡礼ツー合計走行距離:約1,039km
 坂東三十三観音 公式Web:https://bandou.gr.jp/
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