日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】野々村馨著 「食う寝る坐る永平寺修行記」(新潮文庫)

2020-09-29 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 戦時の金属類回収令で全国の社寺の多くの鐘も供出されてしまい、その後に造られたお寺の鐘の音は軽く高くなってしまったそうだ。そんな中で永平寺の鐘は昔と変わらないのだろう、ドーン(デザイン)とも(カルロス)ゴーンともつかぬ音で殷々と響く。TVで「行く年来る年」を観ていた頃、永平寺からの中継があると嬉しかったものだ。ガキのくせに鐘の音には拘ったのである。

 さてその永平寺、寝起きする雲水(僧)の生活ルポはこれまでにあったかもしれないが、その第一歩を克明にルポしたのは本書が始めてかもしれない。市井の人であることを捨て、かと言って僧とは認められない未熟で不安定な時期の、理不尽に思える厳しい生活を読むと驚きの連続。世間であればパワハラか暴力沙汰で訴えられそうな行為も日常茶飯事(本書は少し前に記されているので、さすがに門内であっても2020年には変わっているのか?)、ただしそれも先輩雲水からの愛あるシゴキであることは著者自身がその立場に変わった時に知る。

 総ての行為にお作法があることも驚き、まさか脱いだ服の畳み方だけでなく用の足し方にまで。しかも諸々の行為ごとに唱える念仏がある。日々のことゆえ誰でもいずれ覚えられるものなの?

 他山はともかく、永平寺の僧であれば誰もが通る道だと思えば、もしまた行く機会があれば彼等を見る目が変わる気がする。それにしても著者は1年いてようやく僧として本格的な修行が始まった時点で山を降りてしまったのだろう、もう解った気になってしまったのだろうか。

 2020年9月14日 自宅にて読了
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2020年9月11~13日 【旅行】富山&岐阜(前編)

2020-09-29 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 「富山駅高架下の路面電車延伸区間乗車」と「奥飛騨トロッコ体験」の2つを目的として、会社の鉄道愛好会仲間6名でお出かけしてきた。

 新幹線50%引きの「お先にトクだ値スペシャル」の購入を失念したため、節約して前夜の夜行バス・千栄交通KB201便で富山へ。当初利用予定だったWILLERが運休した影響か、横4席12列の詰め込み仕様バスが完全満席!しかも隣は巨漢で、狭いピッチに足が真っ直ぐ入らず足は広がる、座席間仕切りはないため腕が密着する…避けて無理な姿勢のため良く眠れず身体が捩れて痛い。久々に苦行な夜行バスとなった。

 早朝の富山駅で下車、集合時刻までLRTで岩瀬浜へ行き、前に歩けなかった古い街並み散策。早朝でもTシャツ一枚で大丈夫な高温。展望台に上がったり旧家「森家」を見学したり。富山市街までの富岩水上ラインに乗ってみたかったな。

 富山からはレンタカー、北陸のローカルチェーン「KUROBUTAレンタカー」が安く2日で6,000円/台。6人で2台、ミニバン1台借りるよりコンパクト2台の方が安い。R41を南下、岐阜県に入ってほどなく目的地・レールマウンテンバイク「ガッタンゴー!!」。旧神岡鉄道(国鉄神岡線)の線路を利用した施設。

 ここはコースが2つあり、今日は「渓谷コース」を行く。1台2名で3台借りた。夏に北海道で乗ったのとは異なり電動アシストつき自転車がフレームにセットされている。アシスト付とは言え自力で走らせなければならない。スタート地点は旧漆山駅、そこから旧神岡駅方面へ3.3kmを往復する。途中にはトンネルや鉄橋もあり迫力満点(写真)。ペアを組んだサブ幹事はトロッコ自体初めてらしく大喜び。フレームがガッシリしているせいで車体が重く、電動アシストは必要だと思った。もう少しライトな仕様にできないものかね?それと全国にトロッコあるのだから、車両仕様を共通にして導入コストを下げるとかしてるのかな?

 快晴で暑い日だったためトンネルの冷気に歓声を上げ、汗を掻き掻き戻って大満足。富山市まで引き返して泊まり、居酒屋&富山ブラック(ラーメン)を堪能した。

 富山マンテンホテル 泊
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