11月9日、4日目。今日は移動日、いよいよ世界一周航空券を再開させドーハ(カタール)へ向かいます。カタールは中東ですが、この航空券上ではヨーロッパゾーンに区分されるため、マイルを稼げる貴重な拠点なため、家族では行ってませんがルートに組み入れました。
5時過ぎにホテルを出、再びエリザベス線でヒースロー空港へ。5時半になっても地下通路への階段が開かないと思ったら、どうやら始発電車だけは地上ホームから出るらしく、慌てて移動しました(写真上左)。それくらい案内を出しておいて欲しい…思えばこのドタバタが、「長い一日」の不吉な予兆だったのか。
ヒースロー空港のカタール空港カウンター、ファースト&ビジネスクラス搭乗客は椅子の置かれた別区画に案内され、チェックインから優越感ある対応。ラウンジも素晴らしく、さすが高級感の演出、平民との差別化には余念がないと感心しつつ搭乗ゲート前で待ちます。今回の世界一周では「ワンワールド各社で復活したA380ビジネスクラスに搭乗する」もテーマの一つ、7月のカンタス航空に続く2社目です(写真上右)。
ところが、予定時刻になっても搭乗が始まらず、10分、20分経っても何のインフォメーションもなし。1時間近く経って人々が動き始めました。ようやくかよと思って列に並ぶと、降機の動線すなわち到着ロビーへ向かうよう指示され、チェックインカウンターへとの冷たい指示。土壇場で欠航か?それにしてはアナウンスもなく、謝罪の一言もなし。入国自動化ゲートを通り、再び先ほどのカウンターへ。
幸いカタール航空はロンドン⇔ドーハ間に毎日5,6往復を飛ばしており、後続便もA380な模様。ドーハ着が遅くなるけど、まあ仕方ないかと思ったら満席だと。仕方なく、先方より提案された夜行便の1便目に振替、これも最後の一席でした。どんだけ混んでるんだ!ドーハのホテルは返金不可料金で予約したので無駄になるけど、明日以降の予定には影響しないので我慢せざるを得ません。
では夜のフライトまでどうするか?ドーハは暑いので厚手のセーターもジャケットもスーツケースに入れてしまい、日中とは言えロンドン市内を歩き回るのは厳しい。交渉したら空港に隣接するホテルの滞在を持ってくれると言うので、一筆貰った名刺を持ってホテル(クラウンプラザ)へ。隣接と言っても、歩くと10分以上かかります。すると、費用が何10ポンドか掛かると言われ、航空会社にチャージしてくれと言ってもそれは出来ないと、埒があきません。再び空港のカウンターに取って返し、おいおかしいぞダメと言われたぞと詰問し、再度ホテル名と内容を確認、再びホテルへ。そうすると担当者が変わり、今は空室がなくチェックインできるのは15時からと言う。まだ10時過ぎ、待ってられるか!ホテルで過ごすのは諦めました。
3たびカウンターへ向かうと、欠航便の振替客とお昼の便のチェクイン客でエコノミークラスは恐ろしいほどの行列になっています。ビジネスクラスで良かった。夜の便のチェックインは4時間前からだと言うのを欠航便の振替で、ホテルに滞在できなかったのだからラウンジで過ごしたいからチェックインさせろと交渉し、成功。この時点でもう昼過ぎですが、ともかくチェックインしてラウンジに入り、足を投げ出せる席を確保し、飲んで喰ってはうつらうつらし、夕方を迎えました。まさか空港のターミナルで一日を過ごすとは…なんか映画みたい。
日没が早いので、真っ暗になってからの出発。QR12便(A7-AMH:A350-900)はご自慢の「Q Suite」、さすがの一言。Q Suiteは他機種で乗っていますが、A350-900では初めて。静かな機内と相まって、これはこれで良かったと思える設備です。サービスも、かつて乗った日本線よりもフィーリングが合う、快適な時間でした。A380に乗れなかったのは非常に残念、ホテル代も残念でしたが、「やれやれ」くらいでやり過ごせる自分に我ながら驚いた一日でした。少しは寛容さが身に付いたのでしょうか。写真下は、フライトをドタキャンされた搭乗予定機(左)と、振替便で搭乗したのと同型機(右)です。
機中泊