日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【映画】結束バンドLive-恒星-【LIVE ZOUND×RGBレーザー】

2023-12-18 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 この記録を【映画】とするか(Live)とするか迷ったのだけど、やはり記録モノを映画館で観たので【映画】にした。

 「けいおん!」を始め、これまで何度か女子高生バンドの映画が制作されヒットしてきた。一連の作品の中でも本編の主人公「結束バンド」が登場する「ぼっち・ざ・ろっく(通称ぼざろ、BTR)」は、劇中で奏でられるオリジナル曲の熱量がひときわアツく感じられる。そんなハイレベルな曲を、音楽には素人同然の声優が本気で練習し、アニメさながらにライブをしてしまったステージの記録映画が本作。セットリストは劇中歌からとなるため、オリジナルのシリーズを観ていないと面白くないかもしれない。

青山吉能(ギター・後藤ひとり役) 演奏:生本直毅
鈴代紗弓(ドラムス・伊地知虹夏役) 演奏:石井悠也
水野朔(ベース・山田リョウ役) 演奏:五十嵐勝人
長谷川育美(ギター&ボーカル・喜多郁代役) 演奏:山崎英明

 2023年5月21日にZepp Hanedaで行われた一夜限りのライブ、詳細な内容はこちら参照。オリジナルでは「ぼっちちゃん」こと後藤ひとりが主人公だが、本作はライブなためメインはボーカルである喜多郁代役の長谷川育美となる。ほぼ全編、一人で歌いきり。短期間でもみっちりトレーニングすればここまで上手く迫力あるパフォーマンスができるのかと驚かされた。一方でぼっち役の青山吉能は最後の最後で入魂の一曲、おいしい所を持って行ったか?水野朔、鈴代紗弓も一曲ずつ。アニメ関連のイベントらしいのは、出演者勢揃いのMC。

 低音の効いた上映で、綺麗な映像を迫力ある音響で楽しめた。同時に「ぼざろ」は2024年春と夏に劇場版総集編が制作されることが発表され、単にTVシリーズの編集版となるのか、音響や音声の録り直しなどされるのか、気になるところである。

 2023年11月27日 川崎・チネチッタにて

 

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【映画】翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~

2023-12-18 13:00:00 | 本・映画・展覧会

 埼玉を徹底的にディスった、壮大な茶番劇の続編。今度は関東を離れ、関西が舞台。埼玉に代わってディスられるのは千葉、そして悪の親玉は京阪神。

 奈良、和歌山の冷遇が面白い。関東で言えば茨木、千葉か。関西圏の人間なら分かるジョーク、出没するネタは滋賀の飛び出し坊やこと飛び太を始め、シカにパンダ、粉モンに洛中。対する関東ではあの夢の国…

 本作を静かに見るのは、制作陣に対して失礼であろう。吹き出し、時にはゲラゲラ笑うのが正しい反応。クスクスでも、まあ良い。幸い、同席の観客に失礼な輩はいなかったようだ。イジられ具合が観る人の許容範囲内かどうか、気にしたらキリがないだろう。

 埼玉を代表する主人公はGACKTと二階堂ふみだが、本作では迎え撃つ関西陣なかでも片岡愛之助が素晴らしかった。故横山やすしのイメージで演じたと言うオイコラァ調のセリフ、動作のキメ、そして披露された華麗な舞。配役の妙。その他の役者も見事、ところで和久井映見のオバサンぶりに愕然とした客も多いのでは。

 柳の下を狙った続編は凡作も少なくないが、本作は見事に不安を吹き飛ばしてくれた。そうなると続々編も?考えられるのは滋賀と一文字違いの佐賀をディスる九州編、悪ボスは当然福岡で、福岡出身の役者で検索すると有名どころでは松重豊、武田鉄矢、石橋凌そして陣内孝則あたりがヒットするのだが…そして佐賀となれば、二作続けてエンディング曲を歌ったはなわが、曲だけでなく作中にも登場するのではと安直に期待してしまう。

 色々な土地を揶揄しながらも郷土愛を謳った本作で、各地域が見直されると良いな。

 2023年11月25日 川崎・チネチッタにて

 

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【映画】Winny

2023-12-18 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 Winny事件を覚えているだろうか。違法ダウンロード蔓延の根源とされたソフトウェアの開発者が逮捕され、後に最高裁で無罪となった事件である。「ナイフで人が殺されれば、ナイフの製作者は罪に問われるのか」と言う作者擁護論に対し、「Winnyは使う事で必然的に著作権法違反となる」と言う、同一レベルの議論を否定する論もあったりして、ちょっと難しい。

 徹底的に技術者であり、それ以外のこと(開発されたソフトウェアがどう使われるか、どういう影響を与えるか)には興味のない主人公・金子勇(東出昌大)。世間に疎く、他人との意思疎通も時には怪しく、ちょっと発達障害ではないかと思ってしまうようなふるまいは、本人に悪意が無くても他からそうは受け取られず、無邪気な発言は警察・検察の恰好の餌食になる。壇俊光(三浦貴大)を始めとする弁護団は、金子の無邪気さに手を焼きながらも奮闘し、検察側と激しい攻防戦を繰り広げる。緊張感ただよう法廷シーンは見もの。

 けっきょく「技術は誰のため、何のため」なのか。Winnyが有罪であるなら、防衛と称する軍事兵器を開発・製作する企業陣は無罪でいられるのか。全ては国家の思惑次第、有罪無罪は胸先三寸なのではないか。事件そのものにも関心があったし、本作にも興味がありながら見逃してしまったのを、今さらではあるが機内で観られて良かった。ただし、観終わっても「やったザマーミロ」と胸をすく気持ちにはなれず、何ともやるせなかった。ちなみに金子勇氏は、無罪確定から1年半ほどで、42歳の若さで急性心筋梗塞のため亡くなってしまった。

 2023年11月6日 JL43便(東京→ロンドン)機中にて

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