日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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2023年12月11~16日 【旅行】'23冬の18きっぷ旅+α 日韓を普通列車で行く(5)プサン→ソウル→東京

2023-12-29 20:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 12月16日、5日目最終日。今日はプサンからソウルまで戻り、さらに東京まで戻る。今日も出発は7時前、なので構内のコンビニで飲食料を調達して乗車。

 今日の列車はムグンファ号1206列車、この旅行はつい先週にプランを固めたのだが、その時点でこの列車の指定席は取れなかった(行きの1601列車は取れた)。だが車内移動すればどこかは座れるだろうし、どうしてもダメならKTXか国内線でソウルに戻れば良い。かなり安易に考え現地に赴いたのだった。一昨日着いて、前もって駅の窓口に行って尋ねたがやはり空席はなく、中国で言う「無座」~日本なら立席(りっせき、と読むのが正しい)指定のきっぷなら売れると言うので買っておいた。行きより安くて24,300ウォン。

 6時53分、定刻に発車したが止まる駅ごとに人が乗って来るので、空いている席に座っていても落ち着かない。ただ日本と違い、こういう乗り方が一般化しているので指定を持った人も特に怒ったりムッとするわけでないのはありがたい。予想通り大邱(Daegu)で最初のピーク、次のピーク大田(Daejeon)を過ぎたら乗って来るばかり、6時間の最後1時間半は立つ羽目になった。まあKTXとかでなくこの列車に乗りたかったので、仕方ない。一方気になった雪は、やはり途中の山間部で沿線が白くなり横殴りの雪の中を走りビビったがその後は止み、ソウルには10分遅れで到着。これくらいは織り込み済で問題はない。通しで牽引した機関車の正面や、各台車には少し雪が付いていた(写真上)。

 ソウルからA'REXの直通(ノンストップ)列車で仁川国際空港へ。チケットバウチャーは事前にKLOOKで購入、250円ほどの節約。これでスマホの格安eSIM、は1GB2ドルをほぼ賄える。最近A'REXは混んでいて直ぐ次の列車に乗れないこともあると聞いていたが、行ったばかりで待ち時間が長かったためか直近の列車に乗ることができた。例え駅で待っても、ロングシートの各駅停車で行くよりは楽だと思う。

 帰国便は仁川→成田、JALでもLCCでもなくアフリカのエチオピア航空である。JALより遥かに安く、LCCの2割増し程度で乗れ、機材はワイドボディ、飲物に機内食は無料。そして自分の加入しているユナイテッド航空マイレージに100%加算。フルサービスキャリアでも、以遠権フライトだからこの運賃を出せるのだろう。ただ毎日運航ではないため、利用には注意を要する。手配したOTAで勝手にチェックインまでしてくれて通知が来たが、3人掛けの真ん中だったためカウンターで変更依頼、無料でエコノミー最前列の通路側に変更してくれラッキー。

 スターアライアンス系のラウンジ利用権は持っていないため、プライオリティパスで使えるうち調べて評価の高かったSKYHUB LOUNGEへ行く。ユニークなセルフビビンバのほかにもホットミール、サラダ等あり。泡こそなかったもののビールサーバー、紅白ワインあり。

 ET672便(ET-ASG:787-8・写真下)クルーはアフリカ系。韓日区間だけ韓国人もしくは日本人クルーが乗っているかと思ったが、見かけなかった。追い風もあって飛行時間が短いためサービスは大忙し、機内食でチョイスした白身魚は美味しかった。エチオピアビールを積んでいたので飲んだが、残念ながら温くて評価不能。1時間46分で成田到着。やはりLCCより良いなあ。格安バスで東京駅へ出て帰宅した。

 日本でも韓国でも列車に揺られっぱなしの日々、無為と言えば無為だが楽しかった。(おわり)


釜山 0653
(ムグンファ1206)
ソウル 1236/1330
(AREX直通)
ICN(T1) 1413/1700
(ET672)
NRT(T1) 1930/1940
(バス)
東京 2048

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2023年12月11~16日 【旅行】'23冬の18きっぷ旅+α 日韓を普通列車で行く(4)ソウル→プサン

2023-12-29 13:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 12月15日、4日目。今日はソウルからプサンまで普通列車の旅。厳密に言えば、乗車は清涼里から釜田までとなる。始発から終着までだ。そしてこの列車、ソウルからプサンまで中央線を直通する、一日一往復の列車なのである。運賃は 30,600ウォン、約3,300円。18きっぷ1回分よりは高いが、この値段は一年中のものだ。指定席はこちらで購入できるが、けっこう混むので早めに計画して購入がお勧め。韓国の場合、乗車券と座席指定はセットになっているから、「乗車券はA(→B)→C、A→Bは指定席XでB→Cは指定席Yで」と言う裏技は使えそうにない。

 清涼里駅の発車は7時前、この時間だと構内ではコンビニしか開いておらず、長丁場に備え飲食料を買っておく。ムグンファ号1601列車は電気機関車+客車4両+電源車。近年では電車化が進んでおり、この客車もいつまで乗れるやら。電源車は、観光列車用のラッピング車が付いていた。6時50分、まだ暗い中を発車。大都市近郊を除き各駅停車と言って良いムグンファだが駅間は速く、計ってみると最高速度は130km出していた。横2+2席の車内はほどほどに埋まり、細々と乗り降りがある。車掌は小まめに巡回し、タブレットで販売状況を見ているのかところどころで検札をしているが、自分は一度も確認されなかった。

 原州あたりが過去に乗った時と大幅に変わり高速仕様の新線に付け替わったほか、あちこちで線路が新しくなっている気がする。中央線での主要駅、安東も然り。この先で非電化、さらに単線となり「中央線」と言う名前が不似合いなローカル線の雰囲気となる。外は降ったり止んだり。見覚えのある大デルタ線、東海線との離合ポイントで、そろそろ釜山エリアに入ってくる。線路は大幅に付け替わり、佛国寺のある世界遺産・慶州も新駅に移転した。日本のどこぞの新幹線駅のごとく、町はずれの駅ばかり。そのうち電車駅が登場し、いよいよ釜山だ。

 終着は釜山の一つ手前、釜田(Bujon)。韓国も大抵10分くらいは遅れるものだが、見事に定刻の到着。牽引機はディーゼル機関車に替わっていた。非電化区間に近い安東で付け替えたのか、全く気付かなかった。

 駅前に何軒もある食堂に入り、名物の穴子を食べる。店の前の水槽に入っているのをヒョイと取り、その場で捌いて骨取りをし、自分は塩炒めにして貰って白飯を付けた。Google Lens大活躍だ。

 まだ早いが雨で観光する気分にはならず、地下鉄1号線を釜山と逆方向に乗り、東莱(トンネ)温泉へ。ここで1番有名な「虚心庁」へ、数軒ある銭湯よりは高いが、バカでかくてゆっくりできるだろうと思い。ちなみに開設元の「農心とは、辛ラーメンほか各種食品の販売元で日本でもなじみが深い。料金は館内消費分と合わせて後払い式、タオルやアメニティは無料。ただし韓国では浴室にタオルを持ち込む習慣はないようで、皆さんブラブラ(^^;)させながら浴室内をウロウロしていた。雨は強くなっており、今日はもうここだけで良いやとノンビリ。2時間近く滞在。地下鉄で来た方へ戻り、釜田を通り過ぎて釜山駅で下車。明日に備え今夜は本当に駅真ん前だ。TVニュースでは各地で雪によるスリップ事故のニュースをやっており、明日の列車の運行が気になる。


清涼里 0650発
(ムグンファ1601)
釜田 1258着
(地下鉄1号線)
温泉場 ※東莱温泉入浴
(地下鉄1号線)
釜山
[Gwangjang Hotel 泊]

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【本】岡田 直著 「横浜 鉄道と都市の150年」(有隣新書)

2023-12-29 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 横浜が本拠地の有隣堂らしく、横浜にまつわる書である。日本の鉄道の歴史は横浜の鉄道の歴史、誇ってよいだろう。

 本書は、鉄道開業前夜から開業、そしてその後の路線網拡大の中で変遷してきた横浜を辿る。大まかなストーリーは知っているので、細かな部分の知識を本書で補えた、或いは様々なタイミングの地図や配線図で、知識をよりイメージ化できた気がする。

 残念ながら現在の横浜駅は国際的意義はもちろん、国内も長距離旅行の用に供される華やかとは無縁になり、無数の通勤通学用務客でごった返すだけのターミナルとなってしまった。華はないが、重要性は高まっている。「ダンジョン」とも「サグラダ・ファミリア」とも形容される、中心駅である横浜駅の工事進捗が今後どうなるのか、機会あるごとに観てゆきたい。あとの興味は、市営地下鉄の川崎市乗り入れ延伸ですかね。

 2023年12月14日 広島空港待合室にて読了

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