ちょっと映画館とご無沙汰だったこともあり、今日はハシゴする。まずは「今さらアニメ化?」の作品。愛媛・松山市を舞台とした女子ボート部員たちの奮闘を描く作品だが、過去に印象に残っている作品は「なっちゃん」田中麗奈の出てた映画版。調べてみたら'98年の作品、何と四半世紀以上も前だ。やはり「何で今ごろ?」と思わずにいられない。閑話休題。
何に対しても諦めがち、達観してしまっている女子高生が、物怖じしない転校生に引き込まれボートをやることに。初めはお付き合いだったがチームメイトもでき、次第に真剣に取り組むようになってゆくストーリー。
ボートチームを演じるのは豪華な声優陣。主役が雨宮天だし、伊藤美来に鬼頭明里、高橋李依と長谷川育美。他のメンバーも主役を張れる布陣。なんだけど絵がどうも…CGならではの人物のヌルリとした動きがどうも好きになれない。「009 RE:CYBORG」(2012年)で観た時の不自然感を、いまだに感じるのはどういうわけだ。海がとても綺麗に描かれているが、漕いでるシーンにはもっと躍動感とか身体的なキツさの表現が欲しかったかな。でも漕ぐシーン、メンバーの息があった時とそうでない時とのオールの入り方など、細かな描き分けが良かった。
作品の舞台は松山市。学校名も三津とか港山とか、伊予鉄高浜線の駅名が登場するしボート漕ぐ背後には興居島の小富士が聳え、訪問経験ある身には懐かしい。もちろん市内電車や松山城も登場する。松山、けっこう良い町だと思う。
細々と不満はあるが、シンプルなストーリーには様式美を感じた。登場人物ごとのサブストーリーとか、男子部員との恋模様とか、原作にはもっとあるのかもしれない。
2024年11月6日 川崎・チネチッタにて