日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【映画】八犬伝

2024-11-22 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 今週は時間に余裕があったので、優先順位の低い作品も観に行くことができた(失礼)。3日連続の鑑賞、上映時間や自分の空き時間との兼ね合いがあり、毎日2本ずつ観るというわけにはゆかない。

 八犬伝と言うと、昔NHKでやった人形劇「<a href="https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=C0010643">新八犬伝</a>」を思い出すもいるのでは?語り坂本九がユニークで、辻村ジュサブローの人形の出来が素晴らしかった。さて本作も原典は曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」だが、物語を創る作家(曲亭馬琴)と画家(葛飾北斎)の交流部分と、物語が書き進められる部分単位の「実写」(劇中劇)部分とから成る面白い構成となっていた。

 劇中劇部分はアクションシーンが面白いと言えば面白いが、馬琴(役所広司)と北斎(内野聖陽)の掛け合いがコミカルかつ味わい深く面白かった。更に作中での鶴屋南北(館川談春)との「虚と実」の掛け合いには考えさせられるものあり。

 本作にて、馬琴が最後には失明しつつも口述筆記にて「南総里見八犬伝」を仕上げたこと、最終的に28年もかかった大作だったことなどを知った。ここら辺は史実らしい。

 2024年11月8日 川崎・チネチッタにて

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【映画】CIVIL WAR アメリカ最後の日[日本語字幕]

2024-11-22 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 観よう観ようと思いつつ本作の背景にあるアメリカ大統領選挙も投票日を迎えてしまい、ヤバい公開終了してしまう!ので最終日に滑り込み鑑賞。

 アメリカで「内戦」が勃発し、それを取材にジャーナリストがひしめき合う。若い時から一線で活躍してきた女性戦場カメラマンと、戦場カメラマンにあこがれる駆け出しの女の子が物語の軸。

 ここのところ戦いのなかったアメリカ本土での内戦、銃で撃たれ爆弾が報られ、人々が簡単に死んでゆく。それを、動揺しながらも撮ってゆくカメラマン。先頭の最前線では、突入する兵士の直後に続き現場へ突進してゆく。まともな神経ではやって行けないと思う。そう、戦場カメラマンはどこか「壊れて」いると、ベトナム戦争あたりでさんざん言われていたじゃないか。

 本作は戦争(内戦)の狂気を描いたなんて評論を呼んだし、タイトルだってWARだ。だが観て印象に残ったのは、戦場カメラマンの別の意味での狂気と、世代交代の物語だった。本作エンディングに映し出された「記念写真」、ぞっとするがあれが狂気の象徴なのだと思った。日本語字幕の助けを借りながらも、かなりのセリフを聴き取れたのは嬉しかったな。

 それにしても本当に「もしトラ」である。日本にとって経済は好影響、外交は悪影響になるのだろうか。どうすることもできないな。

 2024年11月7日 川崎・チネチッタにて

 

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