日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【映画】十一人の賊軍[7.1ch]

2024-11-27 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 戊辰戦争期の新潟・新発田(しばた)藩に起きた騒動を描く。戊辰戦争の一連で、新政府軍につくか、対立する奥羽越列藩同盟につくか。双方より態度を明らかにすることを強く求められ、微妙なかじ取りに苦悶する藩上層部がとった奇手とは、罪人を「活用」した欺瞞工作だった…罪人たち、そして藩の運命は。プロットは1964年に書かれたもので、60年後に日の目を見た作品。

 運命に翻弄される、罪人や百姓たちの命の軽さをイヤと言うほど見せつけられる。人権なんて存在しない、と言うより連中はそもそも「人」と認識されていなかった。白石和彌監督らしく、これでもかの血みどろシーンの連続。でも実際にいくさ場ではこうだったかもしれない。

 そして、何が正義なのか、人としての正しさ、城や待ちの民を守ること、人により異なる「正義」に絶対的な正しさはないことを、本作は強く訴えてくる。従って勧善懲悪、大団円的なエンディングではなく、引っ掛かりを感じつつ観終えた。

 4日で6作品を観たが、これでまた当分はご無沙汰することになる。

 2024年11月9日 川崎・チネチッタにて

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【映画】Robot Dreams

2024-11-27 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 4日連続の映画鑑賞!今日はハシゴ。まずはアニメ、ただし本邦作品ではなく、フランス&スペイン合同?作品。

 「アメリカの作家サラ・バロンによる同名グラフィックノベルを原作に、擬人化された動物たちが暮らす1980年代ニューヨークで犬とロボットが織りなす友情を、セリフやナレーションなしで描く。」(映画.comより)

 なぜランス&スペイン合同?作品の舞台がN.Y.なのか判らないし、それもなぜ現代でない(WTCビルがそびえたっている)のか判らないが、風景だけでなくライフスタイルや小道具からもアメリカらしさがプンプン。いわゆるセリフはなく、かと言って無声劇ではなく登場人物のAhとかHmmmmとかだけ、なので字幕に搭乗するのは看板の読みだけ。

 演出はさておき、本作は何を言いたかったのか?主人公とそのパートナーであったロボットの関係がハッピーエンドだったのかそうではないのか、本作では擬人化されているが現実世界の男女関係を擬人化してソフトに描いたものと言う解釈も成り立つ。人間(本作では擬人化されているが)関係に正解などないとの主張なのか、謎解きを仕掛けられているような鑑賞後の感覚だった。 

 2024年11月9日 川崎・チネチッタにて

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