我が父は「俺は都市計画をやってみたかった」と言ってたことがある。それが旅行社~通訳~広報コンサルタントと全然関係ないキャリアとどう結びつくのかさっぱり分からないが。そんなことを思い出しながら借りた一冊。
手放しで褒め称えるつもりは毛頭ないが、それでも欧米の整った街並みはイイなと思うし出来れば自分もそういう環境に住みたいものだと思う。建物や屋根の色の統一もしくは調和、高さの制限、電線の地中化。日本で遅れてるもしくは無いものばかり。
そのような「混沌」はアジアの都市に共通するものらしいが、そういう所でアジアンチックになってても嬉しくない。カオスがトーキョーの魅力だなんて言う外国人写真家が居るが、きっとアタマがおかしいんだろう。
横浜の関内地区を走る首都高はほとんど地下トンネルされているが、その建設を巡る当時のエピソードから本書は始まる。力が入ってるのは小布施の例の解説だ。どちらも具体的に分かるので腑に落ちる(ただし小布施の「まちづくり」の成果を、僕は魅力的なものだと感じてはいない)。
良くも悪くも、本書は概説論である。それはちゃんと「具体的な方法や注意点についてはより専門的な書がある」と断り書きがしてある。これ1冊読んで意見をでっち上げようとしても出来ないってわけ。うーん、もう少し勉強してみたいね。でも凄く幅が広いんだよね。産業、文化、建築、さらに法律にも踏み込まないといけない。
本書の特徴はマチヅクリを「街」でも「町」でもなく「まち」としている点にある。それは物理的なマチではなく、人々の触れ合い、参画があって成り立つマチだと言うのだ。要するにハコモノだけじゃダメですよってことだね?まぁ、そうかな。
そして景観。「崖の上のポニョ」で有名になった?広島の鞆の道路問題は記憶に新しいが、景観問題の例は山ほどある。これは結局、行政(と住民)によるグランドデザインというステップの欠如がもたらしているんだろうなぁ。
この辺りの話、我が国の現状を見るとちょっと悲観的になってしまうのだ。だがどうでしょう、景気悪いんだしこの辺で景気の起爆剤として、コンクリ堤防やダムを壊したり、歩行者や自転車専用の細道を巡らす土木工事を大量に発注しては…
2010年3月14日 自宅にて読了
手放しで褒め称えるつもりは毛頭ないが、それでも欧米の整った街並みはイイなと思うし出来れば自分もそういう環境に住みたいものだと思う。建物や屋根の色の統一もしくは調和、高さの制限、電線の地中化。日本で遅れてるもしくは無いものばかり。
そのような「混沌」はアジアの都市に共通するものらしいが、そういう所でアジアンチックになってても嬉しくない。カオスがトーキョーの魅力だなんて言う外国人写真家が居るが、きっとアタマがおかしいんだろう。
横浜の関内地区を走る首都高はほとんど地下トンネルされているが、その建設を巡る当時のエピソードから本書は始まる。力が入ってるのは小布施の例の解説だ。どちらも具体的に分かるので腑に落ちる(ただし小布施の「まちづくり」の成果を、僕は魅力的なものだと感じてはいない)。
良くも悪くも、本書は概説論である。それはちゃんと「具体的な方法や注意点についてはより専門的な書がある」と断り書きがしてある。これ1冊読んで意見をでっち上げようとしても出来ないってわけ。うーん、もう少し勉強してみたいね。でも凄く幅が広いんだよね。産業、文化、建築、さらに法律にも踏み込まないといけない。
本書の特徴はマチヅクリを「街」でも「町」でもなく「まち」としている点にある。それは物理的なマチではなく、人々の触れ合い、参画があって成り立つマチだと言うのだ。要するにハコモノだけじゃダメですよってことだね?まぁ、そうかな。
そして景観。「崖の上のポニョ」で有名になった?広島の鞆の道路問題は記憶に新しいが、景観問題の例は山ほどある。これは結局、行政(と住民)によるグランドデザインというステップの欠如がもたらしているんだろうなぁ。
この辺りの話、我が国の現状を見るとちょっと悲観的になってしまうのだ。だがどうでしょう、景気悪いんだしこの辺で景気の起爆剤として、コンクリ堤防やダムを壊したり、歩行者や自転車専用の細道を巡らす土木工事を大量に発注しては…
2010年3月14日 自宅にて読了