北アルプス・奥穂高岳▲3160m、前穂高岳▲3090mに登ってきた。
おおよその概略は・・・
①1日目、上高地バスターミナル~涸沢で幕営
③2日目、涸沢~奥穂高~前穂高~重太郎新道~岳沢~小梨平キャンプ場
③3日目、上高地散策、大正池~明神池、帰阪
次に、日付ごとに書いてみる。
●10月7日
帰宅後、装備の確認をしてJR京都駅へ向かう。
22:30集合、23:00出発。高速バスで上高地へ向かう。(沢渡で路線バスに乗り継ぎ)
●10月8日
6時過ぎに上高地到着。早朝の寒さにもかかわらず、登山者の静かな熱気を感じる。
6:30バスターミナル出発して歩き出す。
河童橋を過ぎ、小梨平キャンプ場、明神橋、徳沢キャンプ場、横尾へ到着。(下の写真が横尾)
9時過ぎなので、予定どおり約3時間の行程、順調な出だしである。
横尾から本格的な登山道となる。(皆さんここでトイレを済まそうと考えるのか長蛇の列、40分順番待ち)
私は軽く行動食を食べて、「よし、いくか」と気合いを入れるて出発。
既に3時間歩いているのに、身体が温まらないので、セーターとフリースを着たまま歩く。
行程半ばの本谷橋で少し休憩、やっと身体が温かくなってきた。(下の写真が本谷橋)
少し休憩して、Tシャツ姿で涸沢に向かう。
最初軽く感じたザックだが、肩に食い込んでずっしり感じる。
12時過ぎ、やっと涸沢到着。周りを見渡すと疲れも吹き飛ぶ絶景。
その後、キャンプ場受付で500円支払って幕営許可証をもらう。(これをテント外側にぶら下げる)
出来る限り平坦な場所を探して、テントを設営する。
(でも、大きな石が真ん中にあって困った、贅沢は言えない、ガマン)
それにしても、涸沢は大人気。続々と登山者が到着してくる。
(トイレも水場も順番待ち、キャンプ場受付も大渋滞・・・早めに到着してよかった)
落ち着いたところで、明日のルート偵察を兼ねて、涸沢散策周遊コースに出かける。
涸沢小屋から奥穂高に向かい、トカゲ岩で折り返して、涸沢ヒュッテに戻るコースである。(約1時間半)
テントに戻ると、そろそろ晩飯の時間。今日は親子丼、デザートはプリン。
明日は長丁場なので、早い目に寝る。
●10月9日
午前3:00起床。
どう少なく見積もっても今日は11時間歩く必要がある。
(テント装備一式背負って、大丈夫か?)
とりあえず、朝食のラーメンを食べ、凍ったテントをパッキングして、涸沢出発したのが4:30am。
ザイテングラート登って、奥穂高山荘に到着、7:00am。(行動食を摂って休憩、山荘でトイレもすませる)
ここから急峻な登りで、おまけに凍結している。
慎重にステップを踏んで、奥穂高に登頂、8:30am。
奥穂高岳は標高▲3190m、日本第3位の高さ、立派なケルンもある。(下の写真が奥穂高山頂ケルン)
さて次の行程に備えて休憩・・・足は大丈夫か?
ここから前穂高に向かうが、登山者は一気に減少。(ほとんどの人が涸沢に戻るのか?)
吊尾根を独りでぼちぼち歩いて紀美子平へ到着。10:30am。(行動食を食べて休憩)
紀美子平にザックをデポ、空身で前穂高ピーク往復、再び紀美子平11:30am。
ここから後は、下るのみ。(とりあえず行動食を食べて休憩)
順調にいったら4時間で上高地のはず。(まだ足は大丈夫)
重太郎新道は岩場が多い変化に富んだルート。
岳沢小屋に到着、1:30pm。(行動食+トイレ休憩・・・下の写真が岳沢小屋、清潔で立派)
ここからの下りは普通の登山道で危険度は低い。
約2時間後、上高地の散策コースに合流して河童橋3:30pm。(予定どおり11時間行程)
観光客に圧倒されながら、振り返ると奥穂高と前穂高がそびえ立っていた。
「あんなところから降りてきたのか・・・」と感慨に耽る。
少し歩いて小梨平キャンプ場。
受付をすませて、梓川の川音がする場所に幕営する。(700円)
小梨平キャンプ場の風呂(500円)にもつかり、極楽状態。
食事を作る前に、キャンプ場食堂でおでんを食べ地酒を飲む。(500円+400円)
落ち着いたところで、今日の晩飯を作る。(お粥とクラムチャウダー)
疲れたので早めに就寝。
●10月10日
今日のテーマは3つ。
①上高地散策して、大正池、明神池を見る。
②芥川龍之介、高村光太郎も宿泊したという上高地温泉ホテルの温泉につかる。
③テントと寝袋を乾かして、パッキングする。
ところが、疲れていて起きたら6:30am。
朝食のラーメンを食べて、7:00大正池に向けて出発。
のんびりと写真を撮りながら歩く・・・毎日こんな感じなら最高なんだけど。
大正池もすばらしい景色で、ついのんびりしてしまう。
折り返して上高地温泉ホテルに着いたのが9:00am。
朝の外来温泉は終了していた・・・がっかり。
小梨平キャンプ場に戻り、フライを外して乾かす。
そして、再び散策開始。次は明神池コース。
(明神池は神社の神域で、300円の拝観料必要・・・安全登山祈願)
のんびり戻って、小梨平キャンプ場。
最後の命題「テント装備を乾かす」を実行。
そうこうしているうちに集合時間2:00pmが近づく。
食堂で牛丼(800円)を食べて、急いでバスターミナルへ。
後はバスまかせでJR京都駅到着。(渋滞で21時過ぎ)
こうして、すべての行程が終了したのだった。
(上の写真が小梨平キャンプ場、右端水色が私のテント)
【総括】
天気にも恵まれ、すごく楽しく、充実した時間をすごせた。
秋の上高地はすばらしく、これぞ絶景、って感じだったし。
核心の奥穂高~前穂高11時間歩きに耐えて、時間どおりだったし。
まだまだ私の身体OK?と過信しそう。
(でも、少しずつ衰えている・・・現実を正しく認識したい)
とりあえず、無事終了してホッとした。