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芸術新潮 2012年4月号

2013年03月10日 16時48分43秒 | 読書(エッセイ&コラム)


芸術新潮 2012年4月号

バックナンバーをチェックしていて見つけた。
この特集を見逃していたとは!
中条省平さんと大友克洋さんの対談が濃い。
いくつか印象に残った文章を抜き出してみた。

P34-P43
中条:また顔といえば、大友さんは「日本人の顔を初めてリアルに描いたマンガ家」とも言われます。

中条:そこから線に注目すると、大友さんは背景と人物で区別をつけずに、同じ細さで描いていますよね。(中略)
大友:昔、水木しげるさんが好きだったんですよ。異様なほど緻密に描かれた背景の中に、鬼太郎なんかがいる絵を見て、「なるほどな」と思った。背景は画面の中で一番面積を取るんだから、そこをしっかり描き込んで人間を立たせるべきだと思うようになりました。

大友:マンガっていうのは結局記号の組み合わせですけど、自分はもっと、絵の方にいきたいんですね。記号を組み合わせたキャラクターを描いて、そこに満足感があったとしても、それは絵ではないので。



【参考リンク】
映画『火要鎮』フォトギャラリー