【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

「おしかくさま」谷川直子

2013年03月23日 22時27分50秒 | 読書(小説/日本)

「おしかくさま」谷川直子

この表紙をよく見て。
鳥居の向こうに『ATM』の文字がある!
テーマは「お金」と「宗教」。
この重いテーマを、軽妙にコミカルに、(時にシリアスに)描いている。
一人称で物語が進行するが、語り手が次々に変わる。
父、母、姉、妹、妹の子・・・と、5人が交代で語る。
このめまぐるしさに最初戸惑うが、だんだん慣れてくる。

おそらく、「姉」に作者の心情が色濃く投影されている、と思う。
姉の語りが際だってシリアスだから。

P117
それにしたって夫があたしと別れるために慰謝料を払おうとしたのはまさに愛をお金で傷つける行為そのもので、みっともないお金の話が何カ月も続けられたのは二人の間で失われた未来につけた値段に食い違いがあったからだが(そもそもあたしの未来に金に換えられる値打ちがあったのだろうか)、高い慰謝料をもらっても傷つくということはやはりお金と愛は対極にあるというイメージもあながちお手軽な割り切り方でもないのだと思ったりしたわけで、けっきょく金を受け取ることであたしは愛に見切りをつけたのだから愛と金を等価と見なさねば前には進めなかった、そのことがいまもあたしを深く損ない続けている。

【ネット上の紹介】
おしかくさまという“お金の神様”を信仰している女達に出会った49歳のミナミ。先行き不安なバツイチの彼女は、その正体が気になって…… “現代の神”お金を問う、文藝賞受賞作。


落石注意

2013年03月23日 22時27分37秒 | クライミング(広報)

TCNetに、「落石注意」の呼びかけがある。
経験から言って、春は特に落石が多い。
不可抗力の場合もあるが、注意することで防げる場合もある。
次にリンクしておくので、参考にしてみて。
*もし子供を岩場に連れて行くなら、ヘルメット必携。

 * 落石に注意しましょう


原発を詠む

2013年03月23日 21時38分34秒 | 読書(小説/日本)

青雨記.jpg
↑歌集「青雨記」現代短歌新人賞受賞

朝日新聞2013年3月19日文化欄に『原発を詠む決意』という記事が掲載された。
高木佳子さんは福島県いわき市に住む歌人。
次の歌が紹介されている。

あをいろの雨はしづかに浸みゆきて地は深々と侵されてゐる

深くふかく目を瞑るなり本当に吾らが見るべきものを見るため

【参考リンク】
原発を詠む決意 被災女性歌人「生きた証しに」 2013年03月19日