
「ナガサレール イエタテール」ニコ・ニコルソン
著者の実家は、宮城県の海沿いの町、山元町。
2011年3月11日、津波により壊滅。
母と祖母は、一命をとりとめる。
著者は漫画家として東京在住。
母と祖母との再会、仮設住宅、そして家を再建するまでをマンガで再現している。
相当悲惨な体験で、心労の連続、と思われるが、笑いに昇華して淡々と描かれている。
しかも、母は途中で癌になり、祖母は認知症が進行する。
こんな状態で、家が再建できるのか?
写真多数、お役立ち情報満載のリアル災害マンガ。(そんなジャンルがあるのか?)
地震大国日本に住む方必読か?!

【お役立ち情報】
カロリーメイト・・・箱はふよふよのドロだらけだけど中身はブジ。
アルミ袋の菓子類・・・海水に浸かってもパリパリを保つ!!
茶葉・・・アルミパックなのでおいしくいただけました。
アルミ缶のもの・・・波をかぶっても大丈夫だった。
逆に、プラ袋のものはダメだったそうだ。
カップラーメン、袋ラーメンもペケ。
スチール缶は、サビてたそうだ。
その他「被害判定とは?」「保険について」(著者はJA「むてき」に入っていた!)
「建築制限とは?」「リフォーム詐欺」等のコラムマンガあり。
【印象に残ったセリフ】
P120
「では図面の最終確認お願いします~」
「特に問題ない・・・あ、神はいないので神棚はいりません」
PS
初版限定で、羽海野チカさん等の応援ペーパーが封入されている。
【参考リンク】
ニコ・ニコルソン「ナガサレール・イエタテール」
【ネット上の紹介】
2011年3月11日、実家が津波で流された!!! 泣いて笑って建て直す、母娘三代の実録自宅再建エッセイ。ニコルソンの実家は、宮城県の海沿いの町、山元町。2011年3月11日、この町を未曾有の大津波が襲った。「生まれ育った土地に帰りたい」と願う婆ルソンのため、全壊判定の被害を受けた家の再建を決めた母ルソンとニコルソン。大工が足りない、お金が足りない、いろんな問題にたくましく立ち向かうニコ家を、更なる激震が襲う……! ◆描き下ろしコラム25ページ&写真多数&あとがきマンガ収録! ◆初版限定☆超豪華応援ペーパー封入!! ◆16回文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品