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「みをつくし献立帖」高田郁

2014年03月21日 09時46分31秒 | 読書(小説/日本)
「みをつくし献立帖」高田郁

「みをつくし料理帖」シリーズのレシピ本。
リアル料理には興味ないので、読まずにいた。
けれど、書き下ろし短篇小説「貝寄風」が掲載されている。
澪と野江の幼き日の思い出を描いた作品と知って、取り寄せた。

結果から言うと、読んで良かった。
二人の絆を確認できた。
最終章に向け、澪の強い決意とモチベーションを知ることが出来る。
エッセイも挿入されていて、丁寧に作られた1冊。

「みをつくし料理帖」が誕生するきっかけとなった逸話・・・P11-014
漫画原作から時代小説へ転身するきっかけとなった逸話・・・P115-117
レシピを付けるきっかけとなった逸話・・・P67-69

受験問題に「みをつくし料理帖」が取り上げられ、解こうとしたら、難しくて鉛筆を放り出してしまった話等、
・・・興味深い話が満載。

私が特に面白く感じたのは、『名前の秘密』の章。P31-33
野江の名前の由来ついて。

これは大阪の地名から摂りました。大阪から京都へ向かう京街道、その街道沿いにあった町の名です。
 大阪の地下鉄を利用していた時、いつも気になる駅名がありました。「野江内代」がそれ。

う~ん、「野江内代」なのか!(「のえうちんだい」と読む)
私は大阪在住なので、小さい頃から知っている。
(地下鉄が出来る前から馴染んだ地名で、大阪市バスの通り道)
地下鉄で言うと、『谷町線』で、都島と関目高殿の間。
1号線とは少しずれているけど、交通量が多い。
・・・ここが京街道だったのか、と感慨深い。

【ネット上の紹介】
大好評「みをつくし料理帖」シリーズで登場した料理をあなたのご家庭に!! 「はてなの飯」「ありえねぇ」など、本編ではご紹介出来なかったレシピを初公開。澪がつくり出す料理を著者自らが完全再現。また、つる家の間取り図や書き下ろしエッセイなど余すところなく収録。そして、ここでしか読めない、澪と野江の幼き日の思い出を描いた書き下ろし短篇小説「貝寄風」を特別収録した豪華なレシピ本。「みをつくし料理帖」ファン待望の一冊!!