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「辻斬り~剣客商売」(2)池波正太郎

2016年06月22日 21時21分49秒 | 読書(歴史/時代)


「辻斬り~剣客商売」(2)池波正太郎

引き続き2作目を読んだ。
やはり面白かった。

時代小説というと、勧善懲悪、善悪がはっきりしている。
ところが、本シリーズは境界線があいまいである。
「悪」であっても憎めなかったり、
善人が出来心で悪事を働いたり。
絶対的な悪もあれば、相対的な悪もある。
時代が変わると、「悪」でなくなったりする。
(密貿易など、そうだろう)
そんなことがきちんと表現されているのが、人気の秘密かもしれない。

【蛇足】
みなさん、ご存じとは思うが、「剣客」は「けんかく」と読む。
刺客、論客、客死、侠客…いろいろある。