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「剣客商売 新装版」(1)池波正太郎

2016年06月21日 20時10分03秒 | 読書(歴史/時代)


「剣客商売 新装版」池波正太郎

以前から気になっていたシリーズ作品。
ちょっと読んでみようかな、と。
思った以上に面白かった。
オヤジ連中に人気なはずだ。
さらに言うと、「萌え」要素もあって、年齢にかかわらず受ける、と思う。
面白さのツボがいくつもある、ってことだ。
少しずつ、時間をかけて(全16冊+番外編)読破予定、である。

【苦情】
常磐新平氏の「解説」を読まない方が良い。
この「解説」 は、ひどい。
なぜなら、シリーズ今後の展開をネタバレさせているから。
読書人として、作家として、どうなんだろう?
担当編集者も新潮文庫編集部 も同罪である。
「センセー、これまずいっすよ」、くらいのことを言う必要がある。 
ほんと、このような最低の「解説」に、今まで出会ったことがない。

【おまけ】
ところで、なぜ池波正太郎作品を、読みたくなったのか?
それは、「マリア様がみてる 黄薔薇革命」に次のような箇所があったから。
この時から、気になる存在となった。

P147
「嘘」
 令さまが少女小説読んでて、由乃さんはお侍さんが人をバッタバッタ斬る小説読んでいるなんて。絶対に絶対にイメージが合わない。
 すると由乃さんは、証拠とばかりに積んであった文庫本を取り上げて、カバーを外して祐巳に見せた。
「……池波正太郎」
何か、一気にガクンって力が抜けた。
「これ、全部そうよ」
 

【ネット上の紹介】
勝ち残り生き残るたびに、人の恨みを背負わねばならぬ。それが剣客の宿命なのだ――剣術ひとすじに生きる白髪頭の粋な小男・秋山小兵衛と浅黒く巌のように逞しい息子・大治郎の名コンビが、剣に命を賭けて、江戸の悪事を叩き斬る――田沼意次の権勢はなやかなりし江戸中期を舞台に剣客父子の縦横の活躍を描く、吉川英治文学賞受賞の好評シリーズ第一作。全7編収録。