「僕らが毎日やっている最強の読み方 」池上彰/佐藤優
現在、日本を代表する知識人2人による「読み方」公開。
情報収集、処理、判断、現代を生き抜く武器としての読書スキル。
貯め込むだけだと「教養オタク」だから。(クイズ番組には強くなれるか)
2人ともインプットには相当な時間、労力、金をかけている。
同じように出来ないけれど、効率よいテクニックは得るところが多い。
各社の新聞について
P42
NHK籾井会長の就任会見に対する、各社の紙面構成がまったく違ったんです。籾井会長は、いわゆる従軍慰安婦問題について自説をとうとうと述べ、「政府が右と言うものを左というわけにはいかない」と言ってのけた。これを大きな問題だと捉えて記事にした新聞と、問題にしなかった新聞にはっきり分かれました。
P78
新聞はあくまで「飛ばし読み」が基本です。朝刊の文字数はおよそ20万文字といわれていて、書籍にすれば新書約2冊分。
(中略)
「見出しを見て、読むかどうか迷った記事は読まない」
佐藤さんの趣味発言
P103
本当に好きなジャンルの雑誌は、きちんと定期購読して紙で読んでいます。
「ねこのきもち」「猫びより」「ねこ新聞」
ねこのきもち/公式サイト - benesse.ne.jp
公式サイト・月刊「ねこ新聞」
猫びより公式サイト ちょっとお洒落な大人のねこマガジン 2012年7月
P122
『中央公論』は、親会社の『読売新聞』と一体化していて「安倍政権の機関誌」という側面があるので、現政権の意向をより深く知るためには、すごくいい媒体です。
「のらくろ」の後日譚について
P131
佐藤 今度は仕事がなくなり、用心棒や私立探偵など、いろいろヤバめの仕事に手を染めるんです。
池上 『のらくろ』にそんな後日談があるんですか。
佐藤 一方、ブル連隊長はブル商事株式会社の社長としてブルジョアに、モール中隊長は市会議員になっているんですね。しかし、のらくろだけは職を転々としながら、いろいろな仕事で散々な目にあうんです。紆余曲折を経て、最終的に喫茶店の店主としてやっていくんですが。
「失敗の本質」について
P132-133
池上 あれを読むと、日本の組織というのは昔も今もまったく変わらない、つまり陸軍海軍が現代の官僚や役所と同じだったことがよくわかります。
佐藤 続編の「組織の不条理」もあわせて読むといいですね。結局、組織というのは、抜本的な改革はできないことがわかります。私が常々「組織と闘うな」と言う理由のひとつでもあります。「半沢直樹」が流行りましたが、あれを現実でやったら即破滅ですよ。ファンタジーを真に受けると、ひどい目にあいます。
P267
ビジネスパーソンにぜひ手にとってほしいのは、「公民」と「歴史」、それから「国語」と「英語」の教科書です。
【資料】
https://www.foreignaffairsj.co.jp/
【ネット上の紹介】
2人の読み方「最新の全スキル」が1冊に。「普通の人ができる方法」をやさしく具体的に解説。重要ポイントがすぐわかり、読みやすく、記憶に残る。具体的な新聞・雑誌リスト、おすすめサイト・書籍を紹介。2人の仕事グッズも完全公開。見るだけで参考になる!
序章 僕らが毎日やっている「読み方」を公開
第1章 僕らの新聞の読み方―どの新聞を、どう読むか。全国紙から地方紙まで
第2章 僕らの雑誌の読み方―週刊誌、月刊誌からビジネス誌、専門誌まで
第3章 僕らのネットの使い方―上級者のメディアをどう使いこなすか
第4章 僕らの書籍の読み方―速読、多読から難解な本、入門書の読み方まで
第5章 僕らの教科書・学習参考書の使い方―基礎知識をいっきに強化する
特別付録(「人から情報を得る」7つの極意
本書に登場する「新聞」「雑誌」「ネット」「書籍」「映画・ドラマ」リスト
池上×佐藤式70+7の極意を一挙公開!)