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「白に染まる 着物始末暦」(9)中島要

2017年08月15日 18時30分14秒 | 読書(歴史/時代)


「白に染まる 着物始末暦」(9)中島要

シリーズ9作目。
次の4編が収録されている。

師走の嵐
白に染まる
道中の行方
言祝ぎの袖

山王様で知り合った尼僧が一膳飯屋だるまや・お糸を訪ねてくる。
ここから物語が動き出す。
途中で、吉原・唐橋花魁の道中が絡んでくる。
本人が前面に出てこないし、セリフもないのが残念。
その代わり、井筒屋店主・愁介、お玉、おみつ、千吉、六助、綾太郎といった常連は一通り登場。
今後、加野家の娘が絡んでくるかどうか不明。
もし、登場するなら、物語に変化が出るから楽しみ。

【ネット上の紹介】
晴れて夫婦となった着物始末屋の余一と、一膳飯屋の看板娘・お糸。しかし互いに忙しく、夢にまで見た夫婦の暮らしはすれ違いが続き、お糸はひとり思い悩んでいた。一方、大隅屋の若旦那・綾太郎は、朝っぱらからうんざりしていた。西海天女と呼ばれている唐橋花魁が吉原で着る最後の打掛を大隅屋で作ったことが江戸中の噂となり、それを一目見ようと、客が押しかけてきたからだ。唐橋に恨みをもつ札差の澤田屋や、京の老舗呉屋問屋、井筒屋江戸店の店主・愁介がつけ狙う中、唐橋の最後の花魁道中は無事に終わるのか!?待望のシリーズ第九弾!!