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「家の歴史を書く」朴沙羅

2019年02月02日 21時42分18秒 | 読書(昭和史/平成史)


「家の歴史を書く」朴沙羅

「私の家族は、いつどうやって、なぜ日本に来たのだろう」
…それが発端となり、家族への聞き取りを始める。

P89-90
私はそれまで、自分たちがいつ、なぜ、どうやって日本に来て大阪に住むようになったのか、考えたこともなかった。

P249
ああ、夜間中学な。夜間中学校行ったわ。ものすごい、字知らんからな、つらかったな、お腹大きなって、母子手帳もらいに区役所行くやんか、大きなって。ほんで、全然よう書けへんやんか。名前も住所も。めっちゃつらかってね。これはもう、もう嫌やってな、もうこんなになんとも言われんで、字わからなあかんわ思うてな。一生懸命書いたりな、晩にな。
 ほんで、どっか勉強するとこないかなと思っとったら、天王寺夜間中学あるいうの教えてくれてな、そんで、行ったわ、天王寺。初めて机の上座ったらうれしかった。

【ネット上の紹介】
「私の家族は、いつどうやって、なぜ日本に来たのだろう」「個人の人生を、どうしたら歴史として残せるのだろう」家族への親愛と歴史への洞察に満ちた、ある家の記録。
第1章 生活史を書く
第2章 誰も知らない―李延奎伯父さん
第3章 めっちゃええ場所―朴貞姫伯母さん
第4章 親族の中心―朴誠奎伯父さん
第5章 わからへんこと―朴俊子伯母さん
第6章 美しい済州(アルムダウン・チェジュ)