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「歴史・時代小説縦横無尽の読みくらべガイド」大矢博子

2019年02月28日 20時48分06秒 | 読書(歴史/時代)


「歴史・時代小説縦横無尽の読みくらべガイド」大矢博子

とても役に立つガイドブック。
紹介された作家176人、作品488作。
膨大な作品の魅力のツボを教えてくれる。

P127
遊郭ものの書き手としては『吉原手引草』『吉原十二月』などの松井今朝子がまず浮かぶが、この『花宵道中』と、前述の中島要『ひやかし』の二冊が近年の遊郭小説のツートップだと思う。強く推す。(私も強くそう感じる…と言うか、『花宵道中』は大矢博子さんの推薦文を読んで、当時リアルタイムで読んだ)

P142
江戸時代の時刻制度「不定時法」では、日の出の約30分前を「明け六つ」、日没の約30分後を「暮れ六つ」としていた。この三十分は「星が見えなくなる/見え始める」タイミングだ。意外とロマンチックな決め方である。

【おまけ】
まだ未紹介の作品も多々あるし、新たなテーマで書いて欲しい作品群もある。
続編が出て欲しい。

PS
図書館で借りて読んだが、買いなおして手元に置いておこうと思う。