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「昨日のまこと、今日のうそ」宇江佐真理

2019年02月03日 09時36分52秒 | 読書(歴史/時代)


「昨日のまこと、今日のうそ」宇江佐真理

シリーズ14作目。

タイトルは正岡子規の作品から来ている。
紫陽花やきのうの誠けふの嘘

P241
蚊帳は、一家に一張は必要な家財道具である。とはいえ、買うとなったら大層高直で、米に換算すれば、二石か三石にも当たる。蚊帳を買えない者は盛大に蚊遣りを焚いて藪蚊を防ぐしかない。

大矢博子さんの解説より
P293
宇江佐さんはもういなくても、本を開けば、彼らはそこにいつでもいてくれる。こうして遺された作品がある限り、読み続ける限り、読者は宇江佐真理を忘れない。それが本当の供養なのだ。
(大矢博子さんの言葉が胸にしみる…よい解説だ)

【ネット上の紹介】
松前藩主の嫡子・良昌からの再三の申し出に、側室になることを決意した不破茜だが、良昌の体調が刻一刻と悪化していく。一方、才気溢れる絵を描く弟弟子から批判され、自らの才能に悩む伊与太は当代一の絵師、葛飾北斎のもとを訪ねる。人生の岐路に立つ若者たちに、伊三次とお文はなにを伝えられるのか