「雪山登山」遠藤晴行
基本のおさらいが出来てとても参考になった。
著者の実体験に基づくエピソードも書かれていて、興味深く楽しく読める。
P56
体に貯蔵されている炭水化物は1500~2000kcalだが、これを使いきると脂肪も燃焼しなくなり、たんぱく質である筋肉が燃料として使われてしまう。登山中にむくんだり小便が黄色くなったりするのは、これが原因である。
P57
登山中の行動食について考えると、1~2時間ごとにおにぎり1個以上のカロリーを摂取することがばてないための目安になる。
P89
雪庇は根元から切れるのではなく、もっと大きく切れる。根元と見えるところは、じつは雪が吹きだまって、実際の根元は隠れているからだ。そこで根元よりもさらに大きく巻いて通過することになる。
【蛇足】
2006年出版なので、今なら、スマホGPS関連のソフト情報が追加されるだろう。
モバイル、ガジェットは日進月歩、めざましいものがある。
改訂最新版の出版が望まれる。
【ネット上の紹介】
の北アルプスを最終目標にして、積雪期登山の歩行技術、用具、気象、幕営技術から雪崩対策まで、雪山の技術と知識をいちから解説。
第1章 用具とウエア
第2章 雪山登山の準備
第3章 雪山の食料
第4章 雪上技術
第5章 クライミング技術と確保技術
第6章 雪山に泊まる
第7章 雪山登山の危険