「検事の本懐」柚月裕子
佐方貞人の検事時代を描いた連作ミステリー。
佐方貞人シリーズ2作目。
佐方貞人シリーズ2作目。
「罪を押す」
「樹を見る」
「樹を見る」
「恩を返す」
「拳を握る」
「本懐を知る」
私は学生時代の恩を返すため広島に行く「恩を返す」が好み。
1作目より面白く感じた。
P75
小野が犯したのは、留守の家を狙っての空き巣ではなく、十人が在宅しているとわかったうえでの居空きだった。
P192
仮を返せば、恩が返せるわけじゃない
【ネット上の紹介】
12万部突破の法廷ミステリー『最後の証人』主人公のヤメ検弁護士・佐方貞人の検事時代を描いた連作ミステリー、待望の文庫化です。出所したばかりの累犯者が起こした窃盗事件の真実を抉る「罪を押す」。県警上層部に渦巻く嫉妬が、連続放火事件の真相を歪める「樹を見る」。同級生を襲った現役警官による卑劣な恐喝事件に、真っ向から対峙する「恩を返す」。東京地検特捜部を舞台に、法と信義の狭間でもがく「拳を握る」。横領弁護士の汚名をきてまで、約束を守り抜いて死んだ男の真情を描く「本懐を知る」。