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「検事の本懐」柚月裕子

2019年08月19日 19時35分02秒 | 読書(小説/日本)
「検事の本懐」柚月裕子

佐方貞人の検事時代を描いた連作ミステリー。
佐方貞人シリーズ2作目。

「罪を押す」
「樹を見る」
「恩を返す」
「拳を握る」
「本懐を知る」
私は学生時代の恩を返すため広島に行く「恩を返す」が好み。
1作目より面白く感じた。

P75
小野が犯したのは、留守の家を狙っての空き巣ではなく、十人が在宅しているとわかったうえでの居空きだった。

P192
仮を返せば、恩が返せるわけじゃない

【ネット上の紹介】
12万部突破の法廷ミステリー『最後の証人』主人公のヤメ検弁護士・佐方貞人の検事時代を描いた連作ミステリー、待望の文庫化です。出所したばかりの累犯者が起こした窃盗事件の真実を抉る「罪を押す」。県警上層部に渦巻く嫉妬が、連続放火事件の真相を歪める「樹を見る」。同級生を襲った現役警官による卑劣な恐喝事件に、真っ向から対峙する「恩を返す」。東京地検特捜部を舞台に、法と信義の狭間でもがく「拳を握る」。横領弁護士の汚名をきてまで、約束を守り抜いて死んだ男の真情を描く「本懐を知る」。

「最後の証人」柚月裕子

2019年08月19日 07時17分54秒 | 読書(小説/日本)
「最後の証人」柚月裕子

傑作法廷ミステリー。
ホテルで起きた刺殺事件。
密室ゆえ、圧倒的に不利な状況。
これを覆せるのか?
当初、単純な男女間の愛憎のもつれと思われた。
裁判が進むに従い、過去の事件が絡んでくる。
佐方貞人シリーズ1作目。

【ネット上の紹介】
元検察官の佐方貞人は、刑事事件を専門に扱うやり手弁護士だ。そんな佐方の許に、かつて在籍した地検の所在地で起きた殺人事件の弁護依頼が舞い込む。高層ホテルの一室で起きた刺殺事件。物的証拠、状況証拠ともに、依頼人が犯人であることを示していた。男女間の愛憎のもつれが引き起こした悲劇。世間やマスコミの誰もが、依頼人に勝ち目はないと見ていた。しかし佐方の、本筋を見抜くプロの勘は、これは単純な事件ではないと告げていた。敗戦必至の弁護を引き受けた佐方に、果たして勝算はあるのか。やがて裁判は、誰もが予想しなかった驚くべき展開をみせる…。