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「神さまたちの遊ぶ庭」宮下奈都

2019年08月30日 08時08分30秒 | 読書(エッセイ&コラム)
「神さまたちの遊ぶ庭」宮下奈都

本書を読むのは3回目。
毎回思わぬ発見があり、読むと幸せな気分になる。
だから、また読み返したくなる。
「山村留学」のため、一家5人で北海道に移り住んだときの1年間の記録。
場所はトムラウシの麓。

P39
 むすめも新小学四年生として今年の目標を述べた。
「みんなと仲よくなりたいです」
 一学年が百人近くいる前の小学校で言ったらちょっと嘘くさかったかもしれないが、ここでなら現実味がある。小学生は全員で十人だ。もしかしたら、ほんとうにみんなと仲よくなれるかもしれない。

P59
山を下りて町まで出ると、一軒だけ本屋さんがある。文房具屋さんと酒屋さんも兼ねた、小さな本屋さんだ。雑誌が主で、背の低い文庫の棚がひとつ。単行本は、一冊しか置いてなかった。本屋大賞をとった本だ。いつかこの本屋さんに私の本が置いてあったらうれしいだろうなあとしみじみと妄想する。しみじみと無理だと思う。(その後、トムラウシで書いていた小説「羊と鋼の森」が本屋大賞を受賞し、この本屋・相馬商店に置いてもらう夢がかなう・・・これはすごいことだ。しみじみ思う)

トムラウシの学校の先生の話
P166
「この学校の子は、友達のつくり方がわからないんです。ここにいると、みんなはじめから友達だから」

【初回読んだときの感想】

【再読したときの感想】