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「粗茶」シリーズ再読

2020年04月22日 20時04分28秒 | 読書(小説/日本)
①「雨にもまけず粗茶一服」松村栄子
②「風にもまけず粗茶一服」松村栄子
③「花のお江戸で粗茶一服」松村栄子

3冊いっきに再読。
単発では再読してるけど、シリーズいっきは2年半ぶり。

文庫本・上①P123
能曲〈野宮〉のシテは〈源氏物語〉に出てくる六条御息所、ワキは野宮神社に詣でた旅の僧侶だ。御息所は後段、幽霊の姿で現れ、つらつらと生前の不幸を物語る。野宮とは、かつて彼女が源氏への想いを断ち切り娘とともに伊勢に下ろうと決心したときに仮の宿りとした神域であり、にもかかわらず忍んできた源氏を断り切れずにまた逢ってしまった因縁の場所でもある。
「野宮で源氏と御息所が最後に逢うたんは、物語の中では9月7日やそうですわ。この幽霊は、せやし毎年毎年9月7日になると野宮に出ますのや。(後略)」(嵯峨野に野宮神社がある・・・前回、愛宕山に登ったときに立ち寄ろうと思ったけど、時間がなくて諦めた)

文庫本・上①・P205
「アズマ君、ようやっと自分の立場ゆうもんがわかってきはりましたなぁ。ええことやと思いますわ。そうやねん。うちは、この家のお嬢様やねん。アズマ君は居候や。可哀想に寝るとこもないのんを、うちのお父ちゃんに拾われてん。そこんとこを忘れたらあかんと思うわ。自転車はうちのやし」
 この子も最初に会ったときには、頭のネジが一本抜けているではないかと思うくらいおっとりして見えたものだが、地元に帰ってずいぶん印象が変わった。京女油断ならじと遊馬はいささかおののきの体だ。
(そのとおり!京女をあまく見てはいけない・・・ウチの親戚は父方も母方も京都なので、そうそう、と思いながら読んだ)

単行本②P199
〈いただきます〉は、あなたの命をいただきますという意味だと子どもの頃、隣の和尚に教わった。鮎の命をもらって、自分の命をつなぐ。〈ご馳走さま〉は、走り回ってもらってありがとうございます、という意味だ。

【誤植】を見つけた
単行本②P127
これからや遅なってしまうし
 
これからやと遅なってしまうし
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