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「三人寄れば、物語のことを」上橋菜穂子/荻原規子/佐藤多佳子

2015年01月09日 23時57分56秒 | 読書(対談/鼎談)


「三人寄れば、物語のことを」上橋菜穂子/荻原規子/佐藤多佳子

お互いの「物語」についての鼎談。
「RDG」についての荻原規子さんの鼎談は「ユリイカ」2013.04で読んでいる。
今回、わざわざ買う必要ないかも、と思ったけど、
佐藤多佳子さんの「シロガラス」の鼎談も掲載されている。
この手の本は、一部ファンが買ったら重版せず、すぐ絶版になるし。(失礼!)
図書館に入荷しない可能性も高いし。
やはり、買っておくか、と。

P89
荻原 層のことを思いついたのは戸隠に行ったからですね。戸隠の歴史を調べると、最初は行者が寺を建てたけど、そこは地元のひとたちが土地神、つまり九頭龍大神を祀った場所で、それを封じ込めるためだったのね。それから、修験道の霊場としてすごく栄えた後に、戦国時代の戦乱で廃れて、神社だけが残ったという経緯がある。

P150
佐藤 この話(シロガラス)を考えだしたのはすごく前で、荻原さんがまだ「RDG」の原案を考えるよりも前に荻原さんと一緒に神社へ取材に行こうって言ったことがあったんだよね。
荻原 あったあった。そもそも、このお話を書こうと思ったときに最初に降ってきたものは何だったの?
佐藤 さっきも言ったように、最初はとにかく子どもが複数でてきて、やりたい放題にいろいろと動くというものだった。
荻原 そのときにはもう神社は降ってきていた?
 それに神社が合体したってわけ。

う~ん、そうだったのか。
重要な証言が多々ある。
マニアに受ける、貴重な鼎談、である。

【ネット上の紹介】
三人の物語の秘密が解き明かされる! ? 〈守り人〉シリーズ、『獣の奏者』、『西の善き魔女』、『RDG レッドデータガール』、『一瞬の風になれ』、『シロガラス』… 当代きっての物語の書き手でありまた読み手でもある3人の作家が、 お互いの作品を時にするどく時になごやかにあますところなく語り尽くす!

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