人生万歳!
2009年/日本
科学的言説批判
総合
70点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
主人公の物理学者であるボリス・イェルニコフが終始カメラに向かって語る行為はあくまでも劇中ではボリスの妄想とされてはいるものの、ボリスに語りかけられる身としては正直あまり居心地が良くない。
見所としてはミシシッピ出身のメロディ・セント・アン・セレスティンがボリスと結婚したことで、決して聡明とはいえないメロディ本人も科学の専門用語を織り交ぜて日常会話をすることが出来てしまうという皮肉と、 再びボリスが自殺しようと自宅アパートの窓から飛び降りたものの下にいてボリスとぶつかり大怪我をしたヘレナの存在である。ヘレナが占い師であることを知り、自分が上から落下してくることを占いで分からなかったのかと訊いたボリスに対して、ヘレナは「分かっていたかもしれない」と答えに含みを持たせる。その答えによってボリスの科学的な思考方法はもろくも崩れてしまう。病院に入院するほどの怪我を負ってでもボリスとの出会いを選んだのならばヘレナの考え方はボリスの‘正論’を凌駕するものだったからであり、最後にはボリスは人生において才能などは何も役に立たないと言い、完全に‘偶然論者’になってしまっている。
ところでハワード・カミングスの「ヘテロは哀れだ。ゲイは性的興味を失わない」という発言は真実なのであろうか?
「PSY江南スタイル」を出版したク・ジャヒョン氏(聯合ニュース) - goo ニュース
先ごろPSYの音楽と人気を分析した著書「PSY江南スタイル」を出版した音楽評論家の
ク・ジャヒョンによるならば、「『江南スタイル』は単純なヒット曲ではありません。人気とは
別に音楽史に大きな変化をもたらしました。ユーモアの境地に達したのです」とし、大衆の前
で格好よく見せようとしていた既存の音楽ではなく、観客と楽しむ音楽が支持されるように
なったとしているのであるが、“観客と楽しむ音楽”というのならば、既に去年もLMFAOの
「Party Rock Anthem」という能天気なパーティ・チューンが世界的に大ヒットしており、
PSYの「江南スタイル」が「音楽史の流れを変えるきっかけ」を作ったわけではなく、
「江南スタイル」が大ヒットした理由は、ボストン大学やバークリー音楽大学で学んだ
音楽ビジネスのノウハウを活かしながら、本人が積極的にアメリカでプロモーション活動に
勤しんだ結果でしかない。もちろんその結果は大したものなのであるが、とかく比較される
坂本九の「SUKIYAKI(上を向いて歩こう)」とは大ヒットした意味合いが違うと思う。