大日本帝国
1982年/日本
最後の‘太平洋戦争映画’
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
右翼からも左翼からも批判されている映画ではあるが、太平洋戦争の始まりから終わりまでの経過を知る上においてはとても分かりやすく描かれている。
さすがに脚本を笠原和夫が担っているだけあって、昭和天皇に対する皮肉が随所に見受けられる。例えば、日本海軍が真珠湾攻撃を仕掛けた後、新井美代の「天皇陛下も戦争に行くのかしら?」という質問に対する、女将さんの「天様は宮城だよ、ずっと」という答えに美代が不服そうな表情をしたり、アメリカ軍に捕まった大門勲が江上孝に、脱出して援軍が来るまで山の中に籠もろうと誘う理由を、「大元帥陛下が我々を見殺しにするはずがない。我々は天皇陛下の御楯になれと命じられて戦ってきた。そう命じられた方が我々を見捨ててアメリカと手を結ぶなどということは絶対にない。日本政府がポツダム宣言を受諾したとしても、天皇陛下は例えお一人になられたとしても必ず私らを助けに来てくださるはずです。このようないかさまの裁判で死刑にされて浮かばれますか?」と言わせたりしている。
江上孝が最後に銃殺刑に処せられるシーンにおいて、心臓を撃たれた江上の顔に被せられていた白い布がいっぺんに血で真っ赤に染まるなど、不可思議なショットも多々あるが、例えば、硫黄島の戦いは『硫黄島からの手紙』(クリント・イーストウッド監督 2006年)、戦後は『終戦のエンペラー』(ピーター・ウェーバー監督 2012年)、あるいは忠臣蔵は『47RONIN』(カール・リンシュ監督 2013年)、芸者の思い出さえ『SAYURI』(ロブ・マーシャル監督 2005年)と、もはやハリウッドでなければ映画化されない有様で、おそらくもう二度とこのような大規模な太平洋戦争を巡る映画は日本において製作されることはないであろうから、学習教材としては貴重なものとなるだろう。
ブログで事実無根の記載、姫井氏が謝罪文(読売新聞) - goo ニュース
2007年の第21回参議院議員通常選挙において、姫井由美子は地元である岡山県から
出馬していたはずだが、今年の7月に国民の生活が第一の結党に参加し、日本未来の党
で何故か衆院選千葉8区から立候補し、当然のことながら第4位で落選している。自身の
ブログで「読売新聞販売店が、私の政策ビラの新聞折り込み半分を捨てた」などと書いた
ことが問題となり、後に事実無根だったために読売新聞社に謝罪するはめになっている
のであるが、次点だったのならば立腹する意味もまだあるだろうが、第4位だったのだから
結局、“告発”する意味などないということを姫井はすぐに気付くべきであっただろう。また
一人無能な参議院議員がいなくなったこと自体は良かったのであるが。