綱引いちゃった!
2012年/日本
固定とハンディの違いについて
総合 50点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
シーンのところどころで走る列車を絡ませているところなど、映像にこだわっているのかと思いきや、例えば、主人公で大分市役所広報課職員である西川千晶が女子綱引きチームのメンバーたちに大会の出場辞退を提案した際に、千晶の顔が固定カメラで映された後に、メンバーたちがハンディカメラで撮される。もちろんメンバーがハンディカメラで撮される理由は、カメラが千晶の目線だからであり、千晶の目を通して、気持ちがバラバラであることをブレるハンディカメラの映像で表現し、そのようなメンバーたちが団結していく様子が描かれていくところが感動するのであるから、最後にメンバーの中に千晶が映りこんでいくところは気持ちが一つにまとまったという意味を持たせるために固定カメラで撮られなければならないと思うのであるが、そこまでの映像に対するこだわりは見せない。
ラストシーンは賛否が分かれているようであるが、千晶のチームが勝ちそうな雰囲気を残して終わり、その後‘参加’写真が映し出されるということは、現実はそれほど甘くはなく、決してそんなに簡単に優勝出来るわけではないというニュアンスを残しており悪くはない。
とにかく渡辺直美のキャラに頼りすぎているきらいがあり、大分市以上に渡辺直美のPRフィルムになってしまっている。
森光子さんにお別れ 王貞治氏ら弔辞「誰もがファンになってしまう人」(サンケイスポーツ) - goo ニュース
森光子は1920年5月9日生まれであるが、もう一人大物女優が同じ年に生まれている。
1920年6月17日生まれの原節子である。原は1935年のデビューから注目を集めて
若くしてスターの座についたのであるが、森は長い下積みを経験しなければならなかった。
菊田一夫の脚本による芸術座公演『放浪記』の林芙美子役が森の代表作となったのが
1961年であるが、翌年の1962年の作品を最後に原は女優業を引退している。あくまでも
個人的な感想であるが、森の女優業に対する執着心は、美人の原に対するライバル心が
潜んでいたように思う。だから原より先に逝ってしまうことは森としては不本意だったと思う。