百醜千拙草

何とかやっています

ウソの包帯

2013-09-27 | Weblog
昔は良かったなあ、と思うことが多くなりました。
戦争も知らず、世間も知らず、金魚鉢の中の平和がずっと続くのが当然と思っていた子供のころ、十五や十六で人生が暗かった、という歌が理解できないほど、脳天気に暮らしていました。しかし、その金魚鉢の中の平和は失われつつあります。過去の成功法則、勉強してテストいい点を取っていい大学に入って医者か弁護士か公務員か大企業のサラリーマンになる、という路線ですね。安全路線、安心な人生の道筋をトレースするやり方が、通用しなくなってきました。嘆くべきなのか、あるいは喜ぶべきなのか、私はまだちょっとわかりません。

変化しないものはない、それだけが不変の法則なのは頭ではわかっていても、ジリジリと下り坂をずり落ちるような過去十数年を振り返ると、どこまで落ちるのかな、と不安に思わずにいれません。研究という職業は、社会と経済の安定があってはじめて成り立つような「贅沢」な職業ですから、社会が不安定化するのは、私、個人的に困ります。しかし、そもそも研究職が安定な職であったことはこれまでなかったわけですから、社会が安定であろうと不安定であろうと、どっちにしても不安定なものなのだと思えば、ナンてことはありません。ただ、私の場合、研究グラントが取れなくなったら失業ということなので、家族と自分の生活のために、別の職業を探さねばならず、そうなった時に、社会が不安定なのはやはり困ります。

平和で安定で快適な国に住みたいと思うのは誰も同じでしょう。そんな環境はそこに住む様々な役割の人々が協力して作りあげなければなりません。社会の秩序はどんなタイプの秩序であっても、そうしたエネルギーの流入を必要とするもので、中でも民主主義社会はもっともエネルギーの消費の激しいものだと思います。その秩序を維持するエネルギーが失われれば、エントロピーは増大し、マクロ社会はカオス化するであろうことは、予想がつきます。

今の日本は、民主党があれだけハデにずっこけ、フクシマ原発事故後の無責任極まりない政府や電力会社の対応を見せつけられ、検察や裁判所のデタラメな腐敗ぶりが明らかにされて、人々は政治や社会に対してエネルギーを使うのをますます避けるようになってきました。正直言って、腐りきっているこの国の統治システムで、国民ができることはその意見を聞いて実現してくれる政治家を選ぶことぐらいだったのに、誰が政治家になっても国民の意見は選挙前に聞くフリをするだけで、結局、政治家は、既得権者の利益になり一般国民の不利益になる政策しか実行しないわけです。

国民の政治、社会に対する関心が低下しているように見えるのは、日本の政治というものがプロレス以下の八百長にしか過ぎず、ウラでその八百長試合を仕切っているのが、官、産、米、だということが、この数年の間に、以前にも増して露わになってきたのが大きな理由でしょう。

政治や社会に何の興味のなかった大学生時代、選挙の度に創価学会の友人に投票を頼まれました。「選挙など、運動会のかけっこと同じで、ワッショイ、ワッショイ、赤勝て、白勝て、と応援するが、結局、どこが勝っても同じだ」と事情もわからずにノンポリの言い訳をしていましたが、結局、それは正しかったののでした。日本は官僚政治の国、昔から、お上が庶民を支配している国で、民主主義も選挙も形ばかりの「ごっこ」にすぎないのでした。

物騒ですが、私、日本もこの際、「革命」が必要なのではないかな、と思います。「革命」が成功したからといって、必ずしも社会が良くなる訳ではないですが、世界各地では、革命は時々おこって社会システムがひっくり返ります。革命と恋愛は若者の特権と言いますが、私よりも年上の大勢の人々も声を上げています。本当に見ていられないのですね。

ふと思い出して、子供の時に聞いた中島みゆきさんの「世情」を聞き直してみました。

世の中はいつも臆病な猫だから
他愛のないウソをいつもついている
包帯のようなウソを見破ることで学者は世間をみたような気になる
シュプレヒコールの波、通りすぎていく、変らない夢を流れに求めて
時の流れを止めて変らない夢を見たがる者と戦うため


当時、中島さんは三十半ばぐらいのはずですが、当時の若者は、今の大人よりもよっぽど世の中をよく知っていたのだろう、と思いました。

アベ氏や政府やマスコミがつきつづけるウソは、もはや「他愛ない」というレベルではありません。
ウソの包帯を剥がし続けて、最後に残る国家の真実は身も蓋もないものなのでしょう。国家とは、包帯で人形に覆われてはいるが中身のないミイラに過ぎないのかもしれません。
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フクシマ、オンカロ化計画

2013-09-24 | Weblog
フクシマのオンカロ計画、ついに発進か、というニュース。

福島第一を「廃炉センター」に 発電から転換、東電検討

朝日新聞デジタル 9月21日(土)8時1分配信
 東京電力は、安倍晋三首相の要請に応じて福島第一原発5、6号機の廃炉を決めた後、福島第一全体を廃炉に専念する「廃炉センター」(仮称)に衣替えさせる検討に入った。年内に見直す総合特別事業計画(再建計画)に盛り込む。福島第一は名実ともに「発電所」としての役割を終える。

 安倍首相は19日、東電に5、6号機の廃炉を要請した理由について、「汚染水対策を優先し、事故の対処に集中するため」と記者団に説明した。東電が廃炉を決めた後は将来の発電に備えた設備を維持する人手は要らなくなる。今の発電所から廃炉を担う組織へと切り替えることで、汚染水対策や事故収束に人手やお金を集中する姿勢をはっきり示すねらいがある。

 福島第一は1971年に1号機が営業運転を開始。新しい5、6号機はそれぞれ78年、79年に稼働した。東日本大震災による事故で1~4号機は2012年4月付で廃止された。廃炉センターへの衣替えで、発電所としての40年あまりの歴史に終止符を打つ。 (朝日新聞社)

わざわざ名前を変えて何の得があるのでしょうか?思うに、名前を変えて内容も変えやすくしたい、ということでしょう。世界の原発マフィアはこれを狙っているのではないか、という懸念は以前からありました。東北大震災はフクシマ原発を狙った人工地震だ、という陰謀論もありました。つまり、フクシマを核廃棄物最終処分場、核の墓場にするためだ、という説です。東北大震災が自然現象であれ、人工地震であれ、いずれにしても、チェルノブイリを遥かに越える大放射能事故となって、付近周辺は一般人の立ち入りができない状況になった今、これを利用しない手はない、と原発マフィアが思わない筈がありません。

反戦な家づくり」では、その懸念が以前から述べられていました。震災からちょうど二年が経った半年前の次の記事の一部を、読み返してみて、私はあらためて戦慄しました。

2年目を迎えて見えてくること

今後の原子力マフィアの最大のビジネスは、原発の輸出である。
その際の一番のセールストークは、「ゴミは引き取ります」

客観的に考えれば容易に想像がつくことだが、世界の原子力マフィアの目は、福島第一原発そのものではなく、その周辺に注がれている。周囲20キロに建設されるであろう、核廃棄物処分場。世界で2番目になるはずのオンカロ。
すでに、IAEAは福島現地事務所を開設し、着々と準備を進めているように見える。

TPPが発効すれば、米国の核廃棄物であっても、IAEAのお墨付きがあれば、断ることはできない。
もちろん、日立や東芝や三菱が他国に作った原発の核ゴミも、お持ち帰り自由である。


今や、福島第一原子力発電所は、「廃炉センター」という名前になりつつあります。将来的には福島第一原発以外の原発の廃炉も請け負うことを想定しているのでしょう。でなければ、わざわざ、「廃炉センター」などという名前をつける訳がない、と勘ぐらざるをえません。末端があるからセンターもあるわけで、全国の、いや全世界の核廃棄物が、「廃炉センター」を目指してやってくることになるのではないでしょうか。原爆にすれば日本を何十回と沈没させ、その土地に住むあらゆる生き物を根絶やしにするであろう大量の核廃棄物をフクシマ近辺に集めて、永久的に管理させる、それが世界の原発マフィアの計画であるのは、ほぼ間違いないでしょう。核廃棄物の処理は何百年単位の管理が必要です。フィンランドではオンカロを作りましたが、その他の国々では、いまだにそのような施設は作れていません。そんな危険な施設の周辺には誰も住みたくないですから、当然です。まして、地下施設を作るには莫大なカネがかかります。どうせオンカロは掘れない地震国の日本ですから、人の住めないフクシマに永久的に核廃棄物を集めて管理させることができるのなら、これは一石二鳥、渡りに船だ、と連中は思ったことでしょう。

日本が核の最終投棄場となるという恐るべき事態が、現実になりつつあります。十数年前の有名なジョン タイターの予言(この地図はニセモノだという話ではありますが)では、2020年のオリンピックの年には、日本の東京を含む関東と青森と秋田の一部ののぞく東北が、立ち入り禁止の政府管理区域となり、首都は岡山辺りに移ることになっています。本当になるかも知れません。やっぱりオリンピックやっている場合ではないです。
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殺人政府-2

2013-09-20 | Weblog
体制側、既得権側のプロパガンダに加担して、小沢叩きで散々もうけた売れっ子のテレビ芸人が、原発事故に対する批判をやり出したとたん、セクハラと息子の不祥事で番組を降りることになった、という話がしばらく前にありました。いつもの手口、「余計なことをしゃべるな」ということでしょうね。親の因果が子に報い、、、といういうのでしょうか、もとはと言えば、さんざん、偏向報道して連中の手先になって荒稼ぎした身から出た錆とも言えます。それにしても、痴漢事件やスキャンダルをでっち上げて、都合の悪い人間の口を塞ぐという連中の陰湿なやりかたには、私は反吐がでますね。

ラリー サマーズ、FRB議長職を辞退とのニュース、反対する人が多過ぎるという話。いくら元ハーバード総長でも、輝かしい学歴、職歴であっても、傲慢サマーズがドルを牛耳るのかと思うと、安心を感じるより不安を感じる人の方が多いのでしょう。これもいわば、身から出た錆、人間、謙虚で正直でなければなりません。

ところで、フクシマの話。私、「食べて応援」キャンペーンは知っていました。大変、悪質だとも思っていましたが、福島の農家や漁業の人々の苦境を思うと、この話題を取り上げるのは逡巡しておりました。このたび、暗黒夜考で紹介されている動画を見て、政府がカネのために国民の健康と安全を意図的に危険に晒して来たことに怒りを新たにした次第です。この福島の農家の人々の声を聞いて、私、この政府の役人どもの悪質さに、本当にハラワタが煮えくり返る思いでした。是非、記事と動画をご覧ください。

【必見動画】 「第38回全国公害被害者総行動デー」 ~福島県生産農家の”真の声”~

今回取り上げたのは、今年6月6日に開催された「第38回全国公害被害者総行動デー」(東京電力・政府合同交渉)の模様を英訳文を付して海外に伝える内容の動画である。

この動画をご覧いただければ、福島県の生産農家の方々が、除染もされず放射能汚染されたままの農地にて、自分自身やその家族が口にすることの憚(はばか)られる農作物を栽培し、これを市場に流通させていることに如何に強い”罪悪感”を抱き、同時に、不誠実極まりない政府(経産省・文科省)の対応に如何に強い”憤り”を感じているかが窺い知れるであろう。

この動画に登場する生産農家の訴えを聞けば、政府が「食べて応援」と称して大々的にキャンペーンを張って福島県産の農作物を全国に流通させているのが生産農家を救うことを目的したものではなく、本来、生産農家に対して政府が100%補償に応じるべきものを、そのツケを国民に”肩代わり”させることを目的としていることが解るであろう。

「食べて応援キャンペーン」に無邪気に賛同している方々に対し、批判を承知で敢えて言わせていただくが、あなた方の”応援”しているのは残念ながら、福島県の生産農家ではなく、彼らに多額の賠償金を支払うべき政府・東電である

そして何より自覚していただきたいのが、善意で福島県産の食材を購入することが、福島県の生産農家の意に反して汚染食材の栽培・流通を促すという”負の連鎖”を助長し、結果として、「国民総内部被曝」を助長している点である。

勿論、”諸悪の元凶”はこうなることを計算ずくで敢えてこれを促している霞ヶ関官僚らであり、バカ政治家連中である。

しかし、「騙す方も騙す方なら騙される方も騙される方」という言葉があるように、騙される方の国民の側ももう少し熟慮が必要であろう


放射能汚染された魚介類も広く流通しているようです。



こんな状況で、オリンピックなどとんでもない話です。そんな場合ではないのです。この調子だと遅かれ早かれ中止になるでしょうが、フクシマの事故と被害者救済のことを考えると、一刻も早く、国際世論で中止に追い込んでもらいたいと思います。


ルモンド紙(フランスねこのNews Watching
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全くコントロールできていないフクシマ

2013-09-17 | Weblog
二、三のプロジェクトで面白いデータが出ています。個人的には面白いと思うのですけど、これを世間の人が面白いと言ってくれる可能性は残念ながら低そうです。研究資金のことを考えると、スポンサーの人(世間の人)とグラントレビューアーが面白いと言ってくれないといけません。世の中、世知辛くなり、昔のように、しっかりした研究であれば、とりあえずサポートしてやろうという鷹揚な態度はすっかり消えてしまいつつあります。もう何年も前から、誰にでも研究の価値がすぐに分かるようなもの、医学研究で言えば何らかの病気の治療に結びつくもの、そんな研究でなければ金は出せない、というような風潮になってきています。正直、アカデミア研究の危機だと思います。
 私のやっているようなものは、直接、病気とは関係ないので、いま見えている現象は興味深くても、それをネタに研究資金の応募ができるかを考えるとどうしたものか、と思わざるを得ません。論文は出さないといけないし、研究費申請用のプロジェクトは育てないといけないしというわけで、余りネチネチとやっている余裕はなさそうです。来年に備えて、これはこれで追求しつつ、同時に研究資金獲得につながるようなネタへと展開できる可能性を探るような研究も平行させてやっていますが、ちょっと大変です。
 幸い、シリアへの空爆は回避されたようで、しばらく研究に集中したいと思います。シリア攻撃が腰砕けになった後、アメリカは、とってつけたかのように、今度は北朝鮮の核開発を非難しだしました。アメリカにとっては北朝鮮を攻めても何の得もないので、ただのポーズでしょうが、あるいは、シリア侵攻がずっこけた照れ隠しなのかも知れません。

しかし、中東よりももっと大きな懸念、フクシマ原発の状況は予断を許しません。ようやく、日本政府も現状の深刻さを公けに認め出しました。この二年間、政府は情報の隠蔽し、状況を悪化させること以外に何をしてきたのか、と思います。そして、このままではどうしようもないことを自覚したのか、原発事故収束のためのアイデアを諸外国からも募集するという話を聞きました。泥縄もいいところです。その前に東電を解体、整理することがまず必要でしょう。カネに糸目をつけている場合ではありません。

とにかく、目先の利益のことだけを考えて、安全とか先のことをずっとおろそかにしてきたツケが百万倍返しでやってきて、全てが後手後手に回っている、ということです。ハッピー氏のツイートでは、汚染水タンク設置が余りに無計画なため、汚染水漏れの出たタンクを修理、解体することさえ、難しいという話です。5年しかもたないのに、解体や修理のことを考えずにタンクを大量に設置したために、解体用の重機を入れるスペースが確保できないのだそうです。それで、問題のあるタンクを修理、解体するためのスペース作りのために、関係のないタンクをまず解体するというような二度手間、三度手間の作業をしているという体たらくなのだそうです。

本来、マトモな思考回路があれば、タンクももっと丈夫なものを作り、しっかりした地盤の場所に解体のことも考えて設置することもできたはずです。あいにく、東電は目先の利益のことしか考えていなかったようで、タンクも安普請ですぐにダメになるようなものを林立させて、状況をますます悪化させてしまったということでしょう。

その一方で、地下水の汚染水の放射能濃度が極端に上がって来たようです。これは、タンクからの汚染水の漏れでは説明できないレベルの上昇で、メルトダウンした核燃料が地下水脈に達した可能性が高いと考えられています。とすると、地下水脈を通じて、放射能は太平洋へどんどん流れて行っており、これを制御する有効な方法はないということを意味しています。

すでに、アメリカ西海岸に放射能は到達しており、太平洋全体が汚染されつつあります。結局、国際社会から大きな非難を受けて、東京オリンピックが中止に追い込まれる可能性はかなり高いだろうと思わざるを得ません。そうなる前に、自らオリンピックを辞退して、原発事故の収束と事故被害者の救済にまず全力を尽くすべきだと私は重ねて思います。
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お腹召しませ

2013-09-13 | Weblog
緊迫のシリア事情、プーチンの機転で、オバマは空爆の決定を延期、振り上げた(軍需産業とイスラエルに振り上げさせられた?)コブシを降ろすことができそうです。一番、ホッとしたのはオバマ自身でしょう。これだけアメリカ国内外が反対していては、どうにもなりません。テロ事件でもでっち上げて、世論を煽らなければ無理でしょうが、さすがにブッシュのデタラメを見せつけられたアメリカ国民、9-11以前ほど、簡単には騙されないのではないでしょうか。
これに懲りてアメリカ軍需産業も中東はしばらくそっとしておいてくれればよいのですが(ダメでしょうね)。この地域、ロシアも国防上、アメリカにいいようにさせておくわけにはいきませんから、アメリカが無理を通そうとすると、中露の反発は必ずあり、ヘタをするといつでも第三次世界大戦へと展開する可能性があります。アメリカもここまで落ち目になれば、もう戦争で金儲けも難しいでしょう。オバマの後ろ盾は軍需産業ではなく銀行だという話ですから、オバマの任期があるうちは、中東戦争はおこらないような気がします。そのかわり、経済戦争ですね。武力をつかうかカネの力を使うかの差であって、どちらも諸外国を搾取しようとすることには違いはありません。日本はすでにTPPという経済兵器を打ち込まれています。

さて、日本では、大ウソつきのアベ氏へのバッシングが止まりません。

京大原子力研の小出さん ー こんな軽々しい発言をする人を一国の首長に持っていることを、私自身は大変恥ずかしく思います。福島第1原子力発電所は自民党政権が安全性を確認し、認可した発電所なのであって、自民党政権のトップにいる安倍さんがまず謝罪して責任を取ることが本当は必要なことだと私は思います。2年半経っても事故そのものを収束できなかったということが事実として目の前にあるのです。


藤原直哉さん- 安倍は狂っている。本当にこんなことを言ったんだ!明確に英語情報として外国のメディア(CNBC)が報道している。とんでもない事態になった。 http://www.cnbc.com/id/101016550

東京新聞 - 汚染水めぐる首相発言に批判の声 福島の漁業者ら「あきれた」

生き生き箕面通信から - ドイツのシュピーゲル誌(電子版)は,『福島の原子炉の問題が失格判定の基準になり得るとみられていただけに、東京に決まったのは驚きだ』と報じた。中国の国営中央テレビは、「日本は『状況はコントロールされている』と強調したが、人々の懸念は完全には打ち消せていない、と伝えた。福島の漁業、今野智光さんは「ふざけんじゃない。原発をコントロールできないから、汚染水にこんなに苦しんでいるんじゃないか」

今西憲之さん - 安倍首相は 「汚染水は福島第一原発の港湾内の0・3㎢の範囲内で完全にブロックされている」これは大うそやろう。そんな芸当、でけへんよ。放射能見えへんし、海はつながってるねん。ブロックする壁もあらへん。TEPCOもブロックなんていってへん。水が行き来している状態って、記者会見で説明していたはずよ。それを、いくら五輪が来てほしいからって、あの場で言うたらアカンやろう。

おしどりマコさん - 東京電力もとまどって翌日に問い合わせるような回答を、安倍総理が世界に向けて発言するとは、どういうことだろうか。安倍総理は間違っている。「汚染水は港湾内、0.3km2に完全にブロックされている」のではない。汚染水は、海洋に流れ、希釈されて、拡散されている。」これが正解である。

孫崎享さん - 「原発:8日朝日「安倍首相は招致委員会で汚染水漏れで”コントロールされている”」この人はどういう人なのでしょう。1:無知、2:無知を認識できない馬鹿、3:嘘つき、4:無節操。失礼しました。うっかり抜かしました。5情勢を把握している素晴らしい首相」とツイッターしたが、10時間でリツイート274だ。全国を駆け巡っている。国民はもうそろそろ、安倍氏を無知か、無知を認識できない馬鹿か、嘘つきか無節操で激しく糾弾していいのでないか。日本は全ての問題で嘘と詭弁の国になった。責任者になればなるほど激しい。そして多くのマスコミはこれを追究しない。


ま、キリがないのでやめます。私は、リアルタイムでの発言を聞いていませんが、もし聞いていたら、怒りで爆発していたでしょう。思い返せば、この何年もマトモな日本の首相というのを見たことがありません。ドジョウも空きカンも酷かったですが、この愚か者には底がない。この人のおかげで、これから日本人は世界のどこに行っても後ろ指を指されることになるかも知れません。日本人であることを恥ずかしく思うことが多くなるでしょう。

フランスでは奇形の力士がオリンピックで相撲をとる風刺画が週刊誌に載ったとか(読売新聞)、ドイツではガスマスクと防護服を来た聖火ランナーの漫画が東京オリンピック決定に際して新聞に載ったとか、東京オリンピックのロゴを放射能マークに変えたものがツイッターで広まっているとか、聞きます。それが普通の感覚でしょう。放射能ダダ漏れで収束の見込みがなく、被害者もほったらかしの国が、7年後にオリンピックをやろうというのだから、正気の沙汰ではありません。そのころには東京も本当にヤバいことになっている可能性があるのですから。

とにかく一刻も早く、世界に向かって大嘘を吐いたことを土下座して謝り、オリンピックを辞退して、首相をやめるなり、丸坊主にするなり、切腹するなり、何らかの反省の姿勢を見せないと、責任感が強く真面目で働き者の国の日本という評価は永遠に失われ、嘘つき、拝金主義、無責任の国という評価が定まることになるでしょう。
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五輪のツケ

2013-09-10 | Weblog
経済サミットが、シリア軍事攻撃の可否を議論するシリアサミットに変化したG20。アメリカの決定には無条件で追従する日本ですが、さすがにフランスなどを除けば、大多数が反対しているシリア空爆に関して、「オバマ様の仰言る通りことは常に正しいです」と揉み手でニヤニヤしたのでは、さすがに世界中から改めてバカにされて格好がつかないアベ氏は、オリンピック招致にかこつけてコッソリ逃走。世襲の悲しさか、口先だけは勇ましいが、上、下(頭、腸)だけでなく中(胆)も弱いのが欠点。

そのアベ氏、IOC委員の前で、また適当な事をペラペラ、軽々しく喋ったようです。その場しのぎの誠意のない言葉が、どれだけ大きなツケとなって返ってくるか、わかっていないのでしょう。(というより、最初から責任など取る気がないから、何でも軽々しくペラペラ、都合のいいことを言えるのでしょうね)
フクシマ原発内部関係者のハッピー氏が、次のようなツイート。

安倍首相が「福島原発はコントロールされてる」って云ってしまったでし。コントロールって意味わかってないでし。

今もコントロール出来なくて暴走モードなのに(-.-;)オリンピックが決まれば、7年間はオリンピックに向けて東京都のインフラ整備、スタジアム建設、改造などなど、急速に建設工事が進み、1Fの資機材や作業員確保に影響が出てくるかも…。
そのパワーと勢いを7年後目標に東北に注げば、復興も加速していくはずなのになぁ…。

安倍首相がIOC委員の福島原発に関する質問に対し、「問題ない」を連発中!「事実を見てください」だって…福島原発も東北復興も、問題ある場所を自ら見てないし、官僚からも聞かされてないんでし。
人がスラスラと世界に向けて嘘を云うなんて、そうとしか思えない、思いたくない。


いつかきっと「私はその時点で知らなかったし、知らされてなかった」って云うんだろうな…(-.-;)


世界に向かって、平気でウソをペラペラ、責任感ゼロ、口先だけの、軽薄、無責任男。植木等ならば愛嬌でも、これが首相ですよ。(情けないやら、恥ずかしいやら)

そのオリンピックも、東京に決定してしまったということで、これからを考えると、ただただ気が滅入るばかりです。IOCもバカではない。アベ氏のウソぐらいは分かっていないワケがないのです。それでも東京に決めたということはどういうことか。
オリンピック招致に東京は8000万ドル余り、トルコが5000万ドル余り、スペインが3000万ドル余りを払った、というウワサを聞きました。やはりものを言ったのはカネだったのですかね。あともう一つは、オリンピックの開催は、フクシマと抱き合わせなのではないか、という憶測があります。オリンピックを東京でやるかわりにフクシマを最終核廃棄物保管地にするという交換条件だったのではないかと岩下おじさんは推測されています。

そして、オリンピックは、いわば「箱物」ですから、潤うのはいつもの土建屋と官僚、ツケは国民と都民が払うことになります。経済効果、云々と言っていますが、得をするのは土建屋だけ。50年も前の高度成長期にさしかかった時の東京オリンピックを参考にするよりも、10年前にアテネ五輪で経済危機が深刻化したギリシャの方をまず見ればどうですかね。

アベ氏、うまい具合に原発事故隠しの煙幕ができた上に増税の口実もでき、G20をサボった言い訳も立つと、ホッとしているのでしょうが、だからと言って、フクシマの危機が多少でも軽減したわけではありません。そして、当のアベ氏、どう見ても、何の責任をとるつもりもないのが明らかです。

フクシマ危機一髪、一触即発の危険は増大する一方です。オリンピックに使うカネがあるのなら、まずフクシマ原発事故の収束(しそうにないですが)と震災および原発事故被害者の方の救済が先です。今のままでは、散々税金を注ぎ込んで、土建屋を潤わせた挙げ句に、フクシマが危険すぎて、オリンピック開催は中止という結果もあり得るでしょう。
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背筋が凍るフクシマ

2013-09-06 | Weblog
「内田樹の研究室」の「五輪招致について」とエントリーを読みました。オリンピック招致運動に反対している人は多いと思います。私もその一人です。内田さんも含めて、反対している人の意見を見る限り、非常に大きな理由の一つは、やはり福島原発事故です。

廃棄物の処理方法がなく放射性廃棄物を溜め込むしかない原発で発電し続ける国を「トイレ(下水)のないマンション」とよく喩えられます。秀逸だと思ったのは、文芸評論家 齋藤美奈子さんが東京新聞のコラムに載せた、「いまの日本の状況でオリンピックを招致しようとすることは、トイレが壊れて排泄物が溢れ出し、(住むことさえできない所がある)部屋に人を呼んでパーティーをしようとする」ようなものだ、という内容の喩え話でした。
私だったら、自分のウチのトイレが壊れて汚物が溢れているような状態で、人を呼ぼうとは思いません。トイレを直すのが先だと思います。

その壊れたトイレが直るのか、直るとしたらいつ直るのか、それが問題なのですが、あいにく、私には、直る見込みはなく、むしろもっと悪くなるというようにしか見えません。雁屋哲さんが原発敷地内を見学してその様子を最近、アップされていますので、是非、ご一読ください。以下、部分的に抜き書き。

福島第一原発の汚染水漏れ
それでも、実際にこの目で原発敷地内を見ることの意義は大きかった。
一番心を打たれたのは、大勢の人々が原発が安全にこのまま収まるために力を尽くしていることだ。
東電の職員の方たちを始め、作業員の方たちが、私から見れば献身的と思える仕事をされていることに、深い感銘を受けた。
ただ有り難いとしか、原発で働いている方たちに言う言葉はない。

4月5日に原発敷地内入って驚いたのは、そのタンクの数である。
以前、新聞の写真や、テレビの映像などで見た情景とは大違い。
タンクが敷地内にびっしりと言って良いほど立ち並んでいる。

今回タンクが水漏れを起こしたのは地盤沈下による物だという。
最初に設置した場所で地盤沈下が起きたために解体・移設し、使い回した物で、地盤沈下によって鋼材がゆがみ、接合部から漏洩した可能性がある、と東電は認めている。
原発が簡単に地盤沈下するようなもろい地面の上に建っていると言うことがそもそも根底から間違っている。

やわな地盤の上にやわな作りのタンク。
ちょっと大きな地震が福島原発を襲ったら、あんなやわなタンクはひとたまりもない。倒壊するか、倒壊しないまでも、鋼板がずれて中の汚染水は外にあふれ出るだろう。毎日増え続けて8月末で1000基あると言うタンクの中の汚染水が原発敷地内にあふれ出たら、これは一巻の終わりだ。
だれも手も足も出せない状況になる。
高濃度の汚染水につかった敷地には人が立ち入れない。
人が立ち入れなければ、現在続けている原子炉の冷却作業も続けられない。
冷却を続けなかったら原子炉はどうなるか。
メルトダウンした燃料も問題だが、例えば4号機の使用済み燃料はどうなるか。
久木田豊・原子力安全委員会委員長代理(2011年3月当時)は「燃料が溶けて、さらに火災が起こってプールの底が抜けてバラバラっと燃料棒が落ちていく。それが最悪」と言っている。
そうなると、ますます原発敷地内に入ることは難しくなるどころか、放射性物質は首都圏まで及ぶという。
東京にも人は住めなくなる。私の家のある神奈川県も駄目だ。
悪いことは次々に重なる。
さらに・・・・・。
この先話を進めていくと、途方もないことになって心も凍えてくるからこの辺で止めるが、実は途方もないことが何時起こっても不思議ではない状況なのだ。

福島第一原発に話を戻すと、私は第一原発を見て回って、「何もかも応急処置だ」と思った。

今度の汚染水漏れの件から見て、東電はもう自分で物事を解決する能力も気力もないのではないか、と思う。
私が原発に入った直後、地面に掘った汚染水をためる地下貯水槽7基が水漏れしていることが分かって、その中の汚染水をタンクに移した。
その地下貯水槽なる物はどんな物だったか。
地面に穴を掘ってその穴の表面をビニール・シートで覆ってそこに汚染水をためると言う物だった。
ところが、そこに使われたビニール・シートが一般用に使われている物で、放射線に対して特別に対策を施した物ではなく、しかも、シートとシートの継ぎ目から水が漏れた。
それを聞いて、私は「東電にまかせておいては駄目だ」と思った。
たまる一方の汚染水には、私は以前から危機感を抱いていた。
それが現実の物になってしまった。
これから先、福島はいや日本はどうなるのか。


背筋が凍る、というしかありません。この状況から考えられることは、福島原発に溜め込んである放射性物質が全て臨界を起こしてメルトダウンするのは時間の問題だということです。それも数年の猶予があるかないかというレベルでしょう。つまり、廃炉にするために、核燃料の冷却を続けながら、使用済み核燃料を取り出さねばならないわけですが、冷却の水と地下水のために、現在33万トンという高レベル汚染水が敷地内の1000余り林立するヤワなタンクに溜められており、それが毎日、増え続ける一方で、日々、300トン余りの汚染水が漏れ出しており、汚染水の処理だけに謀殺されて、肝心の作業は一歩も進んでいない、という状況にあるわけです。汚染水の問題は、作業を困難にするだけでなく、にわか作りのタンクが地震などで倒壊すれば、広範な敷地の汚染のため、人間が立ち入って作業することが大変困難になり、事実上、福島から人間が撤退せざるを得なくなる可能性が高くなるということを意味していると思います。とすると、福島にある大量の核燃料の核反応は止めることができなくなり、東京を含めた北日本は少なくとも、人が住むことができるような環境でなくなるということです。

漏れ出てくる現場の様子をネットで探る限り、どうも、現場はすでに白旗状態のようです。現場の作業員は五次、六次の下請け、その作業員に指示を出しているのも、それよりちょっと上の下請けで、東電職員は遠くから見ているだけ、という話。現在は、目の前に次から次へとわき起こる二次的な問題に対処することさえ難しく、事故収束に向けての作業にとりかかる見通しも全くない、という状態のようで、遠からず撤退せざるを得なくなるのはどうも間違いないような感じです。

福島から撤退するということが決定されたら、数日も猶予はないかも知れません。その間にできるだけ遠くに逃げなければなりません。この最悪の状況は、いつ何時でも起こりえると思います。ちょっとした地震だけでも、そうなる可能性が高い、と雁屋さんのレポートを読んで思いました。つまり、次のオリンピックまでには、東京は人間が住めなくなっている場所になっている可能性はかなり高いということです。

東北大震災の際に、津波が迫っているのが分かっていながら、渋滞で車の中で大人しく待っていて、命を落とされた人々が多かったという話を聞きました。私、今の福島原発の状況は、それに近いものがあると思います。福島の状況は一瞬で北日本を壊滅させるほどの危険にあります。いつでも逃げることができるように準備しておくべきでしょう。
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オバマの正体

2013-09-03 | Weblog
アメリカの外交、戦争の手口を観察されてきた物理学者、藤永茂さんによると、オバマは「Con man」なのだそうです。私は、オバマはブッシュやチェイニーらの筋金入りのその筋の連中とは違うのではないかと思っていました。しかし、今回のシリアへの攻撃に対するその姿勢を見ると、やはり、既に「その筋」の手に落ちたか、最初から実は本当に「Con man」であったのか、と疑わざるを得ません。
イギリス議会は首相の意思に反対して、シリア攻撃を否決、カナダは戦闘には参加しないと表明、アメリカ国内の超党派議員百名以上が、議会を無視して攻撃を決定しないようにとオバマに要望書を提出し、アメリカ国民に至っては1割もシリア攻撃を支持していないという状況です。ほとんど四面楚歌と言ってよい状況で、十分な証拠もなしに、アサド政権に非があると一方的に断罪し、他の国への攻撃を仕掛けようとするこの傲慢さは、救いがたいアメリカの病だと思います。本当にロシアの核爆弾がアメリカの両海岸に降り注ぐまで、アメリカはこのやり方を変えれないのかも知れません。

化学兵器がどこにあるのかさえわからない、誰が化学兵器を使ったかも分からない状況で、アサド政府軍を攻撃することだけが既に決定されつつあります。しかも攻撃はミサイル攻撃、陸軍は投入しないというではないですか。ミサイルの在庫セールをしたい誰かさんの意図だと思わざるを得ません。

東京新聞の記事によると、「巡航ミサイルによる攻撃は、シリア政府軍の司令部や基地が対象になるとみられる。米政府は地上軍の投入は否定し、アサド政権の転覆は目指さない方針を示している。」ということです。アサド政権の転覆は目指さない、といいつつ政府軍の司令部や基地を攻撃するのは何のためでしょう?単に、ミサイルを消費したいだけでしょうか?その可能性も高いでしょう。あるいは、アサド政権を本気で倒そうとしたらロシアが介入して来て、本当にエラいことになることは、流石にわかっているので、前もって「単なる武器在庫一掃」目的だと一応言っておこう、ということでしょうか。いずれにせよ、反政府軍というのは、シリア国民が本体ではなく、多数はアサド政権転覆を望む周辺国家の支援を受けたプロのテロリストや傭兵で、市民を虐殺しているのは政府軍ではなく、反政府軍だという話です。彼らが市民を虐殺し、政府軍がやったかのような偽装をしているという情報を多く聞きます(イラク戦争の時もアメリカが根拠のした証拠の多くはデッチ上げでした)。化学兵器に関しても、反政府軍が政府軍に対して使ったという状況証拠もあるようですし(日本や世界や宇宙の動向)、そもそも、軍備で優る政府軍が「貧者の核」と呼ばれるような化学兵器を使う意味がありません。一枚かんでいるのが、サウジアラビアのようで、サウジはアメリカ寄りでアサド政権を倒したいと考えている上、どうもそのオイルマネーで傲慢になっているのか、アサド政権の支援を止めるようにプーチンを脅迫したという情報も飛び交っています(Rockway Express)。

結局、間に入って本当に被害を受けているのは一般国民です。戦闘が長引けば長引くほど苦しむのはシリア国民であり、アサド政府が倒されて諸外国が国を蹂躙し略奪されるのはシリア国民です。アメリカの攻撃は、これまでアサド政府軍が有利に進めて来た戦況を泥沼化させ、一般シリア国民の苦しみをもっと長引かせ、中東をより不安定にすることになるだろうと思わざるを得ません。イラクのリピートです。アメリカが介入して紛争が解決した事は一度もありません。ウデの悪い救急医のようなもので、何もしない方がましな事の方が多いのです。(そもそも、本当の目的は患者を救うことではないのでしょう)

オバマは一応、議会に聞いてから判断する、と言っていますので、多分、自分でもシリア介入が国民や議会に不人気なことを察して、軍需産業とイスラエルの顔を立てつつ、なるべくロシアを刺激しないような介入に留めようとしているのではないかな、と解釈しておきます。オバマは、自分で判断する能力を持たず、ボスに言われた通りに動く日本の誰かのようなXXではないと思います。だから、私は好意的に、オバマは板挟みになって困っているのだろうと考えたいのですが、その見方は今後の彼の行動次第でしょう。私よりもはるかに考察の深い藤永さんが「Con man」と呼ぶぐらいですから、実は、オバマは私が思っているほどマトモな人間ではないのかも知れません。
ただ、シリアに軍事介入をする決定をするのなら、まず、ノーベル平和賞を返上し、アメリカ大統領のオバマは、平和のためではなくアメリカ(軍需産業)の利益のために他国を攻撃する、と本音を言ってからにしてもらいたい(言うはずはないですが)。そして、軍事介入を命令したならば、ノーベル賞財団は、オバマの「平和賞」の取り消しを宣言すべきでしょう。
今回のオバマの決断で、オバマの正体が明らかになるでしょう。ま、オサマビンラディンやガダフィのことがありますから、余り期待はできませんが。
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