統一地方選の後半戦が終わりました。一緒に行われた二人の安倍一族欠員に伴う山口での衆院補選は結果としては残念なことになりましたが、中身をみれば、安倍後継候補、岸の世襲候補ともに僅差で当選したに過ぎません。いずれの候補も対立候補に比べて圧倒的に実力不足。岸にいたっては誇れるものは血筋のみ。縁故票とおそらく「壺票」という組織票で当選したにすぎません。これで次回の選挙で安倍家は消滅することになります。自民党の他派閥候補によって安倍系が駆逐されるというシナリオに加え、壺票が何らかの事情で失われれば野党候補が勝つという可能性も見えてきたように思います。
地方議会に目を向けてみると、たとえば48議席の杉並区議会では、自民党候補は議席を減らし、与野党の比はむしろ野党が優勢なぐらいです。小選挙区制の国政選挙よりは、地方議会での議員の構成が、全体として国民の民意をよりよく反映しているのだはないかと思います。とすると、自民党や公明党が強いというのは、国政の話であって、それは、思うに「壺票」や創価票などの組織票、メディアへの恫喝コントロール、Dappiに象徴されるように雇われツイッター工作員による野党へのネガティブキャンペーン、などの汚い手口に頼っているからではないかと考えられます。先進国ではありえないほどの低投票率の中では、壺票は無視できない数なのだと思います。だからアベは自ら壺票の割り当て権を握ることによって党内で一強といわれるほどの権力を維持できたのでしょう。
これが、だんだんと変わりつつあります。自らの権力維持と引き換えに、日本を政治の中枢を通じて支配しようとした韓国のカルト宗教団体の手先になり、教団の広告塔として日本国民を欺き、山上氏のような多くの被害者を作り出してきた売国奴、それがアベ政権の正体でした。今回の統一地方選挙の結果を詳しく見れば、水面化で大きく国が動きつつあることをを感じさせるものでした。壺を排除すれば自民党の議席は半減する可能性もあると感じます。
腐敗と悪政のツケは自民党に回ってきつつあります。自民党は外から見えるほど国民の支持を集めているわけでも、しっかりした基盤があるわけでもなく、内部から朽ち果てつつあるように感じます。しかし、そんな自民党にすり寄る「ゆ党」や寄らば大樹で集まってくる連中は後を絶ちません。
今回の衆院補選でアベの選挙区から出た統一教会問題の専門家でもある有田芳生さん。選挙演説での「下関は統一教会にとっての聖地」という発言を曲解し、下関を侮辱した、とツイートした芸人ツイートが炎上。意図的な選挙妨害も疑われましたが、これに輪をかけて悪質なのが、とある元おニャン子のツイート。的外れの批判を有田さんに浴びせた上、「軽蔑する、考えなし、軽率、お花畑」と揶揄したのが問題となって、選挙妨害、名誉毀損で訴訟になりかねないとの話。この人、有田さんを「ヨシフさん」と呼んでいました。有田さんをヨシフさんと呼ぶのは、もともとその筋の人だという指摘もありましたから、この元おニャン子おばさんも実は壺系なのかも知れません。
この的外れで無礼極なツイートを選挙前に行った理由について、ネットでは、意図的な炎上商法との見方が優勢です。元おニャン子といえば、前回の参院選で強行採決の数あわせ要因としてかつぎだされて東京比例区で当選した人を思い出します。選挙前の政策表明などがあまりにデタラメだったので大バッシングを受けた人です。しかし、そんな恥や外聞を気にしなければ参議院議員となれば六年間の任期の間、強行採決の時の賛成票を入れるだけで、年間数千万円の議員報酬を受け取れます。日本の議員報酬は他の先進国に比べてもよすぎるのです。
この元おニャン子おばさんもその二匹目のドジョウを狙っているのだろう、と人々は勘ぐっており、そうこうするうちに自民党が早速候補リストに入れたという話まで聞こえてきました。自民党執行部にアピールする目的で、わざと炎上狙いでツイートしたのではないでしょうかね。ところが、名誉毀損で訴えられる可能性が出てきてから突然、トーンダウンしたあたりがなんとも。
民党に群がって甘い汁を吸おうとする者は当分続くでしょうが、自民党の党勢は下り坂と思います。ともあれ、自民党が終わる日も遠くないと思わせられた統一地方選でした。