百醜千拙草

何とかやっています

共同研究の話

2019-08-30 | Weblog
知り合いのgeneticistから新しい症例が出たという久しぶりのメール。前回の症例は、遺伝的証拠は強くはなかったのですが、ほとんど研究されていない遺伝子で、私の興味のある経路に関係する遺伝子だったこともあり、気合いを入れてマウスを作りました。残念ながら、期待したような形質が出ず、がっかり。その遺伝子の専門家の人ととりあえず共同研究をはじめてなんとか投資分を回収しようとしていますが、どうなることやら、という状態です。貧乏性なもので、なかなかスパッと損きりできず、先行き不明の中途半端なプロジェクトを複数抱えて悩んでおります。今回の遺伝子は、とある複合体の構成分子をコードしているのですが、この遺伝子そのものもほとんど研究がなく、もちろんマウスモデルはなし。ま、今回は軽い気持ちでやります。

実は、その人のいる施設に来月、別の研究者との用事で、初めて訪れることになっており準備を始めたところでした。お互い知り合いなので、当然、私が行くことになっているのを知っているのかと思ったら、知らなかった様子。直接会って症例については話をしようということになりましたが、話を聞いてみると、私が到着する日にほぼ入れ違いに学会出張、私が街を離れる翌日に帰ってくるという間の悪さで、せめて空港で会えないかな、と思ったのですけど、ちょっと無理そうです。初めて訪れる街ですし、こういう機会でなければ、多分二度と訪れることはないないだろうと思うので、会えないのは大変残念です。ま、この旅行をきっかけに私の運気の停滞が解消すればいいな、と思っています。

それとは別に、神経のグループから、神経のイオンチャンネル異常が原因の先天性の知覚障害の症例のマウスモデルを作りたいということで相談を受けて、とりあえず小さなグラントに協力しました。その研究グループはマウス遺伝学は経験がない上に人不足。これは深入りは危険と思ったのですが、まさか当たるまいと思ったグラントがあたってしまい、結果、ずるずると手伝うハメになっています。最初は簡単なノックインと思って引き受けたのですが、よく遺伝子配列をみると、多数あるこの遺伝子のファミリーはDNA配列レベルで極めて高い相同性をもっており、変異導入部位周辺にこの遺伝子特異的なgRNAを設計することが不可能でした。そのため、変異導入部位からそこそこ離れた特異的gRNAが設計できるイントロン部位に変異を入れるエクソン領域を挟んで二つのgRNAを設計し、その間のエクソン部位を飛ばした上で、長い一本鎖DNAのRepair templateを使って、欠損分をreplaceするという、京都弁でいえば「冥加に悪い」ことをすることになりました。配列をみてみると、Cas9よりもCas12aを使った方が小さく飛ばせるようで、そうなら効率も多少上がり、一本鎖DNA合成コストも多少節約できるので、今回、初めてCas12aを試してみようと思っております。無事マウスができればいいのですけど。
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れいわに期待するしかない

2019-08-27 | Weblog
先週の話ですが、産経で報じられた石破氏のコメント。
韓国政府が日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決めたことについて、「日韓関係は問題解決の見込みの立たない状態に陥った。わが国が敗戦後、戦争責任と正面から向き合ってこなかったことが多くの問題の根底にあり、さまざまな形で表面化している」と分析した。」

政府は、社会党時代に戦争責任を認めた談話を踏襲してきたはずですが、アベ改竄内閣は、手前の勝手な理由でちゃぶ台返し。 「岸信介と元戦犯が主導した日韓協力委員会」によると、実は、1965年の日韓請求権協定で日本が韓国にした8億ドルの援助の多くが日本企業、それから日本の政治家へ還流されたのだそうです。

トランプにしてもアベにしても思いつきや私利私欲のために、ウソをつき、中国を叩き、韓国を叩きするために、せっかく民間と先人が築き上げてきた国の信頼関係を損ない、国民の差別意識を煽り、企業に大きな損失を与えています。いない方がはるかにましな連中です。
そんな連中に、チョイと煽れば韓国を叩きだして己の無能から注意をそらすことができると思われている国民もナメられたものですが、実際、そんな子供騙しにのせられて、感情的になってしまう大人が大勢いるのですから仕方ない。バカなことをしないように国民が監視し批判すべきは権力をもっているアベ政権であり、ビジネスと安全保障のパートナーである韓国ではありません。友人が来月、韓国人研究者に招かれて渡韓するのですが、韓国は危ないからやめておけというような日本人が少なからずいると言って驚いていました。

柚木みちよし
安倍政権は近視眼的な国益に汲々としているが、本当の国益はアジア太平洋地域の平和安定。日韓請求権協定に日本側も個人の請求権あると認めてるのだから、今回の韓国の対応を想定し得なかった日本は米国頼りすぎ。石破発言こそが真の、#戦後レジーム からの脱却への道だろう。

C.R.A.C.@cracjp
共産党と石破しか正しいこと言ってるやつがいないってどんな状況だよ!

想像するに、産経がこの石破発言を取り上げたというあたり、経団連もアベやあの変節歯ぎしりゴマメの保身のための韓国叩きを迷惑に思っているのでしょう。
ゴマメで思い出しましたが、それにしても、己の金と力のために信念を曲げるようになっては人間おしまいです。ゴマメ、疑惑のデパート、ナッちゃん、と情けない議員が多すぎる。立民のヘタレぶりもひどい。この際、石破氏ももう一度、離党してれいわと組めばどうですかね。アベを降ろさなければならないという喫緊の目的でなら共闘できるでしょう。れいわを中心に共産、社民を軸に、立民と国民の一部の本気の人々、それから公明党と自民の良識派が党を出て共闘すればどうかと思ったりするのですけど。立民は今のリーダーシップではもう限界ですし、れいわの躍進に期待するしかないのが現状。こわいのは小沢一郎に仕掛けられたような選挙前を狙った露骨なデッチ上げ事件、のような汚い手を選挙前に山本太郎に仕掛けてくる可能性が高いことでしょう。政治資金規正法は解釈一つで有罪にもできるザル法ですから、今回、れいわが個人献金で集めた資金にこれでイチャモンをつけて選挙前に告発し、大々的にネガティブキャンペーンをやるつもりではないでしょうかね。
 しかし、アベ自民を潰せる可能性は山本太郎を中心に共闘するしかしかいない、というのが現実でしょう。それ以外に、共産党と立民の一部をまとめる方法はなさそうです。
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オリンピック反対

2019-08-23 | Weblog
流れてくるニュースを見ていると、来年のオリンピックは、もう悲惨な結末しか想像できません。
今年の試験競技で、選手からは酷暑の中で選手の競技環境もほとんど考慮されていないことが、はっきりしました。駆り出されるボランティアの人々への配慮もほどんどない。現実を無視して机上の妄想に近い無計画としか言えないような計画を上から下に押し付け、あとは根性でなんとかしろ、と殆ど、竹槍でB29を撃ち落せというレベルに見えます。

夏の東京でオリンピックなど無茶なことは、前からわかっていたことです。福島の放射能汚染水はアンダーコントロールどころか垂れ流し、溜まりに溜まった汚染水も保管が限界でまもなく海洋投棄になる可能性が大きいという話。昨年秋の調査ではお台場沖の東京湾海底の放射性セシウムのレベルは91ベクレル/kg。オリンピックに絡むゼネコンを始めとする利権目的で、アベが嘘をつき、JOCが裏金を使って不正に招致したもので、仮に成功したとしても、莫大な負の遺産を残すことになるわけです。そして、真夏の東京という地獄の環境、トライアスロン競技などで会場となる東京湾はすぐに処理能力をオーバーする下水施設のために便所並みの不潔さ。

このところ、入国管理局での外国人の奴隷的な扱い、政府が先導して煽る韓国などに対する差別主義、辺野古で見せつけている日本の非民主主義、で日本の評判は、すでに、地に落ちつつありますけど、一部の人間の利権のために、無計画な根性主義で、参加者、ボランティアに犠牲を強いる太平洋戦争末期のような状況となりつつあるオリンピックは、さらに日本の国のお粗末さを世界に知らしめることになるのではと心配しております。 今頃になって、山積みの問題が報道され始めました。招致の段階でしっかりと下調べをして具体的な実現性を検討せず、間際になって泥縄式に参加者や支援者に無理を押し付ける、まさに夏休み最後の週ののび太くん状態、しかし、頼れるドラえもんはおらず、いるのはピントのずれた緑のたぬき。
できもしないことを、嘘をついてまでやろうとすのは愚かの極みとしか言いようがないです。前の戦争と同じです。ズルズルと最悪の結果に至るまで突き進み、世界中に恥を晒し、犠牲者が出る前に、引き返す知恵を持ってもらいたい。
私、心からオリンピックの中止を願っております。






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これからの研究

2019-08-20 | Weblog
知り合いに頼まれて、学位審査会の学外学位審査員の準備を始めました。審査会では、関連する研究の分野の概説を20分ほどするように言われたので、スライドを作り始めました。
 振り返れば、今では縮小しつつあるこの分野も20年-10年前ぐらいは大変刺激的な発見が続出した時期でした。今では教科書に載っているような発見が毎月のように身の回りで起こっていたのだなあ、と思います。当時にその実感はあまりなく、そういうものだと思っていました。今、思えば、すごいことであったとつくづく思います。当時、それらの重要な発見の場の近所にいたのに、私はただの傍観者であって、ほぼそれらの発見になんの寄与もしていないというのが、多少残念ではあります。
 世界の有名研究者の研究系譜をたどっていくと数えるほどの研究祖先に収束するのだそうです。つまり、重要な研究の系統が、全く、なんの土壌もない所に起こることは少なく、そうした「血筋」が重要だということです。多分、コツとか秘伝の技術とか、なにかそんなものがあって、そういうところに優秀な人々が集まったということでしょう。情報時代となり、全てがキット化されつつある現在では、このことはだんだん変わってくるとは思います。
 現に、うちの分野は10年ぐらいまでは、マウスの遺伝子改変技術を駆使できる研究室がリードしてきたと言えます。20-30年ぐらい前までは、ES細胞を用いて遺伝子改変を行うことができるシステムを持つ研究室は限られており、そのシステムを持つ研究室がアドバンテージを持っていました。しかし、今では、そうした技術が特殊なものでなくなり、新しい遺伝子編集技術の開発もあり、そのアドバンテージはなくなりました。
 それでも研究者は、希少価値のある研究システムにいち早く飛びつくことで優位性を保とうとはしていますが、もやは、こうしたアプローチでアドバンテージを取るのは難しくなり、百家争鳴の戦国時代となりつつあります。純粋に学問的には喜ばしいことですが、競争がつきものの研究者当事者としては、先の読めない難しい時代でもあります。
 私といえば、世の流行や先を読むことの疎さにかけては自信があります。読みが当たった試しがありません。だからと言ってインデックスファンドに定期的に投資をするというのでは確実に廃業ですし、どうしたものでしょうね。
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敗戦の日

2019-08-16 | Weblog
8・15は戦後日本人が覚えておかねばならない日です。 
山本太郎氏の談話。
2019.8.15 山本太郎 代表談話「敗戦の日を迎えて」
敗戦から74度目の夏。 
すべての戦争被害者のみなさまに哀悼の意を表すとともに、ご遺族のみなさまにお見舞い申し上げます。 
間違った判断の連続で、自国のみならず、アジア諸国にも甚大なる被害を与えた過去。
この反省を未来永劫続けることが、私たちそして政治の責任と考えます。 
厚生労働省の発表による戦没者の概数は約240万人、各都道府県発表の空襲死者の合計は、56万2708人と言われています。 未だ果たされていない空襲被害者への賠償、原爆被害者の全面救済を求めるとともに、皆さまと力を合わせ、真の世界平和実現の先頭に日本がたつ政治を実現して参ります。
れいわ新選組 代表 山本太郎

この日を「敗戦」の記念日であると認識することは大切だと私は思います。戦争が終わった、やれやれ、いろいろあったがこれまでのことは水に流して、やりなおそう、ではいかんのです。
現在から過去を振り返ればよく理解できますが、当時、複数の人々が愚かな判断をし、その結果として悲惨なことが起こったということに間違いはありません。愚かであったという反省があるから、その轍を踏むまいと思うはずです。「敗戦」は、理由はどうあれ、アメリカ相手にろくな戦略も勝算もなく勢いだけで勝てぬ戦争をしかけて、全国民を巻き込んでボロ負けし、そしてその後は日本を連綿と続くアメリカの植民地支配下に現在に至るまで置き続けるいう状況を作り出しました。戦争はそういう意味では終わっていません。現在は、CIAの傀儡となることで東京裁判での極刑を逃れたアベの祖父の時代よりもまだ悪いです。戦後は、アメリカの靴を舐めるしか生き残る道がなかった。CIAの手下になるのも方便としては止むを得なかった。しかるに現在の政権は、すっかり対米隷属が生きる方便であったことも忘れ、飼い主に尻尾を振り続けるただのペットとなり下がり、同胞たる日本国民を食い物にしてまで、己の保身のためアメリカに貢ぎ続けています。そういう意味で、戦争は続いています。そして、最近、質問、議員立法、質問趣意書の3点について、前国会ではただの一度も行ったことがない「実績ゼロ」の議員だが、CIA関連組織のCSISに重宝される小泉息子を担ぎ出そうとするのはこの路線を継続していくという意図でしょう。

戦前、戦中の日本人の愚かさ、恥ずべき行いをなかったことにしてしまいたい、汚いものはみたくない、すべてはうまくいっていると信じたい大勢の人が、総括をしてケジメをつけるかわりに見てみないふりを続けてきた結果が、現在です。そして、一億総白痴化、メディアコントロールはうまく行き、日本人の多くが食い物にされていることさえ認識していないという状況になりつつあります。近年での香港でのデモや沖縄の基地問題などを見れば、日本人の意識の低さを痛感せざるを得ません。自分が生きていくだけで精一杯という状況に追い込まれているせいかもしれません。

そんなこんなで、だんだんと日本の国の壊れ具合はもうどうしようもないのではないかという気分になっています。話題にもしたくないですけど、例えば、今回、悪ノリで政党となったあの団体、日本人のアホさ加減がよくわかります。あの悪ふざけとしかいいようのない政見放送や、選挙前からのこの団体のメディアなどに対する振る舞いは異常者のそれです。今回は、タレントとはいえ、個人の批判に対して公人が堂々と恫喝するような真似をしたというだけで、この人は犯罪要件を満たしていると思います。そういう団体が選挙で票を集めて、政党となっています。
しかし、よく比べてみるとこの人とアベはよく似ています。批判されたら逆ギレ、気に入らない相手は攻撃する、子供です。違うのはアベは国会の外では堂々とはやらずにと裏で間接的に執念深くやるぐらいの差でしょう。ただ、スネに傷もつあぶれ者議員を集めて、ならず者集団を作ろうとしているとしか思えないそのやり方は、たとえ動機は「目立ちたい」だけであってもオウム真理教並みに危ない集団になりかねません。

関連して、GEISTEさんのツイート。さすがの松井もサジを投げたおっぱい議員のふざけたツイート、呆れて言葉もありません。でも、これが日本人の大人の平均レベルなのでしょう。日本人、精神年齢が低いのでなければ、ヤケクソになっているとしか思えません。ま、ヤケクソになるのも精神的に成熟していないせいとも言えますが。
 

私、ずっとアベ一味を批判してきましたが、アベやこのこれらのような人を議員にし、アベ一味を存命させているのは、結局のところ、彼らと同じレベルの日本人なのだということを実感せざるをえなくなりました。そんな「気持わるい人」が無視できないぐらいに大勢いる国が現代の日本なのでしょう。日本人の精神年齢は12歳なみと言ったマッカーサーに、昔は反発したものですけど、今になってみれば、岡目八目、平均的日本人はやはりアベ並みなのでしょう。ま、トランプを選んだアメリカ人の平均精神年齢も似たようなものでしょうが。
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運がいいとか悪いとか

2019-08-13 | Weblog
シンクロニシティーというやつですか、複数の人から同時にキャリア アドバイスを求められました。
なんで私?と思いましたけど、多くの人にとっては、ビルゲイツに成功の秘訣を聞くよりも、来月の運営資金の工面に苦労する零細企業経営者に話を聞く方が実際的なアドバイスを得られるでしょう。というわけで、思いついたことを言いました。

そもそもキャリアなど要らぬ概念だと思っております。ほとんどの人間が社会生活を営んでいくために、何らかの活動によってメシを喰っていく必要があるわけですが、社会を回すための作業がシステム化され、その部品としての人間の社会的アイデンティティがキャリアというものではないかと穿った見方をしています。キャリアには肩書きというものがつきもので、人は肩書きで他人を判断しがちです。でも、長年生きていれば、肩書きほど信用できないものはないのは実感するもので、私は常々、人間だれしも、裸の人間でやってはいけぬものかと思ったりするわけです。
また、カネにしばられない理想の世界では、人々はその時々に好きなことをして生きています。キャリアというものに縛られたり、その「通るべき道」を踏み外さないようになぞっていくような人生は、理想の世界から見れば惨めなものです。しかし、現実社会では生きていく上にはカネもいるし、自尊心も満たされたい、安定した老後も過ごしたい、云々、といろいろ欲望もあるわけで、野に吹く風のように自由に生きていくのは難しく、妥協としてキャリアという枠の与える安定の中でやりがいを追求するという形になっていると思います。ま、弱肉強食の資本主義の世界で、持たざるものが安定を求めるには、長いものに巻かれるしかありません。それは、会社であったり、社会のシステムであったりするわけで、だから優秀な人が公務員や国家資格が必要な職業に就きたがるのでしょう。

本音では、キャリアパスをなぞるより、一回きりの人生で自分は何を成したいのかを問う方が大切だろう、と思うわけですが、私も含めて理想と現実はうまく折り合いをつけていかねば、生活も場合によっては人格も破綻するので、結局、極端なことは避けて、中道を行くのがよいのだろうとは思います。

キャリアとは別レベルの話ですが、いわゆる成功した人々が口を揃えていうのは、「幸運であった」ということです。彼らに成功の理由を聞いても、運が良かった、としか言いません。ま、様々な人生の転機を「幸運」と捉えるか「不運」と捉えるかはその人次第ですから、成功のコツはその辺りにあるのかも知れません。私も数々の「失敗」を心からは失敗だと思っていないので、今だに細々とこの業界に残っているのだろうと思います。そうでなければ心挫けて、とっくの昔に辞めていたでしょう。

一人の人の、結構政治的な判断も絡む深刻な相談には、正直に「どっちをとったとしても、人生、運ですから (ダメだったら運が悪かったと前向きにあきらめましょう)」と返事するのもどうかな、と思ったので、無難な返事をしました。多くの人は人に相談する時点でおそらく自分の心は決まっていて、それを肯定してもらいたいのだと思います。それで、肯定も否定もしないぼうっとした話をしました。

私的には、どうせ、みんなそのうち死んでしまうのですし、成功とか失敗とかに捉われず、それぞれにユニークな人生を送ることの方が大切だと思います。良いことがあれば運がよかった、悪いことがあれば運が悪かった、ハイ、次にいきましょう、でいいではないか、と思います。
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不調からの脱出

2019-08-09 | Weblog
私、今年は大殺界の最後の年だそうで、運勢が上向きになり始めるという予測なのですけども、長いスランプの出口はまだ見えません。思い返せば2016年の後半ごろからいろいろ辛いことが多かったです。いまだに、不調のど真ん中という感じしかしません。

不調はいつまでも続かないと思って気楽にやるようにしていますけど、さすがにフラストレーションが溜まり、疲れてきました。同時進行しているいろいろな事柄のほぼ全てに様々な問題があって、なかなかスムーズに進まず、トラブルシュートしているだけで時間が経っていきます。努力が空回りしております。多分、注意が分散してしまっているために小さな問題を見落とし、それが後になって響いているのだろうと思います。

スランプの脱出法としては主に二つのやり方が提案されています。ひたすら頑張ると、休みをとる、です。

かつて、ある一つのことがうまくいかずに煮詰まっていた時に、休みをとることが功を奏したことがあり、私は、その経験をよく覚えています。一ヶ月あまり、とある実験が全く動かず、いろいろ工夫したり条件を変えたり、ひたすらやったのですけどダメ。たまたまその時期に休みを予定していたので、その間、実験のことはすべて忘れて過ごしました。休み明けに普通にやったら実験はあっけなく成功しました。結局、最初に苦労していた時に何が悪かったのかいまだにわかりません。一つだけ違ったことは、休みをとって気分を変えたことぐらいです。

もうひとつの方法、ひたすら頑張るというやりかたですが、努力が空回りしているときでも、何かの拍子にチョイと引っかかれば前へ動き出すので、空回りを前提でひたすら回し続けるという戦略は理にかなっています。しかし、これは精神状態によります。頑張れる元気があれば、目先のことだけに集中してひたすらやっているうちに光がみえてくることもあります。休みをとっても、忘れることができなくて、ウジウジしているぐらいなら、全力で空回りしている方が精神衛生上もよいと思います。

私といえば、とりあえず、両方の方策でいくつもりです。一ヶ月後ぐらいにしばらく研究室を離れないといけないので、それまで、ゴリゴリとこの調子でやってみるつもりです。
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子供に大人になれよと言っても無理だろう

2019-08-06 | Weblog
しばらく問題になっていた愛知の「表現の不自由展」でしたが、残念な結末になりました。


 愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の実行委員会は3日、元従軍慰安婦を象徴した「平和の少女像」などの展示を同日までで中止すると発表した。
 少女像は、国内の美術館などで撤去や公開中止となった作品を集めた企画「表現の不自由展・その後」に出品され、同企画全体も中止となった。
 委員会会長の大村秀章・同県知事は「ガソリン携行缶を持って美術館に行く」と京都の放火殺人事件を連想させるファクスもあったと明らかにした。
 芸術監督を務めるジャーナリストの津田大介氏は「想定を超えた抗議があり、表現の自由を後退させる事例をつくってしまった」と述べた。

アベ一味の反韓政策は、仮想敵を外部に作ることによって、政権の失敗や犯罪をごまかし、人々の不満をそらせる手垢のついた手法で、中国では反日、ナチスは反ユダヤ、アメリカは反イスラム、どこの国の政府もやってきたことですが、アベのはあまりに露骨で気持ち悪い。例えば、北朝鮮のミサイルに大騒ぎして警報を鳴らして避難訓練までさせ、「国難解散」までしたのはつい数年前、今年のミサイルが飛んだ日は、ゴルフしながら「ありゃ、単なる飛翔物体です、へ、へ、へ」というご都合主義。そして、今回、参院選でヤバいとなったら、韓国を叩き出す。どうせなら、沖縄で犯罪を犯し、人々に迷惑をかけ続けている上にさらなる防衛費の増額を要求するアメリカを叩けばどうかと思いますけど、ご都合主義のアベ、弱いものいじめしかできない。ま、韓国企業はこのバカのおかげで脱日本するインフラを整えつつあり、結果として、関連日本企業は大きな顧客を失うことになりそうです。

山本太郎街宣:「ナショナリズムを煽りながら、自分たちがやっている政治のまずさにベールをかける。内政の行き詰まりを、ナショナリズムを使って隠そうとする政治、まさに今じゃないですか、、、、近隣諸国に良い思いを持っていない方がいることはわかります。けれども、国の場所は動かせないんですよ。(中略)だとするなら、うまくやっていくしか無いんですよ。舐められてたまるか、ぶっ潰してやれみたいな、小学校高学年みたいな考え方はやめましょうってことなんです」

政権はこんな幼稚な手段でもアベ並みの知能レベルの国民は騙せるとナメている。そして残念なことに、参院選の結果を見ても、日本国民の多くのレベルはアベ並なのです。泣く子と地頭には勝てぬ、と言いますけど、ギャーギャー騒ぐ子供にいくら道理をといても、無理です。小学校高学年に、大人の世界を説明しても理解できません。

そんな中で、「表現の不自由」という小学生には理解困難なコンセプトの展覧会が、泣く子によって中止に追い込まれたことは、悲しいことです。しかし、職員の人々のストレスや危険は放置はできません。
では、この状況で何ができただろうと、考えさせられましたが、その後、この展示エリアは各作品を置いたままの状態で「封鎖」されるという話。ついでに、封鎖にいたった経緯を展示してもらいたいです。表現の自由が暴力によって侵されたこと、その事実ものが展示されることになります。

関連して、きっこさんのツイート。

アベ一味の幼稚な反韓政策に対しては、先日、新宿で抗議集会。そこで、使われた写真のプラカード、韓国でのデモに使われたものを模してあります。日本の新聞では、韓国での「反日デモ」と報道されましたが、「反日」ではなく「反安倍」デモです。韓国語で「NO アベ」とあります。韓国人は、アベ一味が諸悪の根源であることを理解しています。政権の支持率調査を見ると、むしろ日本人の方がわかっていないようです。

日経に掲載された韓国でのデモの写真が下のリンクの記事にあります。一斉に掲げられた本家「NO アベ」プラカード。

小学生高学年レベルの理屈が通る国。しかし、子供に大人になれといっても詮無いことですが、小学生に権力をもつのを許していてはダメです。
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最近のツイート

2019-08-02 | Weblog
変わりばえのない日々で、とくに書きたいことはありませんので、この数週間の気になったツイートを切り抜きました。
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比例候補中で最多の投票数を得て落選した山本太郎さん、選挙後のツイート。

44歳、無職、ホームレス、頑張るぞ!
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アベ政権下では、タフでなければ生きていけないが、優しくなければ批判する資格はないのかもしれません。ハードボイルドな賢者は何からでも学ぶことができる。中田考さんのツイート。

クズに会うメリットはこれまで最低のクズだと思っていた人間の評価が相対的にどんどん上がっていくことだ。バカ界の奥は深い。極めるほどにやさしくなれる。
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生まれ変わって、おかしくなってしまった玉木代表のツイートを咎める。

玉木雄一郎:今日は、こども食堂で一緒にカレーを食べました。夏休みで給食が休みになった子どもたちにとっては、こども食堂は、なくてはならない存在。関係者の努力と協力に本当に頭が下がります。子どもの貧困対策は官民あげて取り組まなくてはなりません。

TweetLoudProj: いいえ、官の仕事です。

Ni:co:玉木さん。 子ども食堂は、本当はあってはならないものです。 民間が苦労して運営しなくてはならない状況がおかしいのです。、、、 今の日本、未来の日本の為に、本当に必要な事をなさってください。

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逃げれる人は逃げ始めている。

世界的投資家ジム・ロジャーズ「私は日本関連資産を全て手放した」  https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66132

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とみさんのツイート。残念ながらその通り。日本国民の平均レベルはアベ並み。アメリカ人はトランプ並み、イギリス人はジョンソン並み。沈下は世界的傾向ですかね。

政見放送でカーセックスを連呼した人物と北方領土でおっぱいを叫んだ人物のフュージョンか。ま、今の日本にふさわしいんじゃないの。その国の政治のレベルは国民のレベルだよ。現実を受け入れよう。ここは世界でもぶっち切りのアホの国だ。

関連して、
きっこさん: 良く言えば「適材適所」、悪く言えば「ゴミはゴミ箱へ」だな。
デーブ スペクターさん: N国党は永田町のハローワークか。
_________

「クズ」とか「アホ」とか「バカ」とか、こんな言葉は使いたくないけれども、言いたくなる気持ちは痛いほどわかります。その現実を受け入れ、やさしくなる、というのは、なかなか辛い修行です。逃げ出せるなら逃げ出したいのが人情でしょう。 
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