百醜千拙草

何とかやっています

骨抜きメディア

2018-08-31 | Weblog
私や、普通に物事を判断できる人々は、アベ政権の未曾有のデタラメに憤っており、アベ政権が未来に長く残すことになるな負の遺産に強烈な危機感を感じているわけですが、国民の政治への関心は低く、アベのトンデモぶりをよく知らない人、知っていてもお茶目ぐらいにしか思わない人が多く、そうした無関心層が選挙投票率を下げ、組織票をもつ自民、公明党を利し、このデタラメ政権が続くことを許しています。

日本の従来の価値観、意見を主張することははしたないとか、批判をするのはみっともないとか、和をもって尊しとする態度、が意見をぶつけ合って折り合いをつけていく西洋型の民主主義のやり方となじまないというのもあるでしょう。「お上」のいうことに逆らって、一揆でも起こせば、あとの仕返しが怖い、自分一人の「ささやかな幸せ」さえ守れればそれで満足するという昔の統治で条件づけられた価値観に縛られているというのもあるでしょう。しかし、インターネットで個人で情報発信することが極めて簡単になった現在です。民主主義はその個人が声を上げていかないと成り立ちません。しかるに、まだアベ政権を支持する国民が多くいるのは、不可解な話です。

一つの原因は、メディアがアベ政権に、恫喝され、アメで釣られて、骨抜きになっていることが大きいと思います。アベ政権の数々の失敗、不正、ゴマカシ、ウソ、それが伝わっていないのでしょう。それを知っていて、まだアベを支持するという国民がいたら、それは立憲民主主義国家を建前にしている日本を否定していることに他ならないと思います。メディアがアベのデタラメさをマトモに報道しない、それどころか、あからさまなアベ政権のプロモーションをするような体たらく。

英語版のGoogle Newsのヘッドラインを眺めてみると、メジャーなメディアは結構厳しく政権批判をしています。事実に基づいて公平な報道をした上で、権力に関しては、ダメなものはダメと言う、なぜダメなのかをしっかり説明します。各メディアは社会の木鐸としての矜持と責任において、権力の暴走を防ぐためにダメ出しをし、国民を啓蒙する、それがメディアのあるべき姿でありレゾンデトルというものでしょう。

例えば、トランプに関しては、マッケインの死去に際しての不適切な言動や行動、大統領選のロシアンゲート疑惑や虚言に関して大統領職罷免の可能性、政策の失敗などなど、批判的な記事のヘッドラインが並びます。

マッケインの死去に対するトランプの反応は、彼がいかに狭量であるかを思い起こさせる。(The New Yorker)
マッケインの最もおごそかな言葉を朝笑うトランプの反応 (CBS)
トランプは罷免されるか?ビル クリントンの過去がトランプの未来を予測する (NBC News)
トランプの減税政策は不動産価格を抑制するはずであった。が、失敗した。(New York Times)
Fox News Interviewでの36の最も噴飯モノのトランプのセリフ (CNN)

一方、日本はどうでしょう。公開討論から逃げるために出馬表明を遅らせたアベ。その一総裁候補の出馬表明をライブ中継したNHK。その態度や政権のデタラメを批判するどころか、まともに事実さえ報道しない全国紙。読売や産経に至っては、露骨な提灯記事しか書かない。政権のデタラメを一番きっちり報道しているのは実はタブロイドの日刊ゲンダイではないかと思うような惨状。朝日や東京新聞は折々に、社説でアベ政権批判をみますが、なかなか後が続かない。アメリカではトランプの罷免が堂々と議論されているのに、日本では、数々のアベの犯罪的事実(ヤクザを使って選挙妨害を図った火炎瓶事件とか、モリカケとか)がありながら、まともに追求も報道もされません。ちなみに、火炎瓶事件は、7月の参院での山本太郎氏の追求に始まって、現在、ツイッターでは、「ケチって火炎瓶」「安倍とヤクザと火炎瓶」「安倍瓶三」のハッシュタグでトレンド入り。

大手新聞、メディアは、露骨な官邸の脅しに屈してしまっているようです。しかし、この調子だと、アベが政権を去ったあとも、ずっと官邸に脅されて政権のプロパガンダの手先扱いでしょう。それではジャーナリズムは死んだも同然です。
中でも「アベ様の犬HK」と揶揄される「日本偏向報道協会(NHK)」はひどい。事実はネットやツイッターで発信される情報に頼るしかないようです。そのNHKといえば、昨日も醜聞。

岩上安身@iwakamiyasumi: NHKの偏向報道は、組織あげてのものなので度し難い。森友問題でスクープを放った記者を、そのすぐあとに左遷し、記者として仕事をできないように干し上げたこと、ここでも何回か取り上げました。その記者の方、お名前は相澤冬樹さん(NHK大阪考査部副部長)。NHKを今月末で退社して大阪日日新聞に移ることが決まりました。とのこと。

NHKでは政権に不利な報道をすると左遷されて干される、アベのヤクザのやり方が政府官僚のみならず、報道機関まで染み通っているようです。寒気がしますな。

ちなみに、総裁選のアベのスローガンは、石破氏の「正直、公正」に対抗して、「責任、実行」だそうで、、、、 あきれはてました。この男が、一つでも責任をとったことがあったのか、言ったことをマトモに実行したことがあったのか、、、何一つ思い浮かびません。「無責任で口だけ」だから、ウソつきで卑怯だと自民党員からも思われているのではないのですかね。

最後に、うれしいニュースは玉城氏が沖縄知事選に出馬表明したこと。ようやく、オール沖縄の支援体制が整ったということでしょう。大変ですが是非頑張ってもらいたいと思います。
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アベはウソつきだと自民党は言った

2018-08-28 | Weblog
年をとると愚痴が増えて、話が説教くさくなりますな。
若い人には嫌がられるのでしょうが、これはそれなりに若い人のことを思って言っているのだ、と若い人はとってやって下さい。

私が子供の時はおじいちゃん子でした。そのせいか私は若い時から年寄りの人の話を聞くのがわりと好きで、年配の人には可愛がられました。残念ながら、もう可愛がってくれる年寄りはいません。私も、気がつくと一回り、二回りは若い人に「俺が研究を始めた頃は」話をすることが結構増えました。幸い半分ぐらいの若い人は話に付き合ってくれます。

思えば、当時は単純でした。分子生物技術が汎用化した頃で、とりあえず「やさしい遺伝子工学」を読んで、「Molecular Cloning」を見ながら実験すれば良いという感じです。基礎の分子生物学の知識を得るための教科書も定番があり、とりあえず、細胞培養と遺伝子組換えができて、初歩のRNAやタンパクの解析ができれば、なんとかなりました。一とおりの分子生物実験技術があれば、やることは沢山ありました。しかし、その後の実験技術の進歩は目まぐるしく、遺伝子組み換えも、マウスの遺伝子操作も、自分でやるものではなく、外注するものとなりました。遺伝子をクローニングして、組み換えし、変異を導入してシークエンスを確認するようなまどろっこしい実験をするぐらいなら、DNAコンストラクトはde novo合成を外注すれば良いというような時代になりました。

生物学の知識の量は遥かに増え、実験系の多様性、複雑性は激増していますから、分子生物実験の技術や知識は必須のものではなくなりました。コンピュータの原理を知らなくてもパソコンは使えますしね。つまり必要な基礎知識というものそのものが変化しているのです。分子生物の話をして若い人に通じずに寂しく思ったりすることがある一方、私といえば、例えばBioinformaticsはダメです。概念としてのt-SNEだのPC analysisだのというのは理解できますが、その原理や実際の解析はサッパリ、「R」ってなんですか? という状態ですから、最近の若い人からすれば、私の方がよっぽど、基礎知識に欠けていると思われるでしょう。

また、研究の進め方も変わりました。実験というのはうまくいかないのが普通で、それでもコツコツやってオリジナルの発見をすることが大事だという風潮でしたが、近年は、いかに面白そうなストーリーをより少ない努力で作り上げるかの競争となっているかのようです。一流誌が意外性とストーリー性のあるものを好み、一流誌への出版がポジションとグラントにつながるわけですから、研究者がそのトレンドに迎合するのは自然なことで、これが怪しい論文、捏造論文を生み出す原因になっていると思います。

しかし、捏造してでも、論文が出版されれば良いというのは、他の研究者や読者の迷惑を気にかけない自己中心的な態度です。この「自分さえよければ良い」という態度は、恥ずべきことであるとかつては考えられました。お互いの信頼と相互利益で成り立つ人間の社会の基本的な考え方に反するものだからだと思います。誰でも自分が一番可愛いのは当然です。しかし、それを表にむき出しにしては、人間社会が成り立ちません。

ところがどうでしょう、今のアベ政権は。ウソ、ゴマカシ、不正、犯罪、のてんこ盛り、それが明らかになり、動かぬ証拠を突きつけられても、誰も責任も取らない。自分は最高責任者だと何かにつけては言うアベに至っては責任から逃げまくり、責任転嫁し、逃げられないとなったら最後は開き直って逆ギレするという幼稚さです。そのアベについている金魚の糞も情けない。国民のために働くという建前の彼らが考えているのは、己の保身ばかりで国民のことはニの次、三の次。

石破氏の「正直、公正」という当たり前のキャッチフレーズ。これが新鮮に聞こえるぐらいアベ政権は腐敗しているわけですが、アベの出馬表明前の先週末には、なんとも情けないニュース。


石破氏、キャッチフレーズ「正直、公正」を封印へ


自民党総裁選(9月7日告示、20日投開票)に立候補する石破茂・元幹事長は25日、立候補表明時に掲げたキャッチフレーズ「正直、公正」を今後使わない考えを示した。「安倍晋三首相への個人攻撃」との反発が党内に根強いことから、支持拡大のため封印したとみられる。


これに対して、当然の人々の反応。
@officeSugano「正直、公正」って標語が「個人攻撃」になりうる状態って… 「個人攻撃だ!」と言ってる側の人が「正直でも公正でもない」つまり「嘘つきで不公正である」って場合だけに限られると思うんだが?

自民党の党内のコンセンサスって、「正直、公正 って言葉は、安倍晋三総裁への個人攻撃だ」ってものなのね。じゃあ、自民党の党内コンセンサスは「安倍晋三は嘘つきで不正である」というものなのな。

@kemuchiman「『正直、公正』は森友、加計学園問題を想起させるとして、党内から批判が出ていた」←本当に自民党という政党はダメだね、終わってる。そして、それをわかってない国民が多数いる、終わってる。

@masaru_kaneko 石破氏がキャッチフレーズ「正直、公正」は「個人攻撃」と捉えられるので封印するという。行政を歪め、官僚制を壊し、国会の審議を無意味化させたことが問題なのだ。ロッキード事件と比べてみれば分かるが、自民議員も自民党員も終わっている。

@nahokohishiyama 自民党内から「正直、公正」は安倍首相への個人攻撃になるって批判が上がり封印となったそうだ。つまり、安倍さんがやっている事は「正直、公正」ではないってことを認めたんだね。

@akwillakwill アベが嘘つきで不公正であると認めた上で「それでもアベ支持」と明言したも同然の自民党。

@nyankichijan 正直、公正はNGと閣議決定になるかも。
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操り人形

2018-08-24 | Weblog
元官僚、古賀さんのツイート、無断転載

昨日、石破茂さんと対談しました
石破さんと私は、一部考え方に大きな違いがありますが、話してみて、総裁選の「正直、公正」というキャッチフレーズは嘘ではないと感じました
安倍石破公開討論を早く、なるべく数多くやるべき. 安倍さん、逃げないで!

自民党総裁選と沖縄県知事選に臨む安倍さんの選挙「悪魔の方程式」は
「恫喝」×「まやかし」×「バラマキ」=「圧勝」
総裁選で石破氏を「殲滅」し
沖縄県知事選で県民の民意を「圧殺」すれば
その先は安倍1強の最終形
政治家も官僚も企業もひれ伏す
安倍晋三「皇帝」への道?

【独裁と戦争へ向かうホップ、ステップ、ジャンプ】
今は、ステップに入ってますね。
1.ホップ: 報道の自由への抑圧
2.ステップ: 報道機関自身が体制迎合(大政翼賛会)と国民の洗脳
3.ジャンプ: 選挙による独裁政権の誕生
そこからは、戦争への道をまっしぐら


さて、アベの目的は何なのか。この男は何のために生きているのでしょう。アベ自身に関しては単に権力を握って大きい顔をしたい、それから天ぷら食べてゴルフして、ま、その程度でしょう。しかし、そのために、強いもの(アメリカ)には媚び諂い、弱いものは脅し、いうことを聞かないやつはいじめ、そして敵は執念深く汚い手を使ってでも潰す、ま、一言で言えばクズです。しかし、なぜ、こんなクズのような男が「低脳、無能」「嘘つき」「詐欺師」「サイコパス」などなどの人間性そのものを否定されるような言葉で批判され、沖縄や被災地に行けば「帰れ!」「何しに来た」「生活の邪魔」とやじられ、官邸前では、毎週「アベ辞めろ!」と叫ばれるような仕打ちを受けながらも、ソーリの椅子にしがみつくのか、なぜ、憲法をそこまで変えたいのか、その辺を考えてみると、ちょっとイヤなものを感じます。
アベが今の地位にあるのはもちろん、実力ではない、しかし世襲議員の地盤、看板というだけでもないと思います。つまり、アベがソーリであることが、誰かにとって都合が良いということです。その誰かとは、アベのオトモダチやアベの撒き餌に群がる連中ではなく、アベの何倍も悪知恵(?)が働く連中でしょう。

以下、ちょっと妄想が入りますが、、、、

アベは、かつての大日本帝國の再建を夢見る妄想少年であるのに、かつての敵アメリカのトランプのいうことは常に二つ返事、沖縄県民の意志を無視して米軍基地の恒久化を強行し、アメリカには絶対隷属という態度をとります。この矛盾が私は解せなかったのです。しかし、アベにはイデオロギーも理念も何もなく、頭の中は天ぷらとゴルフと大日本帝国総統閣下もどきの自己満足があれば、それで満足のだ、と思えば、アベの一貫性のなさには説明がつきます。つまり、アベは、誰かにとっては、扱いやすく都合の良い操り人形なのでしょう。とすると、後ろでアベを操る連中は、「対米隷属」をその行動指針の中心に置く、戦後レジームの死守によって利益を得てきた人々であろう、と想像できます。

いくらアベがサイコでもここまで国民に嫌われて、ふつうなら気持ちが折れないはずがないだろうと思うのです。それを周りの連中が、おだて、すかして、その気にさせている。
そう思うと、アベをかついでいる連中の目的が何かを考えずにはおれません。アベが独裁制を敷きたい理由、憲法より上位に政令をおけるように法整備をする究極の意図、思うに、それは、古賀さんがいうように「戦争」ではないのか、と思いわずにおれません。戦争は経済不振の特効薬です。アベを担いでいる周囲の人間、つまり対米隷属で利益を被ってきた官僚組織、端的に言えば戦後の日本政府の本体、は、真剣に戦争をすることを計画しているのではないかと私は危惧します。というか、戦争しか日本政府の莫大な財政赤字を解消し、かつ彼ら自身の組織を維持していく方法はないと思っているのではないかと想像します。

この点で、石破氏とアベは違います。両方とも改憲派で、戦争をできるような法体制にしたいと考えているのだろうと思いますが、想像するに、石破氏は戦争は避けるべきだが、独立国として自国の正式な防衛システムをもたないわけにはいかないと論理的な理由から改憲すべきであると考えている一方、アベは自分が大日本帝国総統モドキを演じられれば、振付け師のいう通りに戦争をやってもいい、とぐらいにしか考えていないのではないでしょうか。

第二次アベ政権が始まってから、ネットで話題になった松原照子さんの30年前の予言、あまりにいまのアベのやりかたそのままで、背筋が寒くなります。その予言では、アベは操り人形であると述べてあります。

"恐怖の男・安倍氏は、男に生まれながら男人形として、日本の名で世界を歩くでしょう。『はい、わかりました』、この言葉をためらわず言える政治家は生き、少しでも躊躇した政治家に、いい役が回ることはありません。その人こそ、わが国が『戦争』の言葉を身近に感じる流れを作る人物であり、操り人形 です。政治家たちのランクを、国民1人ひとりが見極め、日本の国のために命を捧げられるほどの人間選びをしなければ、草も口にできなくなります


戦後の高度成長期が終わって30年以上、高齢化、少子化、貧困化する日本は未曾有の局面に入りつつあります。アベはともかく、アベよりも何十倍も頭の良い官僚が、過去の歴史を長期的に振り返り日本の現状をみて、強烈な危機感を持たないはずがありません。それを一気にチャラにできる魔法の手段は、実際に戦争をして、非常時を理由に国民の財産を供出させ、その隙に火事場泥棒を働きつつ、日本を一旦、更地状態にすることによって財政再建を図るということだ、という考えに達するのは十分あり得る話です。

多少の想像力を使えば、日本が再び戦争に入り、全権を委託された政府が国民の財産を巻き上げるというのは、全くの杞憂ではなく、かなりリアルな心配だと思います。アメリカと違って、日本の場合はどことどのような形で戦争をするかという難しい問題がありますが、、、

アベはやはり操り人形なのです。そして、操っている連中の中心は、実は、アベに人事権を握られ、国会でウソをつかされ文書改ざんまでさせられたと思われている財務省なのではないか、と想像するのですが、、、(どうでしょう)。だとしたら、厄介なことです。
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RESPECT

2018-08-21 | Weblog
沖縄知事選、玉城氏が知事選出馬意向、沖縄 辺野古巡り一騎打ちとのこと。

自由党の玉城デニー幹事長(58)=衆院沖縄3区、4期=は20日、9月30日投開票の沖縄県知事選への立候補を目指す意向を表明した。同県沖縄市で記者団に「出馬の方向性を限りなく探る」と明言した。玉城氏は米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対の立場。立候補すれば移設問題を争点に、安倍政権が支援する前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)との一騎打ちになる見込みだ。佐喜真氏は20日、那覇市内で公明党県本部と政策協定書に調印した。協定書では、移設の是非には触れなかった。


翁長知事の遺言にあった二人のうちの一人、玉城氏ですが、前向きに出馬の方向で安心しました。沖縄の人も喜んでいるのではないでしょうか。翁長氏の闘いを引き継ぐということは、今後もアベ政権が続くとすると、アベの目指す「戦後レジームの完成(すなわち、恒久的な日本のアメリカ植民地化)」に向けての壮絶な「沖縄いじめ」に対して、闘い、抵抗しつづけるという苦難の道を取るという決断をすることです。翁長氏に対するアベ、ガースーのとった卑劣な態度ややり方、面会拒否、翁長氏の家族に対する中傷には同じ国民を代表する政治家に対する敬意も何もありません。ま、ヤクザに選挙妨害を発注するようなクズですから、目的のためにはアベは何でもやるでしょう。その権力をもった卑劣な男と闘うということは、大変な精神力が必要です。県を兵糧攻めにし、県民の不満を知事に向かうように誘導しつつ、内外から沖縄を攻めるのですから、アベ政権には、沖縄も日本の一部であって、自分たちは沖縄県民をも守る立場にあるという意識もない。ま、ヤジを飛ばす国民に向かって総理の身でありながら「こんな人たちには負けない」と叫んで、顰蹙を買っただけのことはあります。ヤジを飛ばす相手にも「そんな、あなたも守りたい」と微笑んだ山本太郎氏とは人間の格が違いますな。ま、アベが政権にいる間は沖縄にとって日本政府は「敵」と見做しておかないといけません。そんな相手に場合によっては寝技も含めた多彩な技で対抗するには、国政を知っている玉城氏は適任だろうと思います。アベには、国民、人権、民主主義に対する「RESPECT」がなく、よって誰からも「RESPECT」されないのです。

もう一つ、今日になって知りました。
Aretha Franklin死去。膵癌だったそうで、ちょっとショックです。
私が物心ついたことから、アレサフランクリンはソウルの女王でした。アレサフランクリンといえば、「Think」、オーティスレディングの「RESPECT」、それからキャロルキングの「Natural Woman」をすぐ思い出します。当時の、RESPECTやThinkの衝撃はすごかっただろうなあ、と想像します。私が最後に見たのは、オバマのinauguration の時のパフォーマンスで、もう10年近く前です。年をとったなあ、としみじみと思った覚えがあります。

東京新聞のコラムでの追悼文
 
ジャズ歌手のサラ・ボーンがある日、やはり歌手のエタ・ジェイムスにこんなことをこぼしたそうだ。一九六〇年代前半のことだろう。「あの娘の『スカイラーク』(ジャズスタンダード曲の一つ)を聞いたかい。ああ、あたしはもう、あの歌を歌わないよ」▼名ボーカリストの自信を失わせるほどの歌唱力に恵まれた「あの娘」。やがて「ソウルの女王」となる。グラミー賞十八回受賞。ヒットチャートの一位は二十曲を数える。米大統領自由勲章受章。輝かしい栄光とともに女王がこの世を後にした。アレサ・フランクリン。七十六歳▼その黒人音楽の一つのジャンルをなぜソウル(魂)と呼ぶのか定かではないが、圧倒的な歌唱力に加えて歌声に魂を込める卓越した能力が人々の心を高揚させ、慰めた。まさに女王だった▼父親は牧師でキング牧師とも親しい公民権運動の活動家。その影響だろう。差別を憎み、ヒット曲「リスペクト」は苦しい立場にあった当時の黒人や女性にリスペクト(敬意)を払いなさいという歌である▼「シンク」で歌ったのは、横暴な男性への女性の不満だった。その歌声と魂はいつも嘆き悲しむ側に寄りそった▼ビートルズの「レット・イット・ビー」。ポール・マッカートニーはこの人に歌ってほしいとこの曲を書いた。もしも、アレサなかりせば、あの名曲も生まれなかったかもしれない。


サラボーン、エラフィッツジェラルド、ビリーホリディの三大女性ボーカルが世を去ってすでに随分経ちます。ジャズの女王が兜を脱いだソウルの女王が去りました。そのあとの女王を私は知りません。

RESPECT, Think, Natural Woman 三つ続けてどうぞ。





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運動の音楽 - Hava Nagila

2018-08-17 | Weblog

世界の民謡ブログ、今週の音楽。
週に2日、5kmぐらいですが、嫌々ながら走っています。トレッドミルについているYoutubeで気を紛らわせながらやっています。興味のある話題だと講演会のライブやTED talkみたいなのがいいのですけど、聞きたい話でない場合は逆効果。そういう時は音楽ビデオですが、運動に合う好みの音楽がなかなか見つかりません。私、ソフト&メローなのが好きなので、テンポが運動に向いていないです。歌詞が理解できる曲も気が散ってしまいますし、かと言って単調なインストルメンタルも退屈してしまってダメです。それで、いろいろ漁っているうちに、意外な曲に行き当たりました。

ユダヤの祝祭時に歌い踊られる定番曲、「Hava Nagila」です。徐々に早まるリズムに、シンプルな歌詞の繰り返しがいいようです。

どうも呪術的効果もありそうです。

喜びましょう、喜びましょう、楽しみましょう。
歌いましょう、歌いましょう、楽しみましょう。
目覚めなさい、目覚めなさい、我が兄弟、目覚めなさい、楽しい気持ちで。

ポーランドでのコンサートのオーケストラとコーラスのバージョン。二番の歌詞はポーランド語なのでしょうか?
Hava Nagila - Jednego Serca Jednego Ducha 2010


珍しい映像。ハリー ベラフォンテとダニー ケイのデュエット。
リラックスした雰囲気がいいです。


ダリダのフランス語バージョン。


コニーフランシスの英語バージョン Exodus Songの間に挟んでいます。ユダヤのエジプト脱出の時の希望と不安を表現しようとしたのでしょうか。ややover the topなのも古き良きアメリカ。


これはなかなか素晴らしい。日本人姉妹ユニットとブラスとリズムセクションのパフォーマンス。


クラブで踊る若者向け、Hava Nagila Dance Remix


こちらは愉快なダンス。詳細不明ですが、ロシア系のユダヤ人でしょうか。多分、アメリカでの映像。

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一発で決まらない

2018-08-14 | Weblog
6ヶ月をかけたリバイス、1ヶ月後に返事、さらに再リバイスを要求されました。小さな弱点を突かれました。真面目に審査してくれているのね、と思う一方、結論には影響しない体裁上の問題に近いものだったので、これでまたアクセプトまで1ヶ月伸びるのか、がっかり、と思っていたら、Editorial officeからまたメール。最初のメールの書き間違いがあり、締め切りは3-4週間ではなく、3-4ヶ月の間違いだったと説明されました。これで、コメントの真意を読み間違えていたことがわかりました。体裁上の問題ではなく、ある実験の二つを実際にやり直せという意味らしいということです。その実験は最低でも3ヶ月はかかるのです。しかし、そうでなければ締め切りが3-4ヶ月という理由が不明です。念のためEditorにその真意を確認したら、やっぱりサンプル数を増やしてやり直して欲しいとのこと。おかげで、すっかり気分はブルー。6ヶ月のリバイスのあと、さらに3ヶ月以上はかかる再リバイスを要求されるとは。この論文、最初の投稿からすでに一年以上、経っています。レビューアは神様ですから、ま、気を取り直して淡々とやるしかないです。
 これで今年の三つの論文はすべて2ラウンドのリバイスをすることになりました。なかなか一発で決まらなくなってきたのは、私がモウロクして、世間との間にズレが出来かけているのかもしれません。悪いことは三度続き、そこで止まらなければ7度続くといわれているそうです。これで二回リバイスは打ち止めになって欲しいです。

さて、自民党総裁選、石破氏が出馬表明
石破元幹事長は安倍首相との対決姿勢を鮮明にしている。会見場で配られたビラには「正直、公正」と大きく書かれている。石破氏の周辺は「正直・公正の裏返しはウソつき・えこひいきだ」と話していて、「森友・加計」問題をめぐる安倍首相への批判を強く意識していることがうかがえる。

政策や理念やビジョンではなく、この当たり前であるはずの「正直で公正」を全面にあげて、総裁選を戦うというのだから、アベとその取り巻きの「ウソつき、えこひいき」が、いかに度を越えたものであるか、今の政権のレベルがいかに低いか、ということが如実に示されていると思います。そもそも、アベ政権を支持しない人々の不支持の第一の理由が、政策の失敗や政治理念への危惧でもなく、「アベの人間性が信用できないから」という理由なのですから、ま、正直、開いた口が塞がりません。事実、「アベ以外なら誰でもいい」と多くの人が思っているし、私もそういう気持ちが大きいです。しかし私欲のためにアベを支持する自民党議員が多数と聞くと、アベ以外なら誰でもいい、とはちょっと軽々しく言えないです。ウソをつかない、誤魔化さない、逆ギレしない、わかっていないのにわかったふりをしない、それから、中学生レベル文章が読み書きできる人、つまり、アベレベルの人以上なら誰でもいいと、縛りをつけなければなりません。その上で、公正な態度を貫ける高潔さのある人を望みますが、今の自民党には無い物ねだりでしょうかね。

この石破氏出馬表明を受けて、私と同じように思った人は多くいたようです。

世直し党@verygoodloser:石破さんが言う、正直、公正、謙虚、丁寧なんていうキーワードは、政治家の基本中の基本。いかに今の政治が腐敗しているがよくわかる。どうしてそんな政権が長続きしているのか。

民主主義を取り戻す@wHYLhvnLDoDm4ki:石破さん本人も、こんな公約で総裁選を闘うなんて、思ってもいなかっただろう。しかし幼稚園児と闘うのだから仕方がない。幼稚園児に失礼かもしれませんが。

hammaponnta@hammaponnta:石破氏「正直で公正、謙虚で丁寧」安倍の真逆を言っているが、これが新鮮に聞こえるほど安倍政治は腐敗している

クロウタドリの囀りで目覚めたい@bokkle0724:石破氏が「正直、公正、謙虚、丁寧」を声高にアピールするということは、現総理は「嘘つきで不当、傲慢でぞんざい」な政治をしているという認識が党にはあるということですかね。(政策上)ぜんぜん安心はできないけど少なくとも言葉のキャッチボールはできるので、なんとかひとつここは石破氏でと願う。

東京新聞 筆洗 「あたぼう」:、、大工の棟梁(とうりょう)が「あたぼう」のいわれを与太郎に教える場面がある。「あたりまえだ、べらぼうめのことだ。だ、、、、自民党総裁選への出馬を表明した石破茂さん。記者会見で「正直で公正、謙虚で丁寧。そういう政治をつくりたい」とおっしゃった▼確かに、政治家の国民への態度としては「あたぼう」である。それでも、その主張が不思議に新鮮に聞こえ期待さえ持ちたくなるのは、国民にとっての「あたぼう」が失われた政治の現状のせいかもしれぬ▼正直でも公正でも謙虚でも丁寧でもなかった「あたぼう」ならぬ、安倍さんの「べらぼう」な政治が続く中で、正直という素朴な看板はよく目立つことだろう▼もっとも総裁選、既に安倍さんが国会議員票で優位に立つ。派閥の論理とポストがほしいという自民党議員の「あたぼう」の壁に石破さんの「あたぼう」はどこまで通じるか。
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闘士の死

2018-08-10 | Weblog
沖縄の翁長雄志知事(67)が死去とのニュース。病状が急激に進行したようで、急逝に驚いております。前知事、仲井真知事が中央に押し切られたあと、辺野古反対を掲げて闘い続けました。
辺野古基地の問題は、沖縄だけの問題ではなく、人権と民主主義の問題であると思います。大げさに言えば、翁長知事の闘いは、本土に住む人を含む全日本国民の権利を守るための闘いでもあったと思います。力づくで沖縄を蹂躙する国家権力を相手に、たとえ勝てる見込みは少なくとも、人権と民主主義のために、最後の日に至るまで闘い続けました。壮絶という思いしかありません。その遺志は必ず引き注がれると思います。

翁長知事死去「ショックだ」与野党から悼む声(毎日)では、立憲民主党の辻元清美国対委員長は「あっと声を上げるぐらいショックだった。ご自分の命を削ってまでも沖縄を守ろうとしたように思う」とのこと。私も同感です。翁長氏の姿、その生き方に感動した人は多いでしょう。

こういう時、尊敬すべき人の壮絶な闘いの人生に思いをはせるべきであり、人の悪口を言いたくはないのですけど、知事が守ろうとした沖縄と沖縄県民を蹂躙してきた敵は、約束を守らず、力づくで無理を押し付けてきた日本政府なわけで、特にアベ政権の沖縄への仕打ちは目に余るものがあります。そのアベ、オトモダチの津川雅彦さんの死去に関しては、連続ツイート、官邸のツイッターでもツイートして顰蹙を買ったというのに、翁長知事逝去に関してはツイッターでは無言。わかりやすいですな。翁長知事は民主主義と人権を守ろうとし、アベはそれを骨抜きにしようとしている。命の最後の日まで県民と沖縄を守るために巨大な壁に向かって闘いつづけた姿は、村上春樹の「卵の側に立つ」との言葉を思い出させます。

リテラの記事から
翁長雄志知事は命を削り最後まで安倍政権の“沖縄いじめ”と闘い続けた! 安倍首相が翁長知事に見せた冷酷
本日、翁長雄志知事が亡くなった。、、、
 今年6月23日の慰霊の日には沖縄全戦没者慰霊式典に出席し、見るからに痩せた身体に心配の声があがっていたが、「平和宣言」のスピーチでは安倍首相を前にして「20年以上も前に合意した辺野古への移設が普天間飛行場問題の唯一の解決策と言えるのでしょうか」「『辺野古に新基地を造らせない』という私の決意は県民とともにあり、これからもみじんも揺らぐことはありません」と言明。、、、、
最後の最後まで「辺野古に新基地はつくらせない」という民意に基づいた公約を実現するべく、最前線で安倍政権と対峙し、闘いつづけてきた翁長知事。だが、約3年9カ月にわたる知事在任期間は、折れない、言うことをきかない翁長知事に対し、安倍政権が陰湿ないじめ、報復を仕掛けつづけた歴史でもあった。、、、陰湿な政府のいじめの具体例が2ページほど(略)、、、
 翁長知事の意見を無視し、沖縄を切り捨てる政策で民意をズタズタにしてきた安倍首相と、その横暴な態度に毅然と抗議をおこなってきた翁長知事。翁長知事が誕生していなければ、沖縄はさらに奴隷的な扱いを受けながら、その問題がクローズアップされることもなかっただろう。翁長知事こそが、権力の言いなりにならず、民の声を代表するという民主主義の“最後の砦”となってきたのだ。、、、
 翁長知事は2015年、国連人権理事会でおこなった演説でこう述べた。
「自国民の自由、平等、人権、民主主義、そういったものを守れない国が、どうして世界の国々とその価値観を共有できるのでしょうか。日本政府は、昨年、沖縄で行われた全ての選挙で示された民意を一顧だにせず、美しい海を埋め立てて辺野古新基地建設作業を強行しようとしています。私は、あらゆる手段を使って新基地建設を止める覚悟です」
 今年の「平和宣言」のなかで翁長知事が述べた、「『辺野古に新基地を造らせない』という私の決意は県民とともにあり、これからもみじんも揺らぐことはありません」という強い言葉。この遺志を、わたしたちは翁長知事から引き継がなくてはいけない。


翁長知事の闘いは引き継がれなければなりません。問題は限られた期間しかない知事選までの間にその遺志を継ぐ人を立てなければならないことです。昨年の辺野古反対運動での演説で、最後は翁長知事と一緒に座り込むとの決意を述べた夫人は、確かに翁長知事の遺志を強く継ぐ人であると思いますし、翁長夫人を後継に押す意見も聞こえます。しかし、この闘いはタフです。オトモダチ以外の国民や県民を「へ」とも思っていないアベやガースーが国家権力を濫用して、力ずくで抵抗する人々を押しつぶしていくのですから。気力と体力と根性と勇気と強い曲がらない意志を兼ね備えた若き闘士の出現を、沖縄県民だけでなく民主主義と人権を大切に思う日本国民はのぞんでいると思います。
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崩壊する社会

2018-08-07 | Weblog
社会が崩壊しつつある兆しなのか、あるいは余裕がなくなってきて、隠されてきたものが表面化したものなのか、よくも、毎週のように、ありえないと驚ようなニュースがでてきます。

東京医大の女子受験生の一律減点、ショックと怒りで目眩がしました。週末は大学前で抗議デモ。大学側が「ウチは女子の定員を決めているので、女子受験生の点数を減点します」とあらかじめ言ってあったのなら、まだ問題は小さかったかも知れません。理由が納得できるようなものであれば、性差別そのものは別にしても、正当化はできるでしょう。例えば、女性専用車両のようなものです。プロスポーツでも普通は男女は別ですが、文句はでません。大学側が、公平公正を信じている受験生を「騙し」、大学に都合の良い男子生徒を優遇する、この傲慢さは、アベ政権そっくりです。こういう医科大学の付属病院では、患者さんも患者さんの利益ではなく、病院の利益にとって都合の良い治療がされていることでしょう。このような不正を行う大学で、診療、教育、研究においても不正が行われていないと想像するのは困難です。大学はどう責任を取るのでしょう?関係者の処分と謝罪に加え、過去の女子受験生の不合格者全員になんらかの補償をするしかないのではと思います。ここでアベのように証拠を捏造、隠蔽、答弁拒否しつつ、やがて国民は忘れるだろうと思っているようなら、この大学に未来はないでしょう。学生や卒業生、入試に関わっていない教員、職員も被害者です。

あと、しばらく前から話題になっている杉田議員。「炎上商法」というらしいです。わざと反感を買う発言をして注目を集めて名前を売る行為ですけど、ゲスいですな。先日のBBCで放送された詩織さんの事件(アベ友のレイピストの逮捕をガースーの元秘書であった警視庁刑事部長が、逮捕直前でもみ消した事件ですが)の映像の中でも、被害者の傷口に塩を塗るような発言をして、バッシングされていましたが、今回の性的マイノリティの人に対する「生産性がない」(から税金を使うな)発言は度を越えていて、長く尾を引いています。人間を「生産性」という視点から論ずる傲慢さ。まるで自分は牧場主で国民は牛だとでも思っているようです。「女性は子供を産む機械」発言で更迭された元大臣がいましたが、発想の貧しさと相手の気持ちになって考える能力の欠如、その裏にあるのはやはり「傲慢さ」でしょう。ネットは「生産性のないアベが税金と国富を私物化しているのは批判しないのか」と反論。
私、炎上商法がこの人が政治家というポジションの確保のための手段であり、政治はこの人のエゴと金の手段であるというのが明らかですから、発言そのものを批判しても仕方がないとは思うのですけど(本人は売名が目的なのだから、炎上すれば何でもいいワケで)、政治家として目立ちたいだけがために、政党を渡り歩き、炎上商法で名前を売るというゲスい人を、自民党がキッチリ処分しない、というところが、自民党の救いのない腐敗を感じます。政党を渡り歩き扇動で人気を取る、某都知事を思い出しました。この方の場合はもうちょっと上品(表向きは)でしたが。

頭だけかと思いましたが腐った魚は、早くも末端までも腐っています。この件が総裁選での議論のネタになりそうだという記事。

自民党総裁選 LGBT対応が論点に 杉田氏寄稿巡り3氏に違い
石破氏は二日の都内での会合で、杉田氏に注意を促しただけに終わっている党執行部の対応について「平気で人権を傷つけてしまうような言動をおとがめなしと認めることが、自民党の懐の深さだとは思わない」と不満を漏らした。、、、杉田氏と、同性愛を念頭に「趣味みたいなもの」と語った谷川とむ衆院議員は、ともに首相の出身派閥の細田派所属。首相の連続三選を支持する二階俊博幹事長が杉田、谷川両氏の発言をことさらに問題視しない姿勢を示していることもあり、首相自身、「身内」への配慮から、発言には慎重にならざるを得ない状況にある。 

結局、自分が第一のアベ。一方、竹下派は衆院も参院に歩調をあわせて石破支持の方向とのこと。長いものに巻かれよ主義でアベを勝ち馬だと思っている付和雷同自民党員は、考え直した方がいいのではないでしょうか。

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知事会の提言:日米地位協定抜本改定

2018-08-03 | Weblog
大島理森衆院議長が国会閉会後に異例の会見。

衆院議長、安倍政権に異例の所感 「民主主義根幹揺るがす」
大島理森衆院議長は31日、国会内で記者会見し、相次ぐ政権不祥事が問題となった通常国会を振り返り、安倍政権に反省と改善を促す異例の所感を公表した。森友学園を巡る財務省の決裁文書改ざんや自衛隊日報隠蔽などを挙げ「民主主義の根幹を揺るがす問題だ。立法府の判断を誤らせる恐れがある」と指摘。菅義偉官房長官に所感を渡し、再発防止のための制度構築を求めたと明らかにした。

(この人はアソー派のはず。これは、衆議院議長として仕事していて、自民党は自浄作用もあるという示したいだけのポーズなのでしょうかね。しかし、記事をみると、アベとアソーの責任には触れず、官僚に責任をすべて押し付けているような話ぶり。そもそもアベが主犯なのに。
閉会してからアリバイづくりのようにコメントするのではなく、会期中にちゃんと仕事して欲しかった。与党が答弁拒否同然の答弁をするような国会ですから、与党の議長ではそもそもコンフリクトがあるわけです。議長は政府が任命はするものの独立した権限をもつ議員ではない人にやってもらって、アベの答弁拒否や虚偽答弁などの規定違反はちゃんとレッドカードを出すようなシステムできないのでしょうかね。

それにしても自民党議員の長いものに巻かれよ精神には、嫌気がさします。思想的に石破氏は好きになれませんけど、今の自民党の問題に対しては極めてマトモな発言。福田元首相など良識のある人々は折々に苦言を呈するものの多勢に無勢。良識も常識も持ち合わせていないアベ、アソーコンビ、それを心中では軽蔑しながらも権力維持のためにアシストするガースーと幹事長、権力という名の餌につられて金魚の糞のようにアベの後ろをついて回る連中と、正直に言わせてもらって、クズの集まりです。アベは赤信号でも青と強弁し、それに異を唱える人間は人事権で恫喝し嫌がらせをして黙らせる。無理が通れば道理がひっこみ、赤信号を恐る恐る渡っていた連中も今や、みんなで渡れば恐くない状態。アベが裸の王様なら、自民党のほとんどはみえない服を褒めそやす取り巻き。赤信号を渡っている時に、「青になるまで待て」といういう人がいると、やましいことをしていることを感じているが故に余計に鬱陶しく感じるもので、石破氏がマトモなことを言えば言うほど総裁選での票は減るでしょう。参院の竹下派は青木氏の意向で石破支持なが同派衆院はアベを支持するということで派閥分裂の危機。しかし、そのアベを支持する理由が「安全保障を考えると、継続性や信頼性が重要だ」という理由らしく、ズッコケました。ま、軍事オタクが過激なことを言い出す可能性は高いですけど、ヤクザで嘘つきのアベよりははるかにマシ、というかアベとその取り巻き以外なら誰でもマシ、と思います。議会でウソをつき、データを改ざん、隠蔽する、それがはっきりと示されたら、研究なら、PIも含めて普通は退場です。経験と良識のある人がいうように、ふつうなら内閣が3-4吹っ飛んでもおかしくないことをアベはやってきているのです。アベが総裁選に出ること自体が異常なのに、自民党議員の多数がアベを支持するという狂気。
狂気の自民党で、負け戦さとその後の冷や飯を覚悟してでも自民党を立て直す(口だけかもしれませんが)と、総裁選に出るという点だけをとっても、石破氏は支持される理由があるとおもいます。それに対して、日和って総裁選を降りた岸田氏、これでこの人は終わりました。どうせ誰かに担いでもらわないと総裁になれないのなら、この際、総裁選に出て、言うべきことをしっかり言って男を上げれば、浮かぶ瀬もあったというものです。アベに脅されて日和るようでは派閥の長としての人望というものを失うでしょう。今回はアベの金魚の糞のお陰で、石破氏が冷や飯を食わされるのは間違いないでしょうが、十年後に生き残っているのはアベではなく、彼の方ではないかと思います。

さて、国会閉会後もアベ政権のデタラメの批判は少なからず続いています。東京新聞の論説。
安倍政権の手法考
 例えば「働き方改革」などの政策を立案したり、変更したりする際に重要なことは何だろうか。少々、堅い言い方になるが、それは「エビデンス(客観的証拠)」に基づいて政策を行うことだ。、、、、日本では安倍政権になって疎(おろそ)かにされている。否、むしろ逆の方向に進んでいる。つまりエビデンスや立法事実(法律が必要とする経済的や社会的な事実)というものを半ば無視し、結論ありきで政策を進める。ついには「政策に基づいてエビデンスを捏造(ねつぞう)」するということまでやってしまう。裁量労働制に関したデータ疑惑が代表例である。「過労死を助長する」との批判が渦巻く中、裁量労働制の方が労働時間が長い調査結果が出れば、それは不都合な真実になる。
 そこでデタラメのようなデータを出して欺こうとした。結局、嘘(うそ)がばれてやり直しとなったが、この政権のやりたい放題を正すにはエビデンスを突き付けることだ。 (久原穏)

同社説、アベノミクスの失敗について。
異次元緩和修正 きっぱり転換すべきだ
 日銀が金融政策の修正を決めたのは副作用を軽減して異次元緩和を続けるためだという。だが物価を上げる効果がないことは明らかだ。ショックが大きすぎてやめるにやめられないのが実態だろう。
 五年以上続けても一向に物価上昇目標は達成できない。むしろ長期化する超低金利が金融機関の経営や年金資産の運用に看過できないほどの悪影響を及ぼしている。
 年八十兆円をめどとする国債買い入れや年約六兆円の上場投資信託(ETF)購入はマーケットの価格形成を歪(ゆが)め、市場機能はほとんどマヒに近い状態に陥っている。 、、、、リーマン・ショックから十年経過し、米国は金融政策を正常化しつつある。欧州も年内に緩和路線から脱する見通しだ。だが、日銀の異常な政策は長期化し、出口はまったく見えない。、、、もはややめるにやめられない状態だが、リスクを少しでも抑えるべく正常化に手を付けるべきだ。

もはや、日本経済は重度のヤク中、このままヤクを打ち続けて破滅するか、強度の禁断症状を覚悟してでもヤク離脱を図るか、いずれにしても辛く苦しい道のりです。

もう一つ、これは非常に大きなニュースだと思うのに、忖度大手新聞はあまり取り上げません。唯一、多少気分が明るくなるニュースでした。政府が腐っても地方の首長はまだマトモな人がいるのだと心強いと思います。

知事会、地位協定の改定要求へ 全会一致で初の提言。

全国知事会(会長・上田清司埼玉県知事)は27日、札幌市で開いた本年度の全国知事会議で、日米地位協定の抜本改定を含む「米軍基地負担に関する提言」を全会一致で採択した。、、、

いうまでもなく日米地位協定は、アメリカは宗主国で日本は植民地、アメリカが上で日本が下、という身分の差と、それに基づくアメリカへ貢ぎ方を定めるもので、日本が独立国でないという公的証拠です。政府に負担を押し付けられる地方首長の良識がこの提言に至ったのでしょう。
鳩山氏の「ヤンキー、ゴーホーム」を思い出しますな。使い物にならないアメリカ産兵器を言い値で買わされるアベ、一方でその金は福祉を削り消費税を増税して弱者から搾り取る、上にはあくまでペコペコとゴマをするのに下には傲岸不遜のチンピラヤクザ、情けないですワ。
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