陸山会裁判の後、また例によって、アサヒったり、ヨミウったり、マイニチったりしている全国紙のクソ社説をちらちら読むと、本当にバカにつける薬はない、と思います。また、判決文も、デタラメ捜査、デタラメ起訴をマトモに批判しては、裁判長は自分のいる組織も危ないと思ったのでしょう、無罪とは言え、かなり疑問の残る判決文でした。結論が違うだけで、ほとんど「ミスター推認」なみです。これは、最初は予定通り有罪の線で判決文を書いていたのに、最後の最後で無罪にせざるをえなくなって書き直したためだ、という話を聞きました。最終的に無罪を決めたのは、これ以上犯罪を暴かれるのをおそれた最高裁事務総局と検察だという意見と、反小沢党執行部が無能すぎて使い道がないとサジを投げたアメリカだ、という説を見ましたが、どうなのでしょう。この判決へのアメリカの直接関与は多分ないだろうと私は思います。判決日にあったジェラルド カーティスによる反小沢キャンペーン講演会でも小沢攻撃は続いていたようでしたし。
この裁判で、つくづく思ったのは、無論、陰謀を画策した最高裁や検察が悪いのはそうなのですが、それ以上に悪いのがマスコミだと思います。多分、これはこの事件を見守ってきた多くの人が持つ感想でしょう。正義面しながら、平気でウソとプロパガンダを垂れ流し、加えて、購読料まで取ったりする上、そのデタラメに対して、一切責任をとろうとしない卑怯者どもです。稗史倭人伝のマスコミ批判に私も同感します。
新聞を読む人は朝日新聞の購読者であり、毎日・読売の購読者である。
いわば新聞社の固定客である。
お金を払って読んでくれている人たちである。
しかし、新聞社はこの人たちを騙しているのだ。
この程度の馬鹿社説で購読者を騙せると思っているのだ。
購読者の知性を徹底的に馬鹿にしているのだ。
わざわざお金を出して馬鹿扱いされている人がいる。
新聞に騙される人は、自分からお金を出して騙されに行っているのだ。
そして新聞を購読するということは、その新聞社の生存に力を貸していることになる。
新聞をお金を出して読む人は詐欺の被害者であり、詐欺師に生活費を渡す加害者でもある。
ちょっと過激な結論かも知れませんけど、社会の加害者になりたくなければ、捏造偏向いっぱいのゴミ新聞を購読するのは止めないといけません。アサヒ、ヨミウリ、マイニチの反吐がでそうな社説に比べたら、東京新聞の社説は、マトモです。
「事実に反する内容の捜査報告書を作成した上で、検察審査会に送付することがあってはならない」と裁判長は述べた。
検察が虚偽の文書を用いて、市民を誤導したと指弾されてもやむを得まい。石川議員の供述調書も、検事の違法な威迫、誘導があり、裁判で証拠採用されなかった。取り調べ過程の全面録画(可視化)の議論は加速しよう。
今回の裁判でも、弁護側は「検察が意図的に検察審に誤った判断をさせた」と主張していた。これは検察審の悪用であり、事実なら言語道断である。市民の議論をサポートする弁護士を複数制にしたり、容疑者に弁明機会を与えるなど、改善点を模索したい。
一方で、朝日新聞が捏造記事で訴えられて、名誉毀損で賠償命令を受けたという記事を朝日以外の新聞各社が記事にしているのを見ました。
朝日新聞に議員へ賠償命令…郵便不正事件記事で
このニュースを報じた新聞各社さん、明日は我が身ですよ。マスコミの捏造記事に対して、損害賠償の訴訟を起こすというのは、よい手かも知れません。少なくとも、捏造記事を読まされた新聞購読者は被害者と言えますから。この手の小さな個人訴訟を数多く起こすことは、新聞社に対するプレッシャーになるでしょう。SLAPPという企業にとって都合の悪い市民団体などを押さえ込むためにやる恫喝目的の訴訟がありますが、その逆バージョンですね。同様の手を原発推進電力会社に対して行うのはどうか、という案もどこかで見ました。集団訴訟だと、形ばかりの裁判をやって最後は敗訴して終りになるので、集団ではなく、多数の訴訟を出すのがミソなのだそうです。
もう一つ、山崎行太郎さんのブログから抜き書き。
要するに、小沢裁判が明らかにしたのは、新聞、テレビが象徴する「巨大マスコミの集団自殺」という問題であった。小沢裁判が明らかにしたのは、マスコミは旧体制勢力の支配下にあり、言い換えればマスコミとは文字通り「旧体制」そのもの、ないしは「旧体制補完勢力」だという現実だった。
「小沢一郎無罪判決」を受けて各新聞社は、「社説」で、その態度と意見を表明しているが、「社説」を読むまでもなく、「巨大マスコミの自殺」は、ますます明らかである。
朝日新聞:「小沢氏無罪判決—政治的けじめ、どうつける」、
読売新聞:「小沢氏無罪 復権の前にやることがある」、
毎日新聞:「小沢元代表無罪 なお政治的責任は重い」、
産経新聞「小沢氏無罪判決 証人喚問で『潔白』示せ このまま復権は許されない」
日経新聞:「無罪判決を“小沢政局”につなげるな」
ことここに至っても、まだ国民や一般市民・・・を自分たちの都合のいい方向へ誘導し、洗脳しようとしていることが、タイトルからも分かる。いつまでたっても「目の覚めない奴等・・・」だとでも言うほかはない。これらのタイトルを見るだけで、各新聞社の幹部連中が、何を考えているかは明らかである。これらの社説は、あくまでも「小沢一郎問題」に固執している。ネット論壇で、あるいは一部の新聞社系週刊誌で、中心的な話題になっている「検察の暴走や犯罪」、あるいは新聞とテレビが代表する「マスコミの暴走と犯罪」という問題には無関心である。
そもそも、何故、裁判官は、被告・小沢一郎に対して「無罪判決」を下したのか。
検事による「捜査報告書の偽造・捏造」という問題、検察審査員11名の平均年齢の謎から最高裁事務総局という謎の組織の問題など、要するに「検察審査会スキャンダル」と「最高裁スキャンダル」、つまり小沢裁判における検察や裁判所の「犯罪」が、今まさに、追及されようとしているからではないのか。「検察審査会スキャンダル」や「最高裁スキャンダル」の追及は、森ゆうこ参議院議員等を中心に、国会でも開始されようとしている。
ちょっと長くなりますが、もう一つ。八木さんたちはこの小沢氏失脚謀略の主犯が最高裁だという意見に必ずしも賛同されてはいないようですが、しかし、一市民T氏の最近のブログでの情報で私は、やはり最高裁がこの冤罪事件の中枢にいるのだと腑に落ちました。検察審査会制度は昔からありますが、その二回の起訴決議で強制起訴が可能となる、という法律は、実は麻生政権の末期、いよいよ民主党政権が誕生する可能性が高くなってきたころに、こっそり制定されています。T氏のブログの情報、[最高裁は、「法務委員会秘密会開催要請文提出」で無罪判決を出さざるを得なかった]を読んで、この強制起訴制度は小沢失脚の目的でわざわざ制定されたものだ、という前から言われていた説に私も確信を持ちました。だとすると、この陰謀は麻生政権時代の自民党、最高裁と検察を含む行政、司法官僚組織のコラボということでしょう。検察が不起訴を決定したはるか前に、検察は小沢氏秘書の取り調べのときに口が滑って、小沢氏が検察審議会で強制起訴されると漏らしています。これは、この謀略が二年以上前から予定されていたということの証拠であり、かつ、検察は起訴できるような材料を何も持っておらず、検察審議会の強制起訴制度を悪用せざるを得ない、ということが早くからわかっていたということであり、更に、検察と検察審議会を実質操っている最高裁事務総局が同じ穴のムジナの実行犯部隊であったということを示しています。
これから、検察審議会制度はこれから検察を含む本当の悪事の首謀者にブーメランとなって返ってくることになるでしょう。楽しみです。