百醜千拙草

何とかやっています

ラスカー賞、ギリシャ料理

2018-09-28 | Weblog
今年のラスカー賞が発表されました。基礎研究でDavid AllisとMichael Grunsteinが受賞者に入っているのを見ました。今後ノーベル賞になるかどうかは微妙なところですが、彼らの「ヒストン コード」の概念が、遺伝子発現研究のみならず生物学全体に与えた影響は計り知れません。論文を読む以外には何年か前にDavid Allisから一度plasmidをもらったことがあるというだけの縁しかありませんけど、興味を持っている分野のパイオニアがラスカー賞を受賞したことはなんとなく嬉しい気持ちがします。

昨日は、遠方から学会ついでに立ち寄ってくれた人たちとギリシャレストランに行きました。私はいつものファラフェルとタブリ、他の人はGyrosとよばれるソーセージ料理やカバブ、それからMythosというギリシャビール、です。きゅうりとニンニクのすりおろし、ディルを加えて、塩とレモンで味付けしたヨーグルトソースが美味です。ディルのさわやかな香りとヨーグルトの酸味がこってりした料理に合うようです。

MythosビールとGyrosのピタパンのラップ

Gyrosラップとヨーグルトソース

ビールは普通のラガーでした

ハマス(ひよこ豆と練りごまのディップ)ファファフェル(ひよこ豆とパセリの団子)タブリ(パセリ、トマト、玉ねぎとひきわり麦のサラダ)


私は明日から学会で今日は締め切りものに追われています。というわけで次回はお休みします。
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食い逃げ万歳

2018-09-25 | Weblog
もう死んだも同然のアベ政権と私は思っていますが、今度の内閣、アベが例によって報償人事で、あのど真ん中の収賄罪をうやむやにした甘利を大臣に抜擢、財務省の数々の不祥事と犯罪の責任を全く取らないヤクザのアソーは続投、それでいて石破派は排除、をやってくれたおかげで、ますますその崩壊が早まったと思います。この小心者はいつ寝首をかかれるかと不安で仕方がないのでしょう。それでお友達で固めて反対派はパージする。しかし、お友達も金と力でつなぎとめているだけの縁。欲得なしに普通こんなウソつきで頭と根性の悪い人間のお友達でいたいと思う人はおらんでしょう。現に3500円もするカツカレーを食い逃げされましたし。

ま、これで野党は心置きなく、犯罪者の集まりのアベ内閣を追求できるし、自民党反アベ派も堂々とアベ批判をすれば良いという体制になりました。もし石破氏を大臣に登用していて懐の深いところを見せておれば、まずいことになっていたでしょう。ある意味、自ら「悪者」ばかりを固めてくれて、誰がワルなのかわかるようにハッキリ色分けしてくれてよかったと思います。

以下、ツイッターから。

共産党、小池晃氏@koike_akira
麻生氏留任、甘利氏要職。安倍政権の終わりが始まりましたね。

金子勝教授@masaru_kaneko
【あまりにアマリ】石破派を干して、総裁選で選対本部長を務めた甘利明の入閣だという。佐川らと同じ論功行賞人事だが、URとの補償交渉口利きで,大臣室で50万円を受け取り,秘書が300万円流用した疑惑で大臣を辞任したばかり。モリカケOKなら何でもOK?

郷原信郎氏@nobuogohara
「男の生き様」などと言って大臣辞任した後、「睡眠障害」を理由に国会欠席を続け、「絵に描いたような斡旋利得罪」を検察が不起訴にした途端、政治活動再開したような人に、偉そうなことを言わせるべきではない。⇒【自民党・甘利明氏が石破元幹事長に苦言呈す】

安倍恫喝と締め付けにもかかわらず地方党員票は伸びず、選挙前の壮行式でカツカレーを振る舞った議員のうち数人はアベに投票しなかった「カツカレーの乱」に関して。

立川雲水さん@tatekawaunsui
「安倍ちゃんがカツカレー食い逃げされたって怒ってるんだって?」「造反者が4人いたらしいんだよ」「でもその4人以外にも本心では安倍なんかに入れたくないんだけどビビって投票しちゃったって奴は結構いたんじゃねぇの?」「そいつらの食ったのはチキンカツじゃねぇか」

yoshiyaさん@yoshiya_0511
てめえは国民の税金を勝手に食い逃げしてんだろうが💢お友達にも勝手に食わせてやがるし👎/投票前のカツカレー「4人が食い逃げ」 安倍陣営嘆く:朝日新聞デジタル

東京新聞 筆洗いから
 、、、「私は悲しい。この中でカツカレーをただ食いした人がいる。心当たりのある議員は正直に手を挙げなさい」。子どもじみた場面をつい想像するが、安倍首相としては本気でそんな犯人捜しを考えているかもしれぬ。、、、「カツカレーの乱」とでも呼びたくなる▼派閥のしがらみや人事での報復をおそれて、安倍支持を装っていても腹の中では安倍さんの言動や一方的な主張に別の感情もあるのだろう。皿と合わぬ議員票数は安倍一強の壁に走った小さな小さな亀裂か▼大勝と強調する安倍陣営だが、カレーの一件に、実は「辛勝」ではとまぜっ返したくなる。

噂によると、アベの手下は投票する議員の手元を望遠カメラで録画して、手の動きで誰の名前を書いたかチェックしようとしたらしいです。こういうの、最近の若い人は「キモい」と呼ぶらしいですね。みっともない。
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インパクトの瞬間ヘッドは回転する

2018-09-21 | Weblog
グラント応募のための前応募の書類を書いています。学会と実験と締め切りが重なってしまいました。グラントに重要なのはインパクトだろうと思います。トップジャーナルに論文が出るかどうかもインパクトが第一、それからストーリー、そして科学の質。うまくストーリーを作れば、どんなネタでもそこそこのジャーナルには載ります。しかし、ストーリーではグラントは当たらないし、トップジャーナルには載りません。それは相手のあることだからです。

グラントを書きながら、「インパクトの瞬間、ヘッドが回転する」という大昔のゴルフクラブの宣伝を思い出しました。インパクトを大きくするには、運動速度と質量を上げてエネルギーポテンシャルを上げる必要があります。零細研究室の私は、そこに集中してきましたが、それは結局、インパクトを大きくすることにつながりませんでした。多くの時間をかけて、データを積み重ねることでストーリーはできます。しかしいくら面白いストーリーができたと思っても、その話を興味を持って聞いてくれる人がいなければ、存在しないのと変わりありません。当たり前の話ですが、インパクトは二つ以上のものが出会いエネルギーの交換を行う現象ですから、書き手と読み手がすれ違ってはインパクトは生まれません。

ゴルフクラブがボールに当たり、ヘッドは約12度回転し、ボールは飛んでいくのです。私はこれまで、ひたすら素振り繰り返して、運動エネルギーをあげようとしてきました。しかし、どんなに素振りが美しくても(ストーリーが綺麗でも)ボールにクラブのフェースがまともに当たらなければ、ボールが飛ばないのは当たり前のことです。

ボールを飛ばす、ヒットを打つ、つまり、グラントを当てる、トップジャーナルに載せるには、まずはボールにちゃんと当てなければなりません。グラントの場合は、レビューアのツボをヒットしなければなりません。そしてそのインパクトの瞬間に、そのエネルギーを効率良くボールに伝えるメカニズムがヘッドの回転なのです。すなわち、まずはボールに当てる、その時にインパクトを上げるようなメカニズム、すなわちヘッドの回転をグラントに組み込む必要があります。
当たり前の話ですが、なかなか言うはやすし行うは難しで、締め切りが迫る中、うまく応募書類が書けないで、インパクトの前から頭がグルグルです。

ゴルフで思い出しましたが、訪米を予定しているアベはトランプにゴルフしませんか、と言ったら、この忙しいのに何を言っているのかかと断られたという話をききました。結局、アベの外交というのは子供の遊びのレベルなのですな。中身のある話ができないから遊びの話をするか、カネを出す。それだけ。で、結局、相手にもガキ扱い。
そういえば、TVでの石破氏との討論中、立場をわきまえずに加計学園理事長とゴルフをしたことを咎められた時、司会者に「ゴルフに偏見があるようですが、ゴルフはオリンピック種目です!」とバカ丸出しの反論をしたそうです。底抜けのXXさ加減です。籠池理事長ではないですが、こんなのが総理で、つくづく残念です。
総裁選は、アベ陣営の脅しや締め付けにもかかわらず、石破氏が200票を超える得票。実質、アベの敗北です。勝てなかったのは残念ですが、アベ政権はもはや内部が虚になった枯木であることを示しました。ちょっとした衝撃で崩れ去るでしょう。
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日の沈む国

2018-09-18 | Weblog
前回の続きのようになりますが、ロシアのフォーラムでのアベにロシア側からの批判の記事が紹介されていました。(正確にはロシア系アメリカ人の意見のようです)

ロシアの新聞、RUSSIA INSIDERは、安倍を「 Mighty Fool(無敵のアホ)」と呼ぶ

アメリカでロシア事情を配信する「RUSSIA INSIDER」への寄稿記事。
事情を知る第三者から見れば、アベのトンチンカンぶりは際立つのでしょうな。日本に米軍の基地があり、アベはトランプのいいなりなのに、ロシアは北方領土を返すわけがありません。まず、日米地位協定を変え、沖縄米軍を撤去させることから始めないと。いくらアベがぐるぐると地球を回っても、誰もがアベはトランプの飼い犬としか見ていないのだから、アベのいうことを誰もマトモにとるはずがないです。結局、無駄な時間とカネを使った挙句に、カネだけ巻き上げられる。ロシアはそのカネの出し方もみみっちすぎる(中国と比べて)上に、出し方も悪いと思っているようです。ま、正直いって、まったく相手にされていませんな。

Japan's Abe Made a Mighty Fool of Himself at Russia's Eastern Economic Forum
以下適当に一部を意訳。

ロシアの東方経済フォーラムで無双のバカを晒したアベ。
日本が敵対的なアメリカの軍事基地であることに対するロシアの深い懸念を無視して、千島列島返還のためにわずかな経済投資をチラつかせる、という彼のロシア政策は冗談以外のなにものでもない。
、、、、、
一つ見落とされがちな重要な点を指摘しておきたい。スピーチや会議から、アベとこの地域における日本の政治的立場について示唆されることである。
、、、
第一に、アベ首相が「浮いていた」ということは言わなければならない。アベは主にロシアとの平和条約に関してのお願いをしたのに対し、全ての他の外国のリーダーはロシアと極東における進行中あるいは計画中の大規模な投資活動について述べた。アベはロシアとの協力に何も合わせるものを持っておらず、かわりに日本の取るに足らないロシアでの努力をアピールするかのようなビデオを見せて帳尻をあわせようとした。ビデオは日本がロシアで行おうとしている健康やテクノロジー関連のプロジェクトで、両国の相互関係をあたらしい面へ導くためにアベが二年前にロシアに提示した150のプロジェクトでロシアが受け入れたものの一部であった。

日本のプロジェクトは全てが安っぽい。すべては展望においてちっぽけであり、ロシアが東京が求める平和協定に調印した場合にのみ、人々の生活を向上するために日本がロシアに援助をするというようにできている。

このビデオや日本のロシアにおける共同プロジェクトの提示はアベの意図とは真逆の効果をもたらした。しかし、これは両国の立場交渉における彼の全く時代遅れの認識と合致している。ビデオの編集方針は一方通行である。豊かで技術で勝る日本がロシアに手を差し伸べる。これは、他の外国のリーダーの話の全体的なテーマ、すなわち、いかに参加国全員がお互いに助け合い、お互いの貿易と投資を通じて開発プランをすりあわせるか、という趣旨と合致しない。、、、、

アベのロシアへのアプローチは、1970-80年代、ソ連が深刻な経済不振にあってエネルギー資源の買い手や新たな投資者を探している時に、日本がアジアのダイナミックなトラとしてアメリカの資産を買いまくって世界の尊敬と羨望を受けていた時代のもののようである。、、、現在では、日本が40年前に日本が狙っていた戦略的パートナーには中国が着いている。、、、、

日本の投資やアベの150の共同事業の規模は二桁小さい。このような「ニンジン」でロシアが平和協定調印に同意すると思うのは、あまりに非現実的である。、、、、、

日本がアメリカとペンタゴンの傀儡である限り、ロシアが北方領土を返すことに同意はしない。このフォーラムでの振る舞いによって、アベは、核の傘がロシアと取引をするより重要であると、ワシントンのご主人様への忠誠を再び示したのである。五人のリーダの中でアベだけがトランプをたたえた、、、、

日本はフォーラムでしめされた以上を含むこの地域の戦略的で大規模な経済共同体の地図の上のどこにもいない。、、、
アベがフォーラムで証明した通り、この臆病で活気のないリーダーシップのもとでの日本は、「日の沈む国」となる運命である。
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我輩はカモである

2018-09-14 | Weblog
何かと忙しく、あっという間に時間が過ぎていきます。晩にウチに帰ってリラックスするのが日々の楽しみですが、インターネットでニュースをチェックすると、また、あの無能を絵に描いた男の話が嫌でも入ってきて、折角のリラックスの時間が台無しになります。無能なだけならまだマシです。この男はやらない方がいいことをやる、大阪で言う「いらんことしい」から可愛げを無くしたような物体です。

この男が外国に行くと、金をバラまくか、金を巻き上げられるかのどちらかで、何一つ日本のプラスになるものを持って帰ってきた試しがありません。こういうのを「カモ」というのでしょう。今回もまた、わざわざロシアまでムダ金使って行って、プーチンに徹底的にコケにされた挙句、北方領土の件では、実質、引導まで渡されてしまいました。

志位委員長ツイート。「プーチン大統領『条件なしで平和条約を』安倍首相を前に」
驚きのニュース。平和条約締結は両国の国境の公式の画定という意義を持ち、「条件なし」での締結は領土要求の全面放棄となる。目の前で言われて抗議一つしないとは何という屈辱外交か!

ロバート@CharlesRobert さん
能無し安倍晋三。経済活動の協力だけ?プーチンの言いなり、どこが歴史的な一歩だ!また金ばら撒くことしか出来ない最低外交。領土返還の話には一切触れず、握手して笑っているザマ。ロシアからシベリア抑留の謝罪と北方領土返還の約束を取り付けるまで、「帰って来るな」!

金子勝@masru_kaneko さん
【成果ゼロでも報じない】震災を放って、外交音痴のボンボンが世界を回って大盤振る舞い。3千億円を貢いだプーチンの2016年訪日に続き2時間半の待ちぼうけを食らわされ成果ゼロ。そして北方領土で進展期待などとしてきた提灯ジャーナリズムは沈黙。詐欺常習犯だ

兵頭正俊@hyodo_masatoshiさん、
プーチンも相手によっては時間通りに会う。しかし、アホぼん三世はバカだと見抜いているので、いつも待たせる。それでも20回余もやってくる。カネもくれる。ますますバカにされる。この繰り返しだね。北方四島? もう返ってこないよ。返さなくてもカネくれるんだから。

プーチンの今日のモノローグ。『アホぼん三世がまた来やがった。どうでもいいような話をしに、ヘラヘラと笑って。それで領土問題後回しの平和条約締結を突きつけてやった。これでもう来ないだろう。バカの相手は日本でやってくれ。逃亡先も米国にしてくれ。迷惑だよ』

町山広美@mcym163さん、
半笑いで、相手の疑問や反論を「想定済み」のように見せ無力化するディベート大会的やり口は得意な人たちが、本物の策士に「いま思いついたんだけど、どや?」とたいしたことではないかのようにたくさんの賛同者のいる前で押し込まれ、型にハメられるの、不謹慎ながらおもしろい。

岩上安身@iwakamiyasumiさん、
ま、はっきり言ってしまいますと、安倍は歴史も条約も軍事も安全保障もなーんにもわかってないので、「条件なしの平和条約」なんておちょくりで立ち往生。プーチンにからかわれたってことです。ここまでコケにされた総理、歴代自民党で皆無ですよ。自民党支持者、よく自覚を。本当にバカ扱いですよ。

こういうアベの外交の無能さを見ると、なぜ、アベがわざわざ外国に行って金を巻き上げられるのかがよくわかります。まず、国内の事案に深く関わると、己の無能がもろにバレるので外国に逃げる。外国に行けば、要人と握手さえしていれば、仕事をしているかのように見えるし、何もわからなくても通訳が「忖度」通訳してくれる。金さえ出せば、相手はチヤホヤしてくれる。交渉などという難しいことはできないので、とりあえず金を出す。それしか無能のアベにできることがない。プーチンはアベの無能を見切っているので、事前通告なしに要求を突きつければどんな理不尽で厚かましいものでも、アベは反論できないだろうと踏んで、今回の厚かましい提案をアベに突きつけました。そして、ものの見事に、アベはニヤニヤと愛想笑いするでだけで、この侮辱的な発言に立ち往生。ひょっとしたらバカにされたことさえわかっていないのではないでしょうか。それにしても見事な「カモ」っぷり。マスコミもこのアベの外交無能ぶりをしっかりと報道してもらいたいものです。
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週末の出来事

2018-09-11 | Weblog
週末のシンポジウムと懇親会で、多くのしばらく会っていなかった昔の知り合いと会いました。みんなそれぞれに偉くなっています。また、それぞれに苦労して、年を取ったのは共通しています。
横から見ると、大活躍している人々でも、何処も同じ秋の夕暮れ、話の半分は、資金繰りの愚痴。この話は盛り上がりますな。ま、愚痴話が創造的であったためしはないのですが。

われわれは地上に生まれ、与えられた環境の中で寿命の尽きるまで多くの経験をして、去っていきます。その中で多くの人と出会い、共に時間を過ごします。昔のライバルも、気に食わないやつも久々に会えば、皆、旧友、「朋あり遠方より来る、また楽しからずや」という気持ちになるのが不思議です。

さて、歴史に残る大ニュース。US OPENの大坂選手のグランドスラムタイトル。素晴らしい歴史的業績、の一方で、あのアンパイアの裁定でケチがつきました。最初にコーチング違反をとったことを選手にしっかりと確認しておくべきだったでしょう。結局は、この比較的小さな違反から短時間の間に感情的な対立にまで発展し、せっかくの試合を台無しにすることになりました。ルールはルールかも知れませんが、あれでは見に来た観客も不満でしょう。すでに今年のマイアミでセリーナに勝っていますけど、もう一度グランドスラム大会でセリーナに勝って欲しいと思います。

日本人がグランドスラムを取ることがあるとしたら、伊達タイプ、つまりライジングでフラット気味の早い球でカウンターを狙うような「技」で勝つしかないと思っておりましたが、大坂選手はセリーナのパワーテニスに真正面から挑んで勝ちました。ショットが早くて正確、反応も早い。このプレースタイルでグンドスラムタイトルを手にする日本人(?)プレーヤーが出たことは驚きです。

その他、週末の記事。

森友・加計問題で元参院議員らが安倍政権を刑事告発(アエラ)

告発者の一人で、衆院事務局に33年勤めた元参院議員の平野貞夫さん(82)は、こう話す。、、、、
「一つ目は今春に明らかになった公文書改竄による国会審議の妨害。二つ目は、昨年、野党側が求めていた臨時国会の召集に対し、冒頭解散に踏み切ったこと。憲法53条が規定する少数者の権利を抹殺する解釈改憲によるクーデターです。そして三つ目が、憲法9条の解釈改憲による集団的自衛権の行使です」
平野さんはこれらの行為が刑法77条の「内乱罪」に当てはまるという。

ま、アベ政権が検察も裁判所もマスコミも牛耳っていて、マスコミを含めた「4権連立」の独裁日本で、立憲民主主義の建前さえ尊重できない国ですから、アベへの刑事告発は無視されるでしょうけど。すくなくとも、アベが平野氏らに刑事告発されたことぐらいマスコミは報道していもいいのではないですかね。ま、そういう国だからこそ、いつまでたってもアメリカの植民地なわけですが。

田中龍作@tanakaryusakuさん、
現職総理が「クーデター準備」で訴えられる国って何だ・・・
新記事『「権力の私物化=内乱予備罪」安倍首相を刑事告発』http://tanakaryusaku.jp/2018/09/00018771

それから、沖縄辺野古問題について、海外の識者が沖縄県の埋め立て許可撤回を支持。
沖縄県の承認撤回を「支持」 海外識者133人が声明 ノーム・チョムスキー氏、オリバー・ストーン氏ら
米国やカナダ、オーストラリアなどの世界的に著名な文化人や識者ら133人が7日、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設を巡り、仲井真弘多前知事の埋め立て承認を県が撤回したことを支持する声明を発表した。、、、、

心強いですな。しかし、昨今のアメリカ、日本の反知性主義、知識や深い洞察に対する敬意の欠如、は深刻です。こうした物事を深く理解する人々の意見を、小学5年生並の頭と批判されるトランプや、これまた同程度かそれ以下の知能と推察されるアベが理解できず、己の欲望とその浅薄な思いつきで権力を濫用して、先のことに考えが及ばない。聞く耳を持たず、言葉も理解できないバカ殿につける薬がないのが、なんとも。

先のことはいくら深く考えても予測というものは必ず外れます。しかし、深く考えずに行動して失敗した場合、そこから何も有意義なものは学べず、また同じ失敗を繰り返します。知性はすぐに腹を満たしてくれるものではない、そのことを小学生5年生並の理解力では「知性は役に立たない」と切り捨て、社会に不満を持つ多数が、それを支持する。今のアメリカや日本で、起こっていることです。

その政権をサポートしている連中は、頭の中ではトランプやアベでは悪いものをより悪くすることはわかっているが、己の権力の維持のために、メディアを操作し、都合の悪い事実をゴマかし、隠蔽してきたわけですが、森友事件をきっかけに明らかになってきて、「正直、公正、石破茂」と「偽造、捏造、安倍晋三」という総裁選の対立となった。思うに、天網恢々、悪の栄えたためしはなし、の歴史の審判の始まりが森友であったと思います。仮にアベが3選を果たしたところで、アベの中身はすでに腐って朽ちており政権はすでに死んでいると感じます。

NY timesによると、先日、オバマは、トランプが「民主主義の脅威」であると批判

関して、中野晃一 Koichi Nakano@knakano1970
オバマが退任後初めてトランプを批判したと話題になっていますが、求めているのが「正直さ、まともさ、法の遵守」とかなりささやかなあたり、日本での安倍に対する立憲野党や石破の批判と重なり、トランプや安倍の異常ぶりが改めて際立ちますね。

YoJung Chen@YoJungChen
「五番街の真ん中で人を殺しても俺の支持率は不変だろう」とトランプ氏。が、その保守派内の盤石の支持率も揺らいできた。今回のNYTでの暴露で明らかになったのは、トランプ政権内の高官達が、外敵からではなく、明らかに狂った危険極まりない大統領から如何に「国家」を守るかに腐心してる構図。

オバマはトランプを保守ではなく過激派だと非難しましたが、同じ批判がアベにも当てはまるでしょう。ウソと隠蔽で国民と議員を騙し、オトモダチの利益をはかり、自分たちだけに都合がよいように法改正をしてきたアベ政権は、保守ではなく、まさにテロ集団であるといってよいと思います。

長年、民主主義を標榜してきたアメリカは、まだ救いがあります。その点、自民党には、危機感がないのか、毒をくらわばの心境なのか、あるいは、もはや手遅れとあきらめて、意図的に国家を潰そうとしているのか。私、「一か八か戦争に活路を見出そう」と政府は本気で考えているのではないかと恐れております。人間、だれでも、追い詰められると極端に走る傾向があります。第二次大戦前は、アメリカの貿易政策で日本経済は随分追い詰められていたことが、冷静さを失わせ、アメリカの思惑通りに開戦へと向かわせました。そのナイーブさをマッカーサーは精神年齢12歳と呼んだのです。
日本は小泉政権とアベ政権の経済政策の失敗で、回復不可能な状態に追い詰められ、日銀が立ち止まれば爆発する「スピード」状態になっています。しかし、それでも、ヤケクソでちゃぶ台返しするよりは、冷静に知恵を絞って少しても急なダメージが出ないように少しずつ状況の改善を目指す方がはるかによい結果につながると思います。
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創造性のコツ

2018-09-07 | Weblog
貧乏ヒマなしですが、私は追い込まれるとヤル気が出て仕事がはかどります。追い詰められてなんとかやりきった時の達成感みたいなものを感じるからでしょう。
しかし、そんなやり方の悪影響は無視できません。忙しい中で追い込まれて仕事をすることが常になると、仕事はしたような気にはなりますが、結局、重要だが緊急性のない事案は先送りされていって、結局、いつまでたっても、重要案件ほどカタがつかないということになります。

そして、重要な問題が先送りにされた結果、また窮地に陥ることになり、貧乏ヒマなしの悪循環。

そういったカテゴリー2の事案、つまり、重要だが緊急性がないものほど、よい答えにたどり着くのが難しいと思います。緊急で重要な問題は、もう「やるしかない」わけで、時間に制限がありますから、その時間内でできる最善策が答えです。悩んでいるヒマもアイデアが降りてくるのを待っているヒマもありませんから、単純です。しかし、さしあったっての緊急性のないが重要なもの、(たとえば、二年後のグラントのネタとか)そうしたものは普段からアイデアを暖めておいて、チャンスがきたらすぐ始動できる体制にしておくことが重要だと思います。

なにか面白いことを思いついても、技術の問題、金の問題、人の問題、様々な理由で、その思いつきを実行に移すことは多くの場合で不可能です。しかし、思いがけなく人や金がやってきたり、ボトルネックになっている技術にブレークスルーが起こったり、そんなことが稀に起こります。そんな時にアイデアも構想もなければ、その折角のチャンスをみすみす無駄にすることになるでしょう。

私の場合、問題は突き詰めて考え続けていいアイデアがでた試しがありません。そうして出たアイデアをメモにしてあるのですけど、ほとんどのものは忘れ去ってしまいます。私の場合、アイデアは、どうも、ゆるんでいる時、例えば、寝る前に歯を磨いている時とか、個室で用を足しているときとかにふと軽く訪れるようです。力んでいるとダメですね。

先日、トレッドミルの上で聞いたTED talkでは、なんらかのインセンティブを与えて問題を解かせた場合と、与えない場合でどちらがパフォーマンスが良くなるかという実験の話をしていました。(トークの話題になるぐらいですから予想できるとおもいますが)、答えは、インセンティブを与えたほうがパフォーマンスは悪くなる、です。これはおそらく、問題が解けない場合に罰を与えた場合でも同じ結果になると予想されます。つまり、そうしたある種のプレッシャーが、人間の知的活動能力を妨げるのだろう、と考えられます。

私もその説に納得します。追い詰められてやった仕事はクオリティーはよくないです。ただTaskをこなしたという一時の充足感だけです。

人は、内的な純粋なモチベーションにドライブされるときに最も創造的になると思います。外からのプレッシャーや方向付けや指示は自由に創造性を働かせるのに邪魔なのでしょう。おそらく、外からだけではなく、知的活動に圧力がかかるのが悪いのだろうと思います。中でもエゴがかける圧力はかなり毒性が高いと思います。

ずいぶん前、故河合隼雄氏の講演を聞いた時、半眼で物事を考える、という話をしていました。圧力がかからずに力が抜けた状態という意味でしょうか。数々の外的、内的プレッシャーの多い現代人ですが、左右上下からやってくるプレッシャーを半眼で受け流し、ニュートラルで力の抜けた状態でを保つことが創造性のコツではないでしょうか。

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行き詰まりは変化の機会

2018-09-04 | Weblog
夏休みも終わりました。今年も3/4が終わってしまいました。時間の経つの早いものです。研究の方もこの数年、育てようとした種はいずれも思うようには育たず。期待があった分、読みがハズれたことを認めるのに時間がかかり、撤退を決意するのに時間がかかってしまいました。金と人と時間に乏しい三重苦の中で(多くの人が同じ悩みを抱えていると思いますが)、それでもこのままではジリ貧なので、新しいことを二、三、やり始めています。

システムが立ち上がるのに数ヶ月、そこからデータがで出すのにさらに、数ヶ月。そこで、コケるとさすがに痛いです。ま、昨今の厳しい研究環境を見ていると、綱渡りの綱から落ちない方が奇跡のようにも見えます。知り合いの大教授は、数々の輝かしい業績と貢献にも関わらず、研究資金の獲得に苦労し、ポスドクを養うために、自分の引退後の生活資金を崩してなんとかラボを維持しているという話を聞きました。私の場合は、個人資金などゼロに等しいので、資金がショートすれば、活動停止するか廃業です。

予想する以上に研究分野の変遷は早く、人々の興味の移り変わりも激しいです。随分前ですが、Natureを書いた後、研究費の獲得ができずに辞めていったかつての同僚のことを思い出しました。ちょっと頑固者でしたが優秀な人でした。研究費の申請では、使っていた実験系を批判されたとのことでしたが、その実験系は彼がPhD時代を通じて苦労して身につけ、Nature論文もそれを使って書いたものでした。「折角、苦労して身につけた自分の武器が役に立たなくなった」とつぶやいたのを思い出します。別に彼の技術や研究内容の科学的価値が落ちたというわけではありません。単純に受け手である「分野の人々の興味」の対象が変わっただけのことです。どんなに素晴らしいヒット曲でも何度も聞いていると飽きてくるのと同じで、同じような曲調のものは「またか」と思われるようです。結局は流行の問題です。であるからこそ、現実的になんとかやっていくためには、流行の先端1/4ぐらいの勢いのある部分に片足を突っ込んで置く必要があると思います。いくら質のよい研究をしても、なかなか「我が道を行く」では生き延びられなくなってきました。相手次第の部分も大きいわけで、そのニーズに合わせていく必要があります。分野の流行が劇的に変化していく中で、プレーヤーはそれに対応できる機敏さを要求されているように思います。研究費獲得のためのプロジェクトと実際のサイエンスはこの際、全く別の活動だと割り切ってしまうのがいいのでしょう。結局、大切なのは良い仕事をするということであり、その一点に揺るぎがなければよいと私はおもいます。
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