百醜千拙草

何とかやっています

よこしまな愛国心

2017-02-28 | Weblog
戦前の全体主義への復帰を目指すカルト集団、日本会議の大阪部長とアベ氏の絡んだ不正国有地払い下げ疑惑。海外のメディアも首相夫人が名誉校長をつとめる学校が幼稚園では洗脳軍国教育をやっていた上に十億円以上の価値のある国有地を実質タダ同然で手に入れた上、安倍晋三小学校という名前で寄付を募っていたというスキャンダルを取り上げ、産経新聞の子供じみた火消しも焼け石に水、政権を揺るがす大火事となりそうな気配です。ちなみに、ネットで見られるこの幼稚園の運動会の宣誓、キョーレツに気持ち悪いです。この北朝鮮顔負けの洗脳幼稚園、大手メディアも取り上げ始めました
森友学園・塚本幼稚園、教育基本法に違反する政治活動を行っている「個別具体的事例」の文字起こしから。

あついあつい夏がすぎて、ぼくたちわたしたちの待ちに待った、平成27年度 秋の大運動会がきました。
、、、、大人の人たちは、日本が他の国に負けぬよう、尖閣列島・竹島・北方領土を守り、日本を悪者として扱っている、中国、韓国が、心改め、歴史で嘘を教えないよう、お願い致します。安倍首相、ガンバレ! 安倍首相、ガンバレ!安保法制国会通過よかったです!僕たち、私たちも、今日一日、パワーを全開します。日本ガンバレ!えいえいおー!”


みなさん、だいじょーぶですかあー(陽水風に)

子供にこんなことを言わせる学校、ここまでくると措置入院ものですが、こうした自己中心的な考えを絶対的に正しいと信じ込んでしまうのはアベ氏や日本会議だけに限りません。人のbelief systemというのは危ういものです。権力者に都合の良い全体主義を「愛国心」の名のもとに押しつけ、日本は神国だという全く根拠のない理屈で「日本、すごーい」プロパガンダで持ち上げて他国を見下させて政府への不満を逸らせ、正論には「非国民」と非難して黙らせる、政府の役人と政治家はずっと国民をバカにしてきたのでしょうな。

同じ「愛国心」と言ってもNationalism とPatiotism は違うのだと言う人もいますが、ま、それは詭弁というものでしょう。この根底には、自と他を比較して、自国のその優位性を感じようとすることに変わりなく、それが意識的か無意識的かの差ぐらいのものだと思うからです。いずれもエゴの産物と言えなくものありません。

2003年のインタビューで、チョムスキーは愛国心の別の区分をしています。
第一に、愛国心をめぐるお話は馬鹿げています。 二種類の愛国心があると言っていいでしょう。 指導者がいうことに反射的に従う愛国心がその一つです。 もう一つは、自分の国、社会の人々とその運命に対する憂慮と関心、私の孫や隣人などなどに何が起きるだろうといった思慮にもとづくものです。 これはもう一つの愛国心です。これは分別のあるものです。 この意味でならば、戦争に反対して抗議行動を行う人々は愛国者であると言うことができます。 こうした人々は、自分の考えに従って、そして私が知る限りでは世界の人々が考えるのと同じように、自国の利益になるように行動しているからです。


なるほど、国の人々に善なることを考えることこそ愛国心の行いであり、その二次的感情あるいは行動指針としてのNationalismやPatriotismは「愛国心」の本質ではない、という考え方もありますね。

世界でナショナリズム傾向が進む中、しばらく前の東京新聞のコラム「筆洗」が秀逸です。

筆洗 2/22/17から
愛国心とは何か。英国の劇作家バーナード・ショーは「自分が生まれたという理由で、その国が他より優れているという思い込みだ」と定義した▼米国の作家アンブローズ・ビアスは「自分の名声を明るく輝かしいものにしたい野心を持った者が、たいまつを近づけると、じきに燃え出す可燃性の屑物(くずもの)」だと『悪魔の辞典』に書いた▼ショーは二つの世界大戦の時代を生き、ビアスは南北戦争の激戦をその眼に刻んだ。だから、「愛国心」という言葉には危険なトゲが潜んでいることを、毒舌に込めて伝えたのだろう▼さて、この学校はどんな「愛国心」を、子どもたちに伝えたいのか。四月に新設され、首相夫人の安倍昭恵さんが名誉校長を務める大阪の私立小学校は、教育理念に「日本人としての礼節を尊び、それに裏打ちされた愛国心と誇りを育て」ることを掲げる▼だが、この学校をつくる学校法人が運営する幼稚園は保護者に「よこしまな考え方を持った在日韓国人や支那人」と記した文書を配っていたという。隣人への憎悪をあおる言葉を使うのが「日本人としての礼節」なのか。それはどんな愛国心や誇りにつながるというのだろう▼この学校法人をめぐっては、国有地払い下げをめぐる問題も注目されている。国民の大切な財産が不当な形で売り払われていたのかどうか。これもまた、「礼節」が問われる問題だ。


このような軍国洗脳教育をする学校やアベ政権のいう「愛国心」は間違いなく、まがい物であり、それこそ「よこしま」なものです。
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はやりを追う

2017-02-24 | Weblog
グラント書きで苦しんでいますが、忙中閑あり、ふと「はやりを追うな」ノーベル賞の大隅教授、生徒らと交流 というしばらく前のニュースを思い出しました。

 昨年のノーベル医学生理学賞を受賞した、大隅良典・東京工業大栄誉教授(72)が11日、愛知県岡崎市で講演し、子どもたちと交流した。「はやりを追うことはやめ、人と違うことをやってほしい」と話した。

子供に対してのアドバイスなのでしょうけど、研究者の立場からすると複雑な気分です。
果たして、はやりを追うことは悪いことなのか良いことなのか、そもそもどうして、はやりを追う人間と追わない人間がいるのか、はやりを追う人間はそのことによってどういう利益を得ているのか、その辺、大隅先生はどう考えておられるのか、聞いてみたい気がします。

現実の状況を見れば、研究者といえども、生活もあり家族もあり、研究という狭い世界の中で、生き延びていかなければならないという現状があります。研究をするには金が要り、その金は大抵の場合、他から回ってくるわけですが、その金を回すの回さないの判断は、回す側の都合です。仲間や敵や第三者の入り混じった狭いコミュニティーの人々がお互いを評価し、誰に金を与えるかを決めるのですから、研究ができるかできないかは、周りの人間がその人やその人の研究をどう考えるかによります。そんな場所で、はやりを追わず人と違うことをやって評価されるというのは簡単ではないと思います。レビューアは経験を積んだ研究者である一方、非常に限られた時間の中で他人の研究を評価しないといけないという制約があります。人と違いすぎて価値がわからないもの、はやりに注意を払っていないもの、は高評価を得るのは難しいだろうと思います。事実、ノーベル賞の研究がしばしば、研究費の獲得に苦労して、他のソースからなんとか都合して研究を続けたというのはよく聞く話です。真にオリジナルな研究はそれが目にみえる形で結実するまで、周りの人間がその価値を評価できないことが多いということでしょう。

シニカルに言えば、ノーベル賞になったからこそ、「逆張り」で人と違うことをやることが良いストラテジーであると言えるわけで、思うに、普通の人が逆張りした場合、おそらく、研究費ももらえず成果も上がらずに消えていく率は、それで一発当てた人々よりも、はるかに高いであろうと予測されます。

思うに、研究の世界では、人と違うことをやれる機会を与えられるようになるためには、人と同じようなことを人よりもより良くできるようになることによって、周りの人間に認められるというステップが必要なのではないでしょうか。

客観的に見て、人と違うことをやれるようなポジションを手に入れるための最短な近道は、最高の大学に行って、優秀な成績で卒業し、奨学金をもらって、一流の研究室の元で修行し、そこで頑張って一流雑誌に仕事を載せることです。大学の格も研究室や雑誌が一流かどうかも、大勢の人々のコンセンサスで決まっています。普通、人気があって流行っているもののはそれなりの理由があります。人の基準(流行)に従いつつ、その最も上のところをクリアしていくというのが、人と違うことをやれるようになる近道だと思います。つまり、まずは人と同じことを、人よりも努力して、人よりもよくできるようになるという基礎修練がなければ、そもそも人と違うことなどできないのではないでしょうか。

すなわち、最初は、流行を追いこす勢いで追いかける。そして運よく研究費がもらえたら、その金を使って、オリジナルなことをやって実績を積む。これがうまくいけば、その新しい分野での一人者となって、資金繰りと研究を軌道に乗せることが可能になるのではないか、と思います。(最初の段階でつまづいた私には、偉そうなことを言う資格はありませんが)

これは、常にsuvival modeの二流研究者が考えていることで、一流の研究者の人は違う意見もあるでしょう。
ま、理想と現実の乖離と言うものは人生の味わいです。生きるか死ぬかの勝負に快感を感じる人は、思いっきり人と違うことを流行を気にせずにやってみて、大成功を目指す、あるいは、それで外れた場合は「人生いろいろ」と言って別の道に去っていく、そういうのもありでしょう。

などと思った次第。

ちょっとだけ、その他のニュース。
カルト集団、日本会議とアべ氏が関わったとされる不正国有地払い下げ疑惑。提灯持ち新聞、産経、読売は、(当然ながら政権擁護のためでしょう)この疑惑を取り上げた国会議員を攻撃、一方、ローカルメディアや一部のテレビなどは、うまくいけばアベ内閣退陣へ持ち込めるかもしれないこのスキャンダルを煽っています。この攻防があまり露骨で笑えます。NHKが全くこの問題に触れようとしないのも、さすがにアベ様の日本偏向報道協会。みんな我が身がかわいいですからね。また、局内トイレで自殺か?みたいな人生の終わりかたをするのは誰でも嫌です。

沖縄、米軍の飛行差し止め訴訟、原告団の訴えは一部認めたものの、飛行差し止め叶わず。騒音で夜も眠れず、難聴になった人々は、憲法にも守られず、アメリカの下請け政権に牛耳られる司法にも見捨てられ、ということですか。アメリカ様と行政の機嫌を伺う日本のヒラメ司法、なんとか、ならんのですかね。
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懐かしい感じの歌

2017-02-21 | Weblog
研究者の活動の中で最も非生産的なもの、それはグラント書き。
私、書くことそのものはそう嫌いではないし、人の顔色を伺って育ったせいか、読み手の反応を図りながら書くのは、どちらかといえば得意な方です。しかし、いくら良いグラントが書けても、そのもの自体には何の価値もありません。電話セールスと同じようなもので、買う気の乏しい相手と何時間もかけて話をして、最高のセールスピッチをしても、売れなければくたびれもうけです。

研究という何か意義のあるものを発見、発明するという活動の中で、サイエンスフイクションを書くのに大半の時間を割かねばならないという皮肉。その間、実験は半分止まった状態になり、グラントのために急いでデータを出そうとすればクオリティーの低い出版に耐えないようなものになりがちとなって、二度手間となります。挙句にグラントは当たらないとなれば、そのプラスマイナスで損害は甚大です。この年になって、こういう非生産的な活動に人生の多くの時間を割いて、週末も朝から晩までコンピューターに噛り付いて、パワーポイントでお絵描きしたり、売り文句を考えたり、コレが仕事か、と思うと情けない気持ちになることもしばしばです。私の昔の優秀な友人は、グラント書きは労働時間の30%に抑えることにしていると言っていました。そういう余裕が欲しいものです。
採択率が史上最低となっている現在、グラントはサイコロばくちと変わらないと言われます。当たらずとも遠からず、しかも一部ではイカサマがまかり通っているというところまで似ています。しかも、Post-truth の時代、グラントも真実よりも、ワクワク感覚が優先されます。レビューアがワクワクするようなネタでなければいくら堅実で意義があるものでもダメで、逆にワクワクさせることができるようなものであれば、真実性は軽視される。

世界最強の国の政権が堂々とウソをついて、それを「alternative fact」だと詭弁を弄するような時代ですからね。ま、ウソとゴマカシという点では、アベ政権の右に出るものはいませんが。どうでもいいですけど、折角、アベ氏と日本会議が絡んだ不正国有地払い下げ疑惑というネタを掴んんだのだから、野党も退陣に追い込むまでとことん追求してもらいたいものです。問題はマスコミがほぼ沈黙状態。さすがに、政権に餌付けされているマスコミでも訴訟になったとなればイヤイヤでも報道せざるを得ないようですが、それでも、および腰、日本のマスコミのジャーナルズムは死んだと言われていも仕方がないです。何しろ、日本は、報道の自由度ランキング180国中72位、すでに、隣国の台湾、韓国よりも下位、中国や北朝鮮よりはマシというものの、報道後進国とのお墨付きではあります。それにしてもこの日本会議の学校、キモチ悪いですな。園児に旗を振らせて教育勅語を唱えさせるところなど、日本会議というより一党独裁の北朝鮮最高人民会議のようです。この森友学園、中国や朝鮮人を誹謗する文書を保護者に配布していたそうですが、己の醜い姿が見えんのですかね。カルト集団が目論む、形骸化した民主主義に守られた独裁主義、教育という名の洗脳、おぞましさで寒気がします。
ついでにこの事件とは桁はずれの利権が動いた豊洲問題について、地上げ屋さんが豊洲極悪5人衆の解説。自称文豪、暴走老人は第3位らしいです。

アメリカでは、またトランプがスウェーデンでテロがあったかのようなウソ発言をして、スウェーデン大使館が困惑。ちょうどカロリンスカの知り合いからメールで、「平和だよ、またトランプがウソを言ったらしいね」とのこと。ま、反省、思考力、判断力、謙虚さに危機的にかける人間ですから、力づくで辞めさせるしかありません。トランプの罷免を求めるための署名活動や弾劾裁判への運動が広がっているようです。このトランプの調子では、遠からず、実際に罷免まで行きそうな気がします。どうもロシアに対するペンスの言動を見ると、すでにトランプ弾劾に向けて共和党内部でも計画が練られているのかもしれませんね。そうなったら、アメリカの政権に尻尾を振るしか能がない誰かさんはどうするのでしょう。
ま、愚痴はこの程度にしましょう。どうもこの日米の二大XXのことになると頭に血が上ってしまっていけません。

グラント書きも一段落し(これから恐怖の推敲が待っているのですが)、去年、映画で使われたのを聞いてから、その懐かしい感じが好きになって聞いているNino Bravoのvivirを聞きながら、夜のひと時をリラックスして過ごしています。昔のスペインの流行歌ですが、私の子供の頃の古き良き希望に満ちた時代を思いださせるんような雰囲気に満ちています。ちょっと大げさなアレンジでストリングスとビッグバンドの重厚な伴奏は、高度成長期の日本の歌謡曲を思い出させます。昔が懐かしいとは、年ですな。
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ゆるむ

2017-02-17 | Weblog
年を取ってくると、体のいろいろな部分が緩んでくるようです。
肉体に限らず感情の蛇口もゆるくなるようで、普段から、怒りや憎しみや妬みなどの感情を抱かないように、慈しみと思いやりを持つようにしないといけないと思わされます。そうしたものがふとした時に漏れ出てきますからね。

週末は、子供の親友のお兄さんが小さな子供を残して突然死したためにお通夜に出向きました。ウチの子供によくしてくれて、小さい時は色々と遊びに連れて行ってくれたりしました。私自身はほとんど接触がなかったので、話で知っている人という程度で、奥さんは子供を残して出て行ったので、子供が気の毒だなあと思ったぐらいでした。

通夜に出向き、いざ両親にお悔やみを言う段になって、私の中にその両親の気持ちが入り込んできました。急に感情が高ぶってしまって自分でも驚きました。多分、心の栓も緩くなっていて、感情の出入りが激しくなったのでしょう。棺の中に眠るまだ若い我が子を送り出さねばならない両親の悲しみは推し量るにあまりあります。老人が大往生して、天国での次の人生を祝うといったようなものではないのです。ただただ痛々しく、かける言葉を失い、その両親の肩をさするばかりでした。

私は、若い頃は打算的な方で、心から人に共感するということが少ない方でした。自分のことだけで精一杯で先のことばかりを心配して何かと忙しく人のことを考える余裕もなかったのだと思います。社会のことにも関心もなく、新聞を読むのも三面記事ぐらい、仕事と遊びのことだけしか考えていませんでした。それが、年を取って、隙ができていろいろ緩んできたのでしょうか、いろいろな情報を受け入れることができるようになり、そして人に共感する余裕もできてきたように思います。また、悪いことがあっても引きずらなくなってきました。大抵は「ま、いいか」とか「仕方ない」で済ませれるようになりました。しかし、一方では共感する能力というものに絶対的に欠けているように見えるアベ政権やトランプに対しては、怒りを感じるようになりました。この辺、なかなか達観できないものです。

遠方から、かつて一緒にやっていたプロジェクトを仕上げに共同研究者が短期の予定でやってきました。彼女も人の親で、プロジェクトの仕上げが遅れたのは子供が病気で精神的に研究のことを考える余裕がなかったからでした。折々のメールで「止まない雨はないよ」とは励ましつつ、どうなるだろうかと案じていましたが、半年経って元気になった子供が旦那さんと一緒に尋ねてきてくれました。元気な様子を見て、しみじみと良かったなあ、という感情が急に湧いてきて、また驚きました。

年をとって涙もろくなるという話はよく聞きますが、コレのことか、と思いました。多分、あちこち、ゆるくなっていて感情の流れのコントロールが悪くなっているのでしょう。

でも、締め直す気はありません。ゆるくても、実さえ出なければ、「ま、いいか」です。
グラント書きながら、元気に仕事をしている彼女を見て、ちょっとしみじみしてます。
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外国の目

2017-02-14 | Weblog
なるべく批判や悪口はやめようと思っているのですけど、アベ氏、不愉快な話題を作るのは天才的です。世界各国でトランプへの批判が高まり、各国首脳がトランプとの距離を測ろうと慎重になっている中、就任前から飛んで行って、その異常さに世界を驚かせたアベ氏、先週末、トランプに揉み手で会談。会談内容が発表されず。ゴルフの話に終始しているということは、プーチン会談の時と同様、何一つ日本に有利なものは引き出せず、日本国民の年金や税金をアメリカのインフラ改善と雇用上昇のために投資する(リターンの見込めない投資は、「貢ぐ」というのですけどね)という約束でもさせられてきたのでしょうな。アベ氏の異常な対米隷属ぶり、内弁慶のくせに、アメリカとロシアには言いなりは、外国の目からもかなり異常に見えるようです。確かに、提灯記事を垂れ流すプロパガンダ新聞の行間を読むよりも、ストレートに書いてある外国のメディアの記事の方が真実を知るのに都合が良い場合もありますね。

タイムから。アベ氏の異常なゴマスリぶりを皮肉る記事。

Japan's Prime Minister Showed the Way to President Trump's Heart: Flattery Zeke j Miller.:日本の首相がトランプの心へ入り込む方法を示した;「へつらい」である。

、、、大統領選が終わった数日後には、日本の首相アベシンゾーがNYへ飛んできた。、、、この会合で、アベは金の象眼の入った40万円のゴルフクラブをトランプに贈った。、、、
金曜日には、彼はホワイトハウスでトランプに会う世界で二人目のリーダーとなった。、、、イーストルームでは会見で、アベは大げさにトランプを持ち上げた。、、、
アベがお世辞をふりまいている間、トランプはうなづいたり、アベ向けての仕草を見せたりしたが、どうも同時通訳のイヤフォンはつけていなかったようだ。、、、
「私のゴルフのスコアはトランプ氏には及ばないが」と前置きして、アベ氏は、目的を達成するには注意深いよりもやり過ぎるぐらいの方が良い、という意味のゴルフの格言に触れ「私のポリシーは、届かなければ、入らない、常にカップを目指すだ」といった。


つまり、ゴマスリもやり過ぎるぐらいでないと効果がない、と言っているわけですな。

記事よりマンガの方が外国人がアベ政権の異常な対米隷属ぶりをよく風刺していると思います。(以下、風刺画へのリンク)
GLOBAL TIMES アベのトランプ政権との関係への過剰な自信は実利性を無視している。

以下は大統領就任前に慌ててトランプに会いに行った異常なアベ氏の行動を皮肉ったもの。
Global times 一度は冷たくしたトランプに擦り寄るアベ

SPUTNIK Abe's Trump Card?


第二次大戦の大きな犠牲を無視して、アメリカの言いなりに使われるアベ氏を皮肉ったニューヨーク タイムズのマンガ。
日米同盟の実態というのはこういうことです。

歓迎の絨毯を引くアベ氏

トランプの行動のトゲに最も敏感なアベ氏
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深まる対立(2)

2017-02-10 | Weblog
東京新聞で報じられている最近の辺野古の動き。

辺野古、ブロック投下作業を開始 沖縄反発、対立深まる   
政府は7日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先とする名護市辺野古の沿岸部で、埋め立てに向けて汚れの拡散を防ぐ膜を海中に張る際の重りにする大型コンクリート製ブロックを海底に設置する作業を始めた。6日に始まった海上工事の本格化で辺野古移設に反対する沖縄は強く反発し、政府との対立が深まりそうだ。

辺野古、海上工事を本格化 反対の市民が海上で抗議
六日に始まった海上工事の本格化で辺野古移設に反対する沖縄は強く反発し、政府との対立が深まりそうだ。

辺野古海上工事 米の「外圧」利用 政府、国防長官会談後に開始
政府が沖縄県名護市辺野古(へのこ)の新基地建設で、六日に海上本体工事入りしたのは、ワシントンで十日に行う安倍晋三首相とトランプ米大統領の初の首脳会談を見据えた対応と受け止められている。、、、、、共産党の小池晃書記局長は記者会見で「首脳会談の直前に工事を強行したのは、会談に備えて、トランプ氏の言うことを聞く姿勢を示したと言われても仕方がない」と批判した。

国民よりも国土よりも独立国の矜持よりも、ご主人様の臭い靴を舐める方が大事なようです。

辺野古海上工事 民意は置き去りなのか

日本は法治国家だが民主主義国家でもある。安全保障は国の専管事項でも、選挙に表れた沖縄県民の民意を置き去りにしては、日米安全保障条約で課せられた基地提供の義務は円滑には果たせまい。
 、、、 沖縄県や名護市など、地元自治体が強く反対する中での工事の着手である。到底、容認できない。、、、安倍内閣は自由、民主主義、人権、法の支配という基本的価値を重んじると言いながら、翁長雄志県知事や稲嶺進名護市長に託された「県内移設」反対の民意をなぜないがしろにできるのか。、、 稲嶺氏は、海上での工事着手を「異常事態だ。日本政府はわれわれを国民として見ているのか」と批判した。怒りの矛先は、法治国家と言いながら、憲法に定められた基本的人権を沖縄県民には認めようとしない政府に向けられている。本土に住む私たちも、そのことを自覚しなければならない。

一方、植草さんは、県知事の対処にも問題があるとの見解。

識者、法律研究者らは、以前から、埋め立て承認を法的に撤回することが可能である事、その撤回を速やかに行わねばならないという事を提言、要請をしてきたにもかかわらず、翁長知事が、その要請や提言を無視してきたことが疑念となっているようです。

翁長雄志氏が本当に「辺野古に基地を造らせない」と考えるなら、知事選の公約に「埋立承認撤回・取消」を明記していたはずだ。そして、知事就任直後に「埋立承認撤回・取消」
に動いたはずだ。ところが、翁長氏の行動はあまりにも遅かった。「埋立承認取消」に動いたのは、辺野古基地本体工事着手に必要な事前協議書を沖縄県が受理してからだった。本体工事に着手する条件が整うまで、「埋立承認取消」を先送りしたものだと理解できる。


仲井真前知事の最後の心変わりの例もありますが、翁長知事は沖縄と民主主義のために誠実に取り組んでいると信じたいと思います。
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辞めさせる方法

2017-02-07 | Weblog
I swear I will not dishonor my soul with hatred, but offer myself humbly as a guardian of nature, as a healer of misery, as a messenger of wonder, as an architect of peace. ー DIANE ACKERMAN

世界の名言をメールで毎日受けとるサービスをいくつか利用していて、朝の一服の時間に、そんな言葉を味わってみるようにしています。上のは「A Network for Grateful Living」というサイトの「本日の名言」で送られてきたものです。

私の魂を憎悪で汚さないと誓います、、、ハッとしました。オレンジを絞ればオレンジジュースが出てくるの喩えの通り、私から出てくるものが不平や不満であるのなら、私は自分で自分の魂を汚しているのです。

ちょうど、トランプ政権とアベ政権のデタラメぶりにまた憤っていたところだったので。
憤ったり怒ったり憎んだりするのではなく、そういうネガティブな感情を抜きに、坦々と現状を客観的に分析しそれを良くするのに何をすべきかにもっと集中すべきなのでしょう。

沖縄基地問題では、沖縄県と県民の意向を一顧だにすることなく、「辺野古が唯一の選択肢」と言い切ったアメリカ国防省とその飼い犬の日本政府に、訪米中の翁長知事はあらためて、抗議の声明
「沖縄県民に対して大変失礼なやり方だ。絶対に阻止する決意は変わらない」と批判した。「私の決意はかえって強くなっている。沖縄県民は国を相手に闘っていると気付いたと思う」

しかし政府は、強権的に工事を再開、辺野古の海を破壊するためのコンクリートブロックを問答無用で搬入し始めました。

アメリカ隷属が唯一の選択肢という無能極まりないアベ政権に腹を立てないというのは難しいです。しかし、その感情にとらわれて愚痴や悪口を言って終わりではなく、理性と思考力を使って、どうやったらアベ氏を辞めさせられるのか、という問題に集中すべきです。悪口も皮肉も批判も効かない相手です。さすがに己の能力の限界は自覚しているでしょう。それでも権力を持っていてそれを手放したくないと思っているのです。そういう厄介な相手とどう戦うか。

先日の国会で、山本太郎氏は、アベ政権ののデタラメ政策とウソをあげて、「このままでは国が持たない。いつ総理を辞めてくれますか」という質問をしました。その内容の一部を議事録から一部を削除すると言われたそうです。
経緯は、以前、アベ氏が国会(2016 5.16)で「自分は立法府の長だ」と発言して、「行政府と立法府の違いもわからない首相」とネットで散々批判されたことがあり、今回、山本氏は、それを踏まえ、アベ氏の強権ぶりを批判して、そのうち「司法の長にもなる」と発言したことを、議事録から消すと言われたわけです。しかし、驚いたことに、議事録そのものがすでに改竄されており、この昨年のアベ氏の発言は立法府の長ではなく、行政府の長と言ったことにされていたという事実が明らかになりました。立法府の長」発言が国会議事録で改竄されて記録されたために、事実を述べた山本氏の発言の方が記録上、誤りだと強弁せざるをえなくなったという話のようです。権力側が白といえば黒も白、さすがウソとゴマカシはお手の物のアベ政権ですな。(【議事録から削除される?】山本太郎議員の参議院代表質問を書き起こしました
、、、安倍晋三閣下は、行政府の長であるばかりか、立法府の長でもあるとご本人が宣言されました。司法の長になられるのも時間の問題ではないでしょうか?そのためにも現行憲法など守っていられませんし、守りもしません。当然です。不都合な真実、事実を声高に叫ぶ人間は邪魔です。、、、、次の事故が起きたとしても、安倍総理ならもっと上手に誤魔化せます。、、、皆さん、安倍総理を信じて、このバスに乗り込みましょう。次の停車駅は、地獄の一丁目一番地です。今回無理をして、批判は避けようと思いましたが、どう考えても無理です。総理、あなたがこの国の総理でいる限り、この国の未来はもちません。最後にお伺いします。総理、いつ、総理の座から降りて頂けるのでしょうか?教えてください。


ま、気持ちはわかります。アベ政権、デタラメですもの。しかし、ウソつきにウソを言うな、バカに賢くなれ、といっても全く無駄なように、辞めたくない人間に辞めてくれと頼んでも辞めてくれるワケもありません。どうやったら、辞めさせれるのか、を考えて実行するしかありません。

その点で、トランプ政権に関するニューズウィークの次の記事は、もう一歩踏み込んでいると思わされます。

トランプを追い出す4つの選択肢──弾劾や軍事クーデターもあり

われわれは本当にあと4年、あの男で我慢するしかないのだろうか。
今、世界中の多くの人が同じことを考えていることだろう。ドナルド・トランプがアメリカの大統領に就任してからわずか1週目で、誰の目にも明らかになったからだ。皆が恐れた通り、彼は常軌を逸している。、、、、
 トランプの就任直後の支持率は調査開始以来の最低を記録した。大統領としての仕事ぶりに肯定的な評価を下した国民はたった36%。さらにイギリス国民の約80%がトランプは「悪い大統領になる」と回答。フランスでは77%、ドイツでは78%が同じように回答した。わずか1週間でこの有り様だ。

トランプを追放する方法は4つある。1つ目は、次の大統領選がある2020年11月まで、ひたすら辛抱強く待つこと。その頃には、さすがにアメリカの有権者も目を覚まし、無能な男を切り捨てる心の準備ができているはずだ。、、、
だが1週目であの破壊力を見せつけられると、とても4年は耐えられそうにない。となれば2つ目の選択肢、「弾劾」だ。、、、
世界の一部の人々は、合衆国憲法修正第25条を心の拠り所にしている。これが3つ目の選択肢だ。これまであまり注目されたことがなかったが、この条項には「副大統領と......各省長官の過半数」が、大統領には「職務上の権限と義務を遂行できない」と判断した場合、「副大統領が直ちに大統領代理として、大統領職の権限と義務を遂行する」と明記されている。これならマイク・ペンス副大統領の野心もくすぐるだろう。ペンスはいつか大統領になりたいと思っているはずだ。彼は政治家として、必ずしも穏健派ではない。絶えず同性愛者を差別する政策を掲げ、気候変動にも懐疑的。それでも彼は、狂ってはなさそうだ。、、、
4つ目の選択肢は、アメリカではまさかあり得ないと思われるかもしれないが、軍事クーデター、或いは米軍の上層部が大統領命令の一部に従うのを拒否することだ。、、、、みんな覚悟が必要だ。どう転んでも、これからの数年は荒れ模様になるだろう。


なるほど。私は予感が当たることが多い方ですが、トランプが大統領に選ばれた時に比較的楽観視していたのは、この男がまともに任期を勤め上げることはできないのではないか、という予感がしたからです。死亡以外の理由で任期中に辞めた大統領といえばウォーターゲート事件のニクソンを思い浮かべますが、ビル クリントンも結構危ないところまで行きました。トランプも史上二人目の任期中に辞任(もしくは罷免)される大統領になるような気がします。それでもニクソンはスキャンダル以外ではそれなりの仕事を評価されていますが、トランプがそのように評価されることはないでしょうね。

あいにく、日本と言えば、問題は、民主党政権の大失望をトドメに、政治への人々の関心が急降下してしまい、アベ氏を本気で辞めさせなければならないと思う国民が、トランプを辞めさせないと大変なことになると案ずるアメリカ人よりもはるかに少ない事でしょう。ワシントンには外様のトランプと違い、アベ氏は連綿と続く長州藩、政府官僚と経団連の馴れ合いに守られています。弾劾も憲法25条もクーデターも難しい。選挙で落とすことが実際的には唯一の手段かと思われます。国民の意思次第ということなのですが、それを受け止める野党がまだまだ。公明党が離脱して、民進党が隠れ自民を追い出して、野党連合に合流すればイケると思うのですが。学会員の良心が公明党を動かして欲しいと思いますけど、権力のために自民と一緒になった公明党に、もう一度、日蓮の教えを思い出せというのは、アベ氏に辞めてくれと頼むのと同じく難しいことなのかもしれません。
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値段設定

2017-02-03 | Weblog
久しぶりにウイルスを作ろうと思って、293細胞用のtransfection試薬のFugeneを買おうとしたらその値段に驚きました。こんなに高かったでしょうか。ウイルスを使って大量スクリーニングをやっている施設ではTransITを使っていましたが、それでもFugeneより若干、安いぐらいです。それでPEI法を試してみたのですが、あいにくかなりToxicitiyが高く、Optimizeしている時間もないのでEcoFectionといういかにも安そうなreagentを試してみることにしました。Fugeneの半額です。よさそうです。節約といえば、リアルタイムPCRの試薬は、Solis Biodyneという会社の製品を手に入れて使いだしてから長いです。この会社は、バルト三国の北の端エストニア、グーグルアースで見ると、田んぼと住宅地の間にぽつんとある研究室で製品を作っているようです。一応ちゃんと動きます。値段は他のメーカーの半額以下と思います。それを10ulにスケールダウンして使っています。節約してそれなりの結果が出ると得したような気がしますが、こういう安い試薬は扱ってくれる業者があまりないので手に入れるのに苦労するのが難点ですね。

そんな節約生活の中で、昨日、久しぶりにステムセルの研究室の内輪のミーティングに出ました。私はステムセルはほとんど関わりがないのですけど、微小細胞のRNA-seqをプロジェクト一部としてやっているのでその関係です。しかし、ステムセル業界のシークエンシングはシングルセルでやるのが当たり前になりつつあるような感じで、時代の流れの早さに驚きます。Drop-seqの論文が出たのが2年ほど前で、今や、Drop-seqは効率が悪いので10Xとかいう会社のシステムを使っているのだ、という話を聞いて技術の進歩はすごいねーと感心していたら、機械に加えて一セットの実験の試薬代に100万円以上かかるという話で、すっかり気持ちが冷めました。こういう技術を使って他ではなかなか出せないデータを得られるのは強いですけど、結局、カネ次第なのね(わかっていたけど)と、格安PCR試薬をスケールダウンして使っている我が身が、なんとなく可哀想に思えてきました。ま、こうなると、一部の研究室をセンター化して、何をシークエンスするかを皆であらかじめ決めて、包括的かつオーバーラップがないような方法でやって、データを共有するという形にしないと、いくらカネがあっても足りませんな。

こういう先端技術に依存する会社も利用者次第ですし、技術はすぐに新しいものにとってかわられるので、売れるうちに高く売るというのは理解できますが、しかし、値段が1/10ならば100倍の利用者が見込めるのではないだろうか、と思いました。薬にしても、開発費の回収が絶対なのはわかりますけど、一年の薬代が1000万円とかの最近のハイテク医薬品の薬価設定はむしろ逆効果なのではないのかと思うのですが。

何れにしても、私は特にシングルセルにこだわるようなプロジェクトはないので他人事ですけど、気軽にシングルセルseqができる値段なら、とにかくやってみようとは思うでしょうね。

ところで、

週明けにも辺野古海上工事 政府、県の許可求めず」というニュース。力ずくです。この弱いものいじめ、思いやりと共感のなさ、さすが戦後史上最悪の政権。沖縄県と民主主義にとって政府はもはや倒すべき敵です。翁長知事は、聞く耳を持たない日本政府に何を言ってもダメだと思ったのか、再び渡米しアメリカの議員に直訴。日本がアメリカの属国であることがよくわかりますな。
一方、史上最悪の内閣のアベ氏、これまたアメリカ史上最悪の政権のトランプと会談して、ロシアに3000億をタダで貢いだ後は、アメリカ経済振興のため日本は「アメリカ ファースト」の経済政策を取るというバカの極みな話をしに行くらしいです。この調子だと、沖縄いじめの挙句に無理やり基地を作った上に、年貢(思いやり予算)の増額まで約束してきそうです。しない方がマシなことは何もせずに寝ていてほしいです。
コメント
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