血管の健康のために、ジムで週に二回、走っています。正直こういうゲーム性のない運動は好きではないです。風呂に入るついでと思ってやってます。最近は、トレッドミルについているインターネットで二年前に亡くなったWayne Dyerの話を聞きながら30分あまりこなしています。ニュースを見ているよりは、気分が良くなります。
これまで、好きなことを研究してメシを食ってきました。社会に自由な研究を許すような余裕がなくなってきたこと、自分の興味が移ってきたこと、実際に研究をする上でのインフラやリソースの制限、いろいろな因子が積み重なった結果、ちょっと行き詰まってきたという感覚があります。新しいことを始めないといけないのは、はっきりしていますが、そこに自分の気持ちが高揚するようなものがなければ、失敗することは見えています。
自分は本当は何をしたいのか、研究という活動に対する愛着感以上の情熱を本当に持っているのか、そんなことを今になって考えないといけないというのは、正直情けないことです。情熱は大切です。それがなければ成功はありえない。
しかし、情熱は持てといて持てるものではなく、心の奥底からの何かに対する欲求と、それを実現しようとする日々の努力、そしてその努力が何らかの形で報われるという経験の相乗作用がなければ、その火は消えてしまうでしょう。
Dyerは比喩や言葉遣いが上手いなと思います。先日、新たな研究について悩みながら、ジムで走っていた時、「Don't die with your music still inside of you」という原則 についてしゃべっていました。Musicが何の比喩なのか私はよく知りませんが、何となく「情熱が残っているのならそれを諦めてはいけない」という意味なのだろうと思って聞いていました。あるいは、自分の内なる声に従え、ということでしょうか。
研究をしている時、私の音楽は鳴っているのだろうか、などと考えながら、大昔のヒット曲、「I've got the music in me」を連想しました。確か歌詞と曲はKiki Dee bandのキーボードの人が作ったのだろうと思いますが、なかなか深いです。
私の人生に困ったことは起こらない。馬鹿げた夢で泣いたりしない。私は恐れたり心配したりしない。いつもなんとかなることを知っている。
怒ったり、冷静になったり。何かが私の道をふさいだら、避けて通るだけのこと。人生に私は降参することはない。、、
本当は、人間、生きているだけで立派なものです。それを苦痛なくこなせるのは素晴らしいです。実際のところ、イヤイヤでも毎日、人生に「出席」しているうちに、何かに対する「情熱」も湧いてくるものでしょう。生きて行く目的や情熱を失った時、何もしたくないほど辛い目にあった時、それでも「毎日、とりあえず出席する」だけで大きな意義があると、自分に言い聞かせています。
KIKI DEE I've got the music in me (1974)
これまで、好きなことを研究してメシを食ってきました。社会に自由な研究を許すような余裕がなくなってきたこと、自分の興味が移ってきたこと、実際に研究をする上でのインフラやリソースの制限、いろいろな因子が積み重なった結果、ちょっと行き詰まってきたという感覚があります。新しいことを始めないといけないのは、はっきりしていますが、そこに自分の気持ちが高揚するようなものがなければ、失敗することは見えています。
自分は本当は何をしたいのか、研究という活動に対する愛着感以上の情熱を本当に持っているのか、そんなことを今になって考えないといけないというのは、正直情けないことです。情熱は大切です。それがなければ成功はありえない。
しかし、情熱は持てといて持てるものではなく、心の奥底からの何かに対する欲求と、それを実現しようとする日々の努力、そしてその努力が何らかの形で報われるという経験の相乗作用がなければ、その火は消えてしまうでしょう。
Dyerは比喩や言葉遣いが上手いなと思います。先日、新たな研究について悩みながら、ジムで走っていた時、「Don't die with your music still inside of you」という原則 についてしゃべっていました。Musicが何の比喩なのか私はよく知りませんが、何となく「情熱が残っているのならそれを諦めてはいけない」という意味なのだろうと思って聞いていました。あるいは、自分の内なる声に従え、ということでしょうか。
研究をしている時、私の音楽は鳴っているのだろうか、などと考えながら、大昔のヒット曲、「I've got the music in me」を連想しました。確か歌詞と曲はKiki Dee bandのキーボードの人が作ったのだろうと思いますが、なかなか深いです。
私の人生に困ったことは起こらない。馬鹿げた夢で泣いたりしない。私は恐れたり心配したりしない。いつもなんとかなることを知っている。
怒ったり、冷静になったり。何かが私の道をふさいだら、避けて通るだけのこと。人生に私は降参することはない。、、
本当は、人間、生きているだけで立派なものです。それを苦痛なくこなせるのは素晴らしいです。実際のところ、イヤイヤでも毎日、人生に「出席」しているうちに、何かに対する「情熱」も湧いてくるものでしょう。生きて行く目的や情熱を失った時、何もしたくないほど辛い目にあった時、それでも「毎日、とりあえず出席する」だけで大きな意義があると、自分に言い聞かせています。
KIKI DEE I've got the music in me (1974)