実験データは面白いものが出てきているのですが、研究費の先行きが不透明なために足踏み状態です。仕方がないのでデスクワークしています。動物実験の書類を丸々一日かけて書きました。これほど非生産的な行為はありません。3年先の実験マウスの数などわかるわけがありません。それをあたかも全てお見通しで、実験はことごとく成功し、動物は死ぬまで健康で、データは完璧にとれて全てのデータが解釈可能であるかのように書くわけです。何匹生まれてくるかさえわからない動物の数を一の位まで計算して、計算間違いがないかを綿密にチェックします。これを机にじっと座って何時間もをやっていると、人はなんのために生まれてきたのか、という哲学的命題に思いをはせずにはいれません。動物実験に規制が必要なのはわかりますが、もうちょっと別のやり方はないのでしょうか。
さて、原発がらみのニュースが重なったので。
ツバメの巣にセシウム 福島事故影響、13都県からという東京新聞の記事。
どうして今頃に3年前の調査の結果がニュースになるのかな、と思いましたが、改めて見ると強烈な数字ですね。西は石川県まで飛んでいるというのが驚きです。
残水 タンク底に1万トン 「溶接型」にも18万トン
終わりなく、勝つ見込みのない戦いですね。根本的な解決策がないので、とりあえず目先の問題だけに泥縄式に対処するぐらいしかできることがない。しかし長期的に見れば、こういう時間稼ぎがいつまでももつわけはないです。現実には多分汚染水の大部分はそのまま海へ流れていて、全くコントロールできていないというのが実情でしょう。東電はオリンピックが終わったぐらいに完全撤退を表明するのではないでしょうか。
関連して、東京新聞の記事。
核のごみ これ以上増やせない
子供でもわかるあたり前のことです。それが自我と欲にまみれた大人はできないのです。
さて、原発がらみのニュースが重なったので。
ツバメの巣にセシウム 福島事故影響、13都県からという東京新聞の記事。
どうして今頃に3年前の調査の結果がニュースになるのかな、と思いましたが、改めて見ると強烈な数字ですね。西は石川県まで飛んでいるというのが驚きです。
東京電力福島第一原発事故後の二〇一一年十一月から翌年三月までに採取した十三都県のツバメの巣から放射性物質が検出されたことが、山階鳥類研究所(千葉県我孫子市)の調査で分かった。ツバメの繁殖行動に変化がないかなど調べる。
同研究所は、野鳥愛好家らに一一年中に繁殖が確認されたツバメの巣の収集を呼び掛け、北海道から九州にわたる二十一都道府県から計百九十七個を集めた。
巣に含まれる放射性セシウムの濃度を測定すると、福島第一の約三百七十キロ圏内に位置する十三都県の百五十個から事故で放出されたセシウムが検出された。
福島県内では、集めた九十二個すべてから放射性セシウムを検出。セシウムの平均濃度は一キログラム当たり七五〇二ベクレルと十三都県の中で最も高く、最大で九万ベクレルだった。次いで高かったのは千葉県で平均三二一〇ベクレル、最大で一万二九〇〇ベクレルだった。平均で最も低かったのは山形県の三六ベクレル。、、、
同研究所は、野鳥愛好家らに一一年中に繁殖が確認されたツバメの巣の収集を呼び掛け、北海道から九州にわたる二十一都道府県から計百九十七個を集めた。
巣に含まれる放射性セシウムの濃度を測定すると、福島第一の約三百七十キロ圏内に位置する十三都県の百五十個から事故で放出されたセシウムが検出された。
福島県内では、集めた九十二個すべてから放射性セシウムを検出。セシウムの平均濃度は一キログラム当たり七五〇二ベクレルと十三都県の中で最も高く、最大で九万ベクレルだった。次いで高かったのは千葉県で平均三二一〇ベクレル、最大で一万二九〇〇ベクレルだった。平均で最も低かったのは山形県の三六ベクレル。、、、
残水 タンク底に1万トン 「溶接型」にも18万トン
東京電力は二十七日、福島第一原発のタンク群にため続けてきた高濃度放射性ストロンチウムを含む汚染水の処理が、全て終わったと発表した。ただし、タンクの底にはポンプで吸いきれない水が残る。今後、暑さが増す中で作業員が手作業で水を抜き、タンクを解体し、耐久性のあるタンクに置き換える膨大な作業が控える。
福島第一で主に使われてきたのは、鋼板をボルト締めでつなぎ合わせるタンクで、耐久性が低く何度も水漏れ事故を起こしてきた。、、、
溶接型タンクにも、処理が中途半端な汚染水が計十八万トンほどあり、これらも新型の除染装置で処理し直す必要がある。
さらには日々、原子炉に注水した後に出てくる新規発生分の汚染水への対応も続く。タンク増設と除染装置の維持のため、現場の苦労は絶えない。
福島第一で主に使われてきたのは、鋼板をボルト締めでつなぎ合わせるタンクで、耐久性が低く何度も水漏れ事故を起こしてきた。、、、
溶接型タンクにも、処理が中途半端な汚染水が計十八万トンほどあり、これらも新型の除染装置で処理し直す必要がある。
さらには日々、原子炉に注水した後に出てくる新規発生分の汚染水への対応も続く。タンク増設と除染装置の維持のため、現場の苦労は絶えない。
終わりなく、勝つ見込みのない戦いですね。根本的な解決策がないので、とりあえず目先の問題だけに泥縄式に対処するぐらいしかできることがない。しかし長期的に見れば、こういう時間稼ぎがいつまでももつわけはないです。現実には多分汚染水の大部分はそのまま海へ流れていて、全くコントロールできていないというのが実情でしょう。東電はオリンピックが終わったぐらいに完全撤退を表明するのではないでしょうか。
関連して、東京新聞の記事。
核のごみ これ以上増やせない
原発再稼働への地ならしか。政府は原発から出る核のごみの処分について、自ら適地を選んで、受け入れを働き掛ける新方針に改めた。、、、
誰が、何を、どうやって処分するかは、十五年も前から決まっていた。、、、ガラスで固め、分厚い金属容器に密封して、地下三百メートル以上の安定地層に埋める。
ただ、どこに埋めるかが、今も決まらない。
事業主体の原子力発電環境整備機構(NUMO)は、二〇〇二年に、受け入れてくれる自治体の公募を開始した。
地震歴などの文献調査に応じるだけで最大二十億円の交付金を受けられる。
にもかかわらず、これまでに手を挙げたのは、高知県東洋町だけだ。交付金目当てに応募した町長は辞職を余儀なくされた。
いま国内には、一万七千トンの使用済み核燃料がたまっており、原発施設内などにある保管場所の七割がすでに埋まっている。
核のごみ処分の転換点に立ち、もう一度確かめておきたいことがある。
原発を使い続ければ、必ず核のごみは出る。発生抑制こそ、最善のごみ対策だということだ。
誰が、何を、どうやって処分するかは、十五年も前から決まっていた。、、、ガラスで固め、分厚い金属容器に密封して、地下三百メートル以上の安定地層に埋める。
ただ、どこに埋めるかが、今も決まらない。
事業主体の原子力発電環境整備機構(NUMO)は、二〇〇二年に、受け入れてくれる自治体の公募を開始した。
地震歴などの文献調査に応じるだけで最大二十億円の交付金を受けられる。
にもかかわらず、これまでに手を挙げたのは、高知県東洋町だけだ。交付金目当てに応募した町長は辞職を余儀なくされた。
いま国内には、一万七千トンの使用済み核燃料がたまっており、原発施設内などにある保管場所の七割がすでに埋まっている。
核のごみ処分の転換点に立ち、もう一度確かめておきたいことがある。
原発を使い続ければ、必ず核のごみは出る。発生抑制こそ、最善のごみ対策だということだ。
子供でもわかるあたり前のことです。それが自我と欲にまみれた大人はできないのです。