百醜千拙草

何とかやっています

昨日のニュースから

2017-07-28 | Weblog
 「森友学園」籠池夫妻を逮捕へ…地検きょう聴取 というニュース

学校法人「森友学園」(大阪市)が国や大阪府の補助金を不正受給したとされる事件で、大阪地検特捜部は26日、学園の籠池かごいけ泰典・前理事長(64)と、妻で学園が運営する「塚本幼稚園」の諄子じゅんこ・元副園長に対し、27日午後に出頭するよう要請した。 補助金適正化法違反や詐欺の疑いで事情聴取し、容疑が固まれば逮捕する方針。


ま、小学校認可の判を押したのは大阪府知事、評価額を不当に割引いて土地を売ったのが近畿財務局、そうさせたきっかけになったのはアベ夫人のお付きの人、この辺の役人とアベ夫人、アベの補完勢力の維新の大阪府知事、ま、誰がどう見ても、この連中全員の犯罪的関与があって初めて、森友小学校認可であり、補助金はその小学校に関してのもの。森友だけを詐欺の疑いで聴取、逮捕というのは、片手落ちです。財務省、大阪府知事、アベ夫人、全員を対象に特捜は捜査をしなければなりません。早い話が、アベ夫人が圧力をかけ、役人が忖度し、大阪府知事がアベからヨロシクと頼まれなければ、森友の小学校計画は当然のように頓挫して、森友も多額の借金を背負った上に犯罪者扱いされずに済んでいたはずです。「とかげの尻尾切りはやめていただきたい」と籠池氏は言っていましたが、まさにその通りのことが行わようとしています。本当に悪いのはアベ、認可の判を押した大阪府知事、そしてその圧力に屈した行政であり、森友は、ある意味、うまい話に乗せられて、手のひら返されて梯子を外されたばかりか、アベ一味の保身のために犯罪者に仕立て上げられたような格好になった被害者と言えないこともありません。

話題を醸したNHKのニュースでは、近畿財務局との間で土地の金額に関して、不正な土地取引を財務省側が承知していたという証拠が出てきたということで、このニュースの内容を大阪地検が知っているのなら、土地取引も小学校認可もそれにともなく補助金も全てひっくるめて一つの事件なのだから、近畿財務局、財務省、アベ夫人、アベ本人、大阪府知事、全部まとめて捜査しなければ、片手落ちというものです。

民進党、党首、幹事長、揃って辞任。党、野党全体にとっては良いことだと思いますが、問題は次がどうなるかですね。いっそのこと解党して出直すのがいいかもしれません。あるいは、マトモな人間を残して自由党と合流して、「自由民進党」を作るというのはどうでしょう。


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研究の未来

2017-07-25 | Weblog
いろいろな興味深いニュースがあった週末〜週明けでした。ロカビリー歌手、歌謡曲作曲家の平尾昌晃さん、死去。「カナダからの手紙」の若々しい姿を思い出しましたが、すでに79歳だったとのこと。時の経つの早いです。国会閉会中の加計問題などに関する審議、アベ一味の「記憶にない」、「文書は破棄した」、、、いつもの知らぬ存ぜぬの見苦しい言い訳には辟易としますな。ま、ここまでウソを言い張ってきて、今更、ずっとウソをついていましたなどとは言えないでしょうが。支持率2割台半ばで不支持率6割近く、地方選挙は負け続け。アベと官房長官、ついでに幹事長を下ろさないと自民党はまた10年前に逆戻りでしょう。幹事長を下ろすといえば、民進党、こちらもさっさと幹事長辞めさせないと、いつまでたっても支持者は戻ってこないです。どうせなら、民進党は幹事長は除名処分ぐらいにすれば支持率は上がるでしょう。この幹事長は、なぜ民進党が信頼されないのか、自分が一番よく知っているのではないですかね。ウソつきと裏切り者が好きな人はいrません。
沖縄、辺野古基地工事差し止めで、県が国を提訴。アベ政権が崩壊への秒読みに入っている中、是非、粘り強く頑張ってほしいです。アメリカの「日本への提言」の完全コピーしかできないアベ政権が崩壊して、もうちょっとマトモな政権に変われば、またチャンスは生まれるかもしれません。

さて、私ごとでは、今年も大した進歩のないまま、半年以上が過ぎてしまいました。結構大きめの面倒なことや不愉快なことはありましたが、無視してきた小さな傷が膿んでついに自壊したというようなことだったと今は思います。たぶん後から振り返れば良かったと思える類のことでしょうが、今はまだ傷口が疼きます。この1年はグラントのことでせい一杯で、実験してくれている人も色々問題があって研究も進まず、非常に非生産的でした。今年も後半は、グラントと論文に集中せざるを得ず、なかなか、研究を楽しむという気分になれないのが辛いです。

少し前にも触れましたが、機械化と人工知能の進歩は目覚ましく、バイオ系研究業界も今後はおそらく大きく縮小傾向になるだろうと思います。最近のScienceの記事、The Cyberscientistでは、人工知能(AI)が科学論文を読み、関連する知見を統合、解釈、目的に最適の実験をデザインし、オートメーションの実験を行い、データを解釈して、論文を書く、という一連のプロセスのそれぞれに関与してくることで、人間の研究者は多くが必要とされなくなるだろうと予測しています。上のプロセスのそれぞれを機械化するための技術も会社によって開発されつつあるようで、論文のサーベイと知見の統合に関してはIris.AI、実験デザインではZymergen、実験をクラウドベースのロボティクスで行う技術に関したはTranscriptic, Emerald ould Lab、データ解釈はNutonian、論文執筆はCieomaticなどのソフトウェア、会社が開発を進めています。

私的には、グラントを書いてくれるAIがあれば素晴らしいと思うのですが。同僚はグラント、論文書きのための専属の人を雇いました(そんなお金があって羨ましい)。しかし、グラントは心理戦です。中々、機械には人間の心の機微を察するのは難しいかもしれません。グラントを審査する方こそ、実は機械にやってもらうのがいいかも知れません。そうなったら、むしろ話は早いです、機械戦ですからね。チェスや将棋のソフト同士の対戦みたいになるでしょう。
結局全部が機械になったら、きっと私が感じるようなサイエンスの喜びなどは消えてしまうのでしょうね。例えば、強烈に強いロボットテニスプレーヤーどうしがウインブルドン決勝を戦ったところで、どれだけ多くの人がそれを見て楽しんだり、感動したりするでしょうか。

私にとっては研究活動というものは、大変emotionalなもので、一つ一つの結果やアイデアに一喜一憂し、その喜びや苦しみを仲間と共有することができるからこそ続いていると思います。そういうemotionalな研究の部分は機械化によって失われ、研究者は喜びを見出せなくなれば、誰もやろうとは思わなくなるのではないでしょうか。
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人生の壁

2017-07-21 | Weblog
個人的な話ですいません。
記録をたどってみると、2015年ですからまだ二年前ですが、私のPartita 2 プロジェクトがスタートしました。週末に練習して、死ぬまでにバッハのPartita 2番 (ピアノの方)を弾けるようになるという個人的なプロジェクトです。Partita 2のうち、技術的に難しいのは1曲めのシンフォニアと最後のカプリチオですが、難しいの主にスピードが速い中で、確実なリズムを保たなければならないという理由だと思います。当時、この二曲を外して残りはそこそこ弾けるようになりましたが、カプリチオに手を出そうとして、これは私のレベルでは絶対無理だと思った記憶があります。それでも諦めずにやっていたら、目標とするアルゲリッチのスピードの4倍ぐらい遅いスピードであれば、ガタガタしながらも弾けるようになりました。これに6ヶ月はかかっただろうと思います。しかし、その時の喜びと啓示は強力でした。絶対無理がひょっとしたらできるかも、という感じに変わったのです。最初の壁を抜けたような気がしました。
そこからちょっと飽きて、シンフォニアに移ってまた半年ぐらいでガタガタしながら超スローで弾けるようになって、やっぱり、やればできるかもしれないという気分になって、カプリチオをもう一度やろうとしたらすっかり忘れていました。もう一度覚え直して少しずつスピードを上げていこうとしたら、今度は、正確なリズムを保てず、指が怠けてミスタッチが増えて、まともに弾けなくなり、そうなるとゆっくり弾いても間違えるというようになりました。
この時点で最初に無理と思ったのが、なんとかなるかも、という期待に変わって続けてきたのに、再び、同じ壁にぶち当たりました。これでは一歩進んで二歩下がるです。一歩進んだ時の気分の高揚感はすっかり、やっぱり無理だという最初よりもより深い絶望感に置き換えられ、しばらく練習する気も失せてしまいました。数ヶ月、足踏み状態で、全く上達しないばかりか、むしろ下手になっていっているような気がしました。
ある時に、またゼロからやり直してみようと思って、初心にかえってカプリチオをやり始めました。今回はキッチリリズムが取れて指が動くまで、スピードをできるだけ上げないように注意しながらやりました。何しろ我流ですから指の使い方も試行錯誤しながらです。続けているとまた二年前の時のように、ちょっとずつ上達し始めました。前回のレベルぐらいに達した時に、今回は諦めずに徐々にスピードを上げて、指が怠けたりミスタッチをする部分に特に注意をしながらちょっとずつ進めていると、やはり少しずつ上達していっています。試しにアルゲリッチの1.5倍ぐらい遅いスピードまで上げてもなんとか弾けました。
これでまた、あと五年ぐらいやれば自分の目標にたどり着けるのではないか、という希望が生まれてきました。ただ、最初の時のような楽観性はありません。なんとか弾けるようになってからがおそらく最も辛くて長いのだろうと思います。細部を詰めていく部分ですね。研究を論文にまとめようとする直前に似ています。論文は書きはじめてからが長いのです。細部を詰めていくという地道な作業は、多くの場合、論文を仕上げればもうその作業をやらなくて済む、という極めて低いレベルのモチベーションによって維持されます。それで、ようやく仕上げて投稿すれば、リジェクションの引き回しの刑にあった挙句に、リバイスでまた砂を噛むような実験をせざるを得なくなるという、花の命は短くて苦しきことのみ多かりき、という日々を送り、そうしてその苦難の後にようやく論文から解放されるという喜びに浸れるのです。
ただし、苦しみの向こうに喜びがあるのも事実です。そして、この個人的なプロジェクトから学んだことは、人生の壁は何重にもなっているということ、一つの壁を乗り越えたら次の壁、その次の壁が待っているということ、そして、諦めずにやっていれば、乗り越えられない壁はないのではないか、ということです。
一応、五年後に、生きていたらアルゲリッチの半分ぐらいのレベルでPartita 2を弾けるようになるという目標に向かって週末努力をしたいと思っております。

エルトンジョンの人生の壁(Border Song)をどうぞ。
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天才の生涯

2017-07-18 | Weblog

週末のニュース。
アベ政権支持率、29.9%と最低記録、一方、トランプといえば、就任半年、支持率36%=米大統領、とこちらはアメリカ大統領、過去70年で最低。記事によると75年のフォードが39%だったそうですが、フォードはウォーターゲート事件で前年に辞任したニクソンのあとを継いだためにニクソン政権の副大統領だからという理由だっただろうと思います。しかるにトランプは正式に大統領選を勝ち抜いたにもかかわらず、この半年で支持率が最低をマーク、不支持率も6割近く、強烈です。ロシアンゲートで辞めるのも時間の問題かと思わされます。私、驚いたのは、それでも3割もの人がアベ政権を支持しており、不支持率は5割前後というという数字です。この3割の支持者の人、アベの「おともだち」でないなら、きっとしばらくニュースを見ていなかったのでしょうね。これで受け皿があれば、アベ自民党は死んだも同然なのですがね。民進党や維新の隠れ自民党党員をパージして野党連合でさっさとまとまってくないでしょうか。公明党も沈むアベ政権と縁を切るなら今だと思いますよ、、、。あとは、小池新党の国政進出が心配ですが。

もう一つ、目に付いたニュース。

マリアム・ミルザハニ氏死去=米スタンフォード大教授・数学、というニュース。ちょっと驚きました。
ま、私になんの関係のない人ですが、ちょうどフィールズ賞をとった時に彼女を尊敬しているという人から興奮してニュースを見せられたのを覚えていて、40歳で死亡というのにちょっとショックを受けたので。
彼女のフィールド賞受賞当時、かつてポアンカレ予想を解いたロシア人数学者でフィールド賞を辞退したペレルマンの奇人ぶりを話題にして、ああいう数学の天才というのはきっと同じ人間ではないのだろう、泥臭い生物学の研究者で良かった、というような話をした覚えがあります。もちろん、生物学でも若くして一山当てるような人はいますが。最近ですと、やっぱりFeng Zhangとかですかね。しかし、数学の天才というのは生物学と違って、努力や運ではどうにもならぬものでしょう。宇宙人的でないとダメなのでしょうね。

映画「Gifted」を思い出しました。映画では若くして死んだ天才女性数学者の娘を、その弟が数学と関係のない環境で育てようとする話。そこに娘が果たせなかった夢を孫に託そうとする祖母が介入してきます。設定ではその女性数学者はMITで研究をしていて、亡くなる前にミレニアム問題の一つを解決していたことになっていて、しかし、その発表は、母(女の子の祖母)の死後に行うようにとの遺言が弟に託されてた、という母娘の確執、母の欲望とその犠牲になる娘、を伏線にしたストーリー。亡くなったミルザハニ氏はハーバード大学院、MITとは、電車で二駅の距離です。そもそも天才女性数学者という珍しい設定ですから、ひょっとしたら映画の原作者はミルザハニ氏からインスピレーションを得たのかもしれません。

何れにしても、天才が早逝するというのはなぜでしょうか。また、ペレルマンにしても彼女にしても、天才として人生を生きてきて、幸せだったのだろうかと、週末のビールを最大の楽しみに生きているような凡人の私は、思わずにはおれません。
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辞めさせるために

2017-07-14 | Weblog
都議会選挙応援で、内閣総理大臣の立場を使ったことに関する違反で、アベが刑事告発されたようですが、加計学園問題に関しては、刑事告発すると、それを理由に黙秘されるので、国会での追求が遅れるということで、この件に関しての刑事告発は抑制されてきました。ま、でもそろそろ、全国的にアベを刑事告発していっても良いのではないですかね。今や不支持率が5割近いわけで、内閣改造ぐらいでお茶を濁して逃げ切れると思っているのかも知れませんが、もうどう見てもダメでしょう。ここでトドメを刺す必要があります。問題は代わりの人間が自民党にいないということでしょう。小沢一郎が自民に合流して、国政に出てくるであろう小池新党と戦うというウワサを耳にしましたが、どうでしょう。アベは辞めさせないと自民党が持たないという状況を自民党が認識すれば、これはありえますね。民主党は幹事長と党首を変えない限り、もうだめでしょうから、アベが辞めた後も日の目を見ることはなさそうですし。

あまり、興味のあるニュースを見ませんが、アメリカのメディアはトランプにかなり批判的な論調のものが多いような気がします。人間性に相当な問題がありますから、やむを得ませんが、加えて、最近のトランプの息子が選挙戦中にクリントンの妨害を求めてロシアと接触したという事実が明らかになってから、批判は強まっています。タイムのコラムから。


トランプの罷免を求める最初の動きが始まった。(大まかな意訳)

ワシントン - カリフォルニア民主党員がトランプの罷免を求め、水曜に届け出た。

Brad Sherman議員は、2016年の大統領選でのロシアの介入に関する調査を妨害し、前FBI長官のjames Comeyを辞任させた、とトランプを非難、トランプの罷免を求めを提出した。
Shermanはこの提出は、(トランプをやめさせるまでの)「長い道のりの最初の一歩」であると認めている。
「しかし、このようなトランプの衝動的な無能さが継続するならば、最終的には、何ヶ月もかかるであろうが、共和党もトランプ罷免に協調するようになるだろう」とshermanは述べた。

ホワイトハウスのスポークスマンのSara Hackbee Sandersは、Shermanの要求は「全くバカげている」そして「最悪の政治ゲームだ」と述べた。

Shermanの試みは共和党が大勢を占める下院において成功する可能性はほとんどない。またSharmanの後に続く民主党党員も多くない。
民主党首脳はトランプを罷免させようとする動きから距離を置いている。というのは、こういう活動はむしろトランプの支持者に利するだろうと考えているからだ。ShermanにはテキサスのAl Green民主党党員が賛同している。

トランプの息子が大統領選キャンペーンの間にロシア人弁護士と会ったことを認めた日の翌日に、Shermanは罷免要求を出した。ロシア弁護士の仲介人はヒラリークリントンに関してロシア政府からのダメージを与える情報提供を約束した。

トランプの息子はその面会時にクリントンに関する情報は受け取っていないと言っている。

トランプは自身の情報部とロシアが大統領選に干渉したかどうかについて疑問視しているが、連邦政府当局は、クレムリンがアメリカの大統領選に介入した確固とした証拠を持っていると主張している。


いずこもどす黒いですな。
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核兵器禁止条約署名を拒否する被爆国日本

2017-07-11 | Weblog

週末、聞いたこともない雑誌から論文レビューの依頼。不審に思って調べてみると Beall's Listに載っているPredetory Jounalと考えられる出版社の一つでした。普通は私は頼まれたレビューは断らないようにしていますけど、この手の雑誌に協力することはアカデミアの研究の質を下げて、結果、自分の首を絞めることになるとも思われます。正式に断ろうかと思ったのですが、下手に反応すると後々、面倒臭いことになりそうで、結局、メールは見ないふりをすることにしました。こう言う場合、どうするのが正解でしょうかね。どうするのが良いのかご存知の方がいらっしゃったら教えてください。

さて、週末のニュース。

核兵器禁止条約採択 日本政府「署名しない」


【ニューヨーク=東條仁史】核兵器の開発や保有、使用などを全面禁止する「核兵器禁止条約」が採択されたことを受け、日本の別所浩郎(こうろう)国連大使は七日、米ニューヨークの国連本部内で記者団に「署名しない」と明言した。、、、
 日本政府は「核保有国、非保有国の対立を深める」と条約に反対してきた。別所氏は「日本は核保有国と非保有国が協力する中で核兵器のない世界を目指している。この条約交渉は、そうした姿で行われたものではない」と説明した。(なんという 屁理屈!)
、、、
 これに対し、制定交渉のホワイト議長(コスタリカ)は記者会見で「国際社会にとって歴史的な節目だ。広島と長崎の原爆被害者の存在も、非常に重要だった」と意義を強調。「核兵器保有国が参加できる規定もある」と呼び掛けた。
 条約は採決で、百二十二カ国が賛成、北大西洋条約機構(NATO)加盟国で唯一参加していたオランダが反対し、シンガポールが棄権した。


世界の二流国、アメリカの属国であることを高らかに宣言した、と私は思います。ここで唯一の被爆国である日本が核廃絶向けての国連の努力に断固とした決意を見せることができないとは、なんとも情けない。「核保有国と非保有国が協力する中で核兵器のない世界を目指す」と言う寝言はどこからくるのですかね。森友問題の時の官僚答弁を思い出させますな。(そういえば、森友問題で、嘘とごまかしとシラをきり通して、政権を守った佐川くん、国税庁長官に昇進したそうですな。誰でも我が身が可愛いですが、公僕としての勤めと信念を押し曲げ、恥ずかしい姿を全国に晒した佐川くん、恥という言葉を知っているなら、前川さんを見習えとは言いませんが、昇進人事を辞退するぐらいのプライドはなかったのですかね)

話を戻して、それにしてもどうして日本はここまで対米隷属をまるでオウムの中心教義であるかのように、忠実にアメリカに従うのですかね。アメリカに原爆を落とされた唯一に被爆国でありながら、アメリカ様の意向があるので、核兵器禁止条約に賛成できないとは情けない限りです。いつまでもアメリカは覇権国ではなく、進みゆく貧困化の中で、日本は自立して自分の身を守っていくことを考えないといけないというのに。まずは、上(アメリカ)には卑屈なまでにひたすら服従、政策はジャパンハンドラーズの「日本への提言」の完全コピー、一方、下(国民)には尊大で横柄、嘘とごまかし、国富を我が物のように浪費し私物化した挙句に逆ギレするアベを辞めさせることが最初の第一歩です。
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The buck stops here

2017-07-07 | Weblog
ようやく五年越しのプロジェクトの論文が投稿できました。当初は話題がホットだった三年ぐらい前に出したかったのですが。三年前にもっとも重要なデータは出ていて、その時点で一度、投稿したものの届かず、もうちょと周辺を固めて、厚みのある論文にしたほうがよかろうと判断して、実験をいろいろ追加して一年後、コアなデータは集まってあとは細部を詰めるのみ、と言う段階で、担当の人にいろいろ問題が起き、プロジェクトは半年以上、放置。ようやく論文書きに集中してもらって、なんとか投稿にこぎつけたものの、本人が望んでいたハイインパクトジャーナルはエディトリアル リジェクション。ま、予想されたことですが、第一志望に落とされたら、その次のクラスの雑誌はちょっと離れてしまうので、本人は諦めきれず、無理を承知で第一志望クラスの雑誌に片っ端から投稿したようで、結局、全て門前払いされているうちに一月が経ちました。それで、当初の第二志望の雑誌がようやく投稿を許可してくれたのですが、そこで本人のやる気が萎えたようで、フォーマットを変えて投稿するだけの作業が全く進まず、結局、私が論文の一部を書き直し、フォーマットをやり直す羽目になって、ようやく三週間後に投稿できました。先が思いやられます。ただでさえ、この一年、ほとんど進渉がなかったですから、こんなものかと思うしかないです。この調子ではリバイスの実験は自分でやらざるをえないような感じです。
もう一本の論文も中々、進みません。三つの研究室が絡んだ研究で、co-first authorの一人がかなり強引なところがあるのでストレスです。私が口出しすると紛糾しそうなので、二人にとにかく第一稿を仕上げて、送ってくれと言っているのですが、いまだにメールで非生産的な議論を展開しているばかりで中々先に進みません。

ま、他人と働くというのは難しいです。しかし、それもこれも、人が思うように働いてくれないのも、自分の責任と思わなければ、改善はありません。つまるところ私の人生ですし。

今日は、バクテリアがホストの細胞にバクテリアの細胞室内の物質をインジェクションするという現象を利用して、nanobodyと呼ばれるH鎖だけの人工抗体をホスト細胞質内にデリバリーするという技術を研究している人の話を聞きました。アイデアはいいのですけどね、これが実用化できるのかという点ではかなり疑問だろうという気がしました。しかし、こういう研究にお金がつくご時世なのです。

私も、11月の締め切りまでに、インパクトのある新しい研究ネタをプロポーズする必要があり、アイデアを探して論文を漁ったり、会う人ごとにいろいろ聞いてみたり、瞑想してみたり、祈ってみたりしているのです。私の場合、いくらアイデアが良くても、実現性の低いものはやりたいという気持ちがわかないので、書けません。それで、なかなかパッとしたものが思い浮かばず、時間だけが経っていくので気持ちが焦ります。
夏休みにもリラックスすることができなくなったのは何年前からだろうか、などと思いました。やはり気持ちに余裕がないのはダメですね。
しかし、これもまさに自分の責任、転嫁のしようもありません。
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こんな人たちの力

2017-07-01 | Weblog
週末、都議会選でのアベの応援演説に対する「アベ辞めろ!」「アベ帰れ」の大合唱はなかなか迫力がありました。アベは例によって逆ギレ。

安倍首相は都議選の応援演説で、ヤジを飛ばす聴衆に「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と力説しました。かなり離れた場所で、黙って演説を聞いていたお年寄りが「こんな人ってなんだ。都民だ、国民だよ」と急に声を上げました。震えながら声を出す姿が印象的でした


ま、アベの醜い本音が丸見えになっただけのことです。国は自分のもので国民は奴隷だとでも思っているからこそ、加計問題や森友問題のようなことが起こるワケですからね。アベと自民党の連中がとどまるところ知らずに墓穴を掘り続け、マトモな「こんな人たち」の怒りはますます燃え上がり、アベ一味を燃やし尽くすことになりそうな勢いです。

そこへ籠池氏も札束を持って現れました。籠池氏や森友学園にとっては、この半年は耐え難い苦痛に満ちた悲劇であったであろうと想像します。急転直下で大阪府と財務省に手のひら返しされた挙句に、証人喚問、国策捜査、補助金詐欺容疑でのガサ入れと、権力が己を守るために籠池氏個人と森友に一方的に罪をお仕着せようとしているのをみると、同情に耐えません。しかし、そんな中で、札束を持ってアベの演説会場に現れるというのは、さすがは大阪人と思ってしまいました。不謹慎ながら、いい味出してますな、籠池氏。心中は怒りに震えているのでしょうが、その行動はむしろユーモラスでさえあります。見せ金の札束はただの紙だったかもしれないという話を聞いて、ますますシビれました。この札束コンニャク攻撃がアベを辞職に追い込むなら、これは映画化に値するドラマです。

 さて都議選、予想通り、小池さんの一人勝ち。これでは自民党が自民党もどきの即席団体に置き換わっただけで、結局、何も変わらないでしょうが、しかし受け皿となるべき野党(特に民進党)が全然ダメですからね。ま、劇場型演出は得意な方で、都民の機嫌には気を配るでしょうから、伏魔殿と言われた自民の都議会時代よりは多少はマシになるかも知れません。
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