百醜千拙草

何とかやっています

マンデルブロー死去、架空の検審、聖者の行進

2010-10-29 | Weblog
10/21号のNature、7daysのコーナー(最近、Natureの体裁が変ってから新しくできたセクションのようです)で、Benoit Mandelbrot死去のニュース。10/14に85歳で死去とのこと。
 20年ぐらい前、カオス研究がブームとなったことがありました。私もJames Gleickの「カオス-新しい科学を創る」(新潮文庫版)を読んで、随分ワクワクしました。そのカオス理論で必ず出てくるのが、フラクタル図形やローレンツのアトラクタとかの図形です。その新潮文庫版の「カオス」の表紙(http://ec3.images-amazon.com/images/I/413I1%2BaG-oL._SL500_AA300_.jpg)にはフラクタルの父、マンデルブローの数式によって描かれたマンデルブロー図形が使われています。フラクタルは入れ子状の相似構造を細部のレベルに含む構造で、自然界の多くの形の中に表れます。その美しさも相まって、マンデルブロー図形に代表されるフラクタル図形は、美術作品などにも用いられ(例えば、 http://www.ocf.berkeley.edu/~wwu/fractals/fractal_gallery.html)、今でも、あちこちで目にします。

1980年代後期に、ホーキングの宇宙論をはじめ、宇宙ブームがあり、そのころ、サイバネティクスの再燃としての人工生命、カオス理論、などなど、数学的、理論的アプローチを様々な科学の分野に適用しようとする試みが流行りました。これば多分、パソコンなどでのシミュレーションなどが簡単にできるようになって、多くの人々がコンピューターを使った新しい方法論を模索し始めたからではないかと思います。しかし、ブームは去っていき、理論と現実の乖離にため息をつく人々が残されました。
私の研究分野は、基本的に数学や理論とは縁のない所ですが、それでもフラクタルブームだったころ、学会で、フラクタル次元の解析を利用した研究も散見され、例えば、ヒトの海綿骨の骨梁にはフラクラル構造が認められ、骨粗鬆症の骨のフラクタル次元は減少している、とかいうような発表を見聞きした覚えがあります。残念ながら、一般の人の反応は、「だから何なの?」という感じで、研究もそれ以上に発展することもなく、そうこうしている間にブームも去り、なんとなくフラクタルは限りなく透明に近いブルーとなって、biologyの現場から消えていったのでした。

さて、滅亡へ向けて一直線の日本の話題ですが、小沢氏は、第五検察審議会の起訴相当による強制起訴が「違憲」として、最高裁へ抗告。この強制起訴のプロセスを見れば(仮にこの検察審査会が本当に開かれていたとしても)明らかに法律違反ですから、本来、審査会のやり直しを命ずるのが裁判所の義務であったはずです。にもかかわらず、地裁、高裁と訴えを棄却。最高裁も丸め込まれている可能性が高いのでどうなるかわかりません。先日、この強制起訴の議決を出した東京第五検審が余りに怪しいので、有志の人々が、直接、抗議書を持って検審事務局に出向き、担当者代理とやりとりをした様子がアップされています。伝田とかいう担当者は雲隠れ、やりとりの間の2時間以上帰ってこなかったそうです。このやり取りと、この方の推論を考えると、私も、この第五検審会は、全くの架空で存在しなかった可能性が極めて高いと考えざるを得なくなりました。この事務局の対応は余りに怪しすぎます。何一つ、検審が適正に行われた証拠を出すことができないのです。こうして、国家権力が平気で法を破り、司法をねじ曲げ、でっちあげ情報をマスコミにリークし、バカのマスコミがそれをまき散らし、都合の悪い人間を非合法に葬り去ろうとする暴力に怒りがおさまりません。

検審会に乗り込んだ、一市民Tさんの記事の一読を乞います。
http://civilopinions.main.jp/2010/10/1026.html

日曜日の「検察 検審を糾弾するデモ」に参加した二見さんの記事です。このレポートにあるようにデモに参加した人は殆どが普通の市井の人々で、日本各地から手弁当で参加しています。日本の将来を本当に心配して、行動に駆り立てられた人々のようで、だからこそ、このデモは日本において歴史的意義のあるものです。つまり、お祭り騒ぎの学生運動ごっこでも、プロによって組織化されたものでもなく、日本の異常な社会を憂い、将来を心配する一般人の人が自分の頭で考えた上で、自発的に集まった集会だったのです。これはフランス革命と同じ日本初めての市民革命の始まりなのかも知れません。だから、二見さんも、このデモを「聖者の行進」と呼んだのであろうと思います。
http://www.the-journal.jp/contents/futami/2010/10/_1024.html

またこの運動を続けていくための情報交換のサイトができたようです。

http://kennryoku-teikou-kok.cocolog-nifty.com/blog/

来週はアメリカ中間選挙です。オバマ民主党は苦戦。多分、下院は共和党に取られるでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

WikiLeaks、陰謀、デモ、言論統制

2010-10-26 | Weblog
最近、WikiLeaksに、イラク戦争での極秘文書が漏れでて、この戦争でアメリカ軍が直接または間接的に殺害に関与したイラク一般市民の数は、66000人に登るという話が、アメリカのネットワークに取り上げられていました。アメリカ軍(の一部と思いたいですが)がイラクで非道を尽くし、一般人から略奪、強姦、無差別殺人などを繰り返していたという話はずっと漏れ伝えられてきましたが、被害者の数がここまで大きいとは思いませんでした。あらためてゾッとすると共に、結局、力(この場合は武力)を持つと人間はそれを濫用してしまうのはどこでも同じだと、日本の検察や特捜のやりかたを思い出しました。
 当然、ペンタゴンは、こういう情報が広く遺漏することは、国防上の問題に繋がる、とかもっともらしいことを言ってWikiLeaksを非難していましたが、そもそも、国防省の内部にこの情報をリークした身内がいるわけですから、自業自得と言えましょう。国防の名のもとに、力を濫用し、人道的に許されないこと繰り返して来たのだから、その方が余程、世界の害です。
 アメリカは中東での戦争を計画していたという2000年夏ごろの文書が見つかったことを、最近になって私は知りました。2001年9-11のテロがアメリカの自作自演だという陰謀論は前からあって、ついこの間の国連でも、イランの大統領が壇上でこのことを口にして、アメリカ、イギリスの代表が退席するという事件もありました。ビル クリントンも一度は9-11がアメリカ政府の内部犯行だと公の場で口にしたらしいです。この事件を調べている人によると、9-11の計画は1993年ごろからあって、アメリカ政府が冷戦時代に対ロシア用にアメリカCIAが作った組織アルカイダのビン ラディンと共謀してやったのだということです。そして、その背後にはどうも世界の金融を牛耳る悪名高いロスチャイルドとロッカフェラーがいるという話です。過去の事件の陰謀論を弄するのも生産的でないですが、彼らが世界の多くの大企業を支配していて、がん細胞のように栄養を求めて世界中に浸潤しようとしているのは否定し難い事実です。
 これが日本にどう関係があるかと言うと、彼らが次に狙っているのは、どうも東アジアでの戦争だという話が数年前からあるからです。今回の尖閣諸島問題、マエハラ氏の稚拙な外交で日中関係をこじらせ、マスコミが反中感情を煽ろうとしているのもその工作の一部なのかも知れません。軍需復興をもくろむアメリカも金をかけずに戦争はしたいでしょう。ならば、日本と中国もしくは朝鮮半島の辺で戦争になればいいな、と思っていると思います。日中でケンカになりだしたら、日米安保を口実に自衛隊と在日米軍を使って戦争をさせ、まずは軍需雇用でアメリカ国民の不満を押さえ、その後、あわよくば、適当な口実をみつけて(あるいは事件を自作自演して)イラクの時と同じように、反中国共産党プロパガンダを張って、民主主義を錦旗に傀儡政権をつくろうとするかもしれません。人口14億の中国で独裁的にならざるを得ない中国共産党政府に密かに反感を持つ中国人は少なくないでしょうから、うまく彼らを煽ってやって、そして(第二次大戦後の日本での岸信介のような)アメリカ代理人を見つけて旗を振らせれば、意外に中国政府は脆いかも知れません。
 その時、日本は捨て駒にされます。利用されて捨てられます。それは阻止しないといけません。だから、日本は中国とケンカしている場合ではないと私は思うのです。それはアメリカ、そしてその後ろでアメリカとヨーロッパの経済を牛耳っている連中にとっては渡りに舟です。逆に日本は中国とタッグを組んで、戦争を仕掛けたいアメリカに抵抗しないといけないと私は思います。
 かつては中国との独自の外交関係を作った田中角栄、そして現在は、日中交流を大規模に続けてきた小沢一郎が、戦後、アメリカが自国の利益のためにつくりあげた日本の官僚組織の謀略にかかって、失脚を図られているのは、彼らが、日中がタッグを組んでもらっては困るアメリカ(を操る連中)にとって都合が悪いからです。

さて、その土地取得の記載日が二ヶ月ずれたことをもって秘書が逮捕され、秘書と共謀でその報告書の日付を書き間違えた罪(????)で、強制起訴されることになった小沢氏ですが、どうも検察は検察官かわりの弁護士を推薦する東京第二弁護士会に圧力をかけたようで、選任された弁護士は、前科持ちであったり政治色の強い団体に所属している怪しい人々であったことがわかって、暗澹とした気持ちになってしまいました(http://ameblo.jp/kriubist/entry-10684157354.html)。
 敵は、当然、裁判官にも手を回しているでしょうから、ヘタをすると、角栄のときのように、このようなふざけた罪状で有罪判決を下されるかも知れません。秘書の人はどうなるのでしょうか。普通に裁判すれば秘書も完全に無罪ですから、秘書が無罪で小沢氏が有罪ということはありえないわけで、秘書が無罪なら小沢氏は自動的に無罪になるはずです。逆にどうしても小沢氏を有罪にしたければ秘書も有罪にする必要があるので、検察側は今回の強制起訴も含めてデタラメな裁判を二件、デッチ上げなければなりません。それはいくら何でも無茶だと思うので、小沢氏と秘書の無罪は結局、動かないと私は思います。しかし、敵としては、結果として無罪になっても、この裁判を長引かせて、小沢氏の政治的影響力を削げば大成功ですから、とにかく裁判に持ち込んで、ノラリクラリとやろうと思っているでしょう。
 小沢氏としては、裁判に持ち込まれた時点で、政治的活動を制限されてしまうわけですから、このふざけた裁判そのものの執行停止を求めるのは当たり前のことです。東京地裁、高裁もその辺の事情は知っているでしょうが、彼らも自分の命は惜しいわけで、結局、小沢氏の強制起訴の無効の訴えを棄却し、裁判でシロクロつければよい、と木で鼻を括ったような回答をしました。腹立たしいのは一般国民を誘導しようととんでもない理屈を捏ねるマスコミで、それに洗脳されて、小沢氏のこの訴訟に対して、「裁判から逃げるのはやましいことがあるのだ」とか「裁判でどうどうと戦え」とか言う人がいるようです。こういうことを真顔で言う人は、この事件の目的と本質が全くわかっていないノータリンか、あるいは、わかっていてわざと世論誘導をもくろむ確信犯でしょう。とにかく、日本国民全員、悪質なマスコミに踊らされて付和雷同ではいけません。

 10/24には、東京で「検察・検審を糾弾するデモ」が決行されました。この目的はもちろん、小沢氏失脚謀略に対する抗議です。1000人近くが参加したこのデモ、マスコミは勿論、一切無視。デモの様子をブログやtwitterで発信したサイトを見ると、沿道の人々の反応もかなり上々なようでした。ビデオがアップされていないかな、と思ってYoutubeを「検察・検審を糾弾するデモ」で検索しようとしてみましたが、やっぱり、Youtubeにも手は回っていたようで、この検索語を使ってサーチしようとすると、検索語が「じゃまするで」という言葉に勝手に変換されて、サーチがブロックされてしまいました。グーグルが中国の検閲に抗議して撤退しましたが、言論統制は日本も同じですね。幸い、普通のウェブサーチはブロックされていないようで、文章や写真では様子を知ることができました。次回のデモは11/2予定だそうです。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Bird in Science

2010-10-22 | Weblog
10/1 号のScienceのEditors’ choiceのセクション(Science 2010 330:12)に、この雑誌では余り見かけない人の写真が出ていました。これはCurrent Biologyに出版された鳥の生態学の論文に関する記事です。この論文では、都会の夜の人工的な光が鳥(Blue titts; アオガラ)の繁殖と生態にどういう影響を及ぼすかについての研究結果が報告されており、人工の光に暴露されている鳥は、朝はより早くから鳴き出し、メスは卵を1.5日早く産むようになり、オスはよりつがう成功率が上昇するという内容だそうです。

この記事に使われている写真の人はチャーリーパーカーです。ジャズを多少知っている人はこのナゾ掛けにナルホドと思ったのではないでしょうか。ガレスピーらと共に、ビバッブを生み出し、ジャズがダンス音楽から本格的に独立して鑑賞音楽となるきっかけを作ったアルトサックス奏者、チャーリーパーカーの愛称はBirdでした。天才は夭折するもので、パーカーも破滅的な人生を送った後、1955年、35歳で死去。死して伝説は残り、NYの52nd Street(当時)のジャズハウスのBirdland、スタンダード曲、「Lullaby of Birdland」(名曲ですね)、これも若くして死んだ天才ベーシスト、ジャコパストリアスがいたジョーザビヌルのWhether Reportのヒット曲、Birdland (マンハッタントランスファーのカバーもヒットしました)などに名を残しています。そのパーカー節を受けついだのは、日本ではナベサダこと渡辺貞夫。ナベサダには「チャーリーパーカーに捧ぐ」というアルバムもありますね。

この鳥の研究の紹介に使われたパーカーの写真の横には、ミュートをつけたトランペットを吹く小柄な男とピアニストの後姿が写っています。この写真でははっきりしないのですけど、体つきとラッパの形からマイルスデイビスのように見えます。多分、1940年代後半の写真でしょう。このころのニューヨークのBroadwayから西側の52nd streetはJazz Clubが集まっていて、ミュージシャンがブロードウェイの劇場とJazz Clubを行ったり来たりしていたそうです。そういえば、ビリージョエルの名盤、「52nd Street」は、トランペットを持ったビリージョエルの写真がカバーで、ジャズミュージシャンを入れたジャズ風味の曲の入ったアルバムでした。

昔、「Bird and Miles」というパーカーとマイルスデイビスのアルバムを買った時のことを思い出しました。最初のディジーガレスピーの曲「チュニジアの夜」では、サックスとラッパがユニゾンでテーマを吹いたあとブレイクして、その後に高速でパーカーのソロが始まります。これを聞いて、私はシビれました。(カッコいいものには「シビれる」世代です) 高校と大学の青春の時期、私とジャズの蜜月の日々のきっかけとなった曲の一つでした。因みにマンハッタントランスファーのこの曲のカバーは、このマイルスとパーカーの演奏に歌詞をつけたものだと思います。調べてみると、この時のレコーディングメンバーはピアノがDuke Jordan、ドラムがMax Roach、トロンボーンがJ.J. Johnsonという豪華メンバーです。とすると、このScienceの写真の後ろ姿で映っているピアニストはひょっとしたらDuke Jordanなのかも知れません。

この写真には「Bird in spotlight」という気の利いたタイトルが添えてあって、本文のタイトルは「’Round Midnight」、改めて言うまでもなく、セロニアスモンクの名曲で、マイルスのトランペットバージョンもヒットしました。都会は真夜中ごろでも明るいという意味ですね。
古い個人的な話ですいません。

さて、小沢氏の強制起訴で検察役となる三人の弁護士が選ばれたそうです。推薦した第二等強弁護士会は推薦理由についてはノーコメント。これだけ政治的な裁判で公正にやったら小沢氏の無罪どころか、検察のメチャクチャをさらすことになるわけですから、裁判を引き受ける弁護士はなかなかいなかったことでしょう。こられの弁護士の人の政治スタンスをしりませんが、現在、三権分立とは名ばかりで、検察(官僚)も裁判所も弁護士もグルの何でもありの暗黒社会の日本ですから、この裁判が公正に行われない可能性も高いのではと心配しています。

ところで、嵐山光三郎さんの週刊朝日の「コンセント抜いたか」のコラムで、検審会の批判がされていて、全文転載されているサイトがありましたので、紹介しておきます。

「市民という妖怪」 http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-689.html
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沈む朝日、疑惑の検審、稚拙な外交

2010-10-19 | Weblog
朝日新聞、800万部を切り三期連続の赤字で、リストラ、早期退職希望者が殺到とのことです。公称発行部数は新聞広告などの収入に大きく響きます。どの新聞社でも販売店に負担を押し付けて発行部数を水増しする「押し紙」をやっていますから、800万と言っても実数はもっと少ないでしょう。どうも最近、主筆となった船橋某とかいう人がもともと親米、反小沢のようで、すっかり20年前とは様変わりし、CIA機関誌の読売や経団連プロパガンダ紙の産経に歩調を合わせて、偏向捏造報道をするようになり、それで、読者のみならず、社員までが嫌気がさしたということのようです。国民をバカにしてきたツケでしょう。株価と同じで、会社も登りは遅いですが、落ちるときはアッというまです。朝日もいつまでこの調子でやれるのでしょうかね。ま、朝日だけではありませんが。

小沢氏に起訴相当の議決を出した第五検察審査会の不正疑惑がネットを駆け巡っています。小沢氏、この議決を不当として行政訴訟を行いましたが、東京地裁は却下。多分、違憲を理由に最高裁に上告するのではないでしょうか。これが認められない時は、どうも審査委員全員を相手取って刑事訴訟を考えているそうです。狙いは、この権力側の暴力に対して情報開示で対抗するということでしょう。今回の事件の検察のでっちあげの実体をが裁判の場で晒し、検察やその背後で国家権力の暴力を振るうならず者どもを暴き出したいということかと思います。
 この悪事に加担してきた連中、とくにマスコミは、ずっと必死でネガティブキャンペーンをヒステリックなまでに続けています。特に、テレビや新聞で小沢氏有罪論で散々悪口を言っている連中は命がけでしょう。もしもこの件が小沢氏の有利に働いて、新聞社が自己批判せざるを得なくなった場合に、検察の前田検事と同様、真っ先にスケープゴートにされるのは彼らです。NHKの影山論説委員のように、トイレで変死体で見つかるようなハメになるかも知れません。
 それはともかく、この審査会の平均年令が異常に若いこと、一回目と二回目の審査員が全員交代しているはずなのに、双方とも平均年令は全く同じ34.55歳、しかも決議の出た日は民主党代表選当日というあり得ないような偶然が重なったことから疑惑が噴出。これまでの審査員の平均は50歳ぐらいだそうで、確率によると、平均年令、34.55歳未満の審査員がランダムに選ばれる確率は0.0061%だそうです(http://kijinyaa.exblog.jp/14220964/)。加えて、一度目の11人の平均年令と二度目の11人の平均年令が一致する確率は0.062% だそうです。この二つが両方同時におこる確率は、ゼロが多すぎて正確に書けませんが、普通に考えれば、まずあり得ない確率です。万が一、この偶然が本当に起こったとしても、二見伸明さんの「The Journal」の記事(http://www.the-journal.jp/contents/futami/2010/10/post_29.html)でのこの審査会との電話でのやりとりを聞くと、この第五検察審査会という審査会そのものがそもそも存在しないデッチ上げである可能性もかなり高いと思わざるを得ません。審査委員会事務は何を聞いてもノーコメント、議事録もなし、審査会が開催された証拠は何一つ提示できないそうです。このナゾの審査会、審査員も匿名で、すべて秘密裏に審査が行われているはずなのに、何故か、妙に細かい情報が断片的にマスコミにでてきます。誰かがリークしたのか、あるいはマスコミかこの事務局かがデッチ上げているのでしょう。
 更に、この審査会はどうも法律では決議後7日以内に結果を公表する義務があったのに、9/14の民主党党首選の決議から3週間も公表されませんでした。これは違法だそうです。敵はどうしても党首選の日9/14日に、「起訴相当」の議決が欲しかったワケですが、(不正選挙の疑いが強い)代表選で小沢氏の落選が決まったので、取りあえず、必要でなくなったのでしょう。それを今頃出してきたのは何故か、その辺り、ちょっと解せない部分があります。
 読売は、例の「関係者によると」という出所不明の記事で、民主党代表選の日に決議がでたのは偶然だとの記事を出していましたが、この秘密の審査会の内容がマスコミにはなぜか漏れてくるこの不思議。新聞社なら、リーク情報を無批判に垂れ流さずにウラ取りぐらいして、自分の責任で記事を書けと言いたいですね。リークなのか、読売の捏造なのか。リーク情報そのものが捏造の可能性も強うと思います。

小沢氏も、ここまで露骨にやられたのでは、やむを得ないということでしょう。全部、白日のもとにさらけ出して、徹底的にやらざるを得ないという結論に達したのだと思います。強制起訴にともなって、これまでの不法な検察の記録が弁護士に渡り、検察の悪行がバレるわけですから、これはやるかやられるかの真剣勝負です。敵としては、裁判所と指定弁護士を丸め込まねばなりません。既に、村木さん事件で検察が組織的に悪事を重ねてきたことは国民の知るところですから、小沢氏失脚を狙った検察の無理筋捜査のデタラメが白日のもとに晒されるのは何とか阻止したいというのが本音でしょう。それで、強制起訴となった場合の検事がわりの弁護士をヤメ検や検察の息のかかった弁護士にやらせようと、弁護士を推薦する弁護士会に圧力をかけている模様です。思うに強制起訴になって(本当に公正な裁判が行われたとしたら)、検察の数々の不正は明らかになり、余りのバカげたでっち上げ事件に多大な税金が使われたことに国民は怒るでしょうし、それできっとまた、数人の検察側のクビも飛ぶでしょう。今回も、連中は前田検事のときのように、数人スケープゴートを差し出してシッポ切りで逃れようとするかも知れません。しかし、この話はこじれればこじれるほど、ウラの連中もヤバくなるので、敵はこの辺で矛先を収めたいと思っているとは思います。人を呪わば穴二つですね。

さて、尖閣諸島問題でもう一言。
マエハラ氏、オカダ氏、空きカンさん、尖閣諸島問題に関する発言を聞いていると、あきれて言葉もありません。単純バカです。最近読んだ「戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか」という本では、戦略というものは、「物理的世界」「心理的世界」「知性的世界」の3つの世界に立体的にアプローチしなければならない、ということが書かれています。この尖閣諸島問題においては、領土を確保するという最も低レベルの物理的目的しか、この内閣は考えていないように思います。おかげで、中国の心理的な反発を呼びました。マエハラ氏らの発言が問題をこじらせ大きくしました。そしてこの内閣は、このように主張することによって何を達成しようとしているのか、という長期的視野、則ち、知的世界での戦略が(少なくとも、表面上)明らかに欠如しています。彼らは尖閣諸島が日本の領地でさえあれば、今後、日本本国がどんな不利益を被ろうとも、構わないとでも思っているのでしょう。手術は成功したが患者は死んだという喩えがありますが、これまでの経緯を見ると、この内閣は、患者の生き死によりも手術の成功(患者が死んだならば何をもって成功というのか不明ですが)の方が大事とでも思っているとしか思えません。あげくに、マエハラ氏「中国は国際法に則って行動して欲しい」と発言したらしいですから、あきれて笑ってしまいました。国際法に反しているとなったら、どこに訴えて、誰がシロクロつけてくれると思っているのでしょうか。名目上、法治国家であるはずの日本でも、これだけ国家権力が一部の利益のために無法を働いて咎められることがないというのに、「国際法に従って」云々とは、何を考えて言っているのか理解に苦しみます。本気で言っているとしたら、この人は「戦略」という言葉を知らないのでしょう。あるいは感じたままに発言する素直な人なのでしょうか。外交の場において、「素直に思った通りに発言してうまくいく、そうでなければ国際法がシロクロつけてくれる」とでも考えているようなら、ロバの年になっても外交は到底務まりません。外交は戦争と目的は同じです。戦略に基づいた駆け引きで長期的に自国に有利な条件を引き出すものです。そのための手段は何でもありです。この内閣、やること、言うこと、余りに稚拙すぎます。
(因みに干支にロバはいませんから、ロバの年とは永久にやってこないという意味です)

今日はいつもより悪口を言いすぎましたので次回から控えたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キチガイに刃物、真面目にこつこつ

2010-10-15 | Weblog
尖閣諸島問題の後、まだくすぶっているようで、今日のニュースでは、衆議院で衝突時のビデオを提出させる決議をしたとか、なんとか言っています。いい加減にして欲しいです。
当初、私は中国漁船が巡視船に体当たりしたという話を聞いて、これはマエハラ氏や悪徳弁護士が首謀者の一部となって、中国漁船にやらせた陰謀ではないかと勘ぐっていました。しかし、その後の情報から、これは、中国漁船にやらせたのではなく、日本の巡視船の方が中国漁船を追い込んだ結果の事故であるというのが真相であるらしいことわかりました。これまでも、この領海には中国漁船はしょっちゅう出没していましたが、日本側は余り真剣に取り締まってこなかったのに、何故か(?)今回に限って、この漁船を追いつめ、切羽詰まった漁船が体当たりして逃げようとしたということだそうです。

尖閣諸島に「領土問題はない」という認識が、歴史的経緯を鑑みると、かなり的はずれようで、実際のところは、領土問題は大有りだが、そこで揉めると日中両国のお互いの損になるので、問題を棚上げししてきたというのが事実だそうです。即ち、これらの島を日本が実効支配してきたということは、必ずしも、これらの島が日本の領土であるという意味ではなく、中国も本当は釣魚島は自分のものであると考えているのだが、国益を考えて見ぬふりをしてやっていた、そういうことのようです。北方領土をロシア領だというのと同じ理屈ですね。中国にしてみれば、問題を棚上げにしていただけなのに、「領土問題はない」とか断言されたら、ムカッとするでしょう。つまり、現内閣の危険人物、マエハラ氏と悪徳弁護士は、これらの島は正式に日本のもので、そこに侵入して来た中国船が悪い、と言っているわけで、これは、中国にしてみれば、軒を貸して母屋を取られるように感じた事でしょう。日本の海上保安庁が、その領海に出没していた中国漁船をこれまで真剣に取り締まってこなかったのも、どうも同じ理屈で、これを真剣にやりだしたら揉めるのでやってこなかったということらしいです。

ところが、内閣が変って、その辺、実際に指揮権発動じみたものがあったのか、あるいはマエハラ氏や悪徳弁護士やその背後のアメリカの意志を(はやりの言葉で言えば)「忖度」して、那覇の地検なり海上保安庁が、今回から厳しく中国漁船を取りしまるという判断をしたのか、その辺は知りませんが、とにかく、今回はしつこくやりすぎて船長の逮捕にまで至ってしまったわけです。
またまた陰謀論を出して悪いですが、マエハラ氏、「尖閣諸島に領土問題は存在しない」とか「国内法に則って」とか、わざわざ、中国の神経を逆撫でする言葉を使って、問題を大きくしたこと、悪徳弁護士の官房狸が政府は知らないみたいなフザケた言い訳をしたことを見ると、やはり、コイツらは、確信犯であると思います。そうでなければ大バカ野郎ですが、この余りの稚拙さは、無能というだけでは説明できないような気がします。マエハラ氏に外相ポスト、悪徳弁護士に官房長官ポストを与えるというのは、キチガイに刃物と思います。(それにしても、本物の無能はカンさんでしょうね。見ていても哀れをさそいます)

今後、この問題に対して日本はどうすればよいのでしょうか。本当に日中関係の修復を考えるならば、領土問題は解決していないという見解をまず出して、そのうち話し合いましょうと、問題を永久に先送りにする、問題の先送りが唯一の解決法だと思います。庭石一つ分、隣の家が敷地にはみ出していることが原因で殺人事件となった悲惨な例を知っています。戦争にでもなったら、領土問題は話し合いではなく力ずくの取り合いです。そうなれば日本の勝ち目はありません。今の民主党はバカと危険人物が多すぎます。

話題変更。
今年のラスカー賞、基礎部門はレプチンでした。末梢から中枢へ、ホルモンの概念を変化させた発見だと思います。かつては、臨床系の研究では抗体を使ってホルモンを測定するという技術的革新があって、内分泌学が最先端の学問であった時期がありました。そして、分子生物学、遺伝子組み換え技術というブレークスルーがもたらされ、生物研究に大きな変革がもたらされました。そして80年代の後半からはノックアウト技術の開発があって、本格的に分子遺伝学の時代が始まりました。現在の基礎医学研究における(手法的)主流です。一方、抗体技術というブレークスルーで花開いた内分泌学は、甲状腺疾患を除くと患者数が比較的少ないこと、ホルモンの研究であったために、マウスを使った分子遺伝学に乗りにくかったこともあり、一時の華やかさを失ったかのようでした。しかし、生命の不思議というものは尽きることはありません。内分泌でも何であっても、新しい発見に意味を与えるのは人間なのですから、この辺はファッションの流行と大差ありません。近年では、ステムセルやリプログラミングが流行していますが、この分野の学問は随分前から多くの異なる分野で行われてきました。ヒトのES細胞や体細胞核移植技術、最近ではiPSの開発、それらを研究するためのイメージングやゲノムワイド遺伝子発現解析法などによる技術的ブレークスルーがあって研究の流行を呼んだのだと思います。真面目にこつこつやっていると、その内に技術の進歩を被って大発見に至ることもあるということですかね。ポイントは真面目に長年こつこつやることだと思います。

賞で思い出しましたが、今年のイグノーベル平和賞は、Swear wordsを吐くと苦痛が軽減されることを確認したということに対して与えられています。私がここで悪口を言うのも健康のためかも知れません。

追記。
これをアップしたあとで、マエハラ氏、尖閣の領有権は「1ミリとも譲る気持ちない」と言ったそうです。マッカーサーの言うとおり、精神年齢、小学生なみの大バカ野郎のようです。だからこそそのバカを利用されるのでしょうが。右翼思想を持った売国奴ほど始末に終えないのはありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

卑しい職業

2010-10-12 | Weblog
小沢氏の検察審査会の起訴相当の決議がでた後、ニュースなどフォローしていますが、そういう記事を読む度に、怒りが涌いてきます。検察や今回の審査会の平均年令30歳の素人や、彼らを誘導した弁護士や、前から小沢氏を疎ましく思っている民主党内の小人どもはもちろん腹立たしいのですが、とりわけ、あたかも正義の味方面しているくせに、国民を小馬鹿にして騙してやろうとする態度が見え見えのマスコミに怒りがおさまりなくなります。

検察審査会の審査が始まったのが9/7、資料は2000ページに及ぶものだったそうです。決議が9/14。これを聞いただけでも余りのいい加減さに腹が立ちます。平均年令30歳、わざわざ検察と裁判所がくじ引きで得られたプールの中から都合の良い(たぶん誘導に乗りやすくて、政治や法律を知らない)人を厳選した審査員です。この審査会付けの弁護士がちょっと誘導してやれば、たった一週間でも、2000ページの資料を読み込むのも、結論を出すのも容易かったことでしょう。彼らはきっと自分のしたことがどういう意味をもつのかもわかっていないのでしょう。民主代表選に合わせて、検察審査会が1週間というあり得ないスピードで決議を出したこと、それにすっかり利用されたこの愚集の素人審査員、どうにもやりきれません。

昔から日本人はこんなに程度が低かったのでしょうか。マッカーサーが日本人の平均精神年令は12歳程度だと言ったのを聞いて、私は随分、腹が立ったものですが、戦後65年たってもアメリカにいいように利用され続けている日本をみていると、少なくとも、政治的な駆け引きや真実を徹見しようとする態度におけるナイーブさという点で、日本人は小学生並みと言われても仕方ないかな、と最近は思います。

それにつけても、マスコミのたちの悪さには怒りがおさまりません。最近は健康に悪いのでマスコミのニュースは見たり読んだりしないようにはしています。今回の一連の小沢氏の検察の冤罪については、とりわけ、朝日が酷いようで、しばらく前の天声人語は非難の嵐を呼びました。小沢氏が代表選出馬を決意したときも、社説で「開いた口がふさがらない」とかいう感情的で下品きわまりないタイトルの駄文をのせて、大勢の人の開いた口をふさがらなくしてくれた朝日です。このような低レベルのワイドショーなみの偏向社説でバカを垂れ流す朝日ですから購読者もどんどん減ってきているようで、その点においては慶賀に耐えませんが、まだまだ社会の公害であることには違いありません。私の子供のころには、天声人語を読みましょうとか学校で言われた覚えがあります。ウチの子供は勿論、読みませんけど、もしも、今、教師がそんなことを子供に言ったら、私は学校に言って抗議のデモをしますね。分別のある大人でさえ、振り込め詐欺とかオレオレ詐欺につい引っ掛かってしまうのですから、新聞が毎日のように捏造、偏向記事をヘドロのように垂れ流していることを自覚せずに、新聞の言うことを真に受けて毎日読んでいれば、知らぬ間に精神衛生を害して確実にアホウになってしまうと私は思います。

職業に貴賤はない、といいますが、私は同意できません。現在の日本に限って言えば、もっとも卑しい職業、それはマスコミであると思います。己の利益のために他人を利用するような職業は、もちろん卑しい職業です。詐欺まがいの商品を法律スレスレで騙して売りつけたりするような仕事がありますね。ああいうのは社会に奉仕しようという気持ちがないどころか他人を利用してやろうとするわけですから卑しいです。しかし、そういう仕事をやっている人の中には、どうしても家族を食べさせて行かないといけないのでやむを得ず法律スレスレの仕事をしているという人もいるわけです。一つ間違えれば詐欺で訴えられたり捕まったりする可能性もあるわけですから、そういう仕事をやっている人は自覚もあるし、場合によっては身を張ってヤバい仕事をしていることもあるでしょう。しかし、マスコミはどうでしょうか。あれほど、卑しい、汚いことをやって、無実の人間を陥れ、権力側の人間の利益のために世論誘導し、ウソを堂々と垂れ流してきたくせに、責任は一切とりません。それどころか、自分たちは安全な場所で正義の味方面しながら、新聞や電波という公器を使って、平気でド汚いことをやるわけです。身を張って責任を引き受けるつもりはないくせに、高みに立って他人を平気で叩く、これ以上の卑怯者はないと私は思います。そういう意味で、マスコミはヤクザよりも詐欺師よりも卑しいと私は思うのです。

組織の一部としてやむを得ず、巨悪の一部として働かざるを得ないマスコミのサラリーマンの人の一人一人を批判するつもりはありません。マスコミは検察と同じで、組織ぐるみの悪行をやってきたわけで、そんな組織の中で、良心を保ち続けることが困難なのは容易に理解できます。彼らも被害者であるかも知れません。しかし、だからといって、悪に加担して反省しないのであれば、罪はあります。愚かさを利用されたなら利用された方にも罪はあります。世の中には知らなかったでは済まされないことが多々あります。

民衆が成熟した判断能力を持たない場合、民主主義は衆愚政治と呼ばれます。今回の検審会の判断が典型例ともいえるでしょう。そして、国民を衆愚とみなして、程度の低い中傷記事で洗脳誘導しようとする、驕り高ぶったバカのマスコミ、その卑しさには反吐がでます。連中は国民をバカにしているくせに、自分たちも利用されて捨てられようとしている存在であることに気がついていない一枚上手のバカなのでしょう。

小沢氏が問われている罪は、全く根拠のない言いがかりであって、政治失脚を目的に検察がでっちあげたものであるということを、まだまだ理解していない人が多いのではないかと思います。マスコミが、問われている罪がどんなものか、それが法律的に何の問題があるかを、わざと伝えないからです。小沢氏の今回の強制起訴になっている起訴内容をマトモに解説している新聞を私は知りません。それを言ってしまうと新聞の記事のバカらしさがバレるからでしょう。

今回の容疑は、土地取引の土地取得と土地代金の支払い日が数ヶ月ずれて報告されていることをもって、小沢氏が秘書と共謀して記載日をずらせたという罪(?)です。記載日がずれたということのどこに、検察特捜が秘書を逮捕し強制捜査を何度も入れるような問題があるのか、と普通の人なら思うでしょう。しかも、これには実は何の法律的問題はなく、記載日がずれたのは、農地法によって農地を宅地へと転換する手続きのためにすぐに土地取得の登記ができなかったというだけのことのようです。

検察に口封じで逮捕された三井環さんの場合も同じでした。マンションの取得の手続き上の問題で逮捕され、実刑判決をうけました。本当は法律にしたがって瑕疵無く処理してあったそうです。検察は裏金づくりを告発しようとした三井さんを口封じしたかったので言いがかりをつけ、無理矢理逮捕しました。(しかも、どうもこの逮捕は当時、カンさんを通じて検察の裏金づくりを国会で告発するはずだったのに、既に官僚と通じていたカンさんが裏切って検察に情報を流したらしいという憶測があります)そして、逮捕後、検察リークを垂れ流すしか能のないバカのマスコミはウラ取りもせず、三井さんをあたかも極悪人かのように報道しました。郵便不正で冤罪の犠牲となった村木さんの場合もそうでした。法律を破って悪事を働いていた方が法律を真面目に守っている人間を己の利益のために陥れたのです。マスコミがプライドのカケラもなく、権力側のいうウソを無批判に垂れ流し、のみならず、それに必要も無い感情的な判断を加えて「開いた口をふさがらなく」してくれます。

小沢氏の一連の事件、西山建設事件、陸山会事件、の経過を客観的に見てきた人は、これらが小沢氏失脚を狙った政治謀略であることを疑わない人はいないでしょう。事情を知った上でそう考えられないのなら、論理的判断能力に問題があるか、すっかりオウム真理教信者なみにマスコミに洗脳されているかのどちらかだと思います。

私は、正義感が強い方なので、新聞や電波という力を悪用するマスコミやそのマスコミを利用している悪人にガマンがなりませんが、それだけではありません。この沈み行く日本を真剣に良くしたいと考え、そしてそれを実行できる可能性のある数少ない貴重な人間を、凡庸なアホウどもが己の身可愛さだけで、政治的に葬り去ろうとする愚かさがガマンできないのです。ソクラテスに毒杯を飲ませた連中と同じです。日本が将来に抱える問題は余りに大きく、しかもそれは急激に進んでいることが日々に実感せられて、私は真剣に自分たちの子供たちが大人になったころの日本の将来を心配しています。子供たちの将来のためになんとかしないといけないと思わない国民はいないでしょう。あいにく、子供たちのために良い国にしていこうとする人々の足をひっぱり日本を亡国に導こうとしているのが、我が身だけが可愛い、政治屋、官僚、マスコミです。そして、このアホウどもを「組織」というカタに嵌め、戦後65年に至る今日まで日本を植民地支配してきた連中がいます。

しかし、アメリカにとってみれば、日本は牛のようなものだと思っているでしょう。戦後、露骨に植民地として略奪するかわりに、反抗できないように徹底的に骨抜きにして家畜化し、ミルクを絞るために世話をしてきてやったと思っているでしょう。事実、戦後、日本はアメリカの属国となったが故に、国内の平和を手に入れ、産業、経済の発展に集中することができて、経済大国となりました。その日本からミルクを絞りとるのはアメリカにとっては当然の権利だと思っているでしょう。ところが、ミルクの出が悪くなってきて、アメリカはミルクを取る代わりに殺して肉を喰うことを考え始めました。いまや、ミルクを差し出せば牧場主が牧草や牛小屋を供給してくれるという時代ではなくなりました。かつては宗主国と植民地という間柄であってもそれなりに共栄共存していました。残念ながらもうそういうわけにはいきません。ぼんやりしていては知らない間に殺されて肉を喰らわれるでしょう。郵政民営化で危険に晒されている郵便貯金の3兆円を喰い尽くしたら、もうアメリカは日本に餌も安全も与えなくなる可能性が高いように思います。(この郵政民営化見直し法案も前国会で流されてしまいました)

であるのに、マスコミも官僚も、自分だけは大丈夫とでも思っているのでしょう、いまだに国民をおとなしい牧場牛にするために洗脳することを続けています。この65年の呪縛から解放されるには、国民一人一人が自覚するしかないと私は思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニューヨークと糞袋

2010-10-07 | Weblog
先日、15年ぶりにニューヨークを訪れて、昔の日本の友人に会いました。ほんの僅かな時間の滞在でしたが、やはりニューヨークはタフでないと生きて行けない所だなあ、と思いました。そんな場所で長年頑張っている彼らを見て、私も、「頑張らなあかんな」と関西弁でつぶやきました。

NYは15年ぶりといっても、不思議なことに何の感慨も湧きませんでした。15年前に泊まったホテルも昔のまま、深夜に1人寂しくピザのスライスを食べたホテルのそばの店もそのままありました。街並も全く変ったように見えません。ひょっとしたら同じ店員がいるのではないかとさえ思いました。着いてから、約束時間までヒマがあったので、うろうろ歩いて本屋に寄って本を買い、6番街のブルックスの前を素通りして待ち合わせ場所のホテルまで行きました。私も若くてお金があった頃は、毎年、ブルックスでシャツとネクタイを買っていました。今から思えばアホらしいことです。「口紅をブタにつけても、ブタはブタ」を実感して以来、衣料品は量販店で同じものをまとめ買いです。胴長短足低身長の日本人ですから、浴衣に丹前、下駄履きでカラコロ歩く方が、まださまになるでしょう。

ちょうど、その日はメトロポリタンオペラのワーグナーの初日だったようで、ニュースを見ると、有名人がきれいなドレスを着て集っている写真がありました。確かに人種の多様性という点ではNYに勝る場所はないだろうと思います。きれいな人、きれいでない人、普通の人がそれぞれの人種の中にいますね。そういう人々が着飾ったり、着飾らなかったりするので、見た目には本当に多様です。しかしどんな人間でもみんな基本は同じで、喰って寝て働く存在です。人間とは「下水管に目鼻」であると二日酔いの山下洋輔は言いました。中国の古人は人間(の肉体)を「糞袋」と呼びました。そんなことを思いながら、ニュースでのきれいなドレスを着て、メトロポリタンオペラに現れたメグ ライアンの写真を眺めました。

メグ ライアンと言えば、母親由来の染色体のみから発現する非コーディングRNA遺伝子を思い出します。Maternally Expressed Gene (MEG)と呼ばれる数々の遺伝子がありますが、そのうちの一つがRianと名付けられています。Rianはおそらく複数のマイクロRNAを作り出す長い前駆RNAの一部と考えられていますが、その機能についてはよくわかっていません。ところで、体細胞のiPS細胞への脱分化とその再分化の効率は、どの体細胞を材料に使うかによって随分、異なるのですが、その理由の一つとして、DNAのメチル化修飾の差がその原因に寄与していることが分かっています。とりわけ、このRianを含むこの遺伝子座は(父親由来のalleleがインプリントされており)、そのメチル化状態がiPS化の効率に重要だという近年の知見があります。

それはともかく、メグ ライアンであれ誰であれ、肉体という「糞袋」を抱えて、いずれ老いて死んで行くという点において、われわれ人間は皆、平等です。
あるいは、こういう見方はちょっと一面的過ぎるかも知れません。昔の中国の僧の問答に次のようなものがあるのを思い出しましたので追加しておきたいと思います。

雲巌が病気になった。道悟が問う。
道悟 「この糞袋を離れて、師兄とどこで会えるだろうか」
雲巌 「不生不滅のところで会おう」
道悟 「『不生不滅でないところでも会うことを求めぬ』とは言えんか」


(肉体を離れた所に不生不滅が別に存在すると考えてはならない、という意味でしょうか)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日のニュースから

2010-10-05 | Weblog
小沢氏、検察審査会で「起訴相当」が出て、強制起訴というニュース。ニュースとはいいながら、この素人集団の評決が出たのは3週間も前。今頃出したのは、検察の問題の目隠しと、代表選で小沢氏が勝った時の攻撃の必要がなくなったからでしょう。
この検察審査会は、まず、クジで無作為に選ばれた人の中から、検察側がさらに「審査」をして10人を選ぶのだそうです。インチキもいいところですね。
マスコミも、今更、小沢氏を叩いても、と思っているのか、妙にトーンが低いです。これは多分、裁判となった瞬間に、裁判そのものの維持が困難となって、無罪結審するでしょうが、マスコミは、是非、その時(数ヶ月は先でしょうが)も、公判維持もできないような、検察の起訴内容のお粗末さを厳しく追及してもらいたいものです(やらんでしょうが)。
小沢氏、これを口実に離党を考えているそうですが、どうなりますか。その場合の新党結成は無罪判決が出てからになるのでしょうか。どっちにしても今の民主党の連中ではダメです。困難な局面ですが、長期的には、現執行部の連中とは縁を切って自由党再結成の方がよいかも知れません。

ノーベル医学生理学賞は、IVFですか。やはり、「役に立つ」ことが確立したものに与えられるようです。その意味では、昨年のラスカー賞、iPSの山中さんとスタチンの遠藤さん、近々、遠藤さんの可能性があるのでは、と思いますが、コレステロール代謝経路の解明は既にノーベル賞が与えられているので、その点がネックかな、と思います。いずれにしても、北欧の小さな都市のローカルな賞ですから、研究者本人にとってはどうでもよいと思っていることでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

戦争を待つアメリカ

2010-10-01 | Weblog
第二次世界大戦後、最長の不況となった今回のアメリカ経済危機ですが、経済回復傾向があるとはいえ、アメリカの一般国民のレベルでの経済は低迷したまま、失業率も10%ほどで改善の兆しはなし。アメリカの不動産売買や記録的低金利を見ていると、一般国民レベルでの経済が回復とはほど遠いことがわかります。オバマ民主党政権に対する反動が目につくアメリカ社会ですが、地獄の沙汰も金次第で、民主党が中間選挙を乗り切って次の大統領選でオバマ再選を果たせるかどうかは、経済にかかっています。アメリカ経済の将来に関しては悲観的な意見しか聞こえてきませんが、ウワサではどうもオバマは戦争産業による経済復興を考えているらしいです。

歴史的にアメリカは危機を戦争で乗り越えてきました。前回の30年代の大恐慌からアメリカが復活したのは、第二次世界大戦のおかげだと考えられています。恐慌下での経済対策としてルーズベルトが行ったニューディール政策を経済回復の原因として上げるひともいますが、ニューディール政策の効果に関してはたぶん否定的な意見が多いと思います。オバマも経済刺激政策でかなりの金を投入しましたが、その効果は少なくとも現在でははっきりと目に見えていないように思います。

ルーズベルトは日本からの開戦を誘うために、強力な貿易規制を日本に対してかけ、それに当時の日本の愚かなエリート達はまんまと乗せられました。(エリートが意外に愚かなのは古今東西を問いませんね)話によると、日系アメリカ人の強制収容のプランは日米開戦の数年も前から予定されていたそうです。つまり、日本と戦争になるのも、戦争になってから日系人を強制収容することも全部計算づくめであったということらしいです。
 当時の戦争では宣戦布告は形式的なものに過ぎませんでした。(また、日本の真珠湾攻撃計画を前もってルーズベルトは知っていたという説もあります)ルーズベルトは、その宣戦布告が数時間遅れたことを利用して、「日本人は奇襲をかけてくる卑怯な敵だ」という世論を作り上げました。結果、現代に至るまで、「Remember Pearl Harbor」が人種主義アメリカ人の合い言葉です。この戦争のおかげで、アメリカは国民の目を国内の問題から反らす一方、軍需産業によって、経済復興をはかり、その後は戦勝国として戦後65年になる現在に至るまで、日本を食い物にしてきたというわけです。

現在、アメリカ人が開国時代の地道な努力を忘れ、浪費に明け暮れ、マネーゲームにうち興じている間に、国の経済は再び窮地に陥りました。歴史が繰り返すなら、アメリカが再び立ち直るには、戦争が必要です。しかし、欲しくもなかったノーベル平和賞を与えられてしまったオバマは、ブッシュのように言いがかりをつけてどこかに戦争しに行くわけにはいきません。

オバマの計画は(聞く所によると)サウジアラビアなどのオイルリッチで親米の国に戦争道具、戦闘機や戦車など、を売りつけるということらしいです。これによってアメリカ国内では、軍事関連産業でのかなりの雇用の増加が見込めるという話だそうです。大統領である以上、アメリカの国益を優先するのは当然でしょうが、自国の国民を喰わせるために、外国に人殺しの道具を売り込むというのは、ちょっと気の滅入る話ではあります。

ブッシュで思い出しましたが、つい先日の国連で、イラン大統領は、9-11のテロは、アメリカ経済を刺激しイスラエル(ユダヤ)を守るためのアメリカ政府の自作自演の可能性があると発言し、アメリカと親米国の代表が退席するという事件がありました。こういう陰謀論は、確証がない段階で、大統領自ら国連という場で言うべきことではないと私は思うわけですが、最近のアメリカでの反イスラム事件を見ていると、この大統領の気持ちもわからないではありません。しばらく前には9-11テロのシンボルとなったニューヨークのWTC跡の近くにイスラムのモスクを建てるという計画に対して、多くのアメリカ人が反対の運動をしました。単細胞のアメリカ人にとっては、イスラム=テロ=アメリカの敵という論理飛躍があるわけです。コラーンを焼こうとした牧師の例もありました。もしも、万が一、この9-11のテロがイラン大統領のいうようにアメリカのユダヤ人の陰謀だったとしたら、これらの単純なアメリカ人はイスラムに対して振り上げたその拳をどう下ろすつもりなのだろうかと想像してしまいます。テレビや新聞の報道を丸呑みにするような人々でなくても、普通の人であれば9-11のテロがアメリカ政府を支配しているといわれるユダヤ人が首謀した自作自演という説は信じたくないだろうと思います。己が利益がために同胞を犠牲にし、他人に罪をなすりつけるというのは余りにも非道で、日本の検察なみだからです。結局、このテロとその後のイラク侵攻で得をしたのはアメリカのごく一部の人だけです。むしろ、アフガニスタンなどイスラム圏を不必要に刺激して、アメリカ政府全体としては相当なマイナス勘定になっていると思います。軍事産業振興で、経済の一発逆転を狙いたいアメリカ政府としては、このような戦争ではなく、どこか第三国が余り関係のないところでやってくれる戦争が起こってくれて、軍需作業が潤えば、有り難いと思っているのではないでしょうか。

アメリカは、第一次湾岸戦争の時には、イラクについて武器を売り込む一方、敵のイランにもこっそりと武器を輸出して儲けました。第二次湾岸戦争では戦争で石油価格の上昇を誘って、アメリカの大手石油会社がボロ儲けしました。(前政権ではブッシュ、副大統領チェイニー、国防長官ライスなど石油で儲けている人々が中心にいましたから、イラク侵攻には石油利権が絡んでいたのは間違いないでしょう)オイル利権の絡む中東で、アメリカよりの国に兵器を売り込み、短期的な利益を得る一方、長期的に中東のオイルを確保する、そのためには、やはり中東は完全な平和であってもらっては困るというのが、アメリカの本音でしょうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする