昨年末、トランプがエルサレムにイスラエルのアメリカ大使館を移すと宣言して物議を醸しました。目立ちたがり屋のトランプがスタンドプレーで言っただけなのか、単に支持層であるchristian evangelistsのご機嫌をとろうとしたのか、トランプが大人の事情を理解できずに口にしたのか、そのナルシスト性格を利用されて黒幕に言わされたのか、あるいはひょっとしてトランプはズル賢くて邪悪な計画の一部として言ったものなのか、判断がつきかねていましたが、何れにしても、火種がグズグズと燻っているところに、爆弾を投げ込むような危険な行為であることには違いがありません。
挑発的なことを言って目立ちたいだけなのだろうとタカを括っていましたが、週末のニュースで、どうも本気であるらしいという話。
東京新聞、米大使館、エルサレムへ5月に移転 大幅前倒し
国連決議を無視、一方的に正義を振りかざす、かつての世界の嫌われ者でいじめっ子のアメリカに逆戻りです。北朝鮮にも強硬姿勢、中国、韓国とも摩擦を起こしかねません。
この間、アメリカの小学生ぐらいの子供にトランプについてどう思うかというインタビュー動画を見ましたが、それを思い出しました。
「政権一年目のトランプをどう評価する?」
「良いと思う」
「その理由は?」
「(ちょっと沈黙して)、、、世界を救ったからです」
「何から救ったの?」
「、、、調和 (harmony)から」
十年おきの戦争で経済を回してきたアメリカ、世界平和はは都合が悪い、この子供のコメントは意味深です。
昨年の時点でエルサレムへの大使館移転の声明を出した時の識者のコメント。
トランプが開けたパンドラの箱、エルサレム大使館移転問題の行方
三代にわたり米国大統領が封印してきたパンドラの箱をトランプ大統領が解き放ち、今月上旬、米国が遂にイスラエル大使館のエルサレム移転に踏み出した。当然ながら、アラブ・イスラム世界だけでなく、全世界に衝撃が走った。
、、、「エルサレム大使館法」とは、95年10月23日に第104議会を通過した法律(Act)で、正式名称を「米国大使館のエルサレムへの移転その他を規定する法律」という。
、、、 同法の注目すべきポイントは、在イスラエル米国大使館のエルサレム移転に関する実質部分と、エルサレムをイスラエルの首都と認める宣言的部分の二つの要素から成り立っていることである。 法律は成立したものの、98年10月以降、本法はクリントン、ブッシュ、オバマの各政権において一貫して、国家の安全保障の観点から、半年ごとの免除措置を発動して先送りされており、現在に至るまで20年近く、全く実施されることがなかった。、、、
エルサレム大使館移転の行方であるが、最悪のシナリオでも、大使館は数年かけて段階的に「西」エルサレムに設置されるとか、同時に「東」エルサレム及びその東部周辺などにも、現在の領事館に加え、例えばパレスチナ代表部等を設置するなどの手段を講じて(郊外のアブ・ディスなど、過去の和平交渉でパレスチナ側の首都候補地として名が挙がった場所はある)、パレスチナ側及びアラブ・イスラム世界に一定の配慮を示すことにより、地域が急激に不安定化する状況を慎重に避けようとするだろう。
米国では、深刻度を増すロシア疑惑をはじめ難問山積の内政に加え、北朝鮮問題でもかつて無いほどに緊張感が高まっている。トランプ政権は、TPP・パリ協定等においてもすでに選挙公約を実施しており、この度のエルサレムの首都認定・大使館移転決定も、国内のキリスト教保守派やユダヤ系に対する支持基盤対策と見るべきであり、実際の大使館移転については、きわめて慎重に、かつ現実的な対応を取ろうとするだろう。
この予測は、外れつつあるような感じです。前倒しして転移を強行するのは、単なる中間選挙用のスタンドプレーなのか、あるいはユダヤ勢力の内外からの圧力があったのか、あるいは、意図的に中東和平をかき乱し、パレスティナやイスラム系国家を挑発してテロや内戦を誘導してそれを口実に例によって軍事介入し、戦争を煽って軍需産業の金儲けのネタにしようとしているのか、わかりませんけど、中東、世界平和にとって危険な行動であることには違いないと思います。イスラエルとアメリカが一緒になって東へ勢力を拡大しようとするなら、ロシアも黙ってはいないでしょうし。
挑発的なことを言って目立ちたいだけなのだろうとタカを括っていましたが、週末のニュースで、どうも本気であるらしいという話。
東京新聞、米大使館、エルサレムへ5月に移転 大幅前倒し
【ワシントン=後藤孝好】米国務省は二十三日、イスラエル建国七十周年を迎える五月十四日に合わせ、商都テルアビブにある米大使館をエルサレムへ移転すると発表した。二〇一九年末までに実施するとしていた従来の方針からの大幅な前倒しで、東エルサレムを将来の独立国家の首都と位置付けるパレスチナ自治政府が反発を強めるのは確実だ。
、、、「多くの国や人々から『やらないでくれ』と懇願されたが、正しいことをやった」と(トランプは)述べた。
国務省のナウアート報道官は声明で「われわれは、歴史的なステップを踏み出すことに興奮している。五月の開館を心待ちにしている」と述べた。
、、、「多くの国や人々から『やらないでくれ』と懇願されたが、正しいことをやった」と(トランプは)述べた。
国務省のナウアート報道官は声明で「われわれは、歴史的なステップを踏み出すことに興奮している。五月の開館を心待ちにしている」と述べた。
国連決議を無視、一方的に正義を振りかざす、かつての世界の嫌われ者でいじめっ子のアメリカに逆戻りです。北朝鮮にも強硬姿勢、中国、韓国とも摩擦を起こしかねません。
この間、アメリカの小学生ぐらいの子供にトランプについてどう思うかというインタビュー動画を見ましたが、それを思い出しました。
「政権一年目のトランプをどう評価する?」
「良いと思う」
「その理由は?」
「(ちょっと沈黙して)、、、世界を救ったからです」
「何から救ったの?」
「、、、調和 (harmony)から」
十年おきの戦争で経済を回してきたアメリカ、世界平和はは都合が悪い、この子供のコメントは意味深です。
昨年の時点でエルサレムへの大使館移転の声明を出した時の識者のコメント。
トランプが開けたパンドラの箱、エルサレム大使館移転問題の行方
三代にわたり米国大統領が封印してきたパンドラの箱をトランプ大統領が解き放ち、今月上旬、米国が遂にイスラエル大使館のエルサレム移転に踏み出した。当然ながら、アラブ・イスラム世界だけでなく、全世界に衝撃が走った。
、、、「エルサレム大使館法」とは、95年10月23日に第104議会を通過した法律(Act)で、正式名称を「米国大使館のエルサレムへの移転その他を規定する法律」という。
、、、 同法の注目すべきポイントは、在イスラエル米国大使館のエルサレム移転に関する実質部分と、エルサレムをイスラエルの首都と認める宣言的部分の二つの要素から成り立っていることである。 法律は成立したものの、98年10月以降、本法はクリントン、ブッシュ、オバマの各政権において一貫して、国家の安全保障の観点から、半年ごとの免除措置を発動して先送りされており、現在に至るまで20年近く、全く実施されることがなかった。、、、
エルサレム大使館移転の行方であるが、最悪のシナリオでも、大使館は数年かけて段階的に「西」エルサレムに設置されるとか、同時に「東」エルサレム及びその東部周辺などにも、現在の領事館に加え、例えばパレスチナ代表部等を設置するなどの手段を講じて(郊外のアブ・ディスなど、過去の和平交渉でパレスチナ側の首都候補地として名が挙がった場所はある)、パレスチナ側及びアラブ・イスラム世界に一定の配慮を示すことにより、地域が急激に不安定化する状況を慎重に避けようとするだろう。
米国では、深刻度を増すロシア疑惑をはじめ難問山積の内政に加え、北朝鮮問題でもかつて無いほどに緊張感が高まっている。トランプ政権は、TPP・パリ協定等においてもすでに選挙公約を実施しており、この度のエルサレムの首都認定・大使館移転決定も、国内のキリスト教保守派やユダヤ系に対する支持基盤対策と見るべきであり、実際の大使館移転については、きわめて慎重に、かつ現実的な対応を取ろうとするだろう。
この予測は、外れつつあるような感じです。前倒しして転移を強行するのは、単なる中間選挙用のスタンドプレーなのか、あるいはユダヤ勢力の内外からの圧力があったのか、あるいは、意図的に中東和平をかき乱し、パレスティナやイスラム系国家を挑発してテロや内戦を誘導してそれを口実に例によって軍事介入し、戦争を煽って軍需産業の金儲けのネタにしようとしているのか、わかりませんけど、中東、世界平和にとって危険な行動であることには違いないと思います。イスラエルとアメリカが一緒になって東へ勢力を拡大しようとするなら、ロシアも黙ってはいないでしょうし。