百醜千拙草

何とかやっています

最高裁落城の兆し

2012-02-28 | Weblog

ロシアで、12月の不正選挙疑惑を受けて、3月4日の大統領選で公正な選挙を訴え、プーチンに反対する野党支持者、3万人以上が、モスクワ中心部を取り囲んで、デモを行ったというニュースがありました。 そして昨日はプーチン暗殺を企てていたとされるウクライナ人が拘束されたという話。プーチンが暗殺されそうになったのはこれが初めてではないですし、ここまで反プーチン運動が大きくなれば、もっと大規模なテロが起こっても不思議はないとも思います。それにしても、プーチン、不気味です。疑惑がつきません。目的のためには手段を選ばずタイプの人間のようですが、その「目的」が私は実はよくわかりません。単なる権力欲なのでしょうか。一方、大阪市長や東京都知事の場合は、権力欲、地位欲だろう、と読めます。だから、挑発、ハッタリ、マスコミというレバレッジを使うのでしょう。そして、官僚組織にとっては、欲望がはっきりしている人間は扱いやすく、そうでない人間は難しい。だからこそ官僚組織は、容易に扱うことができない小沢氏を破壊しようとしてきたのではないでしょうか。それはともかく、プーチンが大統領に返り咲いた場合、それはロシアにどういう影響を与えるのでしょうか。強いロシアを訴えて、ロシア国民の愛国心を利用し、政権を得、大統領辞任後も首相となって院政を敷き、長期に実質的に権力を握って来たプーチンが、また再び大統領として更に権力を握り続けようとしています。しかし、ロシア国民が求めているものは「強いロシア」などという意味不明のものではないのではないかと想像します。既に、反プーチンの動きが大きくなりすぎている現在、プーチンが返り咲くことは、ロシアにとっては、むしろ不安定さと不満の増大を来すことになるのではないでしょうか。

しばらく前、クレムリンに保存されているレーニンの遺体を埋葬するべきかどうかという議論があって、そのニュースを伝えたロシアのTVアンカーは、ウラディミール レーニンと言うかわりに「ウラディミール プーチンを埋葬するべきか」と言ってしまい、Youtubeで50万を越える視聴があったそうです。フロイトが生きていたら、Freudian slipの典型例として「精神分析入門」に収載されていたでしょう。あるいは、このTVアンカーは実は、言い間違いを装った確信犯だったのでしょうか。いずれにせよ、プーチンの魔力は衰えてきています。本人がどこまで、それを自覚しているのでしょうか。認めたくないという気持ちはわかりますが、欲と恐れに駆られて、流れに逆らっては、悲劇的な最後を遂げることになると私は思います。

 

日本では、官僚独裁暗黒国家の化けの皮が剥がれかけています。民主党へと政権交代がおこり、小沢排除を行った民主党がここまで徹底的に無能をさらけ出す事が無ければ、官僚組織の悪質さは表に出て来なかったかも知れません。このことだけでも政権交代の意義があったのではないかと思います。特に、官僚組織と自民党が仕掛けた小沢失脚陰謀は、ブーメランとなって自らを直撃しつつあります。一市民T氏らが、小沢氏の検察審査会を使った強制起訴の不正疑惑を一年以上もコツコツと地道に追求してきた活動が実りつつあります。最初はアリの一穴であったのが、いまや大突破口となろうとしています。手先となって小沢失脚を煽って来た朝日新聞の論調が変わり始めました。マスコミ連中は機を見るに敏です。検事総長もハラを決めた今、最高裁も周囲を包囲され、形勢は逆転しつつあるように見えます。最近のT氏の活躍を知って、最高裁が落ちるのも時間の問題だろうと思った次第です。最高裁、検察がこのように政治的に利用されるようになったのは、裏金づくりやその他の組織的犯罪の実態を掴まれたからなのだそうです。この小沢事件、財務省を頂点とする行政と司法それから政治的権力のために謀略をめぐらせた立法の3権が連立し、第4の権力マスコミを巻き込んででっち上げた近代最大の陰謀であることがはっきりしてきました。これらの組織が作り出した悪、権力の闇に立ち向かう、一市民T氏、それから藤島氏、カッコいいですね。

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腹を括った検事総長

2012-02-24 | Weblog

数日前のニュース。消費税増税法案提出について、「消費税増税にはずっと反対している。閣議決定はどうせ通るはずがないから、賛成した」と言った国民新党、亀井亜紀子政調会長、なかなか大したものです。このセリフ、口が滑ったのか、あるいはワザとやったのか。その後、親亀代表も出てきて、

国民新党の亀井静香代表は、22日の記者会見で現状での消費税増税には反対だという姿勢をあらためて強調したうえで、消費税増税を含む社会保障と税の一体改革大綱の閣議決定を了承したことは、苦渋の判断だったとの考えを示した。

亀井代表は、「耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び、国民に約束を果たすために、死に物狂いでやってきた」と述べて、一体改革大綱の閣議決定を了承したことについて、与党として、閣内不一致を回避するための苦渋の判断だったとの考えを示した。

ということだそうです。きっと、例のだみ声で、泣きを入れながら言ったのでしょうね。この人、やることが芝居がかっているから、どこまでが本音かハッタリなのかわかりません。

いずれにしても、通るはずのない消費税増税に血眼を上げるドジョウのマヌケさ加減がますます明らかになってきました。間もなく内閣不信任案が出されて、今回は可決されることになるでしょうから、ドジョウ内閣もあと一、二ヶ月の命です。問題はその後でしょう。理屈上は総辞職か解散総選挙かということですが、このタイミングでの解散総選挙は殆ど自爆テロをやるようなものですから普通はあり得ないと思います。何らかの形で選挙管理内閣が出来て一段落してから選挙になるはずです。民主党は惨敗、自民も見捨てられたままという形になって、多数を取れる党がなくなってしまうと、国に意思をまとめることが困難になってきます。自然、霞ヶ関改革などできなくなります。

それで、地方政党へ国民の目が向いてきているようです。とくに大阪市長。この人のやり方は、小泉氏と似ていますね。ハッタリと挑発がうまいので、何となく期待感を抱かせます。しかし、最近やったようなこと、大阪市の職員の政治活動の調査とか、TPP賛成案とかを見ると、この人、やりかただけでなく、その体質も小泉氏と同じように見えます。この調子だと、遠からず、国政へ出てくる可能性が高そうです。「維新」(私、前も書きましたが、このネーミングからしてダメだと思います。なだいなださんも維新という言葉について危惧を示されていました)とか言って、あたかも改革者の様な顔をして売ろうとしているようですが、中身は、あの売国小泉自民党と変らないように見えます。小沢氏に担いでもらいたい、とでも思っているかも知れませんが、小沢氏ももう軽い神輿を担いで痛い目にあうのはご免だと思っているでしょうから、その線も多分ないでしょう。とりあえずは、しっかり大阪の人々の支持を得る仕事ができるかどうかを見たいと思いますが、これまでのところ、ハッタリと挑発だけが目について、中身がよく見えません。いずれにしても、この手の人は、人々から嫌悪されるか熱狂的に支持されるか、評価が別れるのではないでしょうか。中身がいいのなら、私はハッタリや挑発は嫌いですが、それでもいいです。

 

さて、陸山会裁判ですが、調書の証拠採用却下に際して、大善裁判長から検察の犯行がかなり踏み込んで糾弾され、市民団体からは特捜に対する捜査要請が出され、国会では特捜の犯罪を階議員が追求し、地検特捜、最高裁が仕組み、マスコミが煽った一連の悪行三昧が、一部のメディアによって広く人々の知る所となりました。そして、ついに笠間検事総長、「腹を括った」と言ったそうです。つまり、今回の小沢裁判における本当の犯罪人をかなりの部分まで挙げると決断したということでしょう。前田検事一人をスケープゴートにして終った村木さん事件のように、今回も調書を捏造した田代検事だけを切ってお終いにできるような状況では無くなったということでしょう。これから、続々と検察幹部の逮捕が行われることになるのではないでしょうか。本来ならこの絵を描いたと考えられている最高裁、自民党や民主党陰謀議員まで手が及ぶべきですが、それまでには時間がかかるでしょう。それから殆ど正犯と言っても良いマスメディア(とくに、朝日と読売)も罪に問われるべきでしょう。そう期待しています。しかし、検事総長が言う「腹を括った」という言葉が、組織の自浄作用を示すという意味でないならば、この国はもうダメです。

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暴かれる国家権力の醜悪

2012-02-21 | Weblog

遠方に住んでいる友人がテレビ出演した番組のDVDを人づてに貰いました。今年はじめの放映だったようですが、知りませんでした。とある難病を研究している専門家として出ています。前に研究室にお邪魔した時には無かった(と思う)カッコいい大型コンピューターディスプレイの前で、しゃべっている様子を見ていると、まるでその場にいるような気になりました。違うのは、私とは主にバカ話しかしないのに、番組では真面目な話をしていて、妙にハンサムに映っていたことでした。テレビ用にメイクアップとかしてたのでしょうか。今度、本人に聞いてみたいと思います。研究で活躍して、世間にも認められた立派な友人の姿を見て、私も何となく誇らしい気持ちになりました。この病気に関しては、フランシスコリンズがアメリカNIHに新たに作ったNCAT (National center for advancing translational science) に採用されたプロジェクトの一つとして、現在、臨床応用を目指して治療薬の臨床試験が進められようとしています。ただし、一般論として治療薬候補が見つかって、それが実際に臨床応用されるには、通常、何段階もの臨床試験をパスする必要があり、薬になるのは1%未満の確率でふつう10 - 20年の歳月がかかりますから、まだまだわかりません。NCATについては、またそのうち、思うところを書きたいと思います。

 

さて、先週末の最大のニュースは、小沢氏の裁判で、唯一の直接証拠であった石川議員の供述調書が「信用できない」として証拠採用が却下されたというニュースでしょうか。これで、この裁判、検察の主張する罪状に対する証拠が何もなくなってしまいました。何の犯罪の証拠もないのに裁判が行われていて、何十億円という税金が浪費され、国民の代表たる議員が拘束されされているというバカバカしさには本当に腹が立ちます。しかし、何の証拠もなくなったとは言っても、これで安心はできません。常識で考えれば、裁判は即刻中止して無罪を言い渡し、検察の不正の方を裁くべきところです。しかしそれをしなかったということは、この裁判長もやはり最高裁に操られているということを示しているのではないかと思います。この国は、すっかり常識が通用しない国になってしまいました。常識どころか、法律も通用しないし、政府はウソとその場しのぎのゴマカシしか言わないし、マスコミも捏造偏向報道して恥じません。石川議員の裁判では、何の証拠もないのに、「ミスター推認」と今では呼ばれるようになった登石裁判長が、推認につぐ推認で有罪判決を出し、開いた口を塞がらなくしてくれました。石川議員の裁判でも検察側のかなりの証拠が却下され、無罪は間違いないだろうと思われていたのに、最後の最後で、証拠もなしに推定で有罪判決が出ました。地上げ屋さんのブログによると、最高裁周辺が無罪予定をムリやり変えさせたのだそうです。だからこそ、事情を知る人々にとっては、ただの資金報告書の書き方の問題に過ぎないのに、「秘書と共謀して虚偽記載をした」というデタラメ極まりない罪状で(そもそも罪に問うこと自体がおかしすぎるのですが)有罪判決が出る可能性予想しています。この国の裁判は、証拠がなくても有罪にされてしまう暗黒裁判が延々と行われてきた歴史があります。その司法の腐敗が村木さん事件や今回の陸山会事件で広く知られるようになって来ました。一昔前のように、官僚組織にとって都合の悪い無実の人間を「闇から闇」に葬り去ることをやると、ネットや一般市民に暴かれるという世の中になっていることを連中はどれほどわかっているのでしょうか。こういうことをすればするほど、最高裁も検察も、そして、今だに「説明責任」と、バカの一つ覚えのように繰り返すマスコミ(とくに朝日と読売は手の施しようがないです)と一部の政治家は、己の首を締めているということがわからないのでしょうか。それほどバカになってしまっているのでしょうか。

ただ、一部のマスメディア(今回はサンデー毎日や日刊ゲンダイ)が、この陸山会事件のでっち上げのカラクリを記事にしだしました。、そして、一市民T氏や森ゆう子議員の地道な活動で明らかになってきた最高裁事務総局の謀略を人々は知り始めました。この陰謀はかなりのところまで明らかになってきています。連中も追いつめられてきているのはわかっていると思いますが、毒を喰らわば皿までの心境になってきているのでしょうか。あるいは、いつまでも、ロッキード事件や佐川急便事件をデッチ上げて、気に喰わない政治家を嵌めてはクロのレッテルを貼って、社会的に抹殺するやり方が通用すると思っているのでしょうか。

ところで、週末の日刊ゲンダイの記事、「おいおい大丈夫なのか朝日新聞」は大笑いしました。朝日新聞、小沢裁判の初公判前には「調書の採用がカギ」と題した記事を出版しておきながら、調書不採用が決定した瞬間、「調書以外の証拠がカギ」というタイトルで報じたそうです。ゲンダイのコメント、「少しはまともな新聞なら、『もう、こんな裁判続ける意味ナシ』と公訴棄却を語る見識があっていもいい」には、深く同感。ま、マトモでないクズ新聞の朝日に道理を説いても仕方無いことですが。

この裁判の判決が日本の国家権力がどこまで狂っていて腐っているのかを明らかにすることになると思います。そして、その判決への人々の反応が、日本人の「民度」を明らかにすることにもなるでしょう。多くの人は、この裁判が自分や自分の生活とは関係ない、と思っているかも知れません。毎日の生活や瑣末事に忙殺されて、民主主義のことなど考えているヒマはない、と言う人も多いかも知れません。でも、毎日の生活に追われて社会のことなど考えているヒマもないのは、官僚どもの思う壺です。この国の国家権力とその手先のマスコミは、国民家畜化政策を推進し、自ら思考する習慣を放棄するようしむけてきました。この国は国民がものを考えるヒマもないほど昼間は働いて、ウチに帰ったらプロ野球を見て一杯飲んで終わり、という毎日を送ることを望んできたのです。国民に社会のことなどを考えられては困るのです。そうやって、国民が一生懸命働いて晩は野球を見て一杯飲んで寝る生活を日々日々送っている間に、この国はこっそり国民生活をじりじりとコントロールする制度を導入していって、その結果として、今の窮状があるのではないでしょうか。

この裁判は、国家権力を利用して一人一人の国民を搾取してきた者どもが、その汚らしい本性をさらけ出した醜い事件です。関係ないどころか、この裁判の帰趨が、今後も官僚独裁暗黒国家として国民搾取が続くか、あるいは日本がようやく民主主義社会に向かうかを予言するとも言えます。万が一、有罪判決となるようなら、国民は徹底的にバカにされているということであり、この国の国家権力の腐敗は救いようのないレベルであるということを示すことになります(そうなる可能性が高そうです)。国家権力とマスコミがタッグを組んで、その国民を騙し、都合の悪い人間を抹殺していく、この醜悪さには、嫌悪を感じるばかりです。

最後に、ちょっと長くなりますが、平野貞夫さんのメルマガの中に、検察地検特捜部内部の人のまた聞きという形で興味深い話が紹介されていたので、貼付けておきたいと思います。組織的犯行といえる検察の捜査ですが、組織的と言っても検察も一枚岩ではないということですね。諸悪のもとは赤門クラブということですか。その他にも、なぜ最高裁が小沢氏失脚陰謀に加担するようになったのかを暗示するような話などが紹介されていますので、是非、リンク先から元記事をご覧ください。

 特捜部関係者の情報の要点は次のとおり。
(1)東京地検特捜部の小沢関係の捜査には「業務班」と「身柄
班」があった。前田元検事は身柄班なので詳しく知る立場ではな
い。自分の担当した範囲で知りうることを証言したと思う。
(2)業務班は約五〇社のゼネコンについて、小沢氏に裏金を渡
したかどうか、徹底的に捜査した、一〇〇人を超えるゼネコン社
員を絞り上げたようだ。水谷建設を除く全社が小 沢氏への裏金を
否定した。問題の、水谷建設の川村社長については、政治家の名
前を使って会社の金を「女」に使っていたことを業界ではよく知
られていたので、特捜部では水谷建設の小沢氏への裏金を真に受
ける人はいなかった。
(3)ゼネコン約五〇社の捜査メモは、捜査資料としてきちんと
ナンバーを付して整理されている。捜査資料には他の政治家への
裏金提供が結構記載されていた。
(4) この捜査資料を小沢氏の公判に提出することについて、
検察側では最高検を巻き込んで大議論となっていた。現場で苦労
した人は「検察を正常にして国民の信頼を得るべきだ」と主張し、
赤レンガ組(東大卒等のエリートなど)の中には、絶対提出する
べきではないと対立した。結局、資料は指定弁護人に渡してある
として任せればよい、と検察側は判断しないことになった。検事
総長は腹を決めていたようだが・・。
(5)現在、検察内部では大きな議論が出ている。米国の大学に
留学して在米大使館などに勤務し、米国式の秩序維持に拘り、出
世だけしか考えない人たち、現場で苦労して検察を健全にしたい
という人たち、そして赤レンガ組でもそれを理解する人がいる。
小沢氏 をめぐる捜査が検察内部に反省と論争をよんでいるのだ。

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ニューロサイエンスの行方、イランの核技術公表

2012-02-17 | Weblog
Natureのフロントページから。
アストラゼネカが研究開発の2200人を解雇する予定。これは会社の12%に当たる7300人の予定解雇の一部。他の会社が脳機能異常改善薬の開発プログラムから撤退していく中、アストラもモントリオールとスウェーデンにある脳神経研究所二カ所を閉鎖するとのこと。
脳の薬の開発はプライベートの商業研究ではリスクが高すぎるのでしょう。ここ20年、もっとも脚光を浴びていた研究分野のステムセルと脳神経でしたが、膨大な研究成果にもかかわらず、その成果を臨床応用するのは非常に困難であるということがわかってきました。今後、アカデミアでの基礎研究は続いてくでしょうが、アカデミアでも税金ベースの研究資金に頼っていて、その実利性が求められるようになってきている昨今ですから、製薬会社がどんどん撤退していくと、ニューロサイエンスの分野ではアカデミアの方も影響を受けると思います。もちろん、製薬会社がやらないからアカデミアがやるのだ、という言い方も成り立つとは思いますが。

もう一つ。日本では慈善家が研究に資金を提供することが少ないという記事があって、その一番大きな原因は「お役所」だという話。日本のビューロクラシーは悪名高いです。この記事の中で、ノルウェイの慈善家の名前を冠した施設が東京大学に出来た(Kavli Instutute for the Physics and Mathematics of the Universe)というニュースを伝えています。ところが、普通、慈善家からの資金はそれを投資して投資利益を運営に使うものですが、日本の大学の法律では、寄付金をリスクの高い投資で運用することができない、ということで、折角のKavli基金も日本の大学が管理することができず、Kavli基金の投資利益だけを日本に回すという変則的なやりかたをとることになるのだそうです。日本の関係者は日本の旧態然としたお役所的システムを嘆いているという話。

イランが第4世代ウラン濃縮技術を使った核開発を進めていると公表。私は核開発には反対ですけど、このイランの公表に対して、イスラエルとアメリカが非難しているという話の方がいただけないと思いました。彼らに非難する資格などないと思うのですけど。なぜイランが核開発の進行状況を公表したのか、その理由はどうもアメリカもイスラエルもわかっていないようです。もし核武装化が本当の目的なら、北朝鮮や中国のように秘密裏にやってもいいわけです。私もわかりませんが、私が見る限りでは、イランは公明正大に正直に手の内を明かして、核開発を進めようとしているように見えます。イランラジオの記事の一部には次のようにあります。

テヘラン研究炉に装着される燃料は、濃度20%の濃縮ウランです。
IAEA・国際原子力機関が、テヘラン研究炉で使用する燃料確保の責務を怠ったため、イランの核科学者らは独自の技術で、この研究炉の燃料を生産しました。


本当だとすると、イランはIAEAの責務違反のため、やむを得ず自前で濃縮技術を確立したと聞こえます。そして、ウラン濃縮技術を促進したということを世界に対して堂々とわざわざ公表したイランの意図は何なのでしょうか?イスラエルやアメリカを挑発するためでしょうか?だとしたら、アメリカを挑発して何のいいことがあるのでしょうか?私はわかりません。むしろ、この公表はイランをテロ国家呼ばわりして侵攻の機会を狙っているアメリカやイスラエルへ言いがかりをつけられないようにするための予防的処置のように思えます。もっとも、ガダフィやフセインの時のように、どうしても始末したい人間に対しては、アメリカやヨーロッパ諸国は、無理なイチャモンを平気でつけて、力ずくでやりますから、抵抗する力がなければ結局はどうしようもないのですけど。

早い話が世界戦略上、アメリカは中東オイルを握っていたいから、傀儡国家イスラエルを使って、アラブ諸国の力を押さえ込みたいと思っているだけのことでしょう。イランを非難するまえに、まず自己批判するのが先でしょう。

小沢氏の陸山会事件も似たところがあります。収支も全部公表しいて、不正献金の証拠もないのに、自民党と検察(そして最高裁)は、「裏金を貰って、秘書と共謀して虚偽記載をした」、とイチャモンをつけて、政治失脚を図ろうとしました。自民党政権時代、官房機密費の毒まんじゅうを喰い、政府広報の広告費で操られたマスコミは、偏向、捏造報道で、この謀略に加担してきました。結局、裏金を貰ったり、裏金作りをしているのは、マスコミと官僚組織の方でした。

今回のイランのウラン濃縮技術公表に対するアメリカとイスラエルの反応を見て、日本でも世界でも人間はなかなか進歩しないものだなあ、実感した次第です。
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よき者は逝く

2012-02-14 | Weblog
野党も協議に乗ってくれず、党内の意見もまとめられず輿石幹事長も「勝手にやれば」状態になっていて、どう考えても通るワケがない消費税増税法案を、意地でも3月に提出すると言って財務省の使いパシリのドジョウ、低温停止宣言がウソであったことが温度の急上昇でゴマカシようがなくなった福島原発、悪質極まりない検察と最高裁のことなどを書こうかなと思っていましたが、週末のウィットニーヒューストン死亡のニュースで気がかわりました。

このニュースはマイケルジャクソンの時と同じぐらい驚きました。ウィットニーヒューストンが歌手デビューしたころのことはよく覚えています。そのデビューアルバムは余りにヒットしたので、私の友人は全員そのレコードを持っていました。私、いまだにそのアルバムジャケットの写真を覚えています。世界で最も売れたデビューアルバムだそうです。その後、しばらく低迷しましたが、ケビンコスナーと競演したボディーガードで復活し、そのサウンドドラックが大ヒットになりました。パワーを落とすことなくスムーズに高音まで伸び上がる彼女の歌のスタイルが現在のR&B、ポップスの歌手に与えた影響は極めて大きいと思います。ちょうど、みんながマイケルジャクソンのように踊りたいと思ったのと同じように、みんなが彼女のように歌いたいと思っていたようでした。そして、本当にマイケルジャクソンのように踊れるのはマイケルジャクソンだけだったように、本当にウィットニーのように歌えるのウィットニーだけでした。そう思います。

ウィットニーからちょっと遅れてソロデビューしたボストン出身のボビーブラウンは才能のある若手歌手でしたが(私もCD 1枚買いました)、夫としての才能はなかったようで、その後のヒューストンの低迷の一原因になったようです。そのボビーブラウンは、前妻の突然の訃報をコンサートの途中で聞いて、ステージを降りてしまったそうです。ちあきなおみの「喝采」を思い出させますね。もっとも彼らが別れたのは3年前ではなく、5年前ですが。

ニュースを聞いた後、ふとマリアカラスを思い出しました。ちょうどそのニュースの日にYouTubeでたまたま聞いていたせいだと思います。有り余る才能でセンセーショーナルなデビューを飾り、高みに登りつめた後、低迷し、そして若くして謎の死を遂げました。「よき者は逝く」と言いますが、マイケルジャクソン、ビリーホリデイ、ジョンレノン、クリフォードブラウン、、、、早く亡くなるのは、才能と成功を若くして手に入れた人々の共通のテーマなのかも知れません。

YouTubeビデオを貼付けておきたいと思います。私はソフト&メロウが好みなので、、、

デビューアルバムから、All at Once


ボディーガードから、美しいバラッド、Run to You

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低レベル放射線、東京地検、恥の上塗り襖の下張

2012-02-10 | Weblog

低線量放射線の脅威」というタイトルの小文が最近のNatureに出ていました。ヨーロッパで、冷戦中(1989年以前)に積極的に研究された放射線障害を調べる動物実験のデータなどを再解析し始めているという動きを伝えています。ドイツでは低レベル職業被曝(年間20 mSv未満)でも、年間7万人の健康障害(これは1960年代の二倍以上)が報告されているそうです。ある疫学データによると、子供の場合、10 mSvでも、がん傾向のある群では、がん発症リスクやその他の心血管障害が上昇する可能性があるということです。

問題は、倫理的問題、放射線医学の衰退などから、現在では低レベル放射線の生体への影響は殆ど研究されていないということで、低レベル放射線被曝の健康障害のリスクは強く示唆されるものの、確定的なデータがないということらしいです。この手の研究は、核戦争の現実味が極めて高かった冷戦時代には数多く行われていました。冷戦終了に伴ってそうした研究のデータやサンプルは忘れ去られていたのですが、それらは十分、解析可能であるということがわかってきたのだそうです。

低レベル放射線の障害性はおそらくこれらの解析で確認されるのではないでしょうか。昔、放射性被曝の危険がよくわかっていなかったころ、放射性物質は体に良いと信じて放射性物質を含む井戸水を売っていた会社があったそうです。それを信じて、その井戸水を飲み続けた人は悲惨な状態で死にました。現代でもラドン温泉みたいなのがありますが、アメリカでは住居や学校ではラドン測定は義務づけられており、一定量以上であると使用が禁じられます。一方、「低レベルの放射線の障害は科学的に証明されていない」ということを理由に原発反対派を批判する池田某とかいうヒトや、「直ちに影響はない」とゴマカす三百大言がいます。前者のヒトはブログでは有名なようで、ちょっと読んでみました 。一見、科学的に公平に議論しているような体裁をとっていますが、自説に都合のよいデータだけをつまんできているようです。都合のよいデータだけをつかって、都合の悪い話は無かったことにして、ストーリーを作るのは、検察に任せておけばよいのです。すべてのデータを包括的に評価するのは不可能ですから、仕方ない部分もありますが、原発反対派の個人を勝手な思い込みでトリックスターであると決めつけ誹謗中傷している最近のエントリーは、ちょっと読むに耐えません。この姑息なやり方は、痴の虚人、立花某にそっくりです。

だいたい「科学的に証明されていないからこそ、悪い場合を考えて慎重に行動する」のが賢いやり方というものではないでしょうか。科学的に証明されていないことは、それが「ない」ということを意味するのではなく、「ある」か「ない」かわからないというだけのことです。むしろ、「ある」ことを示唆するデータが存在する以上、科学的に「ある」という結論が出る可能性をまず考えておくべきだと思います。

 

もう一つ、同じ号のNatureで、東大の中村祐輔氏がシカゴ大へ移るという話。一年ほど前に、内閣府の医学イノベーション室に着任したものの、何のパワーもない有名無実なポストであったことが最も大きな動機だそうです。停滞する日本の医学研究、新薬開発を進めるために提言を行ったり、震災後の経済刺激政策の一部に組み入れようとしたり努力したりしたが、アイデアは採用されず、また640億円をかけて、東北大に作ろうとしている巨大な生体標本バンクの計画からもはずされ、イノベーション室は何の役割も果たしていないと不満を語っています。つまり、「イノベーション室」というハコをつくれば、それで役人たちは満足なのです。いつもの「やってるふり」する政府の得意技のようです。使命感に燃えて人々のために働こうと、そういうポストへやってくる人は肩すかしもいいところでしょう。シカゴへの移動は、早い話が、ゲノム学の分野では、日本はダメだと見切りをつけたということのようです。アメリカが良いかと言われたら、また違う問題が沢山あるでしょう。ドイツで定年になってアメリカに移ったラジョウスキーは、研究規模は1/5になったと言っていました。金があればアメリカでは一流の研究ができますが、なければできません。ゲノム学で金をとってくるのはこれからはアメリカでも厳しくなっていくでしょうし。ただ、このNatureの記事からは、日本では金があっても一流の研究プログラムを育てて行くのは困難だ、というようなニュアンスが感じ取れます。それにしても、日本の「お役所」というのは、消耗しますね。

 

ところで、陸山会裁判で、裁判所の命令を東京地検が拒否したという信じられない話がありました。こういうことがまかり通れば、日本は法治国家ではないということを世界中に宣言しているようなものです。以下、日刊ゲンダイの記事を貼付けておきます。

検察はどこまで恥の上塗りを続ける気なのか。東京地裁が、民主党の小沢元代表(69)を起訴した「東京第5検察審査会(検察審)」に提出された検察資料の開示を求めたところ、東京地検は照会を突っぱねたのだ。裁判所の要求に検察が従わないなんて、異例中の異例だ。検察は「資料を開示すると、公判に影響を与えかねないと考えた」(検察事情通)らしいが、自分勝手も甚だしい。
裁判所の開示要求は刑事訴訟法にのっとった正当な手続きだし、裁判所だって検察官役の指定弁護士、弁護側双方の主張を「立証」するのに欠かせないと判断したから資料を照会したのである。

小沢裁判では、検察審が「起訴相当」議決を下す決め手になった捜査報告書が田代政弘検事のデッチ上げだったことが発覚。元祖・改ざん検事の前田恒彦受刑者も「裏金授受を否定した建設業者の事情聴取のメモが検察審に提供されなかった。検察の証拠隠しがあった」と証言した。

東京地検は一切合切の資料を差し出すべきなのに、拒否したということは、よほど隠したい事実があるのでしょう。田代検事だけでなく、当時の吉田正喜特捜部副部長や、主任の木村匡良検事が録取した調書、捜査報告書なども相当ズサンな内容なのでは」(司法ジャーナリスト)

小沢弁護団の喜田村洋一弁護士がこう憤る。
「裁判所は裁判におけるアンパイア(審判)です。そのアンパイアが(開示を)命令しているのに拒否するとは聞いたことがありません。これはもう裁判でも何でもありません」
検察から「イヤ」と言われた裁判所が今後、どういう対応を取るのか分からないが、おとなしくヘーコラ従ったらアンパイア失格。本紙が再三、指摘した通り、検察とグルになっている証しだ。司法組織が一蓮托生になって、小沢に圧力をかけているとしか思えない。

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TPR

2012-02-07 | Weblog

TPR(Tax PR)という言葉をこのブログ記事で知りました。財務省官僚による増税のための、いわば洗脳戦略です。この記事とそこに引用されている植草氏の記事に、要点がわかりやすく解説してあるので、多くの人に読んでもらいたいと思います。とくに、社会保障のためなら増税はやむを得ない、などと思いはじめている人は、もう一度、「税と社会保障の一体改革」という一見もっともらしいフレーズのおかしさを感じ取ってもらいたいと思います。どうして「一体改革」の必要があるのでしょうか?まずは、今の社会保障の問題点をまず徹底的に洗い出して、その問題の解決できるところは解決し、できない所は最善の方策を議論するのが先でしょう。それをやらないうちから増税の話をするというのは、社会保障は刺身のツマで増税が最初からの目的だというのを最初から言っているようなものです。そもそも払った分さえ返ってこない年金というのは財産権の侵害で憲法違反であり、その年金のシステムそのものがおかしいのだから、カネが無いという前におかしい所をまず直すことが先です。だいたい何年も前から問題になっている消えた年金はどうなったのでしょうか?人様の金を預かっている役人が、年金の記録がありません、わかりません、それで済むと思っていることからしても、国民をナメ切っています。そして、最近のニュースだと、財務省の役人自ら、地方に出向いて「増税への理解」を得るために、ウソ八百、巧言を弄して回っているようです。あきれ果てますね。それはアンタの仕事ではないでしょうが。増税するかどうかは国民が決めることであって、財務省の役人が国民を説得するようなことではありません。何を思い上がっているのでしょうか?その役人、その言い訳として「消費税増税は社会保障にしか使いません」と言ったそうです。そういうなら、どうして消費税は「特別税」でないのでしょうか?そもそも、政府の内部文書で、消費税の増税分を社会保障以外のもろもろに使うと明記されていたでしょうに。連中は国民相手だと、ナメ切って平気でウソを言います。政府や役人や新聞やテレビがウソを並べ立てるので、もう国民は信用しなくなりました。信なくば立たず、とも言います。人間社会が成立するために最も大切なものが信用です。日本政府にはそれがありません。国の外にも内にもありません。ですので、いくらドジョウが力もうと、財務省官僚が言葉巧みにたぶらかそうと、消費税増税が成立することはありえないでしょう。この連中は根性が曲がりすぎていて、己の姿も見えない愚か者どもなのです。

だいたいが、日本がこれだけの借金国になったのは、官僚に丸め込まれた自民党の売国政策、そして官僚組織が連綿と続けて来た、裏金づくりや天下り、渡り、といった税金泥棒スキームのせいでしょう。放蕩息子が親の金で遊びすぎて借金を作った上に、親にその借金の穴埋めをさせようとしているのです。昔だったら勘当ものです。この官僚組織という寄生虫が、必要もないハコモノ、法人をやたらに作っては、そこに天下りして、数年ごとに億単位の退職金を集めて回って、税金を吸い上げているから日本がこのような借金国になって、その金を出している国民が苦しんでいるのです。そういうデタラメを正さずに、「一体改革」などというフレーズを臆面もなく使って、更に税金を搾り取ろうとする浅ましさには、まったく吐き気がします。

「社会保障」は、増税のために、連中がドジョウに吹き込んだただの口実に過ぎません。連綿と続いてきた官僚組織の税金泥棒スキームを何とかしない限り、いくら増税しても、それは大穴の開いたバケツに水を注ぐようなもので、吸い上げられた税金は社会保障のための財源として残ることはなく、バケツの穴の下で待ち受けている連中に持ち去られてしまうだけです。

 

さて、インディアナポリスでのスーパーボウルは、ニューイングランド ペイトリオッツはニューヨーク ジャイアンツに負けました。私はこのスポーツに興味はないのですが、ハーフタイムのショーとコマーシャルにはちょっと興味があったので、そこだけ見ました。マドンナ、当年54歳らしいですが、それなりに頑張ってました。この人を見る度に、あり得ないものの喩えとして「マドンナの貞操とサマーズの謙遜」のフレーズを思い出します。しかし、還暦近くになっても、ピンヒールのロングブーツで太もも丸出しにして若いカッコいいお兄ちゃんたちと一緒に踊らにゃならんもんなのですかね。ショーはそれほど悪くはありませんでしたし、痛々しさも感じませんでしたから、本人が好きでやっているのなら結構なことだとは思います。

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フロリダ プライマリーの後

2012-02-03 | Weblog

大票田であるフロリダのプライマリーは、ケインのエンドースにも関らず、ギングリッチはロムニーの後塵を拝することになりました。撤退したペリー、ケインがギングリッチ支持を表明する一方で、誰もロムニーを支持する人はいません。つくづく人望のない人だなあと思います。スピーチを聞く度に、空きカンなみの空虚さと、それをごまかそうとするためかやたらオバマを攻撃してみたり、他人を攻撃することで優位に立とうとする無意識から出る傲慢さ、いちいち鼻につきます。この人が、アメリカの政治と社会に対してどういうビジョンを抱いているのか、理解してみようとするのですが、話の内容から、ただの美辞麗句とオバマやライバル候補の悪口を取り除くと、全く何もありません。中身はないが権力欲だけは人一倍という感じがします。空きカンそっくりです。

フロリダという土地は、極論すれば、引退老人とヒスパニック移民の土地です。引退老人の政治的熱意はよくわかりませんが、少なくとも、フロリダで引退できるということは金にはそこそこ余裕があるはずで、ならば次の大統領が誰になっても別に気にしない、という人が多いのではないでしょうか。ヒスパニック移民は共和党をそもそも支持しないでしょうから、彼らもどうでもよいと思っているでしょう。そして、選挙後の出口調査では、4割近くの人が投票したい候補がいない、と回答したそうです。ならば、ニューハンプシャーのプライマリー同様、金に任せて大キャンペーンを張って、「聞いた事のある名前の候補に投票する」タイプの人々の票を取り込んで、一見、圧勝したかのように見えるロムニーですが、支持絶対数を考えれば、本戦でオバマに勝つのは無理でしょう。万が一、この経済危機の最中にロムニーが大統領になれば、大地震と原発事故を利用して首相に居座った空きカンのように、その国民に非常な苦難が与えられることになるだろうと思います。かといって、ギングリッチでも大同小異でしょう。共和党の指名はこのどちらがとっても、本戦で勝つ可能性は(今のところ)低いですし、勝ったところで、どっちがなっても余り明るい未来が見えません。

しばらく大統領選の話は3月のスーパー チューズデーまで余りしないことにしたいと思います。

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