百醜千拙草

何とかやっています

念のため

2013-04-30 | Weblog
東北大震災の直前になぜか建設関係の会社の株価が一斉に上昇しました。人工的に地震を起こすことは可能であり、地震兵器を何十年も前から各国が開発しようとしてきた事実もあって、東北大震災は、HAARPや水爆を使った人工地震ではないのか、という陰謀論が地震の直後からありました。加えて、不自然な建設会社の株価の急上昇が、その陰謀論の根拠の一つでした。

その東北大震災直前に株価急上昇を示した会社の一つ、東日本ハウスの株価がここに来て上昇しているそうで、それを指摘したブログサイトが強制閉鎖(削除)されるという事件がありました。その「正しい情報を探すブログ」というサイトは検索しても、アクセス不能になっています。(別のブログサイトを開設されたようです。地震・原発・災害情報のまとめブログ

強制閉鎖の原因となったと思われる記事は、別のサイトに転載され、記録が残っているので、そのサイトをリンクします。(新しいオリジナルのブログサイトにも再掲載されています)

2013年04月25日20:06 正しい情報を探すブログ 
311前にも上がった東日本ハウスの株価が急上昇!安倍首相ら28日から海外へ!GW前後に大地震か?

ちょっと嫌な兆候です。311前にも上がった東日本ハウスの株価が急上昇しています。東日本ハウスといえば、東日本ハウスが買収したミサワの会長に竹中平蔵の弟が就任している怪しい場所です。東日本大震災前にも株価の上昇が発生していましたし、この動きにはかなり警戒が必要であると言えるでしょう。

今月に入ってから世界中で地震活動が活発化していますし、かなり不味い状況であると言えるでしょう。少なくともここまで大地震の発生を示唆する情報が揃っているのは、東日本大震災以降では初めてです。昨年末頃も大地震の発生を示す情報が多数ありましたが、その時は東北マグニチュード7.4の地震でした。
もしかすると、今回も昨年末のように小規模な被害で済むような地震になるかもしれませんが、ゴールデンウィーク末までは規模の大きな地震に普段よりも注意しておいた方が良いでしょう。
*巨大地震の発生場所はブログで書いているように伊豆諸島から小笠原諸島



東日本ハウスの株価は確かに東北大地震の直前に一時的に急上昇していますが、昨年のはじめごろにも上昇していますから、本来なら話半分のところですが、この記事がアップされた瞬間、ブログが突然、事前予告もなく閉鎖された、というのは不気味です。ひょっとして図星をついてしまったのかも知れません。念のために紹介しておきます。
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国益を損なう

2013-04-26 | Weblog
アベ氏の靖国神社参拝に関して、「改憲で軍備増強への道筋をつける安倍首相」と穏やかでないタイトルのウォールストリートジャーナルが記事を見ました。

安倍晋三首相は、称賛を受けている当初の焦点であった経済政策から、一段と論議を呼ぶ議題へと軸足を移しつつある。つまり、近隣諸国をいら立たせている戦時中の負の遺産問題に立ち返り、日本の軍事力強化に道を開くことにもつながりかねないことだ
 安倍首相は最近、66年前に施行された平和憲法の改正という自らの目標に立ち戻ることを明言しだしている。
さらに、内閣閣僚3人を含む大勢の与党・自民党代表団が靖国神社に参拝し、首相も靖国神社に供物を奉納した。
23日には東シナ海の尖閣諸島周辺海域で緊張がぐっと高まるなか、首相は参院予算委員会で、日本が実効支配する領域の防衛のために軍事力行使も辞さない意向を示した。
 首相は「領海に入り上陸するという、いかなる試みにも断固たる対処をすると当局に指示している」と述べ、「上陸となれば強制排除するのは当然だ」と述べた。
  、、、、、

加えて、日本のアジア諸国への侵略行為を認めて謝罪した95年の村山談話に疑義を挟むような発言をし、これを不快に感じた中国、韓国が強く抗議すると展開になっています。

韓国では、 侵略の歴史を否認し、靖国神社参拝まで正当化した安倍晋三日本首相の発言と関連し、韓国外交部が25日午前、別所浩郎駐韓日本大使を呼んで厳重抗議(中央日報)、ソウルでは激しい反日デモ、一部メディアからは、「日本はこのままだと、北朝鮮以上に東アジアの平和と安定を崩す要因になるのでは」といった指摘がなされたとのこと。また、中国外務省の華春瑩副報道局長は25日の記者会見で、靖国神社参拝を巡る一連の安倍晋三首相の発言について「もし日本の指導者が過去の侵略の歴史を『誇りある歴史と伝統』とみなすならば、日本は永遠に戦争の影から脱却できず、アジア諸国との関係にも未来はない」と強い口調で批判した(日経)、そうです。

この首相、これらの言動を自分の意思でやっているのなら、政治家としてはどうしようもないと思いますね。一応、念のため、「靖国参拝」はアジア緊張を作り出すために、アメリカの指示に従って行っており、アメリカと北朝鮮はグルである、という陰謀論があって、私も半分は信じていることを、まずは断っておきたいと思います。しかし、その上で、これまでのこの人の行動を鑑み、あの忠犬ぶりにも関わらず、オバマにも冷たくされた日米会談のことを思い出せば、きっとこの人、アメリカからの直接または間接的な指示ではなく、自分の勝手な理由で行動しているのだろうな、と思わざるを得ません。

中国が反日政策を取った時、それは中国国民の共産党政府への不満をそらせるという意図がありました。韓国が竹島で日本を批判したときも同様の意図があったと思います。一国のリーダーの行動には綿密に計算され、それによって達成しようとする本来の目的というものがあります。そういう目で、アベ氏のこれまでの行動、靖国参拝や、中国に対する発言を見ると、それを通じて達成しようとしている本来の政治的目的は何なのか、私、全くわかりません。正直、アベ氏は、自分の言動や行動に際して、何も考えていなくて、外からの刺激に単に感情的に脊髄レベルで反応しているだけの忠犬ならぬパブロフ犬ではないのか、と思わざるを得ません。

雁屋哲さんは、「安倍晋三総理大臣は正気か」というエントリーで村山談話を否定するかのような発言をしたアベ氏を強く批判。

仮にも氏は日本の総理大臣である。
このような思考能力・判断力そして理性を失った人間に固有の現実離れした与太話を国会で堂々とされては困るのだ。


思考能力と判断能力と理性に欠ける、と端的に指摘されていますが、私もそう思わざるをえません。しかし、なぜか首相をやっていて、妙に支持率も高い、という辺に引っかかりも感じます。やはりノータリンを演じさせられているのでしょうか。

国民の少なくとも過半数は改憲に反対で、軍国主義にも反対していると思います。国民の大多数はTPPにも反対しており、原発推進にも反対しています。わざわざ、これらの国民の意思を無視し、国民の感情を逆撫でする行動を取り、中国や韓国、その他の世界の国々に余計な警戒心を抱かせる言動をする意図は何なのか。考えれば考えるほど、そこには政治的な意図はなく、自己中心的理由、すなわち、単なるエゴ、しかない、と結論せざるを得なくなります。そうでなければ、うつけ者は織田信長なみの演技で凡人にはわからない遠大な目的があるとしか考えら得ません。

「日本の領海に入ったら、軍事力行使も辞さない」と勇ましいことを言ったらしいですが、そういう発言をすることが、外交的、政治的にどういう影響があるか、をちゃんと計算した上での発言なのかどうか、おそらく、何も考えずに思っていることをそのまま言ったのではないでしょうか。この人の過去を見ても、とても計算する頭脳があるように思えないのです。ほとんど感情的に反応しているだけにしか見えません。公の場でとる行動、発言でありながら、一国のリーダーという立場と責任を十分を考えた形跡がないように見えます。一般人なら正直で良い、というところかも知れませんけど、諸外国が自国の利益をかけて、外交、戦争、テロ、謀略と何でもありでやってきている中で、真っ正直に「正面から戦う」と宣言してどうするのか、と思います。第一に、最初から手の内を晒して勝てるわけがありません。第二に戦争を出来るようにして、改憲して、実際に戦争して誰が得をするのか考えたことがあるのか、と言いたいです。戦争すれば、皆が負けるのです。人も住まない尖閣諸島を巡って、軍事力を行使して、中国と本当に戦争になって核兵器を持っている中国と戦って、そもそも勝てますか?アメリカの「核の傘」の内にいると思っているのかも知れませんが、トモダチ作戦で被曝したと東電と政府を巨額の損害賠償で訴えるようなアメリカが、有事の際に本気で助けてくれるとでも思っているのでしょうか?そして、万が一、勝った所で大勢の犠牲が出るだけで、勝ったからといって中国大陸を略奪して大きな利益を得られるのかといわれたら無理でしょう。勝っても損、負けても損。戦争をしないことが一番の国益です。そもそも戦争をしないために外交とか二枚舌とかあるワケでしょう。であるのに、首相みずから、わざわざ事を荒立ててどうするのか。一国のリーダーなら、己のエゴではなく、本来の国益、国と国民の利益のことを考えて、公の場で発言なり行動なりしてもらいたい、と私は思うのですが。
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厳戒令の夜

2013-04-23 | Weblog
どうもボストンマラソン爆破事件の犯人はチェチェン出身のロシア人(チェチェン人)の若者の兄弟だったようです。(少なくとも、そう発表されています)チェチェンと言えば、ソ連時代から民族自決、独立をめぐって紛争が絶えないところです。以前に自分の書いたものを読み返してみると、ノーベル賞文学賞作家のソルジェニーチンの故郷(訂正、ソルジェニーチンはコーカサス地方ですが、チェチェンの西のロシア領内の生まれです)ということで取り上げています。コーカサス地方イコール紛争という構図は定着して長いです。そのチェチェン独立派はロシアに対してテロ行為を繰り返しており、その独立派は中東のイスラム系武装勢力と密接につながっています。

これぐらいの情報からは何とも言えませんが、この若者たちがイスラム系過激派の思想を受けついでいたというのは考えられることです。ただ、弟の方はマサチューセッツのケンブリッジの高校を卒業して、州立大学に進学ており、そのクラスメートによると普通の子供であったという話。19歳の子供が自分の頭で判断してテロ行為に加担したとは思えないので、射殺された26歳の兄やあるいは別の誰かに利用されたのではないだろうか、と想像します。中東のイスラム過激派とパクトを組んでいたチェチェン独立派がお互いの活動を支援しあう、ということはあり得ることだと思います。プロファイリングされていて活動しにくいアラブ系イスラム過激派が、マークの薄い白人のこの兄弟を使ってやらせたのかも知れません。

解せないのは木曜日の夜から起こった一連の事件の流れです。最初の方の情報では、この兄弟はマサチューセッツ、ケンブリッジにあるMIT付近で、コンビニで強盗を働き、MIT警備をする警察官を射殺し、そのパトカーを奪い、更に、ベンツをカージャックして逃亡、ケンブリッジ西の隣町、ウォータータウンで警察と銃撃戦となり、兄の方が射殺され、弟はその倒れた兄の死体の上を車で乗り越えて逃走という、異常な展開だったようです。その後、マサチューセッツ州知事が、容疑者の逃亡を防ぐために、厳戒令(?)を発令し、ボストンを含むウォータータウン周辺の街での一般人の外出、車の運転が禁止されました。ボストンの街はゴーストタウンと化し、一方、ウォータータウンでは投入された大人数の警官が住宅地の一軒一軒をしらみつぶしに犯人を探して回るという緊張した一日となりました。ほぼ丸一日かかって、住民が一般住宅の庭に置いてあったモーターボート付近に血の跡があることを見つけて警察に通報、結果、そのボート内に隠れていたところを発見され、さらに銃撃戦となった後、捕獲された、という話です。

この一連の事件がすべて、この兄弟がやったことならば、その異常さに驚きます。この捕獲された弟の容疑者から、情報が出てくれば、もうちょっと事情が分かるのでしょうが、重症で喉を撃たれて会話ができない状況であるとのことです。(兄は殺され、弟は喋れない、何となく怪しさを感じますね)そもそもこの兄弟、十年も前の子供のころにアメリカに移住してきており、無差別テロに自ら加担する動機がよくわかりません。彼らがチェチェン人でイスラム系過激派との繋がっている可能性ある、それだけでしょうか。弟の方は、子供のときからアメリカの社会で育ち、医学専攻の大学生であって、昨年にはアメリカ市民権を獲得しています。中高時代の友人も、普通に社交的な子供であって異常な所はなかったと言っており、現在ロシアにいる両親は、この子供たちは犯人ではなく誰かに仕立て上げられたに違いないと語っています。また、兄の方も三歳の子供をもつ家庭の主人であったという話を聞きました。そんな背景で、確実に自分や家族の将来を破壊することが分かっているような行為をするだろうか、と不審に思います。一方で、かつての日本の大学紛争のころの学生活動家の行為や、オウムの無差別殺人事件を思い浮かべると、二十歳そこそこの若者が思い込んで、視野狭窄となって突っ走ってしまうことはあり得ることだとも思います。

事実、殺された兄の方はイスラム過激派に思想的に傾倒していた可能性が強いようで、2011にFBIがとある国(明らかにされていませんがロシアのようです)の要請に従って、兄の方を調べた記録があるそうです。その要請国の情報によれば、兄の方はイスラム過激派のフォロアーで2010年にある地下組織に参加しようとしたのだそうですが、当時、FBIはテロ活動の証拠を見つけることができなかったので、そのままになっていたということです。また、この兄弟の育ちを見てみると、イスラム圏のキルギスのチェチェン人村に育ち、その後アメリカに移住する前にロシアのDagestanに移動しています。この場所もイスラム系反政府運動の強い場所だったそうです。とすると、親も知らないうちにこの兄弟はイスラム系過激派の影響を子供のうちに受けていたのかも知れません。もう一つは、兄の方はどうもアメリカ市民権を取ろうとしたが取れなかったという過去があったようです。弟の方は昨年にアメリカ市民となっていますから、市民権を申請したのは最近のことなのではないかと思います。ひょっとしたらロシア?のFBIへ要請記録が引っかかったのかも知れません。となると、それを機に、思想的動機に加えて、アメリカに対する兄の個人的な恨みもあったという可能性もあるかも知れません。

いずれにせよ、一般市民を狙う無差別テロが何らかの有意義な結果を産み出すことはありません。極論すればテロ行為は、己の復讐心に「正義」とラベルを貼ったウサばらしにしか過ぎません。ウサを晴らすために無関係の市民を殺傷し、自分とその家族の生活を破壊し、憎しみを増やすだけの愚かな行為です。
そして、テロリストを己の利益のために、計算ずくで利用する人間もいます。そういう者たちが最も罪が深いのは言うまでもありません。
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隗より始めよ

2013-04-19 | Weblog
4/15日の"Patriot day"というマサチューセッツ州の祝日に行われたボストンマラソンで、ゴール周辺で爆弾が仕掛けられ、現時点で3人が死亡、(一人は中国人留学生、一人は地元の人、もう一人は8歳の男児)その他百名以上がケガを負うという事件がありました。亡くなった8歳の男の子の母親と妹も頭や四肢に重症を負ったそうで、この家族の人やその他の犠牲者の人の関係者の気持ちを思うと、気の毒でなりません。結果、ボストンの繁華街は15ブロックに渡って「犯行現場」として出入りが制限されています。「Patriot day」を狙った犯行であり、その直前にも、米軍の無人飛行機による中東での市民虐殺に反対するデモがボストンであったようなので、おそらく、アメリカ軍の中東での行為に抗議するテロであり、中東イスラム圏、もしくはアメリカ国内の過激派が行ったのではないかと推測されます。これが事実、アメリカ軍の中東での無差別殺人に対する報復テロであったとして、犯人はこれによって何を成し遂げたのでしょうか。亡くなった8歳の子供の家族や、あるいは中東でアメリカ軍に虐殺された市民の人々の家族の人の気持ちを思うと、憎しみによる報復は、更なる報復を呼び、対立を深めるだけになるだろうと悲しい思いになるばかりです。

オバマは早速、会見して、犯人を引きずり出して正義を貫くとか、言っていましたが、そもそもアメリカ軍が世界各国で極悪非道をするから恨まれて報復されているわけで、何が本当の正義かわかったものではありません。テロを行う側としてはテロ行為でアメリカの行為に抗議することが正義だと思っているでしょう。アメリカのいう「正義」ほど正義からほど遠いものはないと「justice」という単語がオバマの口から飛び出る度にシニカルな思いの捕われます。そして、かりに犯人を捕まえて、死刑にして「正義」が下されたところで、何か良くなるのでしょうか。とてもそうは思えません。

「復讐するは我にあり」という聖書の言葉を以前、何度か取り上げました。私がこの言葉を知ったのは、佐木隆三さん原作の日本映画のタイトルだったからです。当時は、その意味するところもよくわかりませんでした。先日、亡くなった三国連太郎さんが連続殺人犯役の緒形拳の父親役をやっていて、死んだ息子の遺骨を撒く印象的なラストシーンは今も覚えています。
復讐はしてはいけません。それは神の仕事です。
では、理不尽に殺され、一生の傷を負わされた人々やその家族は、ではどうすればよいのだろう、と思います。「犯人を許し、過去を忘れる」という答えしかないのは理屈ではわかりますが、人間は感情の動物ですから、それがどんなに困難なことかも私にはよくわかります。しかし、復讐したり、報復したり、その手段としてテロ行為を行ったり、というのは、いくら立派な理由をつけたところで、つきつめれば自己満足に過ぎず、その結果はより悪いことを生みだすだけのことになると思います。

ボストンの爆破事件の後、以前から問題になっていた銃規制に関して、アメリカ上院で否決されました。アメリカの建国以来の歴史を鑑みると、銃を持つことが権利であるとの考えは理解できます。インディアンの土地に入り、彼らを虐殺して土地を奪って行ったのですから、自分も他人に同じことをされる可能性ぐらいは考えつくでしょう。自分は絶対的に正義であり、自分の敵は悪である、という帝国主義いらいの自己中心的で傲慢なヨーロッパの考え方がそこにあるのだろうと想像します。自分と他人、味方と敵、西洋の得意な二項対立ですね。

このように、世の中のモノを、命とかエネルギーとかも含めて、自分のモノ、他人のモノ、という観点で捉えると、自分のモノを失うことは自分の損であり、他人のモノ奪うことは得だ、という損得勘定がついてきます。多分、幸せに暮らすコツは、そういう執着、損得勘定から自由になることなのでしょう。残念ながら、唯物的自然観が非常に強いヨーロッパやアメリカが、自ら銃器を規制したり核武装を解除して、「北朝鮮やイランそれに中国にロシアの皆様、地球は一つ人類はみな兄弟だから、仲良くやりましょう」ということは百年経ってもありえないだろうとは思います。自らが先に核武装しておいて、北朝鮮やイランの核開発を非難する国、自らが最初に中東に侵攻して市民を虐殺しておいて、テロは許さない、という国、文化が違うと言えばそれまでですけど、この手のニュースを聞く度に、「隗より始めよ」と毒づいてしまうのは私だけではないでしょう。
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食料危機に備えて

2013-04-16 | Weblog
民主党が変節した空きカン、ドジョウのころから、期待を裏切られた人々の政治に対する不満が著しく増大し、それとともに不信も大きくなりました。そして、あの衆院選、「TPP断固反対」というビラを張りまくった自民党が、数ヶ月もしない内に前言を180度ひっくりかえすようなことがまかりとおる国です。ここまでやられたら、「やってられない、もうどうでもいい」と思う人の増えるのも仕方ないでしょう。民主主義にのっとってルールを作り、それに従って国家を運営するはずの政府が、一番最初にルール違反をし、ウソをつき、国民を騙すのです。それがこれほど開けっぴろげなのに、隠そうともしないのです。理屈がマトモに通じないのですから、この国の政府はキチガイと言ってもいいでしょう。外国ならとっくに革命が起きているでしょう。
「相手にしない、近寄らない」というのはキチガイに対する最善の対処法です。そう思えば、国民の政治に対する無関心というかあきらめは理にかなったことなのかも知れれません。

この国を運営する政治家や官僚は、経団連や国際企業の手先となって国民を奴隷化し税金を搾り取り、そのおこぼれを貰うという稼業のようです。奴隷になりたくないのなら、彼らのその手に乗らないことでしょう。中央銀行の発行する「カネ」と呼ばれる紙切れを余り信用しないことではないでしょうか。先日も日銀が「円」を刷り散らかしました。もちろん、しばらくはカネが市場に増えて景気がよくなったかのように見えます。しかしそのカネには根拠がないのです。単に刷っただけですから。バブルは必ずはじけ、市場は必ず暴落します。それを狙って火事場泥棒がやってきます。

ちょっと前、キプロスの預金封鎖がありましたが、これなど、火事場を作って泥棒する手間さえかけずに、いきなり人々の富を底引き網で漁ってしまうわけですから、悪質と言えば悪質です。ま、キプロスのようなタックスヘイブンに集まるカネですから少なからずキレイなカネではないのでしょうが。しかし、こうなると銀行の預金通帳の数字ほど虚しいものはありません。カネに依存した生活をしていると、いつ何時、こういう目にあうかわかりません。

ソ連が崩壊した時にロシアが生き延びれたのは、個人農園(ダーチャ)に食料の備蓄があったからだそうです。食料を外国に握られている今の日本では、多くの人がカネで食料を買うしかありません。思うに、個人農場などで食料を多少なりとも自給し、そこに「カネ」の関与をできるだけ減らすことは、私は個人レベルでの有効な安全保障だと思います。ローカルコミュニティでカネに依存しない生活の部分を増やしていくことが大切なのではないかと思います。そうすれば、キチガイとなるべくかかわり合いにならずに済みます。

ところで、やがて日本にも訪れるであろう食料危機に関してですが、「食べない」で生きれる人がいるそうです。Breatharianというそうです。日本でも「不食の時代」というドキュメンタリー映画が数年前に作られました。全く食べない、水も飲まないという人もいるようですが、多くの食べない人は、少しの野菜とミネラルビタミンのサプリメントと水ぐらいを摂取していて、それだけで体重と健康は維持できるようです。私、どうも信じられませんけど、もし食べないで生きれるのなら、食料自給率4割の日本の最大弱点は克服できそうです。そういう人の胃腸はウシの胃腸のような腸内細菌がいるそうで、腸内で老廃物からアミノ酸を合成することができるらしく、蛋白性食品を余り取る必要がないのだ、という説明を聞きました。ここ数年、私は基本的に菜食、穀物食ですが、菜食には数々の利点があると思います。食肉の生産は穀物や野菜の生産よりも遥かにコストがかかりカロリーや栄養ベースで考えると大変非効率です。だから食料自給の観点からは、食肉生産を減らすことは間接的に食料生産を上げることにもつながると思います。日本の場合はとにかく食料生産そのものが絶対的に不足しているにもかかわらず、国内の農業を保護するつもりが全くないのですから、これはもう個人で自衛するしかありません。昔のソ連のように個人農園で食料の確保を目指し、一方でコスト高で割にあわない肉食を減らしていくことが有効なのではないかと思うのですが。
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ミサイル飛ぶ飛ぶ詐欺?

2013-04-12 | Weblog
朝鮮半島の緊張のことがちょっと引っかかっております。ブッシュ時代は、アメリカはイラク、パキスタン、アフガニスタンへの侵攻で中東に集中していました。その後の産油国のリビアのがダフィーの殺害、最近のシリアの内戦を煽ってイラン侵攻への足がかりを作ろうとするかの動きを見ていると、昔からの戦略、中東オイルを押さえて中東オイル依存国を支配することを目的にしているのだろうと思っていましたが、ここへ来て、何故か、しばらく放ったらかしだった北朝鮮を挑発しはじめました。露骨に北朝鮮を敵視した軍事演習を行い、ステルス機を飛ばしてみたり、潜水艦を出してみたり、その意図は何なのか、ということです。本当の狙いはやはり中国なのでしょう。
イランラジオの記事だと次のようにあります。

習国家主席は、中国南部で開かれている国際経済会議、ボアオ・アジアフォーラムで演説し、アジア地域の安定は脅かされているとし、地域の新旧の脅威について警告し、「いかなる国も、地域に混乱を生じさせる権利はない」と語りました。

多くの専門家は、韓国への爆撃機の派遣、日本や韓国、グアムでのミサイル防衛システムの強化により、公然と北朝鮮を核攻撃で脅迫しているのはアメリカの方だと考えています。アメリカの一部の好戦的な上院議員でさえ、政府の軍事アプローチを強化するために、中国に対し、北朝鮮への経済的な圧力を強め、彼らを挑発するよう求めることで、自分たちの思い通りの政策を推し進めようとしています。このようなアメリカの態度により、中国の習国家主席は、朝鮮半島や地域を混乱に陥れることは許されないと警告したのです。


いつものアメリカのマッチポンブだろうという推測は、多分、当たっているでしょう。しかし、なぜ、今なのか。なぜ、突然、イラン侵攻シナリオを取りやめて、アジアに戻って来たのかのでしょうか。一つは自民党の復権ではないかと勘ぐります。忠犬アベ公はアメリカにとっては使いやすい。TPPも辺野古もアメリカの言うがまま、自民党に勢いがある内に辺野古に基地を作り、日本を軍国化して、アジアでのアメリカの下働きを日本のカネと人間を使ってやらせれば良い。アベ公は軍国主義で愛国心と口では言うくせに、日米同盟、日米地位協定という日本植民地政策やTPPなどの売国政策は全面支持していて、アメリカにとっては都合がよい、今のうちに朝鮮半島の緊張を演出すれば、忠犬アベ公にも、改憲に向けてのいい口実ができるだろう、そういう話なのではないかな、と勘ぐります。もしも、アメリカがそういう狙いでやってきているとしたら、北朝鮮のミサイルは本当に飛ぶかも知れません。つまり、アメリカの挑発はそこまでエスカレートする可能性があると思います。ま、それでも多分、北朝鮮は第二次大戦前の日本よりは賢いでしょうから、みすみす挑発に乗って真珠湾攻撃する愚は侵さないとは思います。もしも、ミサイルが飛ぶ時には中国、ロシアの了解を得ているはずで、そうなれば、アメリカも北朝鮮と真剣に戦争をやっても何も良いことはないことぐらいはわかっているので、土壇場で矛先を納め、結局、残されるのは、1人で進軍ラッパを吹いている忠犬アベ公ばかり、という寂しい結末となるのではないでしょうか。しかし、万が一、北朝鮮のミサイルが飛んだら、そのミサイルの先がグアムでもアラスカであっても、結局、被害を一番大きく受けるのは日本ではないか、と心配します。ヘタをすると、アベ公の吹く進軍ラッパで、自衛隊はアメリカ軍日本部隊となって北朝鮮で人殺しの手伝いをさせられることになり、そうなると日本本土が無傷で済む訳がありません。

ちょっと関連したブログの記事を見つけました。

先日、防衛省敷地内に対北朝鮮用にミサイル迎撃システム、その名もPatriot(愛国者)が運び込まれましたが、このブログではそれに触れ、ミサイル防衛についてこう書いてありました。

物理的に思考出来る軍事の専門家なら、ミサイル防衛が意味をなさないことはわかります。それなのに、何故ミサイル防衛が有効だと言うのでしょうか。

「1993年夏の細川連立政権成立直後の初秋に、米側はミサイル防衛のために14兆円を出せと要求して来ました。中西啓介防衛庁長官がこれを断りました。この時期中西氏の政治資金をめぐる『スキャンダル』報道が激増します(紀陽銀行の不正融資への関与や、関西国際空港建設に関連し業者から献金受理の疑惑)。

中西氏は、自ら不規則発言(「半世紀前に出来た憲法に、後生大事にしがみつくのはまずい」との発言)をして、その責任を取る形で、同年12月初めに大臣辞任します(1995年、長男が大麻所持で逮捕されたため、衆議院議員を辞職する)。」中西氏はダーティな政治家というイメージが定着しました。

 ミサイル防衛は多額なお金が米国に流れるシステムの一つです。


やっぱり、いつもの話ですね。

そして、昨日は、沖縄の仲井知事が「主権回復記念」を欠席するというニュース

 沖縄県の仲井真弘多知事は10日、政府がサンフランシスコ講和条約発効から61年を迎える今月28日に開催する「主権回復の日」式典を欠席し、高良倉吉副知事を代理出席させる方針を決めた。式典への県民の反発を考慮し、欠席はやむを得ないと判断した。米軍普天間飛行場の沖縄県内移設に協力を得たい安倍政権にとっては誤算となった。


戦後、70年近くたっても日本がアメリカの植民地なのは、政治家なら誰でも知っているし、沖縄県民なら身に染みていることでしょう。この国の政府はアメリカの手先になって沖縄の米軍基地を恒久化しようとしているくせに、しらじらしくも「主権回復の日」式典だそうで、冗談にもなりません。沖縄の人にとっては、傷に塩を塗り込まれるようなものではないでしょうか。

日本では朝鮮半島からの人に対する差別団体が活動しているようですが、どう考えても、本当に出て行かなければならないのは、アメリカでしょう。同じ差別活動をするなら、なぜ、彼らはアメリカ出て行けとは言わないのでしょうか。
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綱渡りのコツ

2013-04-09 | Weblog
最近は、金曜日に良いニュースがやってきます。
しばらく前に投稿した論文、ちょっとムリかも知れないので、次の投稿に向けて、原稿の書き直しの準備をしておくか、と思った金曜日に、比較的好意的なレビューが返ってきました。ホッとしてrevisionの準備を始めました。先々週の金曜日は、絶対にムリだろうと思ってた学内のグラント申請に高いスコアがついて通りそうだという話をたまたま審査委員会に居た人が教えてくれました。その前日に私の今年の研究予算が10%もカットされるという通知がやってきて、いつもよりも余計、どんよりしていたところだったので、大変うれしかったです。最初に思ったのは、これで、ほとんど無給で働いてくれている人に二年間は給料を払ってあげられるということでした。コストが心配でできなかった実験もできそうです。その次の金曜日は、プロジェクトの運命がかかった実験が、ダメかと思ったら実はイケそうだというデータがでました。これも大変嬉しかったです。そして、先週の金曜日は、一年前にちょっと実験を手伝った人から、論文を投稿するから共同著者になって欲しいというタナボタのようなメール。研究でのさまざまな活動を、おいしいもの、まずいもの、おいしくもまずくもないもの、と分けていくと、論文出版は上からトップ3に入る「おいしい」ものの一つです。自分で額に汗して耕した畑から取れる作物は格別においしいですが、棚から落ちてくるボタモチもとてもおいしいです。ボタモチを落としてくれた方、どうもありがとうございました。

研究の楽しみは、誰も知らなかったことを見つける喜びですが、その活動を続けるにはカネが必要で、そのカネを得るためには、それなりの論文を出す必要があります。なので、論文が通るというのは、必ずしも研究そのものの喜びとはいえなくても、大変、嬉しいことです。残念ながら、私のような零細研究室では、自力では、1.5流のジャーナルに二年に一本出すのが精一杯です。グラントのことを考えると「量より質」と正論ばかり言っているわけにもいきませんので数を出すことも大切です。かといって、下のクラスの通りやすいジャーナルなら数を出せるのかと言われると、ジャーナルのクラスにかかわらず、データの出るスピードが実験系によって違うので、そういうわけにもいきません。そういうことをしようとすると「二兎を追うもの一兎も獲ず」になると思います。

大勢の優秀な人を雇って、複数のプロジェクトを同時並行させてハズレはどんどん捨てるような(あるいはハズレでも力ずくで一流ジャーナルにのせることができる)、資金の潤沢な一流研究室のやり方が出来れば、ハイインパクト論文が毎年出るのでしょうが、私のところはメインの実験に必要なコストでさえどう節約するかと頭を悩ませているような状況です。ハズレをフォローする余裕はないので、ハズレたらダメージは大きいです。一方、アタリそうなものを引くと仕事が急激に増えますから、他のことをやっている余裕がなくなります。過去3年は、アタリかハズレか微妙なものを複数引いてしまい、どれも捨てきれずに労力が分散してしまいました。振り返れば、サッパリと捨てておくべきでした。はじめるのは簡単でも撤退するのはいつも難しいものです。Exit Strategyは始める前にきっちりと立てておく必要がある、頭ではわかっていたのに結局実行できずに後悔することになりました。

こんな調子なので、本当に毎日が綱渡りです。ま、長くやってきたので、綱渡りは多少、うまくはなったと思います。綱渡りのコツは油断してはいけないということでしょうね。常に予想されるパターンに対して準備を怠らず、心の平静を保って恐れず奢らず、冷静かつ論理的に対処する、これを積み重ねて行けば、綱渡りは、単に直線の上をまっすぐに歩くだけのことだと考えれるようになるのではないでしょうか。
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独立国の矜持

2013-04-05 | Weblog
最近のニュースによると、北朝鮮が、核兵器用のプルトニウム産生のために原子炉再稼働を決めたとか、韓国とのホットラインを遮断したとか、弾道ミサイルを日本海側に移動させたとか、北朝鮮の不穏な動きを煽る記事を最近よく目にします。北朝鮮をテロ国家と見なして東アジアの緊張を演出するのはアメリカがずっとやってきたことで、またアメリカが動いているのかな、と思っていた時に田中宇さんの記事がアップデートされました。
4/3/13の田中さんの記事から、

 
北朝鮮を扇動する米国

米国は以前から北朝鮮を挑発してきたのであり、今回の件はめずらしいことでない、という見方もできる。だが今回は、従来よりはっきりしたかたちで米英マスコミが一触即発観を醸し出しているし、ステルス機の飛来など、米国が危機を扇動している感じが強い。

 米国が今のタイミングで北朝鮮を挑発したことに理由があるとしたら、考えられることの一つは、韓国で朴槿恵政権ができて、南北対話が始まる可能性があるので、それを潰すという軍産複合体的な理由だ。もう一つ指摘されているのは、米国が北との敵対を扇動するのが中国包囲網の一環という点だ。しかし実際のところ、米国が北との敵対を扇動すると、中国とロシアの結束が強まり、中国包囲網が機能しにくくなる。 ('US targeting NK to besiege China')

 中国は習近平政権になり、習近平は就任早々ロシアを訪問した。米国が北朝鮮を挑発して緊張が高まったのは、習近平が訪露したのと同じタイミングだ。中露は、結束して北朝鮮やイラン、シリアの問題を解決する方針を決めている。習近平訪露の直後には、南アフリカでBRICSサミットも開かれ、米国がやり散らかして混乱している国際問題をBRICS主導で解決していくことが提案されている。 (Putin Says BRICS Should Focus on Key World Issues)

 北朝鮮問題は以前、米国が北朝鮮と和解する代わりに北朝鮮が核廃絶し、在韓米軍が撤退するシナリオだったが、このシナリオは01年にブッシュ政権になるとともに破棄されている。次に出てきたのが、米国が中国に6カ国協議をやらせ、中国の傘下で北朝鮮問題を解決していくことだったが、これも途中で頓挫している。


そして、しばらく前の岩下おじさんのブログから、


本当に俺が悪いのか?

金正恩は多感な少年時代の大半をスイスで過ごしており、ドイツ語はもとより5か国語以上は堪能で日本語の漢字もよく理解できるといわれている。つまり語学に精通しているということは、ヨーロッパの合理性も東洋(とくに日本)の精神性も理解しているはずである。しかもあの手練手管の外交の名手金正日が正男、正哲をふっとばして後継者にしたのである。知能は高いとおもわれる。すくなくとも出来損ないのどこかの国の世襲政治家「ほど」ノータリンではないとおもわれる。では、なぜ「愚行」をつづけるのか?

では、聞きたい。金正恩の行為をなぜ「愚行」だと決めつけるのか。日本のノータリン首相がいったから?マスコミが言ってるから?ということはあなた方も晋三君とかわらぬ「白痴」だということでしょうか?

僕個人としては、戦争には反対であり、「核」に関連するものをこころから憎んでいる。これは僕個人の見解であるだけでこれが絶対「善」あるのか、絶対「悪」であるのかわからない、まして「愚」だと決めつけるほど僕は賢くない。神でも有るまいにテレビを見て「審判」できるほどえらくはないのである。それに、、、「北」は悪であるという命題をだれが決めたんだろう。パパブッシュのバカ息子辺りが言い出した悪の枢軸というイメージが定着したんだろうなー。

それで、「北の核」は許せない、だから「悪」である、、、というのは、さらに制裁を強めるというのは、金正恩をますます追いつめるだけである。自国だけでなく常任理事国の核はいい、インドもパキスタンもまあいいでしょう、でもイランと北朝鮮だけは許せない。頭の悪い僕にはどうしてもこれが理解できない。しかも事実上の核保有国イスラエルだったら持ってもいいんか。

結局フセインもカダフィも丸裸にして殺して、テロリストを増やすだけに終わっているけれど、彼らも「大量破壊兵器」所有の「濡れ衣」を着せられただけだったじゃないか。これを学習しない独裁者はいないと思う

アメリカの奴隷になります。つまりパンパンで身を捧げますから、どうぞ進駐してください、犯してください、といってるどっかの国民ならいざしらず、すくなくとも独立国であるなら対等で「ナシをつける」ことぐらい当たり前だと思う。戦前のABCD包囲陣みたいにエネルギーも食料も封鎖してしまわれた弱小国のとる手段は、戦しかなかろう。しかし、ギリギリのところで実際の戦は自制し「国連」に加盟したまま、人工衛星というミサイルや核実験をするというのが本当に「愚行」なんだろうか。本当の「愚行」なら国際組織を脱退し真珠湾を攻撃して相手に「口実」を与えるはずであろう。これが「愚行」ならいまでもアラスカ(州)にテポドンを打ち込んでいるはず。でも彼は歴史を学習しているからそうはしていない。

ひ弱な奴が、大暴力団に囲まれ脅されているとき、対等に親分と口を利くにはヤッパかチャカを突き付けるしか手がないと思う。それも我が身をすてて交渉(ナシをつける)するしか方法はないだろう。


いつ、自分がフセインやガダフィのように殺されるかも知れないという緊張の中で、北朝鮮のトップの頭脳の中は常にフル回転しているはずです。東にアメリカと韓国、日本、西にロシアと中国、大国に挟まれ、彼らの都合で国の運命が決まってしまう、そんな状況で独立国としてのプライドをかけて、必死で突っ張っている国、北朝鮮をそう眺めれば、日本よりはよっぽどマシな国ではないのかと思うこともありますね。
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裾野を削る

2013-04-02 | Weblog
日本からの論文出版数が低迷しているという柳田先生のブログの記事を読みました。

日本の論文数が外国に比較して地位低下が著しいとの記事をみました。
そうだろうな、とおもいます。
もう長らく続いている日本の研究費の集中、重点化、5年おきに生まれる新研究分野への研究費特化による研究者の先鋭化による結果に違いありません。
研究者といういきものはニッチ的なもので、たとえ年間50万円の研究費でもひとたび頂ければ一生懸命論文になるようなだれもやってないトピックを探して研究をするのです。
論文を書こうとする研究者の数が減ればとうぜん論文数も減るでしょう。こう推測します。


おっしゃる通りと思います。論文数や科学研究のアウトプットは、研究費を増やせば増えます。研究費を絞れば、論文は減り、成果は落ちます。当たり前のことで、私がなかなか鳴かず飛ばずで低空飛行しているのも、十分な研究費を維持していくのがなかなか容易ではないからです。研究費を絞ることが、長期の持続的活動が必要な科学研究にどのような影響があるか、研究者ならだれでも身にしみて想像できるでしょう。しばらくまえに、日本は科学研究への予算を増加したという話がありました。しかし、それは一部の既に大きな成功している研究室により選択的に資金を投下するというやりかたをしているようで多くの普通の研究室には恩恵はないようです。つまり、日本は研究費の分配が極端に偏っていて、必要なところに回らず、十分にあるところにはダブつくということが起こっているようです。結果、全体の資金の割に資金が足りないという研究者は逆に増えているのではないでしょうか。

アメリカではSequestrationの影響などで、かなりの額の研究費が一律に削られます。これまででもクリントン時代以前に比べて、グラント獲得の競争率は二倍以上に跳ね上がり、10人に1人しか貰えないような状況となっており、多くの研究者が何とかやりくりして青息吐息で生き延びているという状況での一律カットですから、これがアメリカの研究に与える影響は本当に深刻です。Science紙のEditorialでは、Bruce Albertsがいつになく激しくアメリカ政府の科学政策を批判しています(Am I wrong?)。

研究資金獲得の困難さが、優秀な研究者が生き残ることが、まるで宝くじ(を引く)ような状況に近くしてしまった、あるいはロシアン ルーレットという方が良い喩えかも知れない。私は間違っていますか?
The declining opportunities for research funding have made survival for some of the most able researchers resemble a lottery―or perhaps Russian roulette is a better analogy. The effect on the U.S. research system seems devastating. Am I wrong?


アメリカに比べて、日本の場合には、多分、しわ寄せはもっとも弱い立場の人間に集中すると思います。Albertsはアメリカ政府が長期的視野がないと嘆きますが、大学院大学を思いつきで増やし、そして当然のごとく急増した大学院生の雇用を一時的にまかなうためのポスドク計画などを見ると、日本の政府など短期的視野さえもない超近視的、行き当たりばったりの今さえよければそれでよいという政策しかしませんから、もっと深刻です。

科学研究を税金を使った投資である考えれば、その一つ一つの投資は極端な高リスク高リターンタイプの長期投資で、ほとんどの投資はリターンを生みません。それでも一発当たれば大きいので投資活動として成り立ってきたのです。そうであるのに、今の日本政府がやってきるように、過去に成功した銘柄に多額のカネを選択的につぎ込むことが賢いこととは私はとても思えません。もちろん、短期的には良いでしょう。しかし、そういう分野はすぐに競争が激しくなって投資のうまみは無くなってしまいます。そうなってから別の投資銘柄を探しても、そのときには選択と集中のおかげで、見込みのあった他の研究分野はもう衰退していますから手遅れになっています。そう考えれば、カネはまずは広く浅くバラまく必要があると私は思います。分散投資、Diversificationと言いますね。Diverseであることが状況の変化に適応する能力を与えます。今のような一将成って万骨枯る政策を取っていて、その一将が枯れたらどうするのか、と思います。

上のような理由で、私の予想は、日本の研究予算の増加にも関わらず、日本の研究アウトプットは低迷し続けると思います。それは中国から出るおびただしい数の低レベル論文を見れば想像がつきます。中国から出るハイインパクト論文はこれらの大きな裾野の上に積み上げられたものです。かつての日本もそうでした。しかし、今は、日本は裾野を削り、頂上の上に更に土を盛ることだけを考えているようです。それがどれほど不安定で、かつ長期的には意味の乏しいことか、ちょっと想像してみれば分かると思うのですが。
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