百醜千拙草

何とかやっています

基準の違い?

2017-03-31 | Weblog

愚痴っぽくなってすみません。ありがちな話しかもしれませんが、実際に当事者になってみると困ります。

実験の一部でコラボしているT大出身の気鋭の若手なのですが、無理筋のセオリーを主張してきてこちらの意見を聞く耳を持たずと状況に陥り、投稿までもう少しという段階で意見が衝突して困っています。
彼の解析データから面白い仮説を思いついて、それでは一緒にその仮説を検討してみましょうということで、彼と私で分担して実験を進めました。確かに美しい仮説で、それが本当ならインパクトは大きく、有名雑誌を狙えそうです。しかし、私の方では仮説を支持するようなデータは得られず、その仮説からは撤退方向でその旨を伝えたところ、彼の方ではその線ですでに実験をかなり進めてFigureも作ってしまったと言われて驚きました。その時点では、彼の方に仮説を支持するようなデータはまだ出ていなかったのです。仮に彼のデータが仮説を支持したところで、私から見て、明らかな問題点が他に複数あるので、それを指摘して、落とし所を相談しようと言っているのに、私には理解不能な理由を挙げて自分の理屈を通そうとしてくるのです。どうも彼の中では有名雑誌に載せたいという気持ちが強くて、美しいが(私には)無理筋にしか見えないのストーリーを押し通そうとしているようです。とにかくT大の優秀な若手のはずなので、こちらの頭が悪いのではないかという仮説も捨てきれず。しかし、自分としては責任著者となる論文に怪しい話は載せたくないわけで。

偏見かもしれませんが、分子生物をやっている人にこの手の人が多いような気がします。つまり、仮説が正しいか正しくないかを確かめるために実験をするのではなく、仮説が正しいことを示すようなデータを得るために実験をしているような人です。そうでなければ、実験データよりも先にFigureができるわけがありません。彼らは、セオリーに都合に良いデータは正しく、都合の悪いデータは誤っていると判断するようです。都合の悪いデータは(何らかの理由で誤っているのだから)無視しても構わない、というトートロジーで、データを選択し、仮説を「証明」するようです。

あるいは、マウスgeneticsでそのphenotypeをリードアウトにする系の実験をする人間と、分子生物学的実験を主にしている人間での「真実」の真実さのレベルが違うのかも知れません。動物のphentoypeは正直でごまかしの入る余地は乏しいですから、セオリーが正しいかどうか、マウスに聞けば大体分かります。しかし、ごく限られたリードアウトを使って、条件をを適当に弄れば、いろいろなデータが比較的簡単に得られてしまうような実験系では、様々なコントロールをおいて様々な条件下で厳密にかつ批判的に仮説をテストするという態度がなければ、容易に複数の真実(仮説が正しいという意味での真実)が作り上げられてしまいます。その厳密さは実験者本人の裁量の部分が大きいので、人によっては、嘘でなければ真実であり、それがモデルに整合性があればモデルは証明されたと考えてよい、という言うような人もいます。極端に言えば、「法に触れなければ、何をやってもいい」という考え方に近いと思います。
「法」は最低レベルの基準、しかし、われわれは倫理が基準の社会に生きており、科学には科学倫理というものが存在します。それはそもそもは他者から強制される類のものではなく、人間、科学者としての高潔さ、つまり、プライドに関わるものです。私はこの二十年、このような科学倫理基準を共有する環境の中で何とかやってきました。

最初はやんわりと言っていたのですが、今や、論理的に納得できる議論にならずに、時にアベや官僚の国会答弁に近いようなレスポンスが返ってきてすっかり萎えました。T大出で有名雑誌に論文をバンバンと発表しているような優秀であるはずの人なのに、これほど、理屈が通じず、強引に自分のセオリーを押し通そうとするのはなぜなのか、成功欲の前には科学者としてのプライドは二の次なのか、彼のC紙やN紙の論文は本当に大丈夫なのか、いろいろとネガティブな感情がストレスになっています。他人と仕事をすることの難しさを実感しています。
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永田町新喜劇

2017-03-28 | Weblog
相変わらず、森友関連の話題でナンですが、先週のアベの答弁、「妻の携帯は水没中」には、呆れ果てて、目が点になりました。本当に、コレ国会?吉本新喜劇か浅草演芸ホールの間違いでは?もう物理的に大阪名物ハリセンチョップでツッコむしかないレベルです。これでアベ政権が終わらなかったら、日本が終わってます。

ところで、「日本会議の研究」の菅野完さんの最近の講演から、「日本会議は右翼ではなく、反左翼である」という解釈を聞きました。たとえが面白い。暴走族が「八紘一宇」とかいう文字を刺繍した服を着て暴走行為をしても彼らが右翼というワケではない、それと同じだというのです。なるほど、そういえば元暴走族アイドルの自民党議員がこの四文字熟語を口にしてバッシングされていたな、なるほど、と腑に落ちました。アベも右翼風だが本当の右翼ではなく、自分の権力を維持していく道具として右翼思想を利用しているだけの偽右翼なのでしょう。

そして、菅野氏、籠池氏とかなり深い話をしたようで、「アベ首相バンザイ」とかいう気持ち悪い選手宣誓を園児にさせていたのも、思想上のものではなく、むしろ、国が推進しようとしている右翼教育に迎合して、アベに取り入れば、先代からの悲願である小学校の開校を実現できるかもしれないという思惑からであると認めたようです。つまり、本人は保守思想主義者ではあるが、右翼思想を人民コントロールの手段とする日本会議とは異としており、アベ礼賛も実は小学校開設という代々の悲願のための方便であった、ちゅーことのようです。

とすると、「アベ首相バンザイ」はある意味、大阪人の悪ノリと解釈できないこともありません。(もちろん、そのために幼稚園児を利用するというのは許せませんが)そのノリを真に受けたアベ夫人は単純に感動して口利きをし、官房機密費(という噂)から寄付をし、そして必死に森友との関係を否定するアベのために、官僚作文のウソをフェイスブックにあげざるを得なくなり、あげくに携帯電話が水没したワケです。

どう見ても、もうアベを降ろさないとどうにもならない状況となっています。アベ氏、そろそろ病気を口実にして辞任するのではないでしょうか。アベ氏が辞めたからと言って事態が急に改善するものではないですが、まずは最初の一歩です。

あと、この件をきっかけに、衆院を解散するのではないかという質問に答えた民進党幹事長のドジョウ、「いつでも受けて立つ」と強調したそうです。この男もハリセンチョップのツッコミが必要なボケっぷりです。自民党に政権を譲り渡した最大戦犯のくせに何を言っているのでしょうか。「携帯電話水没中」にしても「いつでも受けて立つ」にしても、コテコテの喜劇のギャグにしか聞こえません。
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籠池砲湿らず (追記、ツイート集)

2017-03-24 | Weblog
「共謀罪」法案を閣議決定とのニュース。気が滅入ります。権力者側の都合で、彼らにとっての邪魔者を排除するためのものです。沖縄米軍基地に反対するリーダーを微罪で五ヶ月も拘留する国です。今度は、犯罪事実がなくても、そのグループの一人を有罪にすればグループ全員を処罰することができることになるのだから、政府の市民運動に対する弾圧はやり放題、誰か一人にイチャモンをつけて、根こそぎにしてやろうということでしょう。
こう言うスキームを考えた奴こそ有罪にして与党全員を共謀罪でしょっぴくべきでしょう。

「共謀罪」法案を閣議決定 「テロ」の文言つけ足し
、、、政府は今国会での成立を目指し、過去の共謀罪法案との違いを強調して「テロ対策」を前面に押し出すが、捜査機関の裁量によって解釈が拡大される余地を残すなど、依然として問題点が多い。
 今回の改正案では「テロリズム集団その他の組織的犯罪集団による実行準備行為を伴う重大犯罪遂行の計画」を処罰する罪を新設。政府はテロ対策として「テロ等準備罪」と呼んでいるが、合意を処罰する「共謀罪」と本質的に変わらない。当初の法案には条文に「テロ」の文言が含まれず、与党から批判が上がったため、政府が修正案で「テロリズム集団」を盛り込んだ。、、、


なんとテロを防ぐという名目のくせに、テロという言葉さえ条文になかったのだから、本当の目的は知れたものです。市民運動つぶし、特に沖縄基地問題が頭にあるのではないでしょうか。

処罰の対象となるのは、犯罪の実行が共同の目的である組織的犯罪集団。団体の活動として二人以上で犯行を計画した人物のうち、一人でも準備行為を行えば全員が処罰される。実行前に自首した場合に刑を減免する規定があるため、密告を奨励し、市民監視につながる恐れもある。


確か、江戸時代でしたが、五人組とかいう相互監視システムがありましたな。人権もクソもあったものではないです。

さて、23日の籠池氏の国会証人喚問、籠池氏、あらためて、アベ夫人から100万円の寄付を受け取ったことを証言。この国がマトモであったなら、アベ夫人をこの件で当然、証人喚問すべきです。
 焦点は、アベが国会で、小学校に妻も自分も関与していたら議員をやめる、と見栄を切ったことを根拠のアベ氏を辞めさせることです。この問題は実は氷山の一角にしかすぎず、アベ氏とその取り巻き(維新を含む)それから「忖度」官僚、が、法律、規則を捻じ曲げて、自分と関係する一部のものに、国民の財産を不正に横流ししているというもっと大きな問題です。諸悪の根源はこの国有財産の私物化するアベ一味であり、元を断つには、アベをとにかく辞めさせるのがまず第一ですから、そこを外さないようにしてもらいたい。

 この「私人」である籠池氏を証人喚問という罰則つきの場に呼び出して集団リンチにしようとした与党、塞ぐつもりの口からますます都合の悪いことが公になり、売却交渉時の財務省理財局長だった迫田英典国税庁長官、近畿財務局長だった武内良樹財務省国際局長を24日の参院予算委集中審議に参考人として呼ぶことを決めた、とのこと。つまり、これを官僚レベルの不祥事として始末したいという、第二のトカゲの尻尾切りです。しかし、決済印を押した役人(払い下げ事件の直接の直接の関与者)の方が罰則なしの「参考人招致」という待遇の差はどうよ、ちゅー感じですね。思うに、証人喚問になって「偽証罪、でんでん」と野党に騒がれると与党は幕引きが遅くなるので、参考人招致した上で詰め腹を切らせて、ここで収めたいという意図でしょう。

 しかし、同じ切るなら、トカゲの尻尾はアベ政権まで切らないとダメです。野党は、アベ夫人の証人喚問を要求、当然ですが、役人に詰め腹切らせて、アベ政権や大阪維新の連中を放置という結末では情けなすぎます。しつこくアベ氏、アベ夫人の関与を追求して、第二、第三の森友事件をほじくられたくない自民党がアベを降ろさないと幕が引けないという決断する状況に追い込まねばなりません。

それにしても尋問した自民の議員のヤクザぶりはひどかった。

籠池氏、正直に話しているように感じました。自民ヤクザの集団リンチ、籠池氏はなかなか打たれ強いです。マットに沈むのはアベ政権の方でしょう。

笑ったのは、下のやり取り。
籠池氏「(はしごを外したのは)大阪府、松井(一郎)知事というふうに思っています」
山本氏「大阪府知事以外で、『ハシゴを外された』と強くお感じなられる方はいらっしゃいますか」
籠池氏「大阪府知事です」

追記。この件に関して、目に付いたツイートを二、三。

内田樹さん。この人(籠池氏)が詐欺師であれば、詐欺師に肩入れした総理夫妻の見識が問われ、この人が正直者なら、総理夫妻は嘘をついている」というダブルバインド状況があきらかになりました。

Shimpei Aokiさん。今日の証人喚問、籠池氏がまともに見えるってスゴいですね。氏の主義主張については全く共感できませんが、本日尋問した自民と維新議員の「輩」感、某首相と某防衛大臣の嘘つきっぷりを鑑みると、あんな奴らに「教育者たるもの」なんて言われたくないだろうね、籠池氏も。そこには少し共感しちゃう。

以下、FBでアベ夫人が籠池氏の寄付をもらったという証言を否定したことに対して。

菅野完さん。すげぇな。証人喚問への反論がフェイスブックとか。どんなけ舐めとんねん。書く方も書く方なら、ニュースにする方もニュースにする方だわな。/NHKニュース。

絶対FC東京さん。FBでは真実、嘘どちらを記していても法的には問題ない。証人喚問に出て同様に答えなければ信憑性ゼロ。裏を返せば証人喚問に出ない=嘘であると認識するのが妥当。

鋼の硬派さん。.(アベ夫人が、寄付をした記憶がないと釈明していたことに関して)記憶がなかったはずが、なぜ突然、寄付していないと断言できるようになったのか。合理的な理由が記されていない。
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筋の通らない話

2017-03-21 | Weblog
週末のニュース。とりあえず、喜ばしい。しかし、そもそも有刺鉄線を切っただけで、5ヶ月、身柄を拘束されるということ自体が異常なことで、筋の通らない話です。市民運動に対する見せしめ、権力による嫌がらせ、ですな。

辺野古移設反対派のリーダー保釈 抗議活動事件、拘束5カ月
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設の反対派リーダー、沖縄平和運動センター議長山城博治被告(64)が18日夜、保釈された。、、、 山城被告は、米軍北部訓練場(東村など)のヘリコプター離着陸帯建設の抗議活動に伴い、有刺鉄線を切断した器物損壊容疑で昨年10月に逮捕された後、約5カ月にわたって拘束。移設反対派や国際人権団体が早期釈放を求めていた。


しかし、これで辺野古の強硬工事がやむわけではなく、権力側の一つの人権侵害が除かれたと言うだけです。

それから、国会での招致を23日に迎える期待の籠池砲。毎日新聞の社説が鋭いことを書いています。なぜ、民間人の籠池氏だけを「証人喚問」という形で呼び、一方で名前の上がっていてこの事件に関与したとされる、大阪府知事や官僚それからアベ夫人を「喚問」することを与党は拒否するのか。そもそもこの喚問が決まったのは、籠池氏がアベ氏から100万円の寄付をアベ夫人経由でもらったと発言した後に、「首相への侮辱」という理由で与党が決めたのだから、それこそアベ夫人を同時に喚問しなければ
筋が通らない話です。

籠池氏証人喚問 国民のため真相究明を
国会による国政調査権がきちんと機能するかが試される場となる。
、、、ただし、急転直下、籠池氏の喚問が決まった経緯には疑問もある。これまで野党は籠池氏を参考人として招致するよう再三求めていた。だが、与党は「民間人の招致は慎重に対応すべきだ」などとして、かたくなに拒んできた。ところが、籠池氏が「2015年9月5日に首相夫人の安倍昭恵氏を通じて安倍晋三首相から100万円の寄付を受けた」と発言した。首相側はこれを全面否定し、自民党は籠池氏の喚問要求に転じた。
 参考人招致とは異なり、証人喚問は出頭を拒否したり、虚偽の答弁を行ったりした場合は、議院証言法に基づき処罰される。喚問を実施するのは当然にしても、安倍内閣に不利な発言が目立ち始めた籠池氏をけん制した面もあるのではないか。
 竹下亘自民党国対委員長は「首相に対する侮辱だからしっかり受け止める」と喚問要求に転じた理由を語っている。首相の寄付をめぐる籠池氏の発言の真偽をただすことは確かに重要だが、証人喚問は自党の都合で利用すべきものではない。
 野党は籠池氏のほか、国有地売却交渉時に財務省の理財局長だった迫田英典国税庁長官や、当時の近畿財務局長らの招致も要求している。私人の籠池氏の喚問を要求する一方で、公人である官僚の招致に応じないというのでは筋が通らない。昭恵氏にも国民に森友学園との関係を説明する責任がある。
、、、昭恵氏が100万円の寄付を仲介したとの籠池氏の指摘も首相側は否定している。自らの潔白を証明する意味でも国会や記者会見を通じて森友学園との関係を説明すべきだ。


それにしても「首相に対する侮辱」で一般人を証人喚問?北朝鮮ですか?しかも侮辱というのは何を指しているのか、籠池氏は「安倍首相から寄付をいただいて有難い」と言ったのですよ。これ侮辱?そもそも「しっかり受け止める」のは「アベ政権に対する国民の批判」です。侮辱をしっかり受け止めてどうするのか。
 一般人を「不敬罪」で証人喚問するのだから、アベ夫人や名前の出ている国側の人間の証人喚問も一緒にやらなければ筋が通らない。偽証罪の可能性という恐怖で籠池砲を封じるつもりなのでしょうが、籠池氏かなり手の内を正直に明かしているわけで、そういう与党の思惑は通らないでしょう。
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第一弾、炸裂

2017-03-17 | Weblog
ついに点火、籠池砲、第一発目の砲弾が炸裂。

時事通信から。
学校法人「森友学園」(大阪市)が小学校新設のため国有地を格安で取得した問題をめぐり、同学園の理事長退任を表明した籠池泰典氏は16日、「安倍晋三首相から昭恵夫人を通じて100万円の寄付を受けた」と明らかにした。現地調査を行った参院予算委員会メンバーらに語った。菅義偉官房長官は同日の記者会見でこれを否定した。
 籠池氏は予算委メンバーとは別に、民進党など4野党の幹部らと面会。この中で、「国会の場に出て話をしたい」と述べ、野党側が求めている参考人招致に応じる意向を示した。これまで国会招致を拒否してきた与党は、籠池氏の証人喚問を求める方針に転じ、民進党と23日に実施することで一致した。


アベ、稲田、籠池をつなげている右翼団体、日本会議について書かれたベストセラー「日本会議の研究」の著者、菅野完さん、本来、敵同士であった籠池氏の懐に入り込み、今や、保身を図るアベ氏、稲田氏に強い嫌悪感を抱くようになった同氏の代理人かのような立場となり、爆弾発言を連発。

菅野氏、ツイッターが面白い。

籠池の爆弾出たね 「この学園の建設には、安倍晋三内閣総理大臣からの、寄付をもらっています」
これが俺がいうてた爆弾じゃ。これ、書かへんかったの、どんなけしんどいか。 どんなけ我慢したと思てるねん。おっさん本人がいうのが一番やとおもて、こないした。

(与党が否定しているアベ氏の籠池氏の小学校への寄付について)違法性がないって言うてるやんずっとw  だから安倍は「ええ。瑞穂の国小学校に、100万円を寄付しましたよ」と国会で証言すればいいんじゃないかな

橋下x羽鳥から、出演オファーがありましたが、「松井一郎が出るならば、出る」と言う条件をつけたら、「番組上、それは無理」と、キャンセルになりました。以上、ご報告致します。

(身の安全を心配するコメントに答えて)いや、大丈夫ですよ。あんまり心配してない。税務調査されて、なんかで逮捕されて、「クソ野郎」とメディアに書かれるだけって言う、既定路線を進むだけでしょう。まあ、そうなったら、「展開がベタ」「ひねりなさい!」と、突っ込んでやってくださいw


アリの一穴、豊中市議の情報開示請求から始まって、政権につながった疑惑。防衛大臣の虚偽答弁、官僚の虚偽答弁が明らかにされて、徐々に穴が大きくなってきた中、切り込み隊長、菅野氏に続いて、籠池砲、第一弾目が炸裂。ついに国会招致で合意。これを大きな流れにしないといけません。

もうおそらく自民党側はアベ降ろしの具体的なシミュレーションをしているのではないでしょうか。事件をうやむやにするにはその最大のターゲットを下ろして、本丸への追求を断つことです。しかし、野党が弱すぎる今、功を焦ってはいけません。まずはきっちり、アベ政権にトドメを刺すこと、全てはそれからです。(それでさえ、今の野党では難しいかもしれませんが)
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コピー、転回、ペースト

2017-03-14 | Weblog
ちょっと何かと行き詰まりという感じでプレッシャーを感じています。比較的早期に取り掛からねばならないことは、何らかの新しい研究の分野を開拓していかねばならないということです。問題は、どの方向に進めば良いのかがはっきりしないことです。今のスタイルでは五年先に研究費を獲得するのは困難でしょう。五年前にも同じことを考えていて五年は何とか持つかな、と思っていたのですが、実際、五年が経ってみると、予想以上の困難を感じました。明らかに時代の流れは早くなっており、世間の期待度のレベルは上昇しており、競争は熾烈になってきています。加えて、従来の研究技術で得られる知識は飽和してきており、かといってより深いレベルで掘り進むための技術の開発は追いついていないという状況で、特にリソースの限られた弱小研究室にとって、その独自性、優位性を示すことが非常に困難になっています。新しいアイデアで、新しい分野、しかもその重要性が比較的明らかであり、自分のこれまでの研究の流れと繋がるもの、という困難なcriteriaを満たすようなものを見つけないとなりません(書いてみると、あらためてその難しさを感じますね)。そのための障害は、いわばこれまでの自分です。これまでの自分を競争相手とみなし、その相手に十分な差をつけて勝つにはどうすれば良いのかを考えています。なかなか見つからない答えを探しつつ、悶々としています。

ところで、森友学園問題、あの手この手で事件収束を図ろうとする政府とアベ政権をなかなか追い込めない野党、歯がゆい思いで見ております。マスコミも表立ってこの事件を報道したところは、ここでアベ氏にしっかりとトドメをさしておかないと、後で陰湿ないじめに会うことになります。もう後戻りは考えずに突っ走ってもらいたい。

アベ政権を追い込むキーになるのは、他ならぬアベ夫人と、歩く地雷、籠池砲と呼ばれている森友学園理事長ではないでしょうか。

アベ夫人、かつて辺野古に政府が強硬工事に出た時、抗議活動グループのキャンプに訪れて、驚かせたことがありました。その理由が、自分の目で実態を見ておきたかったから、でした。新聞は「常識を疑う」とその行動を批判しましたが、首相夫人がこういう行動をとる以上、私は何か深いものがあるのではないかと多少期待したことを思い出しました。その後のいろいろな行動を見る限り、辺野古に行った理由は、本人が言った以上の意味はないことが明らかでした。そして今回の森友学園疑惑で、注目を浴びて戸惑っている、と述べたことから想像できるように、この方は自分の行動の是非を客観的に判断するということをしない人のようです。思想的、信念的なものに基づいて覚悟があって行動しているのではなく、多分、軽い気持ちで辺野古に見物に行き、深く考えずに極右小学校の名誉校長を引き受けたのでしょう。深く考えずにとった行動に批判を浴びれば、そこから逃げ出したいと思うのが人間です。税金で給料が支払われている人間が5人も付いて行動をしているのだから、その行動は公人としての責任がつきまといます。そこは追求しても良いでしょう。アベ氏と違い、夫人には政権に対する執着はないでしょうから、自分のとった軽率な行動を批判されれば、「家庭内野党」が積極的にアベ降ろしをしようとするかもしれません。

そして、籠池砲、是非、その破壊力を国会の場で見せつけて欲しいものです。この事件、叩けばホコリだらけ、あまりに疑惑が多すぎて、どれをネタにするか迷うほどですが、追求はアベ政権との繋がりといういう視点から外れないようにしてもらいたいです。理事長本人もトカゲの尻尾きりだ、と述べた通り、この事件に関係している官僚、政治家は他にもいるのです。ところが、籠池砲、開校断念を皮切りに自らその砲口を塞ぐかのように、大阪府議会の参考人招致も当初の意向を翻して拒否する方針を明らかにし、「トカゲの尻尾切り」発言の入ったYoutube動画も削除、何らかの取引、圧力があったことを思わせる行動。野党はしつこく突いて矛盾を炙り出してほしいです。ま、まだまだ稲田防衛大臣の虚偽答弁疑惑、それから、政府の公文書の虚偽記載疑惑、などなど、可燃性のものは残っています。そしてタイミングを外さずに、第二の森友、加計学園疑惑、今治ルート、ならびに、銚子ルートを追求し、これら国有財産私物化に絡むアベ氏の関与を明らかにしてもらいたいです。

さて、その公文書虚偽記載疑惑ですが、政府がゴミの撤去費用の算定の根拠として提出した資料に、明らかに操作の後があったという話で、その手口を聞いて思わず笑ってしまいました。。研究業界ではお馴染み、コピーして角度や縮尺を変えて貼り付ける、陳腐なやり口です。古くは韓国のヒトのクローニング論文、最近ではSTAP論文、retractionとなった多くのhigh profile論文で使われました。政府がウソをついたり証拠を捏造したりするのには今更、驚きませんが、その手口があまりに稚拙で杜撰です。何らかの目的でワザとやったのか、あるいは国民を舐めきっているのかとしか思えません。
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政権の詰み筋

2017-03-10 | Weblog
森本学園問題は海外にどう見られているか? という「続 壺 齋 閑 話」の記事で、Economistの記事が引用されていました。
内容にある事実関係は周知のことで目新しいことはありませんが、(記事の著者が代表すると思われる)アメリカ知識人のこの事件に対するスタンスが明らかです。

(一部を意訳)

極右国益主義の日本の幼稚園、首相との恥ずかしい繋がり。

毎朝、塚本幼稚園の子供達はその小さな足を踏みならして軍歌を歌い、天皇の写真に敬礼し、国体を護るためにその身を勇敢に捧げることを誓う。学校方針として、その3歳から5歳の子供たちは、外国からの脅威に対して、親たちが日本を守るように監視するように教えられている。
、、、最近まで、そのような好戦的愛国主義を教え込んでいる私立学校があることをほとんどの日本人は知らなかった。しかも政府がそれを推奨していることを知って彼らは驚いている。
、、、森本学園は、アベ氏と同じく針のムシロだ。大阪当局は、建築が終わっても学校は認可されない可能性があると言っている。入学希望者も予想よりも少ない。そして、学校はもったいぶった「アベ シンゾー記念小学校」という名前を「お米の土地(瑞穂の国)記念学校」と変えざるを得なかった。


ここで問題視されているのは、不正国有地払い下げ問題ではもちろんなく、日本の首相が右翼軍国教育をする幼稚園と強い繋がりがあるということです。国会の答弁を見ていると、これを2段階下の問題に矮小化しようとしています。すなわちこの取引が法的に適切であったかというどうか問いう点だけを焦点にしようと政府側はしてきました。問題はそれ以前のところにあります。法的な手続きを「でんでん」する前に、一三億の評価額の土地がいろいろな怪しい理由でディスカウントされてタダ同然に払い下げられたという事実、そこに明らかに政治の介入があり、コンニャクだかレンガだかが出てきたこと、アベ氏が安保法案の審議をサボって大阪に行った翌日に、突如、学校の認可が下りて、その夫人が名誉校長に就任したこと、そして何より、このアベ氏の名前をつけようとした学校が戦前回帰の極右洗脳教育をしており、中国、韓国に対する差別的表現の入った文書を保護者に配っていたこと、が問題なのです。

アベ氏に関しては、別に36億円の今治市の土地がアベ氏の友人が経営する学校法人に無償譲渡された第二の森友事件の追及が待っており、右にならえの日本のマスメディア、赤信号、みんなで渡ればこわくないとばかりに、森友事件報道、ワイドショー化が、一斉解禁されたので、さすがにこれでアベ政権は詰むでしょう。自民党でもようやくアベ降ろしが始まりつつあるかのようです。せめて、引き際はわきまえて欲しいと思いますが、病識の乏しさと自覚のなさではトランプなみのアベ氏です、最後の最後まで気をぬかずにやらねばなりません。
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The Persuit of Funding

2017-03-07 | Weblog
ようやくグラントを提出しました。これで半年ほどホッタラカシになっている仕事に取りかかれそうです。今日は平日ですが、帰ったらお気に入りのホップとシトラスの風味のビールを飲んでリラックスします。試験を終えた受験生の気分です。

それにしてもどういうわけか、グラント書くのが、自分にとって、年々難しくなってきているように感じます。自分では作文の技術は上達したと思うのに、十年前よりも3倍は余分に時間がかかるようになったのはどういうわけでしょうか。このネタは五年前からのもので、取り掛かりは良かったものの、なかなかグラントの中心仮説を立てるためのいいデータが出ずに、ずっと書けずにいたものです。前回、前々回、と見送り、今回の締め切りが最後と考えて、半年前から、本格的に書き始めたのですが、最初の一ページを書くのに数ヶ月かかり、足りないデータを出すために実験を追加したりしている間にあっという間に時間が経って、なんとか初稿を書き上げたのが3週間前、そこから頼み込んで、同僚数人に読んでもらって推敲を重ね、締め切りギリギリ、提出の日の朝まで校正作業をしていました。今回は熟成期間が不足しています。

リンカーンは『もし8時間、木を切る時間を与えられたら、そのうち6時間を私は斧を研ぐのに使うだろう。』といったそうですが、グラント書きに関しては、私はお勧めできません。斧を研いでいる間にすっかり精神力を使い果たしストレスがたまり、残り2時間となって焦って書き始め、結局、その仕事の質をチェックする時間が十分に取れませんでした。頻繁に斧の切れ味を確かめて、研ぐ時間と切る時間のバランスを図り、十分な余裕を持って切り追えるようにできないようならば、その仕事はやめた方が良いと感じました。一旦仕事を完成させてから、熟成期間を置き、仕事の質を客観的にチェックするのことは良い計画書を書くにの不可欠です。思うに、グラントに関してのベストは、木を切り終えてから、その木を切る計画を申請することです。すでに仕事が終わっているのだから、完璧な計画が立てられます。しかし、現実はなかなかそう簡単にはいきません。建前上、木を切るために必要な金がそもそもないので研究費を申請するわけですし。

また、計画書は面白いノンフィクション小説のようである必要があります。読み手の興味を引きつけ、期待を高めた上で、意外な展開を導入して飽きさせず、そして高揚感のあるフィナーレまで引っ張っていかねばなりません。しかし、言うは易し、行うは難しです。そんなことが簡単にできれば、失敗しない映画はないでしょう。そのためには、レビューアというシニカルなお客様の視点にどこまで近づけるかがキーであるのは間違いありません。彼らがどういう研究が意義があると考えているのか、彼らにとってのブレークスルーやイノベーションとは何か、彼らがどういう言葉遣いを好み、どういう考え方を嫌うのか、そうした分野に特有な明文化されない文化、共有された無意識とでもいうような部分に入り込み、彼らの興味と共感を得た上で、しかもそこから一歩先を目指す、という微妙なバランスが要求されます。、、、自分で言っていて虚しくなってきました。

それにしても今回のグラントは辛かったです。今年はあと二本は別の小さなものを出すことが決まっていますし、今回ものが採用されなかった時の予定も組み込んでおく必要があります。いずれも、今回ほど困難ではないと予測していますが、すでに頭が痛いです。いつまで続くのでしょうか、この綱渡り人生は。
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優先度quadrant I 案件

2017-03-03 | Weblog
森友学園をめぐる醜聞、ここで野党とマスコミが一気に畳み掛ければ、政権は崩壊する可能性が高いと思います。日頃から政府広報でアベ政権から仕事をもらい、何かにつけ美味しいものを奢ってもらっている及び腰だった大手マスコミも問題が大きくなってきて、さすがに無視できず、読売、産経、アベ様のNHKまでもが報道し始めました。月曜日の夕方には、アベ氏、内閣記者会加盟報道各社のキャップを集めて、赤坂飯店で会食したことが話題になっていましたが、中華珍味と毒まんじゅう、マスコミ対策は効果があったのか、なかったのか。

アベ友学園寿司の会や中華三昧に呼ばれない弱小メディア、タブロイド紙、それから朝日と東京新聞が頑張ってきましたが、小池副委員長の国会での追求から鴻池参議院議長の関与が明らかになり、事件は拡大傾向。ただ、この事件をアベ氏から切り離して、土地不正払い下げ事件に矮小化し、鴻池氏一人をスケープゴートにして政権を守ろうとしているかのような感じもします。それから、籠池理事長もここで沈黙していてはいけません。アベ氏とは志を同じくする日本会議の同志。行くも帰るも同じ船、尻尾切られるトカゲでも、残る意地とプライドで、アベ政権を道連れに、目指す吉野の千本桜、パッと砕けて玉と散る、花に嵐の喩えもあるさ、さよならだけが人生だ、、、てな、具合で開き直ってもらいたいですな。

加えて、政権に対して打撃が大きいのは、外国大手メディア、ニューヨークタイムス、ルモンド、ワシントン ポストなどが取り上げて、この事件の学園の体質を「危険」な軍国主義に走るアベ政権を象徴するものとして批判していることです。日本の軍国化に敏感なのはアジアでの帝国主義を推進した挙句、負けると分かっている戦争に猪突猛進したという過去があるからでしょう。神風特攻隊を見て、重いコンダラ、試練の道でも、日本人は理解不能のキチガイじみた行動をすると彼らは恐れているのではないでしょうか。その戦前の教育をする学校を日本の首相夫人が「素晴らしい」と言って名誉校長に就任していたとなれば、外国が警戒するのは当然です。しかも、気持ち悪いほどアメリカ政権にはへつらうアベ氏が、国内には内弁慶で「戦後レジームの脱却」と言い、改憲を試みようとしている、すなわちアメリカGHQと戦後の日本が合意し踏襲してきた方針を否定しようとしているとしか思えない行動を取っているのです。外から見れば、アジアと世界の平和を脅かす行動にしか見えません。このアベ氏の面従腹背にしか見えない行いこそ、何を考えているのかわからない気味が悪い信用できない人間、と諸外国に思わせているのです。(おそらく本人は自覚していないでしょうが)アメリカが日本の軍国化、戦前回帰傾向を強く警戒するのは当然です。

小池副委員長の追求で、参議院鴻池議長に火の粉が飛び、学園の理事長と面会したことを認め、金を差し出されたと明かしました。その後、同理事長から献金を受け取ったことを指摘され、ボケ老人のふり。ま、この不正払い下げ疑惑、保身が至上命題の官僚が己の意思でやるわけがありません、政治的圧力があったからこそ。国会では、放射能被爆問題、沖縄米軍基地の反対運動指導者の不当長期勾留、破産寸前の財政、と本当に重要な問題にどう対処するかという議論がこのスキャンダルで後回しになっているのは残念ですが、思うに、アベ政権を退陣に追い込むことがすべての問題の解決への近道ではないでしょうか。

対処を必要とする問題を整理する上で、私はCovey quadrantを使っています。問題を「重要性」と「緊急性」の組み合わせで、四つのカテゴリーに分けて優先順位を決める方法です。
この森友学園問題は、政治権力闘争のための具ではあるわけですが、そもそも議会というものは各政党や議員が代表する国民の利害に沿って予算を奪い合う闘争の場です。アベ政権を終わらせることは何より国民の利益に重要ですから、野党にとってもまた国民にとっても、これは「緊急」でかつ「重要」な優先度Quadrant I の案件だと私は思います。マスコミ、外圧、参考人招致、利用できるものは何でも利用して追い込んでもらいたいものです。

山本太郎氏、この事件が「アッキード事件」と呼ばれている、と発言して、アベ氏が文句を言ったそうですが、なかなか言いえて妙ですな。首相夫人も鴻池氏も軽い気持ちで関わったのでしょうが、それが豊中市の一議員の告発から政権を揺るがす事件に発展しました。角栄もピーナッツのやり取りはごく当たり前の慣習だと考えていたでしょう。ついでに、ビル クリントンも軽い気持ちの不倫事件が偽証罪にまで発展するとは思っていなかったに違いありません。

ついでに、この事件ですっかり扱いが小さくなった豊洲問題。さすが地上げ屋さんの情報は早いですな。豊洲極悪5人衆を発表してから10日、ようやく朝日新聞が副知事の関与を記事にしました。百条委の後に血の雨が降りそうです。それにしても欲に駆られた人間というのはバカなことをするものです。
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