地獄の沙汰も金次第といいますが、生物学研究もこれなしには一歩も進みません。研究費がおりてきたら、ちょっと高額な実験もできるだろうと思って期待していましたが、そこから給料引いた残りの金額を見たら、期待も一気にしぼんでしまいました。これだけテクノロジーが発達してきても、金を生み出す機械というものはないのですね。
でもよく考えたら、いない相手から借金する技術はあるようです。アメリカでソーシャルセキュリティー (SS) が破綻してきて、政府は個人年金の積み立てに税金の優遇処置を導入しました。401k、403bやIRAとかがそうですが、ほとんどの人がそれらの積立金を証券会社などによる株式や債券へ投資で運用していると思います。投資した金額が引退時期までに増えていってくれるのをみな期待するわけですが、そうして増えた分はいったいどこからやってくるのでしょう?株式投資ということを株式の取引のみ限って短期間の売買を考えてみると、基本的に、安く買った人が値があがったので株を売る、その差額が利益ということですね。そしてその株を買った人は、買った時点においては将来高く売れるであろうという期待感をもって買う。もし引退資金のための株式投資によって出る利益がこうした売買の積み重ねにあるのなら、株価は全体として上がっていってくれないと困るわけです。3次元空間だけで静的に考えただけでは、無から有が生まれるわけはないわけですから、お金はどこかからどこかへ移動しているだけです。しかし、アメリカの多くの人が引退資金のかなりを税制優遇による株式投資に頼っているということは、この永遠の右肩あがりを期待するこのシステムはある程度安定である必要があるといえそうです。このシステムは将来株を買ってくれる人がいることが前提になっています。その人たちは自分たちが買ったよりも高い値段で株を買ってくれることを期待されています。そうしてその人たちも引退後の心配をしだしたら、高くなった株を買ってやはり将来それ以上に高い株を買ってくれる人がいることを期待するわけです。つまり、このシステムは最後の最後に株取引そのものが無くなった時に株券を握りしめているババを引いた人の存在を見て見ないふりをすることで成り立っているようです。つまり将来のまだ見ぬ誰かにババを次々に先送りし、ある意味、返すつもりのない借金をしているように見えます。現実ミクロでみると、株で損する人はいっぱいいて、実際その人たちのお金が証券会社の会社員の給料や個人年金投資者の引退資金になっているのだと思うと、もっと生産的な方法はないものだろうかと思ってしまいます。アメリカの資産運用は、日本やその他の国の株式市場を喰いものにして成り立っているようですから、アメリカの場合はお金はアメリカ以外からやってくるという単純な図式なのかもしれません。
でもよく考えたら、いない相手から借金する技術はあるようです。アメリカでソーシャルセキュリティー (SS) が破綻してきて、政府は個人年金の積み立てに税金の優遇処置を導入しました。401k、403bやIRAとかがそうですが、ほとんどの人がそれらの積立金を証券会社などによる株式や債券へ投資で運用していると思います。投資した金額が引退時期までに増えていってくれるのをみな期待するわけですが、そうして増えた分はいったいどこからやってくるのでしょう?株式投資ということを株式の取引のみ限って短期間の売買を考えてみると、基本的に、安く買った人が値があがったので株を売る、その差額が利益ということですね。そしてその株を買った人は、買った時点においては将来高く売れるであろうという期待感をもって買う。もし引退資金のための株式投資によって出る利益がこうした売買の積み重ねにあるのなら、株価は全体として上がっていってくれないと困るわけです。3次元空間だけで静的に考えただけでは、無から有が生まれるわけはないわけですから、お金はどこかからどこかへ移動しているだけです。しかし、アメリカの多くの人が引退資金のかなりを税制優遇による株式投資に頼っているということは、この永遠の右肩あがりを期待するこのシステムはある程度安定である必要があるといえそうです。このシステムは将来株を買ってくれる人がいることが前提になっています。その人たちは自分たちが買ったよりも高い値段で株を買ってくれることを期待されています。そうしてその人たちも引退後の心配をしだしたら、高くなった株を買ってやはり将来それ以上に高い株を買ってくれる人がいることを期待するわけです。つまり、このシステムは最後の最後に株取引そのものが無くなった時に株券を握りしめているババを引いた人の存在を見て見ないふりをすることで成り立っているようです。つまり将来のまだ見ぬ誰かにババを次々に先送りし、ある意味、返すつもりのない借金をしているように見えます。現実ミクロでみると、株で損する人はいっぱいいて、実際その人たちのお金が証券会社の会社員の給料や個人年金投資者の引退資金になっているのだと思うと、もっと生産的な方法はないものだろうかと思ってしまいます。アメリカの資産運用は、日本やその他の国の株式市場を喰いものにして成り立っているようですから、アメリカの場合はお金はアメリカ以外からやってくるという単純な図式なのかもしれません。