というニュース。
「政府は、防衛力の抜本的強化を柱とする新たな国家安全保障戦略を実施に移すため、世論説得に乗り出す。安保戦略では、中国の対外姿勢を「これまでにない最大の戦略的な挑戦」と表現し、国防への「決意」を国民に求めた。」
マッチポンプもいいところですけど、また怒りが湧いてきました。国会も通さず、国民にも説明せず、勝手に軍拡をバイデンに約束してきた癖に、その負担は全部国民に丸投げした上に、決意を求めるだと、どれだけ厚かましいのでしょう。しかもまるでチンピラ ヤクザのように、弱いものにはとことん傲慢に振る舞うくせに、オヤブンにはとことん従順な忠犬ぶり。人間としてのプライドとか恥の意識とかはないのでしょうか。
これに対し、
小沢 一郎氏、「いま自民党岸田政権が国民に要求しているのは、中身なき無駄遣い軍拡と防衛大増税受け入れへの決意。物価高と国民総窮乏化受け入れへの決意。正に戦前へと着実に回帰していく日本。いまこの国に本当に必要なのは、おぞましき悪政を倒す国民の決意」
山添 拓氏、「まともな外交戦略もなく対外的な脅威を煽り、内政ではコロナも物価高騰も無為無策で自己責任、そして大軍拡大増税。
「欲しがりません勝つまでは」との「決意」を求めるとでもいうつもりか。」
布施 裕仁氏、「全部政府だけで決めた後に「国民に『決意』要求」って順番が違うでしょ」
清水 潔氏、「政府は、ほぼ錯乱状態なのではないのか?」
などと批判。ま、メチャクチャですわ、キシダ。これほどアメリカに対して卑屈なヒラメ総理は見たことがない。その一方で国民生活と日本の安寧にこれほど無関心で非情な男もいないと思います。もうすでに人間ではないのでしょう。ただの操り人形。自分が総理でありさえすればいいとでも思っているのでしょうな。持ち前のみみっちさとチキンぷりが滲み出して、哀れです。
国会も国民の意見も憲法も無視して、閣議決定だけで軍拡を急ぎ、理由も財源もすべて後付けなのは、軍拡を数年以内に完了しないといけない理由があるからでしょう。これだけ軍拡を急いでいるのは、多分、下のアメリカのシンクタンクの報告書に使われている2026年という数字ではないかと想像します。しかし、報告書を見る限りは、この年までに台湾有事がおこるという予測に特に大きな根拠のあるものとは思えません。
そもそも中国は大国でありながら、国境紛争や国内での問題などを除くと、日本と違って周辺諸国へ侵攻するこということをしてこなかった国です。最近では無人島の領土問題争いぐらいですが他国への侵攻というレベルの話ではありません。中国が他国へ侵攻してこなかったは、文化的な理由もあるでしょうけど、なにより中国という国が巨大すぎて共産党政府は国内問題に対処するのが精一杯で外国にちょっかいを出すだけの余裕がないというのが理由ではないだろうかと想像します。
今回、懸念されている台湾侵攻にしても、ちょうどロシアとウクライナとの関係のように、中国政府は、香港同様、いわば中国(国内)の問題だと考えているでしょう。そして、多分、余程の事情がない限り、中国は台湾へ軍事侵攻しようとはしないと思います。
しかるに、世界での軍事的覇権によって、さまざまな国に首を突っ込んでは戦争に持ち込んでビジネスをやってきたアメリカにはそれなりの思惑があるでしょう。アメリカとNATOがウクライナのEU経済圏へ入りたいという意思を利用して対ロシアの軍事戦略に利用したと同じく、もし台湾、フィリピン、日本や韓国に、対中国を仮想敵とした軍拡を始めさせて、中国がそれを脅威に思えば、いくら国外への侵攻に抑制的な中国でもロシアと同じような行動をとるかも知れません。アメリカは我が身に害が及ばない程度の小さないざこざが東アジアで起こってくれることを願っているでしょう。それによって、自らが大きく手を汚すことなく戦争ビジネスは潤い、中国の東アジアの覇権国という地位を牽制できます。貧乏くじを引かされるのは日本。日本のカネでアメリカから武器を買わされ、日本の人員を前線に立たせてアメリカのために戦争をさせられる。その旗振りをしているのがキシダ。
しかし、アメリカも一枚岩ではなく、戦争ビジネスで儲けたい連中と中国との経済交流で儲けている連中の利害が対立しますし、そもそも中国は日本政府のボンクラどもとは違ってそんな安っぽい誘導には簡単には乗らないでしょう。もし、台湾への侵攻が起こるとすれば、中国国内の社会情勢が共産党政府にとってコントロール困難になった場合か、逆に(ま、ないでしょうが)中国国民が一つの中国を希求するというような状況になった場合、いずれにしても中国次第と思います。ウクライナのようにはいかないと思います。
長い前置きでしたが、2026年という年はCSISという日本人にはお馴染みのシンクタンクのシミュレーションに使われた仮定にすぎません。
このシミュレーションでは、アメリカと日本が台湾とともに対抗すれば、台湾の独立は守られると考えられる一方、この戦争に関係した全ての国にかなりの物的、人的損失が出ると計算されるとのことです。
CSISは、自民党の政策を基本的に決めてきたと言っても過言ではないほどの影響力をもっており、このシミュレーションにおいて、日本の自衛隊はすでにアメリカ軍の配下で、中国の台湾侵攻が起きた際に、前線部隊としてアメリカの東アジア戦略の一部として中国と戦うことが想定されています。そこでは自衛隊員も含めた数万人の命が失われると予測されています。
ネブラスカの田舎からウォーレン バフェットによって下される託宣を世界の投資家がおし頂くと同じく、自民党政府はこのシンクタンクの神託を受けて、ヒラメ総理お得意の忖度とごますりでアメリカへの忠誠を示してきたのです。日本人の命と平和と引き換えに。この調子だと、冗談ではなく、キシダは、2026年に台湾有事を「わざわざ」起こさせさえするよう努力するかも知れません。
キシダが、バイデンに「おい、フミオ、焼きそばパン買ってこいよ」とパシリに使われて世界中から笑われるのは自業自得です。しかし、そんな情けないやつに生活を壊されて命を奪われる国民のことを思うと怒りと悔しさが抑えられません。それでもこのクソ政権が選挙で選ばれたものである以上、国民の自業自得と納得するしかないのです。